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第8話 かなしみは……
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僕は急いで倒れているひまわりの下に駆け寄った。呼吸はある。だがこの暑さだ熱中症を起こしているのかもしれない。僕は彼女を火事場の馬鹿力で抱き上げると急いで防空壕を出た。研修医とはいえ医師の端くれ、自分で治療することも考えた。だがどちらにしろ設備がない、捜索隊と合流して応急処置をしたあとは、本島の病院に輸送するしかない。合流した捜索隊の人も意見は同じだった。用意していた設備を僕が借りて処置をしたあと、本島に向かうドクターヘリが手配された。僕は急いで研修中の病院に確認し、受け入れをお願いした。僕と彼女を乗せたヘリは、一路本当へ急いだ。
◆◆◆
僕の研修先、四方院大学附属病院に搬送されたひまわりは最先端の救急医療により、一命を取り留めた。しかし意識がなかなか戻らず、集中治療室から一般病棟に出されることになった。僕はそれから研修の合間や休みの日に、彼女の病室を訪れる毎日を送っている。
「お前は、約束を守る奴だよな、ひまわり」
小さなつぶやきが病室に木霊した。
◆◆◆
僕の研修先、四方院大学附属病院に搬送されたひまわりは最先端の救急医療により、一命を取り留めた。しかし意識がなかなか戻らず、集中治療室から一般病棟に出されることになった。僕はそれから研修の合間や休みの日に、彼女の病室を訪れる毎日を送っている。
「お前は、約束を守る奴だよな、ひまわり」
小さなつぶやきが病室に木霊した。
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