18 / 94
ギュララ編
十八話 ギュララ
しおりを挟む
林原さんのことを紹介され、ついでに桃奈さんに僕のことを好きにならない理由を告げられていると、僕達の方に近づいてくる大きな人がいた。
「あのーモモナさん」
その人はクママさんだった。おずおずといった感じで話しかけてくる。
「ちょっといいですか?」
「もちろんよ、もしかしてまた彼が戻ってきたの?」
「はい、なので会ってもう一度話そうかと」
クママさんは諦めを含めた苦笑をする。桃奈さんは遥かに高い彼を見上げて会話を続けた。
「ようやく戻ってきたのね。でも、今はミズちゃんがいないし……けど、またすぐにどっか行っちゃうかもしれないわね。うーん」
「何だか凄く辛そうにしていたのです。前回ほどではありませんでしたが、そんな姿を見るのは辛いです」
「早めにしなきゃね。半亡霊状態で人に危害を加えかねないし……でも最近暴走しがちだから、ミズちゃんがいないとなぁ……」
二人は考え込んでしまう。僕も何かアイデアを出したいけど、降って湧いてくるわけなくて。
「彼がそうしたいと言ってるなら、その意思を尊重した方がいいんじゃないか」
クールに傍観していた林原さんが低い声を発して助言する。
「……その通りだわ。それに考えても始まらないしね。そうと決まれば早速行くわよ」
「はい! ではついてきてください」
桃奈さんはその言葉を即決。その言葉は受けたクママさんは案内をすべく歩き出した。
僕達はその高い背についていく。桃奈さんはアオほど林原さんにはくっつかないものの、近い距離でいる。
「ねぇソラくん一人にしちゃっててごめんね。寂しかったでしょ」
「別に問題ない」
「やっぱりそうよね。ソラくんは孤高の強さを持っているもの!」
冷たい感じで返されるも、気にすることはなく楽しげで再び話しかける。
「じゃあ、ここら辺で変わった事は無かった? さっき珍しくグリフォドールと出くわしたのよ。そいつは逃げられてミズちゃんが追いかけてるのだけどね」
「特には無いな」
「そっか、なら良かったわ。まぁソラくんも強いから多少の出来事は心配ないものね!」
大量にボールを投げても一つしか返ってこないコミュニケーションが続いた。そんな中でも桃奈さんは幸せそうだ。
「……そんなことより、日景くんだったか。君は最近来たようだが、その大丈夫か?」
「は、はい。幼馴染のア、ミズア……さんがいるので」
彼は突如僕の方を向いてそう尋ねてくる。思わぬ気遣いに驚いてしまった。
「……ふっ。幼馴染なのにさん付けなのか?」
「なっ……ソラくんを笑わせたなんて……ぐぬぅ」
林原さんは薄く微笑んだ。桃奈さんは、頬を膨らませて恨めしそうにこちらを覗いてくる。アオの件に続いて、さらに距離が離れた気がした。
「その、普段はアオって呼んでて慣れなくてつい」
「そうか、君達は仲が良かったんだな」
「お話中すみません、着きました」
話は中断して僕達は立ち止まる。訪れたのは村の外れで周囲には建物や人の姿はほとんど無い。目の前には小屋があり、そこに目的の人物がいる。
小窓からは明かりが漏れていて、人の気配を伺わせた。
「どうやらまだいるようね」
「はい、では呼びかけてみます」
クママさんが静かにドア前に行くとコンコンと二回叩く。
「ギュララ話がしたい。ここを開けて欲しい」
「……」
その答えは無言だった。しかし、めげることなくまたドアの向こうに声を届ける。
「時間をかけてはこの村にも被害が出るかもしれない。だから、僕に謝罪させて欲しい。それからこれからの事を話したいんだ。だから――」
「言ったはずだ言葉に意味はないと」
ざらついたしゃがれた声が鋭さを持った一言で拒絶の意を示した。
「くっ……どうして話してくれないんだ!」
「……」
「悪いけど、開けさせてもらうよ」
鍵は閉まっていなかったのか、簡単にドアは開きクママさんは中に入っていく。僕らもそれに続いた。
「ギュララ」
中は至ってシンプルだった。一つの部屋には、奥にベッドがあり、その手前に四角い机と椅子が一つある。端っこに壊れた小さな椅子があり、天井にはひび割れた照明が吊られていた。
「ほう? いつもの奴らだけじゃなくまた新しいのがいるな」
ギュララさんは足を組んで椅子に座っていた。クママさんと同じく背が高そうで、熊の耳に紅の瞳を持っている。ただ顔つきは真反対、目つきが悪く強面で、どこか乱暴な雰囲気があった。グレーの半袖の服に藍色の短パンで、クママさんと近い装いでいる。
「変わらずなよなよした奴か……」
彼は僕を見ると歪に口角を上げるも、すぐに興味を失ったように目線をクママさんに移す。
「何度来ようと答えは同じだぞ。俺と戦え」
「僕は……戦えない。大切で最も頭を下げなきゃいけない君に手を上げるなんて。まずしっかりと話そう」
「ふん、心も力も弱い奴とわかり合う気は無い。消えろ」
桃奈さんの言う通りお互いに譲り合う気は一切無いようだった。
「あんた、クママさんと親友なんでしょ。どうしてわかってあげないのよ」
「そいつだって同じだろ」
「想いは言葉で伝えるものよ。殴り合っても残るのは痛みと遺恨だけでしょ」
桃奈さんは黙ってらんないといった感じで意見をぶつける。しかし響いた様子はなくて。
「言葉などいくらでも取り繕える。そんな物に価値はない」
「あんたねぇ……」
「ギュララ、どうして君はそれにこだわるんだ」
完全に意見が真っ向から対立していて、譲れる部分はなさそうだった。
僕が入り込む余地はなさそうで、同じく林原さんも無言を貫いている。
「はぁ時間の無駄のようだな……どけ」
ギュララさんは立ち上がると、入口前にいる僕達を無理やりどかして外へ。
「そうだ、あの女に伝えておけ。明るく未練を断ち切るなどというふざけた考えを捨てたなら、会話に応じてやると。それと、正気に戻してくれた礼もな」
それだけ言い残して彼は村の出口の方に去って行ってしまう。僕達に彼の足を止める言葉を持ち合わせておらず、それを見送るしかできなかった。
「あのーモモナさん」
その人はクママさんだった。おずおずといった感じで話しかけてくる。
「ちょっといいですか?」
「もちろんよ、もしかしてまた彼が戻ってきたの?」
「はい、なので会ってもう一度話そうかと」
クママさんは諦めを含めた苦笑をする。桃奈さんは遥かに高い彼を見上げて会話を続けた。
「ようやく戻ってきたのね。でも、今はミズちゃんがいないし……けど、またすぐにどっか行っちゃうかもしれないわね。うーん」
「何だか凄く辛そうにしていたのです。前回ほどではありませんでしたが、そんな姿を見るのは辛いです」
「早めにしなきゃね。半亡霊状態で人に危害を加えかねないし……でも最近暴走しがちだから、ミズちゃんがいないとなぁ……」
二人は考え込んでしまう。僕も何かアイデアを出したいけど、降って湧いてくるわけなくて。
「彼がそうしたいと言ってるなら、その意思を尊重した方がいいんじゃないか」
クールに傍観していた林原さんが低い声を発して助言する。
「……その通りだわ。それに考えても始まらないしね。そうと決まれば早速行くわよ」
「はい! ではついてきてください」
桃奈さんはその言葉を即決。その言葉は受けたクママさんは案内をすべく歩き出した。
僕達はその高い背についていく。桃奈さんはアオほど林原さんにはくっつかないものの、近い距離でいる。
「ねぇソラくん一人にしちゃっててごめんね。寂しかったでしょ」
「別に問題ない」
「やっぱりそうよね。ソラくんは孤高の強さを持っているもの!」
冷たい感じで返されるも、気にすることはなく楽しげで再び話しかける。
「じゃあ、ここら辺で変わった事は無かった? さっき珍しくグリフォドールと出くわしたのよ。そいつは逃げられてミズちゃんが追いかけてるのだけどね」
「特には無いな」
「そっか、なら良かったわ。まぁソラくんも強いから多少の出来事は心配ないものね!」
大量にボールを投げても一つしか返ってこないコミュニケーションが続いた。そんな中でも桃奈さんは幸せそうだ。
「……そんなことより、日景くんだったか。君は最近来たようだが、その大丈夫か?」
「は、はい。幼馴染のア、ミズア……さんがいるので」
彼は突如僕の方を向いてそう尋ねてくる。思わぬ気遣いに驚いてしまった。
「……ふっ。幼馴染なのにさん付けなのか?」
「なっ……ソラくんを笑わせたなんて……ぐぬぅ」
林原さんは薄く微笑んだ。桃奈さんは、頬を膨らませて恨めしそうにこちらを覗いてくる。アオの件に続いて、さらに距離が離れた気がした。
「その、普段はアオって呼んでて慣れなくてつい」
「そうか、君達は仲が良かったんだな」
「お話中すみません、着きました」
話は中断して僕達は立ち止まる。訪れたのは村の外れで周囲には建物や人の姿はほとんど無い。目の前には小屋があり、そこに目的の人物がいる。
小窓からは明かりが漏れていて、人の気配を伺わせた。
「どうやらまだいるようね」
「はい、では呼びかけてみます」
クママさんが静かにドア前に行くとコンコンと二回叩く。
「ギュララ話がしたい。ここを開けて欲しい」
「……」
その答えは無言だった。しかし、めげることなくまたドアの向こうに声を届ける。
「時間をかけてはこの村にも被害が出るかもしれない。だから、僕に謝罪させて欲しい。それからこれからの事を話したいんだ。だから――」
「言ったはずだ言葉に意味はないと」
ざらついたしゃがれた声が鋭さを持った一言で拒絶の意を示した。
「くっ……どうして話してくれないんだ!」
「……」
「悪いけど、開けさせてもらうよ」
鍵は閉まっていなかったのか、簡単にドアは開きクママさんは中に入っていく。僕らもそれに続いた。
「ギュララ」
中は至ってシンプルだった。一つの部屋には、奥にベッドがあり、その手前に四角い机と椅子が一つある。端っこに壊れた小さな椅子があり、天井にはひび割れた照明が吊られていた。
「ほう? いつもの奴らだけじゃなくまた新しいのがいるな」
ギュララさんは足を組んで椅子に座っていた。クママさんと同じく背が高そうで、熊の耳に紅の瞳を持っている。ただ顔つきは真反対、目つきが悪く強面で、どこか乱暴な雰囲気があった。グレーの半袖の服に藍色の短パンで、クママさんと近い装いでいる。
「変わらずなよなよした奴か……」
彼は僕を見ると歪に口角を上げるも、すぐに興味を失ったように目線をクママさんに移す。
「何度来ようと答えは同じだぞ。俺と戦え」
「僕は……戦えない。大切で最も頭を下げなきゃいけない君に手を上げるなんて。まずしっかりと話そう」
「ふん、心も力も弱い奴とわかり合う気は無い。消えろ」
桃奈さんの言う通りお互いに譲り合う気は一切無いようだった。
「あんた、クママさんと親友なんでしょ。どうしてわかってあげないのよ」
「そいつだって同じだろ」
「想いは言葉で伝えるものよ。殴り合っても残るのは痛みと遺恨だけでしょ」
桃奈さんは黙ってらんないといった感じで意見をぶつける。しかし響いた様子はなくて。
「言葉などいくらでも取り繕える。そんな物に価値はない」
「あんたねぇ……」
「ギュララ、どうして君はそれにこだわるんだ」
完全に意見が真っ向から対立していて、譲れる部分はなさそうだった。
僕が入り込む余地はなさそうで、同じく林原さんも無言を貫いている。
「はぁ時間の無駄のようだな……どけ」
ギュララさんは立ち上がると、入口前にいる僕達を無理やりどかして外へ。
「そうだ、あの女に伝えておけ。明るく未練を断ち切るなどというふざけた考えを捨てたなら、会話に応じてやると。それと、正気に戻してくれた礼もな」
それだけ言い残して彼は村の出口の方に去って行ってしまう。僕達に彼の足を止める言葉を持ち合わせておらず、それを見送るしかできなかった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
無限の成長 ~虐げられし少年、貴族を蹴散らし頂点へ~
りおまる
ファンタジー
主人公アレクシスは、異世界の中でも最も冷酷な貴族社会で生まれた平民の少年。幼少の頃から、力なき者は搾取される世界で虐げられ、貴族たちにとっては単なる「道具」として扱われていた。ある日、彼は突如として『無限成長』という異世界最強のスキルに目覚める。このスキルは、どんなことにも限界なく成長できる能力であり、戦闘、魔法、知識、そして社会的な地位ですらも無限に高めることが可能だった。
貴族に抑圧され、常に見下されていたアレクシスは、この力を使って社会の底辺から抜け出し、支配層である貴族たちを打ち破ることを決意する。そして、無限の成長力で貴族たちを次々と出し抜き、復讐と成り上がりの道を歩む。やがて彼は、貴族社会の頂点に立つ。
おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
【完】BLゲームに転生した俺、クリアすれば転生し直せると言われたので、バッドエンドを目指します! 〜女神の嗜好でBLルートなんてまっぴらだ〜
とかげになりたい僕
ファンタジー
不慮の事故で死んだ俺は、女神の力によって転生することになった。
「どんな感じで転生しますか?」
「モテモテな人生を送りたい! あとイケメンになりたい!」
そうして俺が転生したのは――
え、ここBLゲームの世界やん!?
タチがタチじゃなくてネコはネコじゃない!? オネェ担任にヤンキー保健医、双子の兄弟と巨人後輩。俺は男にモテたくない!
女神から「クリアすればもう一度転生出来ますよ」という暴言にも近い助言を信じ、俺は誰とも結ばれないバッドエンドをクリアしてみせる! 俺の操は誰にも奪わせはしない!
このお話は小説家になろうでも掲載しています。
学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣
空碧
ファンタジー
〔あらすじ〕
遊戯の神【ロキ】の気まぐれにより学校ごと異世界ノーストラムに転移させられてしまった。
ロキの願いは一つ、無作為に選ばれた人間が、戦闘技術も、何も知識もない場所でどう生き抜くかを鑑賞すること。
この作品の主人公であるはユニークスキルの【ナビゲート】と共に、巻き込まれたこの世界で生き抜くべく、環境に慣れつつも帰還の手掛かりを探していく。
〔紹介〕
主人公:相川 想良
作品:学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣
作者:空碧
この度、初の作品となりますが、以前より個人で小説を書いてみたいと思い、今回の作品を書かせていただいております。
基本的に、9:00、21:00の毎日投稿となっております。
ご意見、ご感想、アドバイス等是非お待ちしておりますm(*_ _)m
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる