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4.豊かな双丘
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四方から男たちの手が伸びる。
「……っ」
髪をかき分け、頭皮まで露出させる。
口を、鼻を、耳を。
じっくりとその中を覗いていく。
指の先から肩にかけて、男たちの手が撫でるように動く。
豊かな双丘には最も多くの手が伸びていた。
両手ですら包めないほど豊満な乳肉を、下から掬い上げるようにして持ち上げる。
そしてその滑らかな柔肌を確かめるように、優しく表面をなぞっていく。
掬っては離し、掬っては離す。
たぷん、たぷんと波打つ乳房。
その動きは、触れずともその柔らかさを見ているものに伝えるのに十分だった。
どうして身体を触る必要があるのか。
それは外科的処置によって皮下に違法薬物を隠し、越境しようとした犯罪者が過去にいたからだ。
傷ひとつない白磁の肌を見れば、そんなものないことくらいわかるだろう。
しかしそれでも彼らが検査の手を止めることはない。
彼らとて必死なのだ。
もし私がなにかを持って越境してしまうようなことがあったら、それはすなわち彼らの首が胴から離れてしまうかもしれないということなのだから。
あくまでこれは検査であり、男たちの手はいたって紳士的だ。
魅力的な双丘に触れているというのに、力任せに揉みしだくようなことはしない。
まるで割れ物を扱うように、優しく表面をなぞっていく。
それは男たちの優しさであるということに間違いはない。
だが、その優しさは、私の官能を呼び起こすには十分だった。
身体中を襲う、優しく弱い刺激は、グツグツと私の中にある快楽を煮込んでいく。
「んっ……」
男の指が双丘の頂にある蕾を捉えた。
いつの間にか硬くしこり勃っていた乳頭を、男の指が優しく摘まむ。
指の腹で潰し、転がし、弾く。
ぬるま湯のような穏やかな快楽の中に、時折訪れる鋭い刺激。
胸の先を触られているだけだというのに、全身を貫くような、甘い快楽が駆け巡る。
「ふぅ……っ、ん」
どれだけ我慢しようとしても、鼻を抜けるような甘い息だけは抑えることができない。
「……っ」
髪をかき分け、頭皮まで露出させる。
口を、鼻を、耳を。
じっくりとその中を覗いていく。
指の先から肩にかけて、男たちの手が撫でるように動く。
豊かな双丘には最も多くの手が伸びていた。
両手ですら包めないほど豊満な乳肉を、下から掬い上げるようにして持ち上げる。
そしてその滑らかな柔肌を確かめるように、優しく表面をなぞっていく。
掬っては離し、掬っては離す。
たぷん、たぷんと波打つ乳房。
その動きは、触れずともその柔らかさを見ているものに伝えるのに十分だった。
どうして身体を触る必要があるのか。
それは外科的処置によって皮下に違法薬物を隠し、越境しようとした犯罪者が過去にいたからだ。
傷ひとつない白磁の肌を見れば、そんなものないことくらいわかるだろう。
しかしそれでも彼らが検査の手を止めることはない。
彼らとて必死なのだ。
もし私がなにかを持って越境してしまうようなことがあったら、それはすなわち彼らの首が胴から離れてしまうかもしれないということなのだから。
あくまでこれは検査であり、男たちの手はいたって紳士的だ。
魅力的な双丘に触れているというのに、力任せに揉みしだくようなことはしない。
まるで割れ物を扱うように、優しく表面をなぞっていく。
それは男たちの優しさであるということに間違いはない。
だが、その優しさは、私の官能を呼び起こすには十分だった。
身体中を襲う、優しく弱い刺激は、グツグツと私の中にある快楽を煮込んでいく。
「んっ……」
男の指が双丘の頂にある蕾を捉えた。
いつの間にか硬くしこり勃っていた乳頭を、男の指が優しく摘まむ。
指の腹で潰し、転がし、弾く。
ぬるま湯のような穏やかな快楽の中に、時折訪れる鋭い刺激。
胸の先を触られているだけだというのに、全身を貫くような、甘い快楽が駆け巡る。
「ふぅ……っ、ん」
どれだけ我慢しようとしても、鼻を抜けるような甘い息だけは抑えることができない。
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