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22.完全無欠少女、変態!
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ミエリィはとても良い匂いがする。
温かくて甘い匂いは、まるで燦々と輝く太陽に照らされながら花畑を歩いているようだ。
ふわふわのミエリィを抱き締めながら匂いを嗅ぐそのひとときは天に召されてしまいそうになるほど幸福感に満ちていて、どんなに嫌なことがあってもすぐに忘れることができた。
そして今日も嫌なことがあった私はミエリィの匂いを堪能していた。
「はあ……はあ……、ああミエリィ~」
「……エリスさん、今日は何があったんですか?」
「今日は朝食の時にスプーンを床に落としてしまったんだ」
「あら、それは災難だったわね」
エリスの頭をよしよしと撫でるミエリィ。
「エリスさん、人に見せてはいけない顔になっていますよ。
ところでエリスさん、最近魔法実技の調子が悪くないですか?
初めのうちは近接戦しかできないハンデを背負っていながら模擬戦でも負けなしだったのに、このところは連敗していますよね?」
綺麗な笑みを浮かべながらこちらを見てくるエル。
「うっ……、それは……」
私はエルからそっと目を背けた。
「昨日なんか攻撃が苦手な私にすら負けてましたよね。
あれはわざとですか?」
「いや、そんなことは!
あれはエルが手強くて……」
「わざとですよね?」
笑みを深めたエルが問い詰める。
エルはこの学院では珍しい平民の出身である。
攻撃魔法が苦手なようだが、魔力障壁の展開速度と強度に関しては頭ひとつ抜けている。
基本的に穏やかで優しい彼女の性格を反映しているといっても過言でもないだろう。
だが、エルは優しいだけの人間ではない。
私が引きこもる原因になったミエリィと最も早く友人になった人物でもある。
ミエリィはとても目立つ。
身分が低いのに力があるせいで高位貴族の家の者たちからすれば厄介という他ない存在のミエリィ。
そんな彼女と仲良くすれば周りからよく思われないのは少し考えればわかることだ。
だからこそクラスの連中は目をつけられないようにミエリィから距離をとって接している。
だが、エルは違った。
みんながミエリィと距離をとる中、エルだけは変わらず彼女のそばにいた。
ミエリィの実力を知る前から縁があったというのもあるだろうが、それでも周りの視線に屈せず友人であり続けるエルは、肝が据わっているといえるだろう。
それにクラスでミエリィと対等に接し注意できるのはエルだけだ。
私も今でこそミエリィと友人になったが、それでもその本質は彼女に依存しているだけであることは薄々自覚している。
エルのようにミエリィへ注意をするようなことはできない。
何が言いたいのかと言えば、だ。
要するにエルは精神面で言えば、ミエリィを除くこのクラスの誰よりも強い。
そしてそのエルが綺麗な笑みを浮かべるときは、謎の圧を発しているのだ。
力がどうこうの問題ではない。
本能が彼女に逆らってはいけないと警告を出してくる。
そして今、私の本能が最大限に警告を発していた。
「……はい、わざとです」
悪戯が親に見つかった子供のようにしゅんとするエリス。
「それはミエリィちゃんに抱き締めてもらうためですか?」
「それは……、その……」
「エリスさん?」
ビクッ
その声色に思わず身を竦ませる。
「……はい」
「……はあ、エリスさん。
本来私が言うべきことではないのかもしれませんが、このままではエリスさんがただのダメ人間になる未来しか見えません。
それは友達として心苦しいからこそ、あえて言わせてもらいます。
エリスさん、ミエリィちゃんにくっつくの禁止です!」
「そ、そんなの横暴だ!」
「横暴ではありません。
エリスさん、あなたは何のためにこの学院へ来たんですか?
ミエリィちゃんに抱きつく為じゃないでしょう?」
「それはそうだが、しかし……」
「しかしじゃありません!」
「はい!」
「エリスさん考えてみてください。
エリスさんの成績が下がれば、エリスさんのご家族はその原因になったミエリィちゃんのことを快く思いませんよね。
もしかしたらミエリィちゃんとの交遊関係を解消するように言ってくるかもしれません」
「そんなことはさせん!
どうにか説得してミエリィのことを認めてもらう」
「それでも良いかもしれませんけど、エリスさんはそれで良いんですか?
その方法はミエリィちゃんに失礼じゃないですか?
それに無理やり認めさせた関係ではなくて、ご家族に快く受け入れてもらえた方が嬉しくないですか?」
子供を諭すように優しく語りかけるエル。
「そうかもしれないが……。
ならいったいどうすれば良いんだ?」
「簡単なことです。
嫌なときや落ち込んだ時ではなく、何かをやり遂げたときにご褒美としてミエリィちゃんに抱き締めて貰いましょう」
「ご褒美として?」
「そうです。
今までの嫌なときに抱き締めてもらうというやり方だとエリスさんはどこまでもダメになります。
しかし、ならその逆をすればエリスさんはどこまでも成長できるんじゃないですか」
「どこまでも成長……」
「そうです。
それにもしかしたら遠距離攻撃を使えるようになるかもしれませんよ」
「いや、流石にそれは無理だ。
今まで散々試してきてできなかったんだ。
そう上手くいくわけ……」
遠距離攻撃ができないからこそ私は近接戦を鍛えてきたのだ。
いくらミエリィに抱き締めてもらうというご褒美があったとしても、できないことはできない。
「何弱気になっているんですか!
仕方ないですね。
それではもしエリスさんが遠距離攻撃を使えるようになったら、一日中ミエリィちゃんを好きにできる権利をあげましょう」
「ハッ……、ミエリィを好きにできる権利……だと!?」
「そうです。
想像してみてください。
ミエリィちゃんと同じベッドで目を覚ます生活を」
「ミエリィと同じベッドで目を覚ます生活……」
~~~~
『おはよう、ミエリィ。
寝巻き姿のミエリィも良い匂いだ』
『こらミエリィ、こんなところにソースがついているぞ。
まったく仕方のない奴だな』
『ほらミエリィ、今日は沢山汗をかいたからな。
私が洗ってあげよう。
ハア……、ハア……』
『そろそろ寝るか。
……今日も抱き締めて寝ても良いか?』
~~~~
「グフ、グフ、グフフフ……」
「焚き付けた私が言うのもなんだけど、エリスさんも大分拗らせてるね~」
「私はエリスと一緒のベッドで寝るのかしら?」
「エリスさんの為ですから。
あとでアップルパイを焼く予定なので、ミエリィちゃんにもお裾分けしますね」
「ありがとう!
とびっきり甘いのが良いわ!」
「わかりました。
腕によりをかけて作るね」
以降鬼気迫る表情で実技の授業に挑むエリスは、模擬戦において勝利を積み上げていくことになるが、遠距離攻撃を使えるようになるのはまだ先の話。
ちなみに隠れてミエリィに抱きついていたところをエルに見つかり、寿命が縮むかと錯覚するほどエルに説教されたのは余談である。
温かくて甘い匂いは、まるで燦々と輝く太陽に照らされながら花畑を歩いているようだ。
ふわふわのミエリィを抱き締めながら匂いを嗅ぐそのひとときは天に召されてしまいそうになるほど幸福感に満ちていて、どんなに嫌なことがあってもすぐに忘れることができた。
そして今日も嫌なことがあった私はミエリィの匂いを堪能していた。
「はあ……はあ……、ああミエリィ~」
「……エリスさん、今日は何があったんですか?」
「今日は朝食の時にスプーンを床に落としてしまったんだ」
「あら、それは災難だったわね」
エリスの頭をよしよしと撫でるミエリィ。
「エリスさん、人に見せてはいけない顔になっていますよ。
ところでエリスさん、最近魔法実技の調子が悪くないですか?
初めのうちは近接戦しかできないハンデを背負っていながら模擬戦でも負けなしだったのに、このところは連敗していますよね?」
綺麗な笑みを浮かべながらこちらを見てくるエル。
「うっ……、それは……」
私はエルからそっと目を背けた。
「昨日なんか攻撃が苦手な私にすら負けてましたよね。
あれはわざとですか?」
「いや、そんなことは!
あれはエルが手強くて……」
「わざとですよね?」
笑みを深めたエルが問い詰める。
エルはこの学院では珍しい平民の出身である。
攻撃魔法が苦手なようだが、魔力障壁の展開速度と強度に関しては頭ひとつ抜けている。
基本的に穏やかで優しい彼女の性格を反映しているといっても過言でもないだろう。
だが、エルは優しいだけの人間ではない。
私が引きこもる原因になったミエリィと最も早く友人になった人物でもある。
ミエリィはとても目立つ。
身分が低いのに力があるせいで高位貴族の家の者たちからすれば厄介という他ない存在のミエリィ。
そんな彼女と仲良くすれば周りからよく思われないのは少し考えればわかることだ。
だからこそクラスの連中は目をつけられないようにミエリィから距離をとって接している。
だが、エルは違った。
みんながミエリィと距離をとる中、エルだけは変わらず彼女のそばにいた。
ミエリィの実力を知る前から縁があったというのもあるだろうが、それでも周りの視線に屈せず友人であり続けるエルは、肝が据わっているといえるだろう。
それにクラスでミエリィと対等に接し注意できるのはエルだけだ。
私も今でこそミエリィと友人になったが、それでもその本質は彼女に依存しているだけであることは薄々自覚している。
エルのようにミエリィへ注意をするようなことはできない。
何が言いたいのかと言えば、だ。
要するにエルは精神面で言えば、ミエリィを除くこのクラスの誰よりも強い。
そしてそのエルが綺麗な笑みを浮かべるときは、謎の圧を発しているのだ。
力がどうこうの問題ではない。
本能が彼女に逆らってはいけないと警告を出してくる。
そして今、私の本能が最大限に警告を発していた。
「……はい、わざとです」
悪戯が親に見つかった子供のようにしゅんとするエリス。
「それはミエリィちゃんに抱き締めてもらうためですか?」
「それは……、その……」
「エリスさん?」
ビクッ
その声色に思わず身を竦ませる。
「……はい」
「……はあ、エリスさん。
本来私が言うべきことではないのかもしれませんが、このままではエリスさんがただのダメ人間になる未来しか見えません。
それは友達として心苦しいからこそ、あえて言わせてもらいます。
エリスさん、ミエリィちゃんにくっつくの禁止です!」
「そ、そんなの横暴だ!」
「横暴ではありません。
エリスさん、あなたは何のためにこの学院へ来たんですか?
ミエリィちゃんに抱きつく為じゃないでしょう?」
「それはそうだが、しかし……」
「しかしじゃありません!」
「はい!」
「エリスさん考えてみてください。
エリスさんの成績が下がれば、エリスさんのご家族はその原因になったミエリィちゃんのことを快く思いませんよね。
もしかしたらミエリィちゃんとの交遊関係を解消するように言ってくるかもしれません」
「そんなことはさせん!
どうにか説得してミエリィのことを認めてもらう」
「それでも良いかもしれませんけど、エリスさんはそれで良いんですか?
その方法はミエリィちゃんに失礼じゃないですか?
それに無理やり認めさせた関係ではなくて、ご家族に快く受け入れてもらえた方が嬉しくないですか?」
子供を諭すように優しく語りかけるエル。
「そうかもしれないが……。
ならいったいどうすれば良いんだ?」
「簡単なことです。
嫌なときや落ち込んだ時ではなく、何かをやり遂げたときにご褒美としてミエリィちゃんに抱き締めて貰いましょう」
「ご褒美として?」
「そうです。
今までの嫌なときに抱き締めてもらうというやり方だとエリスさんはどこまでもダメになります。
しかし、ならその逆をすればエリスさんはどこまでも成長できるんじゃないですか」
「どこまでも成長……」
「そうです。
それにもしかしたら遠距離攻撃を使えるようになるかもしれませんよ」
「いや、流石にそれは無理だ。
今まで散々試してきてできなかったんだ。
そう上手くいくわけ……」
遠距離攻撃ができないからこそ私は近接戦を鍛えてきたのだ。
いくらミエリィに抱き締めてもらうというご褒美があったとしても、できないことはできない。
「何弱気になっているんですか!
仕方ないですね。
それではもしエリスさんが遠距離攻撃を使えるようになったら、一日中ミエリィちゃんを好きにできる権利をあげましょう」
「ハッ……、ミエリィを好きにできる権利……だと!?」
「そうです。
想像してみてください。
ミエリィちゃんと同じベッドで目を覚ます生活を」
「ミエリィと同じベッドで目を覚ます生活……」
~~~~
『おはよう、ミエリィ。
寝巻き姿のミエリィも良い匂いだ』
『こらミエリィ、こんなところにソースがついているぞ。
まったく仕方のない奴だな』
『ほらミエリィ、今日は沢山汗をかいたからな。
私が洗ってあげよう。
ハア……、ハア……』
『そろそろ寝るか。
……今日も抱き締めて寝ても良いか?』
~~~~
「グフ、グフ、グフフフ……」
「焚き付けた私が言うのもなんだけど、エリスさんも大分拗らせてるね~」
「私はエリスと一緒のベッドで寝るのかしら?」
「エリスさんの為ですから。
あとでアップルパイを焼く予定なので、ミエリィちゃんにもお裾分けしますね」
「ありがとう!
とびっきり甘いのが良いわ!」
「わかりました。
腕によりをかけて作るね」
以降鬼気迫る表情で実技の授業に挑むエリスは、模擬戦において勝利を積み上げていくことになるが、遠距離攻撃を使えるようになるのはまだ先の話。
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