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19.噛み合わない歯車
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「第五階層のボスはジャイアントバットですね」
「こいつは初めての飛行型の魔物だ。
空中にいる間はこちらから手を出すことができないが、幸いこいつは近距離攻撃しかできないらしい。
襲ってきたところを上手くいなして、翼を攻撃して機動力を奪おう。
あとはいつも通り【縛鎖】と【斬魂】でとどめだ」
「わかりました」
「「……」」
昨夜の酒場での一件以降、どうにもミリアのことを見ることができない。
理由はわかっている。
ゲイリューダに連れて行かれそうになったミリアを助けることができなかった。
倒れたまま見ていることしかできなかった自分が情けなくて、ミリアに顔向けできないのだ。
仲間として、男としてあんなに情けない姿を晒してしまったという事実が重く俺の魂を蝕んでいた。
ふとミーシャに言われた言葉が脳裏を過る。
『その程度の力で誰かを守ろうなんておこがましい』
正論過ぎて反論の余地もない。
今の俺にはミリアを守ることができるだけの力がない。
どれだけ虚勢を張ろうとも、いざ昨日のような場面に直面すれば、俺はあまりにも無力だった。
このままではいけない。
もっと強くならなくては。
ミリアを守れるように。
「行こう」
見慣れた大扉をゆっくりと押し開ける。
壁の松明に照らされたボス部屋の中が薄暗いのはいつものことだが、今日はいつにも増して暗い気がする。
果たしてその理由は天井にあった。
天井が見えないのだ。
第一階層のホブゴブリン、第二階層のラージコボルト、第四階層のフレイムウルフのときはそれほど高い天井ではなかった。
第三階層のエルダートレントのときはその巨体に合わせて天井も高くなっていたが、見えないということはなかった。
だが、今回の第五階層ではその天井が見えない。
これは非常に厄介だ。
サッと部屋の中を見渡すが、ジャイアントバットの姿はない。
つまり、今ジャイアントバットはこの頭上に広がる闇の中からこちらの様子を伺っているということだろう。
いつ襲いかかってくるかわからない。
その緊張感はこれまでのボスにはない、神経をすり減らすものだった。
闇を見据え、精神を研ぎ澄ませる。
いつ現れても対処できるよう、剣は構えたままだ。
「っ!」
闇の中から高速で飛来する何かを視界に捉える。
俺は咄嗟に剣を横にして、飛来する何かを受け止めた。
「うっ……」
重い。
どうにか受け止めた俺は飛来したものの正体、ジャイアントバットを見上げた。
その身体はフレイムウルフと同じくらいの大きさだろうか。
いや、翼を広げた全長なら、その三倍はあるかもしれない。
浅黒い身体に、白く鋭い牙。
足には鋭利な爪がついている。
高速落下からの蹴りは、俺が受け止められるギリギリの威力だった。
おそらく飛行するために、見た目より身体が軽いのだろう。
そのお陰で俺でも受け止めることができた。
数瞬の拮抗のあと、ジャイアントバットは再び闇の中へと飛び立っていく。
「これは厳しい戦いになりそうだ」
まず攻撃の予測が立てられない。
闇の中にジャイアントバットの姿を目視した次の瞬間にはもう眼前まで迫って来ている。
俺の反応速度では受け止めるので精一杯だろう。
躱して翼を攻撃するというような芸当は無理そうだ。
そして飛来してから離脱するまでの時間が予想よりかなり短い。
これではジャイアントバットの攻撃を受け止めたところで、ミリアが接触する前に空中へ逃げられてしまう。
一撃離脱の戦法は第二階層のラージコボルトと同様ではある。
だが、ラージコボルトと異なり、ジャイアントバットは俺の手の届かない空中へと逃げてしまう。
これでは第二階層でやった先手を取って攻め続ける作戦が使えない。
(どうする?どうにかしてミリアが【縛鎖】を使うための隙を作らないといけないが……)
こんなところでつまずいている場合じゃない。
俺はもっと強くならなくてはいけないんだ。
「アレクさん、後ろです!」
「なっ!」
ミリアの声に振り返ると、そこには寸前まで迫ったジャイアントバットの足が見えた。
慌てて剣で受け止めようとするが、間に合わない。
懐に入り込んだ足は、そのままアレクを押し倒すようにして地面に叩きつけられた。
「カハッ……」
背中の痛みを追うように、腹部を襲う鋭い痛みに眉をひそめる。
どうやらジャイアントバットの鋭利な爪が脇腹に食い込んでいるらしい。
どうにか抜け出そうともがくが、脇腹に食い込んだ爪のせいで上手くいかない。
ならば剣で足を切りつけようとしたが、押し倒されたときの衝撃で手離してしまっていたことにようやく気がつく。
その時、ふと身体を押さえつける重さがなくなった。
(いや、違う! このまま俺ごと飛び上がる気だ!)
ジャイアントバットに空中へと連れ去られたが最後。
もし空中でジャイアントバットに足を離されでもしたら、俺は落下によって地面に叩きつけられ確実に死ぬ。
(不味い、不味い、不味い! こんなところで死んでたまるかっ!)
頭の中に「死」の文字が過る。
どうにかしないといけないのに、その手段が思い浮かばない。
死んでしまう……、脇腹が痛い……、いったいどうしたら……。
頭の中をぐるぐると纏まらない思考が渦巻く。
心のどこかで生を諦めかけていたその時だった。
「【縛鎖】っ!」
突如現れた鎖が飛び立とうとしていたジャイアントバットの身体を縛りつける。
「アレクさん! 今のうちに抜け出せますか?」
「……いや、脇腹に爪が食い込んでいて難しい」
「なら、その体勢から【斬魂】は使えそうですか?」
「あ、ああ。魂はすぐそこに見える。
だが、俺の剣が……」
横目で探すと、少し離れたところに俺の剣が転がっているのが見えた。
ミリアは今、【縛鎖】を使用している。
対象に触れていなければいけないという制約がある以上、ミリアに取ってもらうということはできない。
「なら、私の剣を使ってください!」
「っ!? だが、【斬魂】を使ったらミリアの剣は……」
「いいから早く!」
ミリアの怒気をはらんだ声にドキリとする。
【縛鎖】の効果時間は二分。
対して【斬魂】発動にかかる時間は一分。
その差は一分しかない。
もう迷っているだけの時間はなかった。
俺はミリアから短剣を受け取ると、ジャイアントバットは魂を見据えて構える。
こんな不安定な体勢で使うのは初めてだが、制約さえ違えなければ問題なく発動するはずだ。
焦り、不安、恐怖、痛み。
あらゆる感情、感覚が溶けていく。
死への恐れも、強くなることへの焦燥も全て置き去りにして魂にだけ集中する。
ただ一つ、どす黒いジャイアントバットの魂だけを捉える。
鋭く、鋭く、鋭く。
ミリアの短剣が眩いばかりの光に包まれていくのを感じる。
一分。
「【斬魂】ッ!」
振り下ろした短剣は、ジャイアントバットの肉体をすり抜け、そのどす黒い魂だけを切り裂いた。
己の死を遅れて自覚したように、ジャイアントバットが光の粒となって霧散していく。
「アレクさん、傷は大丈夫ですか!」
倒れる俺の横に跪いたミリアが、不安そうな顔をしながらポーションを脇腹へとかけてくれる。
「ああ、大丈夫そうだ。
ポーションのお陰で大分楽になった。
多分臓器までは傷ついてなかったんだろう」
「そうですか、良かった……」
安堵の色を浮かべるミリアの表情に、俺は胸が痛くなった。
何もできなかった。
ミリアを守れるよう強くなりたかったのに、逆にミリアに助けられてしまった。
いったい俺は何をやっているのだろう。
今までゴブリンと互角に闘う程度の冒険者だった。
だが、レイストに来て、ミリアと出会い、自分の天恵を使えるようになった。
俺は心のどこかで昔より強くなったと思っていた。
ここでなら、【斬魂】があれば俺は一流の冒険者になれると思っていた。
しかし、蓋を開けてみればどうだ。
冒険者から仲間一人守れず、唯一の心の拠り所である【斬魂】を使える魔物相手にこの体たらく。
「すまない……」
俺の呟きにミリアは何かをいいかけて、その口を閉じた。
怒ったような、悲しそうなその表情に、俺は目を背けることしかできなかった。
「こいつは初めての飛行型の魔物だ。
空中にいる間はこちらから手を出すことができないが、幸いこいつは近距離攻撃しかできないらしい。
襲ってきたところを上手くいなして、翼を攻撃して機動力を奪おう。
あとはいつも通り【縛鎖】と【斬魂】でとどめだ」
「わかりました」
「「……」」
昨夜の酒場での一件以降、どうにもミリアのことを見ることができない。
理由はわかっている。
ゲイリューダに連れて行かれそうになったミリアを助けることができなかった。
倒れたまま見ていることしかできなかった自分が情けなくて、ミリアに顔向けできないのだ。
仲間として、男としてあんなに情けない姿を晒してしまったという事実が重く俺の魂を蝕んでいた。
ふとミーシャに言われた言葉が脳裏を過る。
『その程度の力で誰かを守ろうなんておこがましい』
正論過ぎて反論の余地もない。
今の俺にはミリアを守ることができるだけの力がない。
どれだけ虚勢を張ろうとも、いざ昨日のような場面に直面すれば、俺はあまりにも無力だった。
このままではいけない。
もっと強くならなくては。
ミリアを守れるように。
「行こう」
見慣れた大扉をゆっくりと押し開ける。
壁の松明に照らされたボス部屋の中が薄暗いのはいつものことだが、今日はいつにも増して暗い気がする。
果たしてその理由は天井にあった。
天井が見えないのだ。
第一階層のホブゴブリン、第二階層のラージコボルト、第四階層のフレイムウルフのときはそれほど高い天井ではなかった。
第三階層のエルダートレントのときはその巨体に合わせて天井も高くなっていたが、見えないということはなかった。
だが、今回の第五階層ではその天井が見えない。
これは非常に厄介だ。
サッと部屋の中を見渡すが、ジャイアントバットの姿はない。
つまり、今ジャイアントバットはこの頭上に広がる闇の中からこちらの様子を伺っているということだろう。
いつ襲いかかってくるかわからない。
その緊張感はこれまでのボスにはない、神経をすり減らすものだった。
闇を見据え、精神を研ぎ澄ませる。
いつ現れても対処できるよう、剣は構えたままだ。
「っ!」
闇の中から高速で飛来する何かを視界に捉える。
俺は咄嗟に剣を横にして、飛来する何かを受け止めた。
「うっ……」
重い。
どうにか受け止めた俺は飛来したものの正体、ジャイアントバットを見上げた。
その身体はフレイムウルフと同じくらいの大きさだろうか。
いや、翼を広げた全長なら、その三倍はあるかもしれない。
浅黒い身体に、白く鋭い牙。
足には鋭利な爪がついている。
高速落下からの蹴りは、俺が受け止められるギリギリの威力だった。
おそらく飛行するために、見た目より身体が軽いのだろう。
そのお陰で俺でも受け止めることができた。
数瞬の拮抗のあと、ジャイアントバットは再び闇の中へと飛び立っていく。
「これは厳しい戦いになりそうだ」
まず攻撃の予測が立てられない。
闇の中にジャイアントバットの姿を目視した次の瞬間にはもう眼前まで迫って来ている。
俺の反応速度では受け止めるので精一杯だろう。
躱して翼を攻撃するというような芸当は無理そうだ。
そして飛来してから離脱するまでの時間が予想よりかなり短い。
これではジャイアントバットの攻撃を受け止めたところで、ミリアが接触する前に空中へ逃げられてしまう。
一撃離脱の戦法は第二階層のラージコボルトと同様ではある。
だが、ラージコボルトと異なり、ジャイアントバットは俺の手の届かない空中へと逃げてしまう。
これでは第二階層でやった先手を取って攻め続ける作戦が使えない。
(どうする?どうにかしてミリアが【縛鎖】を使うための隙を作らないといけないが……)
こんなところでつまずいている場合じゃない。
俺はもっと強くならなくてはいけないんだ。
「アレクさん、後ろです!」
「なっ!」
ミリアの声に振り返ると、そこには寸前まで迫ったジャイアントバットの足が見えた。
慌てて剣で受け止めようとするが、間に合わない。
懐に入り込んだ足は、そのままアレクを押し倒すようにして地面に叩きつけられた。
「カハッ……」
背中の痛みを追うように、腹部を襲う鋭い痛みに眉をひそめる。
どうやらジャイアントバットの鋭利な爪が脇腹に食い込んでいるらしい。
どうにか抜け出そうともがくが、脇腹に食い込んだ爪のせいで上手くいかない。
ならば剣で足を切りつけようとしたが、押し倒されたときの衝撃で手離してしまっていたことにようやく気がつく。
その時、ふと身体を押さえつける重さがなくなった。
(いや、違う! このまま俺ごと飛び上がる気だ!)
ジャイアントバットに空中へと連れ去られたが最後。
もし空中でジャイアントバットに足を離されでもしたら、俺は落下によって地面に叩きつけられ確実に死ぬ。
(不味い、不味い、不味い! こんなところで死んでたまるかっ!)
頭の中に「死」の文字が過る。
どうにかしないといけないのに、その手段が思い浮かばない。
死んでしまう……、脇腹が痛い……、いったいどうしたら……。
頭の中をぐるぐると纏まらない思考が渦巻く。
心のどこかで生を諦めかけていたその時だった。
「【縛鎖】っ!」
突如現れた鎖が飛び立とうとしていたジャイアントバットの身体を縛りつける。
「アレクさん! 今のうちに抜け出せますか?」
「……いや、脇腹に爪が食い込んでいて難しい」
「なら、その体勢から【斬魂】は使えそうですか?」
「あ、ああ。魂はすぐそこに見える。
だが、俺の剣が……」
横目で探すと、少し離れたところに俺の剣が転がっているのが見えた。
ミリアは今、【縛鎖】を使用している。
対象に触れていなければいけないという制約がある以上、ミリアに取ってもらうということはできない。
「なら、私の剣を使ってください!」
「っ!? だが、【斬魂】を使ったらミリアの剣は……」
「いいから早く!」
ミリアの怒気をはらんだ声にドキリとする。
【縛鎖】の効果時間は二分。
対して【斬魂】発動にかかる時間は一分。
その差は一分しかない。
もう迷っているだけの時間はなかった。
俺はミリアから短剣を受け取ると、ジャイアントバットは魂を見据えて構える。
こんな不安定な体勢で使うのは初めてだが、制約さえ違えなければ問題なく発動するはずだ。
焦り、不安、恐怖、痛み。
あらゆる感情、感覚が溶けていく。
死への恐れも、強くなることへの焦燥も全て置き去りにして魂にだけ集中する。
ただ一つ、どす黒いジャイアントバットの魂だけを捉える。
鋭く、鋭く、鋭く。
ミリアの短剣が眩いばかりの光に包まれていくのを感じる。
一分。
「【斬魂】ッ!」
振り下ろした短剣は、ジャイアントバットの肉体をすり抜け、そのどす黒い魂だけを切り裂いた。
己の死を遅れて自覚したように、ジャイアントバットが光の粒となって霧散していく。
「アレクさん、傷は大丈夫ですか!」
倒れる俺の横に跪いたミリアが、不安そうな顔をしながらポーションを脇腹へとかけてくれる。
「ああ、大丈夫そうだ。
ポーションのお陰で大分楽になった。
多分臓器までは傷ついてなかったんだろう」
「そうですか、良かった……」
安堵の色を浮かべるミリアの表情に、俺は胸が痛くなった。
何もできなかった。
ミリアを守れるよう強くなりたかったのに、逆にミリアに助けられてしまった。
いったい俺は何をやっているのだろう。
今までゴブリンと互角に闘う程度の冒険者だった。
だが、レイストに来て、ミリアと出会い、自分の天恵を使えるようになった。
俺は心のどこかで昔より強くなったと思っていた。
ここでなら、【斬魂】があれば俺は一流の冒険者になれると思っていた。
しかし、蓋を開けてみればどうだ。
冒険者から仲間一人守れず、唯一の心の拠り所である【斬魂】を使える魔物相手にこの体たらく。
「すまない……」
俺の呟きにミリアは何かをいいかけて、その口を閉じた。
怒ったような、悲しそうなその表情に、俺は目を背けることしかできなかった。
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