かがみゆえの掌編小説【恋愛】

掌編小説

君へ、君への言葉

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　君は未来と希望を捨てて、屋上から飛び降りた。
　君は今、脳死状態。
　君は未来と希望を捨てて、屋上から飛び降りた。
　君は今、脳死状態で病院にいる。
　オレは君の手を強く握り締めて、泣きじゃくる。

『死ぬな！ 死なないでくれ!!』

　君へ必死に何度も呼び掛ける。

　君が望むなら、オレは何だってするから。
　君が願うなら、オレは君の願いを叶えるから。
　君の為なら、オレはこの命を喜んで捧げるよ。

　君がここに、この世に存在するのなら、オレはそれでいい。
　オレはそれだけで幸せだ。

　君がいれば、オレは何だって出来る。
　君が言って欲しい言葉を何度も伝えるから。
　何でも叫んでやるから。

『君が好きだ。君を世界一愛してる』

　君がもういいと呆れても、怒ってもこの気持ちとこの言葉は本当だから。

　だからもう二度と死のうとしないでくれ。
　この世からいなくなりたいなんて言わないでくれ。
　オレにとって君は、たった一人の大切な女性だから―――…。

　オレの全てを君にやるから。
　頼むからもう一度目を開けてくれ……。

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