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【外伝】貴方にとっては誤算でも俺たちにとっては正に僥倖
femtiofyra
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「何やってんだ!お前ら!」
ぷりぷりと梨李が怒る。帰国した俺たちが逢いに行くと、迎えた部屋で仁王立ちして腰に手を当て、ふんぞり返って見上げながら声を上げた。
「危ないことするなよ!心配するだろ!」
言い終わる前に、眉が下がり元々あまり無かった威厳は皆無になる。
「ほんとぅに。しんばぃしたんだからなぁ~!」
ひぃん!と声を上げ泣きじゃくる。なんなんだよこれ。鼻水垂れてて可愛いな。
ひょいっと遵が抱き上げ、ぺろんと頬を舐めた。
「りぃちゃん、ごめんね?泣かないで。」
「ひっひっひぃん!あほぅ!」
しゃくり上げて悪態吐くとか。
「りぃさん、もうしないから。ね?」
遵から受け取り、擁が目元にキスする。
「や、やくそく、しらぅ。」
噛んだ。ここでか。
最後に抱き上げると唇に吸い付いた。舌を差し入れ、宥めるように舐める。
「ふっふん。」
「りぃ、鼻で息しろ。」
「つまっちょん。」
鼻水のせいか。噛んだのは違うな。
「もう離れないから。な?」
「ほ、ほんとだな?」
「ああ。」
「離れません。」
「ずっと四人一緒だよ。」
「じゃ、じゃあさ。」
「「「?」」」
「えと、その。ぼくって、お前らの番だろ?」
「そうだな。」
「そうです。」
「そうだよ。」
「~!じゃあゲレンク-パラ!しよぅ!」
「「「は?」」」
「だって、そうしたら離れなくていいって!そう聞いた!」
「「「それは。」」」
「……な、なんだよぅ。い、いやなの?」
ぶわっと涙が溢れ、くすんくすんと鼻を鳴らす。やっばい何だこれ。可愛すぎる。
「ぼく、もう女に戻ったんだぞ!」
「知ってる。おっぱい大っきいし。」
「お尻は小ぶりですけど丸くて柔らかいです。」
「ちっちゃくて、ふわふわの触り心地だよね。」
「~だったら、なんで!」
「「「だってまだ成人してないし。」」」
「はえ?」
「少なくとも18歳にならないと、出来ないんだよ。」
「誕生日迎えたらプロポーズするつもりだったんですけど。」
「先にりぃちゃんから、されちゃったね。」
答えると梨李が、じわじわと赤くなる。しょぼんと俯いた。
「し、知らなかった。」
「んー。そっか。」
「気にしないで。」
「よしよし。」
三人で頬ずりして宥める。
「……誕生日っていつなの?」
「「「来月の11日。卒業式の二週間後。」」」
「……お祝い。したい。」
ぽしょぽしょと梨李が呟く。
「「「嬉しいな。」」」
えへへ、と梨李が笑う。その日は間違いなくプロポーズする日になるし、心配しなくてもゲレンク-パラは速攻済ませる。
巣の準備も済んでるし。
梨李にはまだ、言ってないけどな。
ぷりぷりと梨李が怒る。帰国した俺たちが逢いに行くと、迎えた部屋で仁王立ちして腰に手を当て、ふんぞり返って見上げながら声を上げた。
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「ああ。」
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「そうだな。」
「そうです。」
「そうだよ。」
「~!じゃあゲレンク-パラ!しよぅ!」
「「「は?」」」
「だって、そうしたら離れなくていいって!そう聞いた!」
「「「それは。」」」
「……な、なんだよぅ。い、いやなの?」
ぶわっと涙が溢れ、くすんくすんと鼻を鳴らす。やっばい何だこれ。可愛すぎる。
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「お尻は小ぶりですけど丸くて柔らかいです。」
「ちっちゃくて、ふわふわの触り心地だよね。」
「~だったら、なんで!」
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「少なくとも18歳にならないと、出来ないんだよ。」
「誕生日迎えたらプロポーズするつもりだったんですけど。」
「先にりぃちゃんから、されちゃったね。」
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「し、知らなかった。」
「んー。そっか。」
「気にしないで。」
「よしよし。」
三人で頬ずりして宥める。
「……誕生日っていつなの?」
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「……お祝い。したい。」
ぽしょぽしょと梨李が呟く。
「「「嬉しいな。」」」
えへへ、と梨李が笑う。その日は間違いなくプロポーズする日になるし、心配しなくてもゲレンク-パラは速攻済ませる。
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梨李にはまだ、言ってないけどな。
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