【完結】R-18 逃がさないから覚悟して

遥瀬 ひな

文字の大きさ
上 下
227 / 238
【外伝】貴方にとっては誤算でも俺たちにとっては正に僥倖

femtioett

しおりを挟む
『われわれは節度を持って、このフォーラムに参加していたと自負している。一部のものが起こした過剰な反応で中止とは。ここまで来たのに納得出来ない。』
『提案させて頂きたい。参加者は我々三人のみとなった。このまま、我々だけで続けさせては貰えないだろうか?』
『これだけ人が減ったのだ。直接能力保有者と会話を交わしたところで問題ないのでは?ここには審査に通ったものしかいない。警備も万全。万が一にも我々が、そちらに危害を加えることは出来ない。』

 口々に吐き出される都合のいい要求。

(〈意地汚いっていうんだっけ?こういうの。〉)
([そうですね。ぴったりの言葉です。])
(〔こいつらって種はなに?ハイエナ?〕)

 遵が毒づくのは珍しい。吹き出しそうになった。種でハイエナなんていない。食べ残しに群がる特性。単純に馬鹿にしたのだろう。

『申し訳ありませんが、ここで閉会とさせて頂きます。』

 司会の調査官が、きっぱり断ると続けた。

『会場外まで係が案内致します。どうぞ指示に従い、速やかにご退席を。』

(行くぞ。)

 するりと三人で身体を、滑らせる。至る所にある縁や柵、窓枠などを掴みながら、するすると下へと音もなく降りていく。何十メートルとあるが関係ない。これくらい造作もない。

『三つ子たち。ご希望通りの展開だ。ビルケとゼファネはこのまま会場外へ連れ出し、拘束する。後は好きにするといい。』
『殺しはするなよ。』
 フィンレーに続き、父さんの声がした。

 無理だ。殺してやりたい。顔を見て言葉を交わせば、ますますそう思うだろう。だから返事はしなかった。父さんもそれ以上は口にしなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...