【完結】R-18 逃がさないから覚悟して

遥瀬 ひな

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【外伝】貴方にとっては誤算でも俺たちにとっては正に僥倖

fyrtio

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 番として初めて会った三つ子は、びっくりするくらい甘々だった。あれ以来、毎日逢いにやってくる。その度に、何かしら持ってくるんだけど。

「やだ!着ない!」

 きしゃーっと威嚇しながら、ソファの背もたれに回って隠れる。

 ふりふりのワンピース。確かに可愛いけど。

「りぃ、こっちおいで。」
「やだ!」
「りぃさん、ほら。」
「やーだ!」
「りぃちゃん。」
「ぼく、着ないって言った!」

 きゃんきゃん吠えると、三人が首を傾げた。手にしたワンピースをひらひらっとさせる。

「何が嫌なんだ?」
「似合わないから!」
「似合いますよ?」
「見たことないじゃん!」
「着せてあげる。」

 三人で、じりじりっと近寄ってくる。パニックになって叫んだ。

「それだと、おっぱい入んないから!」

 しーんと、水を打ったような静けさが部屋に流れた。

「サイズあわないの!おっぱい潰れちゃうの!それじゃあ、でぶに見えちゃうの!」

 可愛いワンピースが台無しになっちゃうだろ!

 地団駄ふんで答えると、三人が顔を見合わせた。

「この前揉んだ時のサイズで買ったよな?」
「はい、参考に三人で揉んで確認しました。」
「……揉んだ時より育ってるの?」
「何度も揉んだ言うなぁ!」

 そういや揉まれた。キスしてる間、他の二人が順繰りに好き勝手に。

 真っ赤になって、しゃ!と威嚇する。

「気持ちいいって、あんあん言ってたのに。」
「もっとしてって可愛かったですね。」
「おねだりされて堪んなかった。」
「ば、ばかやろぅ!」

 なんて事言うんだ、このエロガキ!

「お前らが会うたび揉むからだろ!えっち!」

「「「えっちって。」」」
 三人で天を仰ぐと、ぶつぶつ言い出した。

 え?怒った?

 どきどきしながら、そろっと顔を出してみる。

「なんなんだ、可愛いすぎるだろ。」
「可愛いで出来てますね。」
「やっぱり連れ帰らない?」

 聞こえない。なに言ってんの?

 ふっと影がかかり、見上げるといつの間にか距離を詰めていた三つ子に囲まれてた。

「とりあえず、本当におっぱい入んないか試すか。」
「そうですね、次の参考にもなりますし。」
「入んなくてもいいよ、その時は三人の手で隠してあげる。」

 じりじりっと後退りする。捕食者の目だ。こわい。

「や、やぁだ!」
「「「かっわい。」」」

 あっさり捕まって、そのままベッドに連れて行かれる。

 えっち!すけべ!へんたい!

 思いつく限り罵倒したけど、どこ吹く風で流された。理不尽すぎる。
 


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