【完結】R-18 逃がさないから覚悟して

遥瀬 ひな

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【外伝】貴方にとっては誤算でも俺たちにとっては正に僥倖

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 番を探すと息巻いてた俺たちだったが存在を認識して方角は分かっても虱潰しにとはいかなかった。

 産まれてすぐ、互いを認識していた父さんたちでさえ、地道にお互いを探し合って巡り逢ったって言うんだから急にすぐ見つかるってことはないだろう。

 それでも以前みたいな靄がかかったような感覚は晴れた。俺たちにとっては良いことだ。

 それと、もう一つ良いことがあった。

 あのカウンセラーが体調不良とかで休んでいるらしい。お陰で俺たちのカウンセリングは一時中断。平和な毎日が訪れていた。

 あれだけカウンセラーを取り合っていたフェイたちも、日に日に落ち着いてきたらしく今では何故あんなに執着していたのか分からないと首を捻っている。

 全くだと鼻を鳴らした。どこが良いんだ、あんなのの。ぼっさぼさの髪。汚れた眼鏡。サイズの合ってない、だぼだぼの服。最低限、自分の世話も出来ない奴は嫌いだ。両親の教育の賜物で、俺たちは一通り自分のことは自分で出来る。家事全般得意だ。だから美醜よりなりより、ああ言う自分を粗末に扱う奴とは関わりたくない。

 助けなきゃよかった。

 何でか分からないが、か細い悲鳴を耳が拾った。近くにいたわけでもない。なんなら結構離れてた。だから自分でも驚いた。擁と遵も同時に反応して走り出した。気が付いたらカウンセラーに、のしかかった生徒を締めていた。

 感謝される前に、罵られたけどな。

 べーっだ!と舌を出して顰めっ面をしたカウンセラーを思い出す。やっぱり不快感しかない。

 このまま任期満了とかで、出てってくれれば良いのにと思った。
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