153 / 238
Hauptteil Akt 14
hundertsiebenunddreißig
しおりを挟む
記念すべき船の竣工を祝い、初の船内オークションは大盛況だった。リーウェンは戻ってきたユェルンを迎える為、側近二人を従え部屋から出てきたところだった。
もう一人の側近にはアシェル家を丁重に迎えるよう、先に案内として出していた。そのはずの側近が今、廊下に転がり見慣れない男たちが側に四人立っている。どれも系統は違うが見目が良く、美しい。取り分け赤褐色の髪と黄金色の瞳を持つ男は何かが違った。上流階級特有の傲慢さと気位の高さが窺える。人の上に立ち命令することに慣れていると思われた。
客が間違って来るには、おかしいがな。
『ここはプライベートフロアだ。立ち入りを禁止しているのだが。もしかして、そこにいるのはワレの配下か?』
余裕があるように話しながらも、勘で分かった。敵だ。コイツらは排除すべき存在。
他の奴らは一体何をしている。
『ああ、そうみたいだね。案内を頼もうかと思ったんだが断られてしまって。仕方がないから休んでもらってるんだ。』
『案内、ねぇ。』
『そう。是非教えてもらえないか?馬、フリージアン、純血種、21歳、笹川 新と言うんだ。』
『……なに?』
『もう一人、男の子もいるだろう?二人とも返してもらいにきた。』
フィンレーが言い終わる前に三人が両脇をすり抜け駆け出す。
赤褐色の髪がふわりと靡いた。
『シュウ・リーウェン。お前は手を出してはならないものに手を出した。その喉笛、掻き切られる覚悟は出来たか?』
もう一人の側近にはアシェル家を丁重に迎えるよう、先に案内として出していた。そのはずの側近が今、廊下に転がり見慣れない男たちが側に四人立っている。どれも系統は違うが見目が良く、美しい。取り分け赤褐色の髪と黄金色の瞳を持つ男は何かが違った。上流階級特有の傲慢さと気位の高さが窺える。人の上に立ち命令することに慣れていると思われた。
客が間違って来るには、おかしいがな。
『ここはプライベートフロアだ。立ち入りを禁止しているのだが。もしかして、そこにいるのはワレの配下か?』
余裕があるように話しながらも、勘で分かった。敵だ。コイツらは排除すべき存在。
他の奴らは一体何をしている。
『ああ、そうみたいだね。案内を頼もうかと思ったんだが断られてしまって。仕方がないから休んでもらってるんだ。』
『案内、ねぇ。』
『そう。是非教えてもらえないか?馬、フリージアン、純血種、21歳、笹川 新と言うんだ。』
『……なに?』
『もう一人、男の子もいるだろう?二人とも返してもらいにきた。』
フィンレーが言い終わる前に三人が両脇をすり抜け駆け出す。
赤褐色の髪がふわりと靡いた。
『シュウ・リーウェン。お前は手を出してはならないものに手を出した。その喉笛、掻き切られる覚悟は出来たか?』
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。





淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる