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Hauptteil Akt 5
fünfundfünfzig
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ぺたぺたと歩く音がして振り向くと頭からタオルを被り、篤臣のカットソーをだぼんと着ただけのウルが立っていた。裾が足りないらしく、うっすらピンク色をした膝が見える。
「お風呂、ありがとう。気持ち良かったです。」
「おいで。」
手招きすると、近寄ってきたウルの髪を丁寧に拭いた。
「シャンプーとか分かった?」
「うん。だいじょぶ。ふふふ。」
「ん?」
「僕、篤臣くんの匂いする?」
タオルの間から上気した頬を緩めて見上げるウルに微笑んだ。
「うん。お揃いだね。」
「えへへ。この匂い好き。篤臣くんと一緒。」
ご機嫌で笑うウルにちゅうっとキスをする。
「俺も入ってくるから、ちょっと待ってて。」
「うん。」
こくんと頷くウルにハーブティーを渡す。
「ローズヒップ淹れてみた。熱くない?」
「うん。ありがとう!」
嬉しそうに受け取るウルの髪からタオルを取るとソファに促した。
「上がったらご飯にしようね。」
「はぁい。」
ふにゃりと笑って返事をするウルに笑い、パウダールームへと向かった。さっきまでここに裸のウルがいたのかと思うとまた陰茎に熱が溜まる。着替えた服を纏めて洗濯機に放り込むとバスルームに飛び込み頭から冷たいシャワーを浴びた。なんとか落ち着けてから出るとウルがぷらぷらと足を揺らしながら篤臣を見て笑った。
「おかえり~。」
唐突に、いいなと思った。
こんなふうに、ウルと暮らして。帰ったらおかえりって。ただいまって。そう言い合えるそんな生活。すとんと胸に落ちてきて、それがとても自然で当たり前のことのように思った。
「ただいま。」
ウルの隣に座り、額にちゅっとキスをする。
「篤臣くん、このハーブティー美味しい。ありがとう。」
「そっか。ミントもあるから今度はそっちも淹れようね。」
「わぁ!ミントもあるの?やった!」
喜ぶウルに頬擦りする。
「お風呂入っちゃったからね。マーキングしとこうね。」
「うん。」
すりすりと頬擦りし返すウル。幸せすぎて胸が高鳴った。
「ウル。ご飯食べよっか。」
「はぁい!」
それから二人でテーブルにカトラリーやお皿を並べた。篤臣が作ったのはクラムチャウダーでそれはウルが大好きなメニューだった。
「今度は僕が作っても良い?」
「ほんと?楽しみにしてる。」
「えへへ。」
笑い合って食べる食事はとても美味しくて。
初めてのお外デートは大成功だった。
「お風呂、ありがとう。気持ち良かったです。」
「おいで。」
手招きすると、近寄ってきたウルの髪を丁寧に拭いた。
「シャンプーとか分かった?」
「うん。だいじょぶ。ふふふ。」
「ん?」
「僕、篤臣くんの匂いする?」
タオルの間から上気した頬を緩めて見上げるウルに微笑んだ。
「うん。お揃いだね。」
「えへへ。この匂い好き。篤臣くんと一緒。」
ご機嫌で笑うウルにちゅうっとキスをする。
「俺も入ってくるから、ちょっと待ってて。」
「うん。」
こくんと頷くウルにハーブティーを渡す。
「ローズヒップ淹れてみた。熱くない?」
「うん。ありがとう!」
嬉しそうに受け取るウルの髪からタオルを取るとソファに促した。
「上がったらご飯にしようね。」
「はぁい。」
ふにゃりと笑って返事をするウルに笑い、パウダールームへと向かった。さっきまでここに裸のウルがいたのかと思うとまた陰茎に熱が溜まる。着替えた服を纏めて洗濯機に放り込むとバスルームに飛び込み頭から冷たいシャワーを浴びた。なんとか落ち着けてから出るとウルがぷらぷらと足を揺らしながら篤臣を見て笑った。
「おかえり~。」
唐突に、いいなと思った。
こんなふうに、ウルと暮らして。帰ったらおかえりって。ただいまって。そう言い合えるそんな生活。すとんと胸に落ちてきて、それがとても自然で当たり前のことのように思った。
「ただいま。」
ウルの隣に座り、額にちゅっとキスをする。
「篤臣くん、このハーブティー美味しい。ありがとう。」
「そっか。ミントもあるから今度はそっちも淹れようね。」
「わぁ!ミントもあるの?やった!」
喜ぶウルに頬擦りする。
「お風呂入っちゃったからね。マーキングしとこうね。」
「うん。」
すりすりと頬擦りし返すウル。幸せすぎて胸が高鳴った。
「ウル。ご飯食べよっか。」
「はぁい!」
それから二人でテーブルにカトラリーやお皿を並べた。篤臣が作ったのはクラムチャウダーでそれはウルが大好きなメニューだった。
「今度は僕が作っても良い?」
「ほんと?楽しみにしてる。」
「えへへ。」
笑い合って食べる食事はとても美味しくて。
初めてのお外デートは大成功だった。
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