【完結】R-18 逃がさないから覚悟して

遥瀬 ひな

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Hauptteil Akt 5

vierundfünfzig

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 車に乗せてすぐ、すやすやと寝息を立てて眠るウルが可愛くて篤臣は信号で止まるたび唇に吸い付いた。うっすらと開いた間に舌を差し入れ、小さな舌を絡めとる。

「ふっ。んっ。」
 漏れる喘ぎ声がいやらしくて止めれない。

「あっ。」
 ちゅっと音を立てて唇を離すと走り出す。
 その繰り返しだった。

 マンションの駐車場に辿り着くと車を停めて助手席に回りウルを抱え上げた。そのままロックして入居者専用エレベーターへと向かう。最上階のワンフロア全てが篤臣の部屋でカードキーが無ければそもそもフロアには停まらないし開かない。
 部屋はエレベーターが開くとそのまま玄関フロアになっていて、その場で靴を脱ぎリビングへと向かった。ソファに横たえると靴を脱がせてブランケットを掛ける。玄関に戻り靴を置くと、そのままバスルームへと向かい、ボタンを押してお湯を張った。タオルや着替えの準備をし、再びリビングに戻るとウルがブランケットの端を掴み、きゅうっと丸くなっていた。

 キッチンへ向かい、湯を沸かしながらハーブティーの準備をする。ウルはコーヒーや紅茶の苦みや渋みが苦手らしく、あまり飲まない。ローズヒップやミントが好きだと言っていたから予め買っておいたものを出した。湯が沸くと同時にバスルームからメロディが流れる。どうやら湯が張り終わったようで、そっとウルに声を掛けた。

「ウル。ウルちゃん、起きれる?」
「んー。あつおみくん?」
「そうだよ、もうちょっと寝る?」
「んーん。起きるー。」
「そっか。お風呂あるよ?入る?」
「おふろ。」
「そ。」
「ん。いっしょはいる。」
「は?」
「いっしょ。はいる。」
 絶対これ寝惚けてるよな?

「あつおみくん、いっしょ。」
「ウルちゃん?」
「んー。」
 むず痒って抱きつくウルに固まった。

「いっしょしよ。」
「裸になるよ?いいの?」
「ん。なる。すき。」
 ちゅうっと唇に吸いつかれてくらりとした。そのまま抱え上げ、パウダールームへと向かう。うきうきしながら服を脱がせていると目が覚めたウルが「ひきゃあ!」と珍妙な悲鳴を上げてうずくまった。

「ごめんなさい!ぼく!」
「寝惚けてたよね?」
「うぅ。ごめんなさぃ。」
 恥ずかしさに身悶えるウルの頭をぽんぽんと撫でる。

「ゆっくりあったまっておいで。」
「うん。ありがとう。」
 こくんと頷くウルに笑ってパウダールームを出た。扉を閉めてから、すっかり硬く勃ち上がって前を押し上げているものを見下ろす。

 バレなくて良かった。
 
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