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événement principal acte 24 日常
Cinq
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初めて訪れた王都大教会。そこには礼拝に訪れたものたちがそこかしこに居た。
皆、遠巻きにエリオットを見つめる。
滅多に社交界に現れない、アーガン伯爵家当主。そのエリオットが何故か礼拝室に現れたのだ。
銀髪金瞳なのは有名でこの色を持つものはエリオットしかいない。皆、好奇の視線を寄越す。
以前は煩わしく感じたが今では然程気にならない。
唯一を見つけた今、有象無象など死ぬほどどうでも良く、例えるならその辺の石と変わらない認識に成り下がっていた。
ゆっくりと礼拝室を飾るステンドグラスを眺める。
厳かな雰囲気のせいか、流石に誰も近寄ってきたり秋波を送ってきたりもしなかった。
そのまま、腰掛けると祭壇に飾られた神像を眺める。
隣にはアントンが立ったまま控え、周囲に目を光らせていた。
やがて礼拝を終え、人が少しずつ減った頃ラッセルがエリオットの元へと戻った。
「旦那様。お二人がお待ちです。」
「分かった。」
立ち上がり、先ほどの部屋へと向かう。
大司祭の協力が得られるかどうかで、また打つ策が変わる。
気を引き締めて交渉しなければ。
皆、遠巻きにエリオットを見つめる。
滅多に社交界に現れない、アーガン伯爵家当主。そのエリオットが何故か礼拝室に現れたのだ。
銀髪金瞳なのは有名でこの色を持つものはエリオットしかいない。皆、好奇の視線を寄越す。
以前は煩わしく感じたが今では然程気にならない。
唯一を見つけた今、有象無象など死ぬほどどうでも良く、例えるならその辺の石と変わらない認識に成り下がっていた。
ゆっくりと礼拝室を飾るステンドグラスを眺める。
厳かな雰囲気のせいか、流石に誰も近寄ってきたり秋波を送ってきたりもしなかった。
そのまま、腰掛けると祭壇に飾られた神像を眺める。
隣にはアントンが立ったまま控え、周囲に目を光らせていた。
やがて礼拝を終え、人が少しずつ減った頃ラッセルがエリオットの元へと戻った。
「旦那様。お二人がお待ちです。」
「分かった。」
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大司祭の協力が得られるかどうかで、また打つ策が変わる。
気を引き締めて交渉しなければ。
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