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événement principal acte 17 初恋
Sept
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マシューは7歳の夏、恋をした。初恋だった。
初めて会ったその女の子は、くりくりとしたピンクの瞳とチョコレートを溶かしたような髪をしていた。一目惚れだった。
家が裕福で容姿も整っていたマシューは今まで女の子たちから黄色い声を浴びせられることが多かった。
だから当然、ティアナも自分を好きになる。
そう思っていた。
しかし、ティアナは全くこちらを見なかった。関心がなかったと言った方が正しい。マシューにはそれが面白くなかった。
俺が気にかけてやったって言うのに。
こっちを向けと蛙を帽子に詰め込んでやった。気付かず通り過ぎたから、ここにいるぞと背中を押してやった。綺麗な髪を結ぶリボンが赤でも黄色でもなくて面白くないから取ってやった。
そのうちあまり見なくなって探したら別のところで知らない奴らと遊んでいた。面白くないからブスだのバカだの言って泣かしてやった。大きなピンクの瞳が涙で潤み、みるみる落ちた。
かわいい。
笑顔もかわいいけど泣き顔もかわいい。
なぜか自分には笑ってくれないけれど虐めたら泣き顔は見れる。だったら虐めてやる。
そうして追いかけ回して虐めた。これからは俺のことだけ考えればいい。頭の中を俺でいっぱいにしてやる。
その三年後、急にティアナがいなくなった。聞いて回ったけどどこに行ったか誰も知らなかった。なんでも親戚の世話になると引越したと言う。
落ち込んだし頭に来た。
挨拶された奴らもいたのに自分のところにはこなかった。
さらに三年後、学校に入学したら思いがけずティアナを見つけた。平民は読み書き計算が出来ないと通えないのになんでここにいるんだ。
でもどうでもいい、もう逃さない。
なのに、貴族だって?婚約者がいる?どう言うことだ!
信じるもんか。
あいつを虐めて泣かせていいのは俺だけだ。邪魔されたけど次は逃さない。
初めて会ったその女の子は、くりくりとしたピンクの瞳とチョコレートを溶かしたような髪をしていた。一目惚れだった。
家が裕福で容姿も整っていたマシューは今まで女の子たちから黄色い声を浴びせられることが多かった。
だから当然、ティアナも自分を好きになる。
そう思っていた。
しかし、ティアナは全くこちらを見なかった。関心がなかったと言った方が正しい。マシューにはそれが面白くなかった。
俺が気にかけてやったって言うのに。
こっちを向けと蛙を帽子に詰め込んでやった。気付かず通り過ぎたから、ここにいるぞと背中を押してやった。綺麗な髪を結ぶリボンが赤でも黄色でもなくて面白くないから取ってやった。
そのうちあまり見なくなって探したら別のところで知らない奴らと遊んでいた。面白くないからブスだのバカだの言って泣かしてやった。大きなピンクの瞳が涙で潤み、みるみる落ちた。
かわいい。
笑顔もかわいいけど泣き顔もかわいい。
なぜか自分には笑ってくれないけれど虐めたら泣き顔は見れる。だったら虐めてやる。
そうして追いかけ回して虐めた。これからは俺のことだけ考えればいい。頭の中を俺でいっぱいにしてやる。
その三年後、急にティアナがいなくなった。聞いて回ったけどどこに行ったか誰も知らなかった。なんでも親戚の世話になると引越したと言う。
落ち込んだし頭に来た。
挨拶された奴らもいたのに自分のところにはこなかった。
さらに三年後、学校に入学したら思いがけずティアナを見つけた。平民は読み書き計算が出来ないと通えないのになんでここにいるんだ。
でもどうでもいい、もう逃さない。
なのに、貴族だって?婚約者がいる?どう言うことだ!
信じるもんか。
あいつを虐めて泣かせていいのは俺だけだ。邪魔されたけど次は逃さない。
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