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événement principal acte 15 婚約
Trois
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別邸を訪れ、ダビデがノックをすると出てきたのはティアナだった。
「いらっしゃいませ、お祖父様。」
「おぉ、ティアナ。出迎えありがとう。」
エリオットはその様子をバルクの後ろから見ていた。
背が伸び、エリオットの胸元くらいにまでなったティアナは最後に見た時と比べてすっかり大人びていた。
相変わらず小柄でほっそりしているところは変わらないが、頬の丸みは少しすっきりとしていた。手足は細くて、華奢だが胸や尻は丸みを帯びており反して腰が細く締まっている。全体的に女性らしい体つきになっていた。
「バルク叔父様も。」
「久しぶりだな、ティアナ。」
バルクが頭を撫でるとちょっと唇が尖った。
「もう。子供扱いなさらないで。」
「はは。悪かった。」
そうしてバルク越しにエリオットを見るとティアナの瞳が僅かに潤んだ。
「お兄様。」
ずっと聞きたかったティアナの声。
バルクから離れてエリオットに近づくと、ゆっくりとカーテシーをしたティアナは顔を上げて恥ずかしそうに微笑んだ。
「お久しぶりです、お兄様。」
「おかえり、ティアナ。」
「はい。あの、えっ……と。」
緩く微笑んで答えるとティアナの頬に熱が上って言い淀んだ。そのまま待っていると小さく呟く。
「お兄様にずっと会いたかったです、寂しかったの。」
胸がぎゅっと絞られたような感覚がしてエリオットは固まった。
なんなんだ、可愛すぎやしないか。
「そうか。」
それだけ答えて気持ちを落ち着けようとバルクのように頭を撫でる。
手のひらに当たる髪の感触がさらさらと心地よくずっと触っていたくなった。
ますます赤くなって俯くティアナがまたもや少し唇を尖らせる。
口付けたい。
自然とそう思ったことに驚いた。慌てて手を下し、視線を上げるとアリーが玄関に立ちダビデやバルクと話していた。
こちらを見て、微笑む。
「エリオット様、お久しぶりです。」
「ああ。アリー様、お元気そうで良かった。」
挨拶を交わす二人をティアナが不安そうに見つめていることにエリオットは気が付いていなかった。
「いらっしゃいませ、お祖父様。」
「おぉ、ティアナ。出迎えありがとう。」
エリオットはその様子をバルクの後ろから見ていた。
背が伸び、エリオットの胸元くらいにまでなったティアナは最後に見た時と比べてすっかり大人びていた。
相変わらず小柄でほっそりしているところは変わらないが、頬の丸みは少しすっきりとしていた。手足は細くて、華奢だが胸や尻は丸みを帯びており反して腰が細く締まっている。全体的に女性らしい体つきになっていた。
「バルク叔父様も。」
「久しぶりだな、ティアナ。」
バルクが頭を撫でるとちょっと唇が尖った。
「もう。子供扱いなさらないで。」
「はは。悪かった。」
そうしてバルク越しにエリオットを見るとティアナの瞳が僅かに潤んだ。
「お兄様。」
ずっと聞きたかったティアナの声。
バルクから離れてエリオットに近づくと、ゆっくりとカーテシーをしたティアナは顔を上げて恥ずかしそうに微笑んだ。
「お久しぶりです、お兄様。」
「おかえり、ティアナ。」
「はい。あの、えっ……と。」
緩く微笑んで答えるとティアナの頬に熱が上って言い淀んだ。そのまま待っていると小さく呟く。
「お兄様にずっと会いたかったです、寂しかったの。」
胸がぎゅっと絞られたような感覚がしてエリオットは固まった。
なんなんだ、可愛すぎやしないか。
「そうか。」
それだけ答えて気持ちを落ち着けようとバルクのように頭を撫でる。
手のひらに当たる髪の感触がさらさらと心地よくずっと触っていたくなった。
ますます赤くなって俯くティアナがまたもや少し唇を尖らせる。
口付けたい。
自然とそう思ったことに驚いた。慌てて手を下し、視線を上げるとアリーが玄関に立ちダビデやバルクと話していた。
こちらを見て、微笑む。
「エリオット様、お久しぶりです。」
「ああ。アリー様、お元気そうで良かった。」
挨拶を交わす二人をティアナが不安そうに見つめていることにエリオットは気が付いていなかった。
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