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événement principal acte 13 暗躍

Deux

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 月日は流れ、日々は平穏に過ぎていった。
 表向きは。

 パメラはイライラしていた。アントンに擦り寄り話を聞き出そうとするが信じられない事ばかり言うのだ。

 エリオットに恋人がいるとか。
 時折ノーマンにも内緒で屋敷を抜け出し遊んでいるとか。

 しかも指摘すると悪びれず笑いながら冗談だと言うのだ。煙に巻かれてよく分からなくなった。
 そうして擦り寄っても一ヶ月はすぐ訪れる。ラッセルと交代して話せなくなった。

 結局詳しい話は聞けなかった。

 あれから度々催促の手紙が届くが返事を書けるほど確信を得た話を聞き出せていない。

「ああ!もう!」

 八つ当たりして枕をベッドに叩きつけた。第一、エリオットを見ていない。遠くにちらりと通り過ぎるのを見たくらいだった。

 あと、あの子供。
 シュトラウ子爵令嬢ティアナ。

 構っているとは言えないが、それでも全く接触がないわけではない。
 エリオットが信を置くエマをわざわざセリーナの代理で付けているのだ。
 特別扱いではないか。

「あの子供に接触してみようかしら。」

 自分はブリジットやケイシーのような失敗はしない。煽てたらお気に入りの侍女としてエリオット様に紹介していただけるかも。

「いい考えだわ、ふふふふ。」

 今度は枕を抱きしめてベッドに転がった。

 わたくしがエリオット様の愛妾となった暁にはあの子供を侍女として雇ってあげましょう。お兄様と呼んでいた相手の愛妾に仕えるのよ、なんて面白いのかしら。

「二度とお兄様なんて呼べないわ。目の前で愛し合う姿を見せつけるのもいいわね。」

 下卑た笑いを浮かべてパメラは妄想に耽った。

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