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événement principal acte 1 エリオット17歳

Quatre

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 そう決めてからは気持ちを切り替え、仕事に戻った。

 正午には自室に戻り、昼食を摂る。
 紅茶で一息吐くと、自室を出た。
 中庭をゆっくりと散策しながら、深く息を吸い込み気持ちを落ち着かせる。

 さて、ベントリーと話をするか。

 タウンハウスに戻ると控えていた侍従に「ベントリーを執務室へ。」と指示する。
 そのまま執務室へ戻り、ソファに座った。

 さて、どうやって聞き出すか……。

 目を瞑って食えない侍従長の顔を思い出していると、ノックが聞こえた。

「入れ。」
「失礼致します。お呼びと伺いました。」
 扉を開けてすぐ、深く腰を折るベントリーを眺める。

「聞きたいことがある。」
 そう言えば姿勢を戻したベントリーは、心得たように頷いた。

 そっと扉を閉め、エリオットが座るソファの近い位置に立つ。

「なんなりと。」
 意外な返答に面食らうが、なんでも答えてくれると言うのなら話は早い。

「昨日父上が言っていたことについて聞きたい。知っていることを全て話せ。」
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