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You're my only one, and I'm yours
初夜
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どきどきと胸が鳴る。薄いナイトドレスは心許ない。シフォン生地のそれには銀糸で刺されたラーレの刺繍。実は今夜のために全て自分でこっそり刺繍した。
初めてなのだ。一生に一度。今までたくさんエリオットには身体を開く準備をしてもらってきた。でも、身体を繋げるのは当然初めて。特別な夜にしたくて、自分なりに一生懸命準備した。
深呼吸を繰り返し、そわそわとベッドの上で待つ。エリオットは湯浴みに行ったから、すぐに来るとは伝えられていた。すぐってどれくらい?ああ、心臓が。
小さく鳴ったノックに、びくりと肩が震えた。「はい。」と小さく返すと、ゆっくりとエリオットの自室側の扉が開く。暗く照明を絞った夫婦の寝室に光が差し込み、それを背にしてエリオットが入ってきた。ローブを纏い、髪からは少し雫が落ちている。ティアナを見ると微笑み、扉を閉めて近づいた。
「すまない、遅くなった。」
「うぅん……。」
初めて見る、ローブ姿のエリオットにどこを見ていいのか分からなくて、視線がうろうろと彷徨う。ベッドに上がったエリオットが、じぃっとティアナを見つめた。
「そのナイトドレス、ティアが選んだのか?」
「え?あ、うん……そうなの。」
真っ赤になって俯くと、もじもじと指先で胸元を弄った。そう言うものだと分かってはいるが、いくつかのリボンが並ぶだけのナイトドレスは解けば胸や腹、太ももまで全て露わになる。
ショーツは付けているが、それも普段は身に付けないような薄く小さなもので、こちらもリボンで簡単に脱げるよう両脇で結ばれていた。
変かな、どうしよう。
「……。」
「リオ様……。」
何か言って欲しい。
小さく呼んでみると、エリオットが手を伸ばし両手を優しく包んでくれた。
「似合っている。」
「ほ、ほんとう?」
「ああ。私が解いてもいいんだろう?」
「え、えっと。」
良いけれど、そう答えるのは恥ずかしくて口籠もると、もう片方の手が一番上のリボンに伸び、しゅるっと呆気なく解かれてしまった。
固まっている間に、胸元が大きく開く。リボンの間隔が広いため、一つ外せば乳房がふるりと溢れでた。
「あ……。」
「綺麗だ、ティア。」
リボンを解いた手で、ゆっくりと持ち上げられ、やわやわと揉まれる。するっと下へ指先が降り、持ち上げられた。屈んだエリオットが乳首をぺろりと舐め上げる。
「あっ!」
「可愛いな、すぐに硬く勃ち上がる。」
そのまま口に含み、舐められる。吸われ、唇で挟まれ、扱かれる。かりっと甘噛みされて両手を包んでくれた手をきゅっと掴んだ。
「ああ!」
「ティア、こちらも可愛がってあげような。」
ゆっくり手が解かれ、両手で乳房を持ち上げられる。交互に乳首に吸い付き、舐め、扱かれる。乳房にも吸いつかれ、赤い花びらが散った。座り込んだまま、乳房と乳首だけ執拗に愛撫される。
「あっあっあっ。」
「ティア。今日から毎晩、こうやって。」
「ん!」
「可愛がるから。」
ぴちゃぴちゃと水音が聞こえる。気持ち良すぎて答えられない。
じゅうっと一際乳首を強く吸われ、身体が震える。しっとりと汗ばみ、されるがままだった。
気が付けばベッドに横たえられ、エリオットが覆い被さっていた。捏ねるように乳房を揉みながら、口付けられる。
「ティア、ティア。」
「リオ様。」
腕を伸ばし、首に回すと夢中で舌をねだる。気持ち良すぎて、ぽうっとなった。
「愛してる。」
「愛してる、リオ様。大好き。」
少し湿ったエリオットの髪から雫が落ちる。それすら気持ち良くて、身を捩った。
口付けながら、エリオットがリボンを解いていく。全て解かれ肩にナイトドレスが掛かったまま、ショーツのリボンにも手が伸ばされた。片方だけ解くと、ずらし恥丘をやんわり摘まれる。
「あっ。」
「柔らかいな。つるつるしてて、なのにここだけは少し硬い。」
花芽ごと摘むように恥丘の柔肉を捏ねられる。すぐに水音が立ち、秘裂からとろりと愛液が滴った。
「ああ、すぐ濡れるようになったな。」
「あっあん!」
中指で、するりと秘裂が撫でられる。くちゅくちゅと音を立てエリオットの指先を濡らした。そのまま撫で上げ、花芽を持ち上げるように触る。
「ああ!」
「ティア、愛してる。」
顔中に口付けながら、指の腹で薄皮を剥かれた。円を描くように、ゆるゆると指で撫で回される。
「ああぁ!」
「ああ、指は刺激が強いか?」
「ああ!リオ様、だめ!だめぇ!」
「ん?痛いか?」
「そうじゃ、そうじゃなくて!ああ!」
「痛くないなら、このまま。」
くりくりと弄られ続けてティアナは声を上げ続けた。とうとう内ももがぶるりと震え、唇がわななく。
「イッた?」
「あ、あっあっ。」
「ああ、可愛いな。」
エリオットが身体をずらし、腹や太ももに口付けを落とす。与えられる気持ち良さに震えた。
「ティア、舌はどうだ?」
「……え?」
答えるより先に、ぬるりと秘裂が舐め上げられた。何度も何度も舌を上下に這わされ、舐められる。
「あっ!」
「ふっ。どんどん溢れてくる。」
「あぁ!」
「こっちも。」
舌が柔肉を押し上げ花芽を探る。硬く勃ち上がったそれを、口に含まれた。ぬるぬると舌で舐められる。
「ああ!やっ!やぁ!」
その時、中指が秘裂に差し込まれたことなど、気が付かなかった。舌で弾かれ、吸われ、甘噛みされ、初めて知る快感に身体が震える。
初めて?ううん、違う。私、知ってる。こんなふうに、愛された。なんども、何度も。
もしかして、寝ている間にずっと?
「ああ!」
「考え事か?」
「あっ!あっ!」
「余裕があるな、少し本気で頑張ろうか。」
「やぁ!ちが、ちがうの、リオ様!」
「ティア、ほら。いつもみたいに見せてくれ。」
「あん!」
「ほら。いつも私の舌に嬲られて、気をやっていただろう?」
こうやって。
そう言ってエリオットが舌をひたりと花芽に当てた。小刻みに震わせ、追い詰めてくる。
「あぁ!あん!いぁ!」
「ほら、教えただろう?」
「あっ!あっ、イくぅ!リオ様ぁ!」
「ああ、ティア。」
ぶるぶると震え、弛緩する。頭の中が真っ白になり、息が熱い。
「ティア、上手にイけたな?」
伸び上がったエリオットが再び覆い被さり、口付ける。荒い息を吐きながら、ふと違和感に気付いた。身体の中を、触られている。
「え?え?」
「ティア、痛いか?」
「う、ううん。そうじゃ、なくて。」
「足、広げられるか?」
「あ。やぁ。」
エリオットが足を掛け、くいっと開かされる。腰に蟠っていたショーツが、するっと太ももまでずれた。足を広げられ、中途半端に脱がされたショーツが恥ずかしい。
そちらに気を取られてる間に、くちゅくちゅと秘裂の中を指で弄られる。抜き差しされ、恥丘の裏を撫でられ、擦り上げられる。
「やっやっ!リオ様、出ちゃう!やだぁ!」
「ティア、ほら、見てるから。大丈夫だ。ほら。」
「あぁ!やぁ!」
がくがくと腰が震える。やんわりと抑えられたエリオットの足で逃げられない。
「あっあぁ、ああぁ。」
どうしよう、漏らしちゃった。
「あ、ひっひぅ。」
「ティア、ティア。嬉しいよ、気持ちよかった?」
「リ、リオ様……。」
「気持ち良いと、漏らすんだ。気にしなくて良い。」
「そ、そうなの?」
「ああ。私の手でこんなに乱れてくれて、嬉しいよ。」
唇を食まれ、舌を絡められる。受け入れて応えていると再び指で中を擦られた。
「あぅ!あっ!んむぅ!」
「ティア、ティア。ああ、愛してる。ほら、また見せてくれ。な?」
「あぅ!」
執拗に中を擦り立てられ、また追い上げられる。口付けを解いたエリオットが乳房に舌を這わせ舐め回し、乳首を弾く。
「あああ!」
「こんなに食い締めて。ああ、まだ中は少し硬いが。襞が膨らんできたな。指に吸い付く。」
「あぅ!リオ様!ああ、イく、イッちゃう。」
「ティア、可愛い。」
乳首を甘噛みされ、再び水音がした。エリオットの手が濡れティアナが荒く息を吐く。乳房が震え、上下した。胸が激しく鳴り、瞳が潤む。すっかり力が抜けたティアナにエリオットが指を一旦引き抜くと間をおかずに二本纏めて、ぬるっと秘裂に滑り込ませた。すんなり咥え込み、絡みついてうねる。
「ティア、痛くはないか?」
「ん、へいき。気持ち良い、リオさまぁ。」
「もう少し、ほぐそうな。」
「あっあん、あぁ!」
その後も散々中を指で撫でられ、捏ねられた。すっかり綻び、指の届かない奥が疼いて仕方がない。
寂しい。もっと奥、欲しい。
「リオさま、おく、奥ぅ。」
「ティア。」
「奥、うずうずするの、触ってぇ。」
「……ああ、くそっ!」
指が引き抜かれ身体の中が、もっと寂しくなる。早く……早く奥まで触って。
起き上がったエリオットがティアナの足を掴み、広げると間に膝をついて構えた。ローブの合わせから手を入れ、ティアナに見えないように陰茎を扱く。
「ティア、欲しい?」
「うん、うん、リオさまぁ。」
覆い被さってきたエリオットがティアナの腰を掴むと秘裂に熱くて、つるりとしたものを当てた。かと思ったら、ずずっと腰を押し出し入ってくる。
「あっ!」
「ティア、息吐いて。」
「はっはっはっ。」
「ティア、ふーって。ほら。」
「ふ、ふーっ。んぁ!」
息を吐いた瞬間、ずんっと奥まで突き込まれた。びりびりとした痺れと痛みが走る。
「あっいた、いたい、よう。」
「すまない、ティア。今だけだから、馴染むまで動かない。だから、少しだけ我慢してくれ。」
「……うん。」
あれだけ昂っていた身体から痛みで熱が、すっと下がる。心配そうに覗き込むエリオットを見上げた。
ぽた。ぽたた。
ティアナの顔に、雫が落ちる。髪から落ちたのかと思ったら、エリオットの高い鼻梁から滴った汗だった。眉間に僅かな皺が寄り、唇から細く息が漏れる。
痛くて、苦しそう。
そう思った瞬間、ふっと身体から強張りが解けた。つられるように、エリオットの眉間から皺が消える。
「ティア、痛みは?」
「へいき、みたい……。」
エリオットは上体を起こすと、視線を落とし、指を咥えた。唾液を纏わせると抜き取り、花芽を摘む。くりくりと擦りたてられた。
「ああ!」
「ティア、ティア。」
「あっあっあっ!」
「血が出てるな、すまない。」
「んぁ!」
「ああ、でも中が濡れてきた。」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音がする。さっきまで届かなくて寂しかったところまで。リオ様が来てる。私の中に。リオ様がいる。
「嬉しい。リオ様、嬉しい。」
「ティア。」
「やっとリオ様のものになれた、嬉しい。」
「ああ!ティア!私のものだ!」
ぐんっと中で陰茎が反り返り、激しく抽送される。下から掬い上げるように腰が送られ、がくがくと揺すられる。
「ああ!リオ様!あん!あ!」
「ティア……愛してる。」
目の裏が白く爆ぜる。自分でも分からない何かが身体中満たして弾ける。中が、きゅうっと窄まりエリオットに縋り付く。
「イく、イく、イッちゃう、リオさまぁ!」
「ああ、ティア、ティア、一緒に。」
抱き込まれ、閉じ込められる。逃すものかと掻き抱かれて、激しく腰が打ち付けられる。求められてる。欲しがってる。私を。ああ。嬉しい。嬉しい。嬉しい。
ぶるぶるっと震えて、エリオットを締め付ける。中にいて。どこにも行かないで。ずっとここにいて。
「ぐぅ!」
エリオットが中を濡らす。叩きつけられるような吐精を感じ、また昇り詰めた。
「ティア、ティア。まだ愛したい。」
そのまま腰を前後に動かし、再び速さが増していく。ぐいっと抱き抱えたまま起き上がると、胡座を組み下から突き上げられた。抱きしめられたまま、動けない。硬い胸板に頬を擦り寄せ、与えられる快感を享受する。
さっきまで、痛かったのに。今はもう、ずっとこうしていたい。
自分を労り苦痛を堪えるエリオットを見た瞬間、愛しさが溢れ痛みを忘れた。私で気持ち良くなって欲しい。自然とそう思えた。今もそう。私をこんなにも愛してくれる。リオ様、貴方に私の全部をあげる。
ずっと離れない。
足をエリオットの腰に掛け、内ももに力を込める。
「!ティア、ああ、ティア。」
「ん!ん!」
再びベッドに降ろされる。しかしエリオットだけは膝立ちのまま、ティアナの尻だけ浮いたようにされた。不安定な体勢で突き上げられる。エリオットが呻き、顎を上げる。
「ああ!」
奥に切先が押し付けられる。ぐりっと嵌まり込む感覚がした。ばちっと意識が弾ける。
「ああん!」
「でる、ティア。ああ、いい。」
中が満たされる。リオ様で。
その後もエリオットはティアナを離さなかった。それは空が白み、朝を迎えるまで続いた。
初めてなのだ。一生に一度。今までたくさんエリオットには身体を開く準備をしてもらってきた。でも、身体を繋げるのは当然初めて。特別な夜にしたくて、自分なりに一生懸命準備した。
深呼吸を繰り返し、そわそわとベッドの上で待つ。エリオットは湯浴みに行ったから、すぐに来るとは伝えられていた。すぐってどれくらい?ああ、心臓が。
小さく鳴ったノックに、びくりと肩が震えた。「はい。」と小さく返すと、ゆっくりとエリオットの自室側の扉が開く。暗く照明を絞った夫婦の寝室に光が差し込み、それを背にしてエリオットが入ってきた。ローブを纏い、髪からは少し雫が落ちている。ティアナを見ると微笑み、扉を閉めて近づいた。
「すまない、遅くなった。」
「うぅん……。」
初めて見る、ローブ姿のエリオットにどこを見ていいのか分からなくて、視線がうろうろと彷徨う。ベッドに上がったエリオットが、じぃっとティアナを見つめた。
「そのナイトドレス、ティアが選んだのか?」
「え?あ、うん……そうなの。」
真っ赤になって俯くと、もじもじと指先で胸元を弄った。そう言うものだと分かってはいるが、いくつかのリボンが並ぶだけのナイトドレスは解けば胸や腹、太ももまで全て露わになる。
ショーツは付けているが、それも普段は身に付けないような薄く小さなもので、こちらもリボンで簡単に脱げるよう両脇で結ばれていた。
変かな、どうしよう。
「……。」
「リオ様……。」
何か言って欲しい。
小さく呼んでみると、エリオットが手を伸ばし両手を優しく包んでくれた。
「似合っている。」
「ほ、ほんとう?」
「ああ。私が解いてもいいんだろう?」
「え、えっと。」
良いけれど、そう答えるのは恥ずかしくて口籠もると、もう片方の手が一番上のリボンに伸び、しゅるっと呆気なく解かれてしまった。
固まっている間に、胸元が大きく開く。リボンの間隔が広いため、一つ外せば乳房がふるりと溢れでた。
「あ……。」
「綺麗だ、ティア。」
リボンを解いた手で、ゆっくりと持ち上げられ、やわやわと揉まれる。するっと下へ指先が降り、持ち上げられた。屈んだエリオットが乳首をぺろりと舐め上げる。
「あっ!」
「可愛いな、すぐに硬く勃ち上がる。」
そのまま口に含み、舐められる。吸われ、唇で挟まれ、扱かれる。かりっと甘噛みされて両手を包んでくれた手をきゅっと掴んだ。
「ああ!」
「ティア、こちらも可愛がってあげような。」
ゆっくり手が解かれ、両手で乳房を持ち上げられる。交互に乳首に吸い付き、舐め、扱かれる。乳房にも吸いつかれ、赤い花びらが散った。座り込んだまま、乳房と乳首だけ執拗に愛撫される。
「あっあっあっ。」
「ティア。今日から毎晩、こうやって。」
「ん!」
「可愛がるから。」
ぴちゃぴちゃと水音が聞こえる。気持ち良すぎて答えられない。
じゅうっと一際乳首を強く吸われ、身体が震える。しっとりと汗ばみ、されるがままだった。
気が付けばベッドに横たえられ、エリオットが覆い被さっていた。捏ねるように乳房を揉みながら、口付けられる。
「ティア、ティア。」
「リオ様。」
腕を伸ばし、首に回すと夢中で舌をねだる。気持ち良すぎて、ぽうっとなった。
「愛してる。」
「愛してる、リオ様。大好き。」
少し湿ったエリオットの髪から雫が落ちる。それすら気持ち良くて、身を捩った。
口付けながら、エリオットがリボンを解いていく。全て解かれ肩にナイトドレスが掛かったまま、ショーツのリボンにも手が伸ばされた。片方だけ解くと、ずらし恥丘をやんわり摘まれる。
「あっ。」
「柔らかいな。つるつるしてて、なのにここだけは少し硬い。」
花芽ごと摘むように恥丘の柔肉を捏ねられる。すぐに水音が立ち、秘裂からとろりと愛液が滴った。
「ああ、すぐ濡れるようになったな。」
「あっあん!」
中指で、するりと秘裂が撫でられる。くちゅくちゅと音を立てエリオットの指先を濡らした。そのまま撫で上げ、花芽を持ち上げるように触る。
「ああ!」
「ティア、愛してる。」
顔中に口付けながら、指の腹で薄皮を剥かれた。円を描くように、ゆるゆると指で撫で回される。
「ああぁ!」
「ああ、指は刺激が強いか?」
「ああ!リオ様、だめ!だめぇ!」
「ん?痛いか?」
「そうじゃ、そうじゃなくて!ああ!」
「痛くないなら、このまま。」
くりくりと弄られ続けてティアナは声を上げ続けた。とうとう内ももがぶるりと震え、唇がわななく。
「イッた?」
「あ、あっあっ。」
「ああ、可愛いな。」
エリオットが身体をずらし、腹や太ももに口付けを落とす。与えられる気持ち良さに震えた。
「ティア、舌はどうだ?」
「……え?」
答えるより先に、ぬるりと秘裂が舐め上げられた。何度も何度も舌を上下に這わされ、舐められる。
「あっ!」
「ふっ。どんどん溢れてくる。」
「あぁ!」
「こっちも。」
舌が柔肉を押し上げ花芽を探る。硬く勃ち上がったそれを、口に含まれた。ぬるぬると舌で舐められる。
「ああ!やっ!やぁ!」
その時、中指が秘裂に差し込まれたことなど、気が付かなかった。舌で弾かれ、吸われ、甘噛みされ、初めて知る快感に身体が震える。
初めて?ううん、違う。私、知ってる。こんなふうに、愛された。なんども、何度も。
もしかして、寝ている間にずっと?
「ああ!」
「考え事か?」
「あっ!あっ!」
「余裕があるな、少し本気で頑張ろうか。」
「やぁ!ちが、ちがうの、リオ様!」
「ティア、ほら。いつもみたいに見せてくれ。」
「あん!」
「ほら。いつも私の舌に嬲られて、気をやっていただろう?」
こうやって。
そう言ってエリオットが舌をひたりと花芽に当てた。小刻みに震わせ、追い詰めてくる。
「あぁ!あん!いぁ!」
「ほら、教えただろう?」
「あっ!あっ、イくぅ!リオ様ぁ!」
「ああ、ティア。」
ぶるぶると震え、弛緩する。頭の中が真っ白になり、息が熱い。
「ティア、上手にイけたな?」
伸び上がったエリオットが再び覆い被さり、口付ける。荒い息を吐きながら、ふと違和感に気付いた。身体の中を、触られている。
「え?え?」
「ティア、痛いか?」
「う、ううん。そうじゃ、なくて。」
「足、広げられるか?」
「あ。やぁ。」
エリオットが足を掛け、くいっと開かされる。腰に蟠っていたショーツが、するっと太ももまでずれた。足を広げられ、中途半端に脱がされたショーツが恥ずかしい。
そちらに気を取られてる間に、くちゅくちゅと秘裂の中を指で弄られる。抜き差しされ、恥丘の裏を撫でられ、擦り上げられる。
「やっやっ!リオ様、出ちゃう!やだぁ!」
「ティア、ほら、見てるから。大丈夫だ。ほら。」
「あぁ!やぁ!」
がくがくと腰が震える。やんわりと抑えられたエリオットの足で逃げられない。
「あっあぁ、ああぁ。」
どうしよう、漏らしちゃった。
「あ、ひっひぅ。」
「ティア、ティア。嬉しいよ、気持ちよかった?」
「リ、リオ様……。」
「気持ち良いと、漏らすんだ。気にしなくて良い。」
「そ、そうなの?」
「ああ。私の手でこんなに乱れてくれて、嬉しいよ。」
唇を食まれ、舌を絡められる。受け入れて応えていると再び指で中を擦られた。
「あぅ!あっ!んむぅ!」
「ティア、ティア。ああ、愛してる。ほら、また見せてくれ。な?」
「あぅ!」
執拗に中を擦り立てられ、また追い上げられる。口付けを解いたエリオットが乳房に舌を這わせ舐め回し、乳首を弾く。
「あああ!」
「こんなに食い締めて。ああ、まだ中は少し硬いが。襞が膨らんできたな。指に吸い付く。」
「あぅ!リオ様!ああ、イく、イッちゃう。」
「ティア、可愛い。」
乳首を甘噛みされ、再び水音がした。エリオットの手が濡れティアナが荒く息を吐く。乳房が震え、上下した。胸が激しく鳴り、瞳が潤む。すっかり力が抜けたティアナにエリオットが指を一旦引き抜くと間をおかずに二本纏めて、ぬるっと秘裂に滑り込ませた。すんなり咥え込み、絡みついてうねる。
「ティア、痛くはないか?」
「ん、へいき。気持ち良い、リオさまぁ。」
「もう少し、ほぐそうな。」
「あっあん、あぁ!」
その後も散々中を指で撫でられ、捏ねられた。すっかり綻び、指の届かない奥が疼いて仕方がない。
寂しい。もっと奥、欲しい。
「リオさま、おく、奥ぅ。」
「ティア。」
「奥、うずうずするの、触ってぇ。」
「……ああ、くそっ!」
指が引き抜かれ身体の中が、もっと寂しくなる。早く……早く奥まで触って。
起き上がったエリオットがティアナの足を掴み、広げると間に膝をついて構えた。ローブの合わせから手を入れ、ティアナに見えないように陰茎を扱く。
「ティア、欲しい?」
「うん、うん、リオさまぁ。」
覆い被さってきたエリオットがティアナの腰を掴むと秘裂に熱くて、つるりとしたものを当てた。かと思ったら、ずずっと腰を押し出し入ってくる。
「あっ!」
「ティア、息吐いて。」
「はっはっはっ。」
「ティア、ふーって。ほら。」
「ふ、ふーっ。んぁ!」
息を吐いた瞬間、ずんっと奥まで突き込まれた。びりびりとした痺れと痛みが走る。
「あっいた、いたい、よう。」
「すまない、ティア。今だけだから、馴染むまで動かない。だから、少しだけ我慢してくれ。」
「……うん。」
あれだけ昂っていた身体から痛みで熱が、すっと下がる。心配そうに覗き込むエリオットを見上げた。
ぽた。ぽたた。
ティアナの顔に、雫が落ちる。髪から落ちたのかと思ったら、エリオットの高い鼻梁から滴った汗だった。眉間に僅かな皺が寄り、唇から細く息が漏れる。
痛くて、苦しそう。
そう思った瞬間、ふっと身体から強張りが解けた。つられるように、エリオットの眉間から皺が消える。
「ティア、痛みは?」
「へいき、みたい……。」
エリオットは上体を起こすと、視線を落とし、指を咥えた。唾液を纏わせると抜き取り、花芽を摘む。くりくりと擦りたてられた。
「ああ!」
「ティア、ティア。」
「あっあっあっ!」
「血が出てるな、すまない。」
「んぁ!」
「ああ、でも中が濡れてきた。」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音がする。さっきまで届かなくて寂しかったところまで。リオ様が来てる。私の中に。リオ様がいる。
「嬉しい。リオ様、嬉しい。」
「ティア。」
「やっとリオ様のものになれた、嬉しい。」
「ああ!ティア!私のものだ!」
ぐんっと中で陰茎が反り返り、激しく抽送される。下から掬い上げるように腰が送られ、がくがくと揺すられる。
「ああ!リオ様!あん!あ!」
「ティア……愛してる。」
目の裏が白く爆ぜる。自分でも分からない何かが身体中満たして弾ける。中が、きゅうっと窄まりエリオットに縋り付く。
「イく、イく、イッちゃう、リオさまぁ!」
「ああ、ティア、ティア、一緒に。」
抱き込まれ、閉じ込められる。逃すものかと掻き抱かれて、激しく腰が打ち付けられる。求められてる。欲しがってる。私を。ああ。嬉しい。嬉しい。嬉しい。
ぶるぶるっと震えて、エリオットを締め付ける。中にいて。どこにも行かないで。ずっとここにいて。
「ぐぅ!」
エリオットが中を濡らす。叩きつけられるような吐精を感じ、また昇り詰めた。
「ティア、ティア。まだ愛したい。」
そのまま腰を前後に動かし、再び速さが増していく。ぐいっと抱き抱えたまま起き上がると、胡座を組み下から突き上げられた。抱きしめられたまま、動けない。硬い胸板に頬を擦り寄せ、与えられる快感を享受する。
さっきまで、痛かったのに。今はもう、ずっとこうしていたい。
自分を労り苦痛を堪えるエリオットを見た瞬間、愛しさが溢れ痛みを忘れた。私で気持ち良くなって欲しい。自然とそう思えた。今もそう。私をこんなにも愛してくれる。リオ様、貴方に私の全部をあげる。
ずっと離れない。
足をエリオットの腰に掛け、内ももに力を込める。
「!ティア、ああ、ティア。」
「ん!ん!」
再びベッドに降ろされる。しかしエリオットだけは膝立ちのまま、ティアナの尻だけ浮いたようにされた。不安定な体勢で突き上げられる。エリオットが呻き、顎を上げる。
「ああ!」
奥に切先が押し付けられる。ぐりっと嵌まり込む感覚がした。ばちっと意識が弾ける。
「ああん!」
「でる、ティア。ああ、いい。」
中が満たされる。リオ様で。
その後もエリオットはティアナを離さなかった。それは空が白み、朝を迎えるまで続いた。
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