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Clive and Elliot you treasures from Theresa・Argan
愛念
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告別式の忙しい雰囲気の中で、テレジアは堂々とクライヴへと声を掛けた。こそこそと隠れて逢い、万が一にも見られるより人目があるところで声を掛けた方が余程いい。
「クライヴ殿、相談したいことがございます。少し宜しいでしょうか。」
「なんでしょう、義姉上。」
「墓地の方へ、よろしいでしょうか。今後の管理についてお話しさせて下さいませ。」
「分かりました。」
近くにいたクリスに、墓地の管理について相談したいからクライヴと席を外すと告げる。鷹揚に頷くクリスを置いて、二人領邸を出て行った。クラークの死で、クライヴは私設騎士団の騎士団団長職に就くことが決まっている。よって護衛は必要ないと告げ、侍女はペイジーを連れて行くことにした。身内のみで葬儀を執り行い、既に埋葬されているカシアの側を本当は離れたくなかったはずだ。墓地に向かうと声を掛けると進んで付いてきた。
三人で、墓地へと向かう。
やがて、カシアの墓碑の前に辿り着くと三人で祈りを捧げた。誰一人、クラークの墓碑には見向きもしない。
ペイジーが墓碑に手を這わせ、泣きながら語りかける。二人は乳姉妹だと聞いていた。そのまま少し距離を取り、近くにある木の陰へと入る。
ここなら、話せる。アーガン伯爵家の案内もなく墓地まで訪れる弔問客はいない。
「王都へ行くことにしたの。」
「もう父上はいないんだ。ここにいればいいだろう。」
「……いいえ、行くわ。」
「テレジア……。」
クライヴが辛そうに眉を顰める。
「ねぇ、聞いてくれる?」
「ああ。」
「わたくしね、貴族の義務を果たさない、あの人を、ずっと嫌悪していたの。でも、結局わたくしも、あの人と同じことをしてしまった。同じ穴の狢ね。」
「それは……。」
「勘違いしないでね。あなたと想いを遂げたこと、後悔なんてしていないわ。」
「お前は……それでも自分を責めるだろう?」
労りに満ちた瞳を見て、テレジアは微笑んだ。
違うのよ、クライヴ。あなたと愛し合う前の、わたくしなら。きっと、あなたが言うように自分を責めたわ。でも、あなたと愛し合うと決めてから、わたくしは欠片も自分を責めたことがないのよ。むしろ、あなたやエリオットから、わたくしを引き離そうとする、この立場と身分を責めていたの。
「たまには、帰ってくるんだよな?」
「いいえ。」
「……なんで!」
「あなたに逢って、声を聞いて。そうしたら、わたくしは又あなたに愛して欲しいと願ってしまう。縋り付いてしまう。あの夏のように、抱いて欲しいと願ってしまう。」
「……いいじゃないか。それで。」
「それで、その後は?人目を気にして、言葉を交わすことも出来ず、名を呼び合うことも出来ず。気持ちを押し殺して。そうやって、又、どうにかして逢っても、必ずまた別れが来る。」
「……。」
「あなたに逢えば、必ず別れがあるの。その度に、幸せな気持ちを知った後に、わたくしは小さな死を迎える。あなたに逢って幸せを知り、必ずくる別れに小さく死ぬ。何度も何度も繰り返す。そんなの、耐えられない。」
「テ、レジア。」
クライヴの薄い緑の瞳に涙が浮かぶ。
「それなら。元気で生きていることが分かれば、それで良いと。思いたいの。」
嘘よ。
本当は何度、心が小さな死を迎えても、あなたに逢いたい。愛されたい。抱いて欲しい。でも、そんな関係は必ず露呈する。もしそれを、他でもない夫に知られたら?
きっとクライヴは放逐される。何もかも失ってしまう。クリスはクライヴに少なくない劣等感を抱いている。自分が率いることが出来なかった私設騎士団を掌握している異母弟が疎ましくて仕方ないのだ。何か弱みはないかと目を光らせている。父親の托卵は許せても、異母弟の托卵は赦さない。きっと、クライヴは死ぬような目に遭わされる。
それが出来る、身分を夫は持っているのだ。子爵家当主のクライヴでは太刀打ちできない。
そう、かつてのオルドリッジ子爵家がそうであったように。
「それに、王都に人脈が出来れば。ゆくゆくはエリオットの役に立つかも知れないでしょう?」
「……まだ2歳になったばかりだぞ。」
「……あっという間よ、きっと。」
王都へ行って、社交界でエリオットの後ろ盾になるような家門のご令嬢を探し、婚約を結ばせる。伯爵位以上なら、きっとエリオットの力となるだろう。クリスからエリオットを護るには、それしかない。それに爵位が同等以上なら少なくともご令嬢は、わたくしのように辛酸を舐めるようなことにはならないはず。将来エリオットに嫁すご令嬢にも、辛い思いはして欲しくない。お互いが味方となるような。そんなご令嬢を見つけなければ。
それが、わたくしの考えた方法。クライヴとエリオットの為、王都にいくことで出来る、わたくしなりの護り方。
「クライヴ、あなたの瞳の色がなによりも好きよ。」
「俺は、お前の瞳の色こそ好きだ。何よりも美しいと思う。」
「嬉しいわ。ねぇ今度エリオットの瞳を覗いてみて。あの子ったらね、虹彩が薄い緑なのよ。」
「……そうなのか?」
「ええ。わたくしの色と、あなたの色なのよ。素敵でしょう?」
「ああ。ああ、そうだな。」
クライヴが俯き、肩を震わせる。テレジアの意思は変わらないのだと。もう逢うことも姿を見ることも声を聞くことも叶わないのだと。理解した。でも。
「無理だ……。お前と離れるなんて。俺には耐えられない。」
「愛してるわ、クライヴ。」
近寄り、頬を両手で包むと上向かせる。
「愛してる。わたくしの愛しい人。わたくしに触れていいのはあなただけ。」
「愛してる、テレジア。俺の花。お前を咲かせたのは俺だ。俺のものだ。心だけは、けして離さない。」
「ええ。わたくしも。あなたの心だけは、けして離さない。誰にも奪わせない。あなたは、わたくしのものよ。」
抱き合い、唇を合わせる。あの日以来初めてで、きっとこれが最後。
「テレジア、テレジア。お前だけを愛してる。」
「クライヴ。」
涙が溢れ、胸が引き絞られる。
この別れの痛みを引き換えに。必ず、あなたたちを護るから。
「クライヴ、あなただけを愛してる。」
「クライヴ殿、相談したいことがございます。少し宜しいでしょうか。」
「なんでしょう、義姉上。」
「墓地の方へ、よろしいでしょうか。今後の管理についてお話しさせて下さいませ。」
「分かりました。」
近くにいたクリスに、墓地の管理について相談したいからクライヴと席を外すと告げる。鷹揚に頷くクリスを置いて、二人領邸を出て行った。クラークの死で、クライヴは私設騎士団の騎士団団長職に就くことが決まっている。よって護衛は必要ないと告げ、侍女はペイジーを連れて行くことにした。身内のみで葬儀を執り行い、既に埋葬されているカシアの側を本当は離れたくなかったはずだ。墓地に向かうと声を掛けると進んで付いてきた。
三人で、墓地へと向かう。
やがて、カシアの墓碑の前に辿り着くと三人で祈りを捧げた。誰一人、クラークの墓碑には見向きもしない。
ペイジーが墓碑に手を這わせ、泣きながら語りかける。二人は乳姉妹だと聞いていた。そのまま少し距離を取り、近くにある木の陰へと入る。
ここなら、話せる。アーガン伯爵家の案内もなく墓地まで訪れる弔問客はいない。
「王都へ行くことにしたの。」
「もう父上はいないんだ。ここにいればいいだろう。」
「……いいえ、行くわ。」
「テレジア……。」
クライヴが辛そうに眉を顰める。
「ねぇ、聞いてくれる?」
「ああ。」
「わたくしね、貴族の義務を果たさない、あの人を、ずっと嫌悪していたの。でも、結局わたくしも、あの人と同じことをしてしまった。同じ穴の狢ね。」
「それは……。」
「勘違いしないでね。あなたと想いを遂げたこと、後悔なんてしていないわ。」
「お前は……それでも自分を責めるだろう?」
労りに満ちた瞳を見て、テレジアは微笑んだ。
違うのよ、クライヴ。あなたと愛し合う前の、わたくしなら。きっと、あなたが言うように自分を責めたわ。でも、あなたと愛し合うと決めてから、わたくしは欠片も自分を責めたことがないのよ。むしろ、あなたやエリオットから、わたくしを引き離そうとする、この立場と身分を責めていたの。
「たまには、帰ってくるんだよな?」
「いいえ。」
「……なんで!」
「あなたに逢って、声を聞いて。そうしたら、わたくしは又あなたに愛して欲しいと願ってしまう。縋り付いてしまう。あの夏のように、抱いて欲しいと願ってしまう。」
「……いいじゃないか。それで。」
「それで、その後は?人目を気にして、言葉を交わすことも出来ず、名を呼び合うことも出来ず。気持ちを押し殺して。そうやって、又、どうにかして逢っても、必ずまた別れが来る。」
「……。」
「あなたに逢えば、必ず別れがあるの。その度に、幸せな気持ちを知った後に、わたくしは小さな死を迎える。あなたに逢って幸せを知り、必ずくる別れに小さく死ぬ。何度も何度も繰り返す。そんなの、耐えられない。」
「テ、レジア。」
クライヴの薄い緑の瞳に涙が浮かぶ。
「それなら。元気で生きていることが分かれば、それで良いと。思いたいの。」
嘘よ。
本当は何度、心が小さな死を迎えても、あなたに逢いたい。愛されたい。抱いて欲しい。でも、そんな関係は必ず露呈する。もしそれを、他でもない夫に知られたら?
きっとクライヴは放逐される。何もかも失ってしまう。クリスはクライヴに少なくない劣等感を抱いている。自分が率いることが出来なかった私設騎士団を掌握している異母弟が疎ましくて仕方ないのだ。何か弱みはないかと目を光らせている。父親の托卵は許せても、異母弟の托卵は赦さない。きっと、クライヴは死ぬような目に遭わされる。
それが出来る、身分を夫は持っているのだ。子爵家当主のクライヴでは太刀打ちできない。
そう、かつてのオルドリッジ子爵家がそうであったように。
「それに、王都に人脈が出来れば。ゆくゆくはエリオットの役に立つかも知れないでしょう?」
「……まだ2歳になったばかりだぞ。」
「……あっという間よ、きっと。」
王都へ行って、社交界でエリオットの後ろ盾になるような家門のご令嬢を探し、婚約を結ばせる。伯爵位以上なら、きっとエリオットの力となるだろう。クリスからエリオットを護るには、それしかない。それに爵位が同等以上なら少なくともご令嬢は、わたくしのように辛酸を舐めるようなことにはならないはず。将来エリオットに嫁すご令嬢にも、辛い思いはして欲しくない。お互いが味方となるような。そんなご令嬢を見つけなければ。
それが、わたくしの考えた方法。クライヴとエリオットの為、王都にいくことで出来る、わたくしなりの護り方。
「クライヴ、あなたの瞳の色がなによりも好きよ。」
「俺は、お前の瞳の色こそ好きだ。何よりも美しいと思う。」
「嬉しいわ。ねぇ今度エリオットの瞳を覗いてみて。あの子ったらね、虹彩が薄い緑なのよ。」
「……そうなのか?」
「ええ。わたくしの色と、あなたの色なのよ。素敵でしょう?」
「ああ。ああ、そうだな。」
クライヴが俯き、肩を震わせる。テレジアの意思は変わらないのだと。もう逢うことも姿を見ることも声を聞くことも叶わないのだと。理解した。でも。
「無理だ……。お前と離れるなんて。俺には耐えられない。」
「愛してるわ、クライヴ。」
近寄り、頬を両手で包むと上向かせる。
「愛してる。わたくしの愛しい人。わたくしに触れていいのはあなただけ。」
「愛してる、テレジア。俺の花。お前を咲かせたのは俺だ。俺のものだ。心だけは、けして離さない。」
「ええ。わたくしも。あなたの心だけは、けして離さない。誰にも奪わせない。あなたは、わたくしのものよ。」
抱き合い、唇を合わせる。あの日以来初めてで、きっとこれが最後。
「テレジア、テレジア。お前だけを愛してる。」
「クライヴ。」
涙が溢れ、胸が引き絞られる。
この別れの痛みを引き換えに。必ず、あなたたちを護るから。
「クライヴ、あなただけを愛してる。」
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