38 / 62
Clive and Elliot you treasures from Theresa・Argan
愛慕
しおりを挟む
保養地には離宮が点在しており顧客単位で利用するようになっている。そうやってお互いのプライバシーが護られているのだ。
二人は到着してからずっと、離宮の中の、同じ部屋を利用しており片時も離れることはなかった。ここは不自由なく完璧に籠もれるよう誂えられている。手配したカシア曰く全て顧客の希望通り、取り計らってくれるらしい。
ここで働く従業員たちは皆、秘匿契約を結ぶことが条件で雇われていた。こちらが呼ぶまで近寄ることは一切ない。二人が声をかける時は食事や湯浴みの準備くらいで、洗濯清掃に関しては不在の間に済ませておくよう伝えていた。着替えは自分たちで簡素な服を用意してきたので特段困るようなこともない。
明るい居室に戻ると、まずは湯浴みをすることにした。
ここに来て既に一週間。クライヴは初日から欠かさず、テレジアの髪から身体まで、まるで壊れ物のように丁寧に触れながら洗ってくれる。唯一の宝物のように、慈しみ触れてくる。
まだ、体を繋げてはいないのに。なのに、この人は、わたくしの全てを見て、触って、知っている。
クライヴがテレジアのデイドレスに手を掛け、ボタンを一つずつ外していった。案外手先が器用なのだと、ここに来て初めて知った。全て外し、肩から落とされ、ショーツ一枚で立つテレジアをクライヴが情欲の籠った瞳で見つめてくる。
ああ。わたくしが欲しいと。こんなにも伝わってくる。
クライヴは、そうっと手を伸ばすとテレジアの白い乳房を両手で持ち上げた。大きな手のひらが捏ねるように、やわやわと揉みしだく。
「吸い付いてくる。ああ、テレジア。綺麗だ。」
たまらないと乳房に顔を寄せ、乳首に吸いつく。ぢゅうっと音を立て、激しく舐めまわされた。
「あっ!」
「愛してる、テレジア。愛してる。」
乳首に吸いついたまま、縦抱きにされる。大股で浴室へと向かうと浴槽の縁に座らされた。その間も唇は乳首に吸い付き、離れない。いやらしい水音を立てながら、乱暴に服を脱ぎ捨てるクライヴに胸が熱くなる。
全裸になると、やっと唇を離した。赤く腫れ、勃ち上がり、唾液に塗れたそれは誘うようでクライヴの本能を刺激する。
「少し乱暴にした。すまない。」
言いつつ、指で擦り上げ、摘みながらテレジアの表情を具に観察する。
「あん!」
「ああ、いやらしいな。」
乳房を両脇から寄せると、顔を寄せ硬く勃ち上がった乳首を交互に舐め上げた。
「クライヴ、胸が好きなの?」
「胸も、だ。お前が許してくれるなら、尻も、秘裂も、後肛も。全て愛したい。」
「……いいわ。」
「テレジア?」
驚いてクライヴが顔を上げる。
「全て愛して。わたくしも、全て愛したいの。」
「お前……。」
「お互い、触ってない場所がないくらい。あなたと愛し合いたいの。」
「ああ、テレジア。息が止まりそうだ。」
「やめて。まだ、始まったばかりなのに。」
くすくすと笑う。
「お前の中の中まで。触っていいんだな?」
「ええ。」
立ち上がり、自らショーツの紐を解く。ぱさりと床に落ちた下着をそのままに、クライヴにしがみついた。
二人は到着してからずっと、離宮の中の、同じ部屋を利用しており片時も離れることはなかった。ここは不自由なく完璧に籠もれるよう誂えられている。手配したカシア曰く全て顧客の希望通り、取り計らってくれるらしい。
ここで働く従業員たちは皆、秘匿契約を結ぶことが条件で雇われていた。こちらが呼ぶまで近寄ることは一切ない。二人が声をかける時は食事や湯浴みの準備くらいで、洗濯清掃に関しては不在の間に済ませておくよう伝えていた。着替えは自分たちで簡素な服を用意してきたので特段困るようなこともない。
明るい居室に戻ると、まずは湯浴みをすることにした。
ここに来て既に一週間。クライヴは初日から欠かさず、テレジアの髪から身体まで、まるで壊れ物のように丁寧に触れながら洗ってくれる。唯一の宝物のように、慈しみ触れてくる。
まだ、体を繋げてはいないのに。なのに、この人は、わたくしの全てを見て、触って、知っている。
クライヴがテレジアのデイドレスに手を掛け、ボタンを一つずつ外していった。案外手先が器用なのだと、ここに来て初めて知った。全て外し、肩から落とされ、ショーツ一枚で立つテレジアをクライヴが情欲の籠った瞳で見つめてくる。
ああ。わたくしが欲しいと。こんなにも伝わってくる。
クライヴは、そうっと手を伸ばすとテレジアの白い乳房を両手で持ち上げた。大きな手のひらが捏ねるように、やわやわと揉みしだく。
「吸い付いてくる。ああ、テレジア。綺麗だ。」
たまらないと乳房に顔を寄せ、乳首に吸いつく。ぢゅうっと音を立て、激しく舐めまわされた。
「あっ!」
「愛してる、テレジア。愛してる。」
乳首に吸いついたまま、縦抱きにされる。大股で浴室へと向かうと浴槽の縁に座らされた。その間も唇は乳首に吸い付き、離れない。いやらしい水音を立てながら、乱暴に服を脱ぎ捨てるクライヴに胸が熱くなる。
全裸になると、やっと唇を離した。赤く腫れ、勃ち上がり、唾液に塗れたそれは誘うようでクライヴの本能を刺激する。
「少し乱暴にした。すまない。」
言いつつ、指で擦り上げ、摘みながらテレジアの表情を具に観察する。
「あん!」
「ああ、いやらしいな。」
乳房を両脇から寄せると、顔を寄せ硬く勃ち上がった乳首を交互に舐め上げた。
「クライヴ、胸が好きなの?」
「胸も、だ。お前が許してくれるなら、尻も、秘裂も、後肛も。全て愛したい。」
「……いいわ。」
「テレジア?」
驚いてクライヴが顔を上げる。
「全て愛して。わたくしも、全て愛したいの。」
「お前……。」
「お互い、触ってない場所がないくらい。あなたと愛し合いたいの。」
「ああ、テレジア。息が止まりそうだ。」
「やめて。まだ、始まったばかりなのに。」
くすくすと笑う。
「お前の中の中まで。触っていいんだな?」
「ええ。」
立ち上がり、自らショーツの紐を解く。ぱさりと床に落ちた下着をそのままに、クライヴにしがみついた。
33
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる