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what I should love and protect from Cassia・Argan
誕生
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あれから夫の目を盗み、クリスに承諾させ、テレジアには子を産んでもらった。
皮肉なことに、孫は銀髪金瞳で産まれた。
「おお!!」
言葉もなく喜ぶ夫を白けた気持ちで見つめた。これで大人しくなるとは思いつつ、夫の望む通りにしなければならなかったことは業腹だった。
しかし、それを抜きにしても孫のエリオットは可愛らしかった。目に入れても痛くないとはこのことかと頬が緩む。クリスは一度も顔を見に来ることはなかった。表向きは父親なのだから、もう少し考えて行動出来ないものかと腹が立つ。そんな調子では、周囲から相変わらずテレジアとの仲は良くないと思われると言うのに。
エリオットは、すくすくと育った。あまり泣くこともない。好奇心旺盛で、じいっと見つめている先は色んなものだった。なんて愛くるしいのかしら。
夫は現金なもので、産まれてしまえば落ち着いたのかエリオットの顔を見に来たのも生後数ヶ月くらいのものだった。
だから、気付かなかったのだろう。
金瞳に煌めく、薄い緑の虹彩。気に入ったものを見つけたり、興味が惹かれたり、そう言った時だけ現れる。義理の息子、クライヴの瞳の色。
このことは、誰にも知られてはならない。
皮肉なことに、孫は銀髪金瞳で産まれた。
「おお!!」
言葉もなく喜ぶ夫を白けた気持ちで見つめた。これで大人しくなるとは思いつつ、夫の望む通りにしなければならなかったことは業腹だった。
しかし、それを抜きにしても孫のエリオットは可愛らしかった。目に入れても痛くないとはこのことかと頬が緩む。クリスは一度も顔を見に来ることはなかった。表向きは父親なのだから、もう少し考えて行動出来ないものかと腹が立つ。そんな調子では、周囲から相変わらずテレジアとの仲は良くないと思われると言うのに。
エリオットは、すくすくと育った。あまり泣くこともない。好奇心旺盛で、じいっと見つめている先は色んなものだった。なんて愛くるしいのかしら。
夫は現金なもので、産まれてしまえば落ち着いたのかエリオットの顔を見に来たのも生後数ヶ月くらいのものだった。
だから、気付かなかったのだろう。
金瞳に煌めく、薄い緑の虹彩。気に入ったものを見つけたり、興味が惹かれたり、そう言った時だけ現れる。義理の息子、クライヴの瞳の色。
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