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pretty fun days from Row
愛幸
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果たしてロウはまたもや上手く時勢を読んだ。ダビデとは違った意味でバルクは面白い。人も使うが自分も同じくらいよく動くのだ。
しかし、流石にこれは読めなかった。
「ロウ。あなた、わたくしの婿になりなさい。」
「あーっと。ご存知かも知れませんが、俺はお嬢様の30歳上なんですよね。」
「ご存知よ。少しも外見が変わらないのは何故かしらね。」
「……それは自分でも分かりませんけど。子を作れないので婿はちょっと。」
「なぜ?」
「昔飲んだ薬のせいで、まぁ。」
裏若き乙女の前でこれ以上言えるか。しかも相手はバルクの娘、アリッサなのだ。
「そう。だったら治療しましょう。」
「は?」
「昔飲んだんでしょう?だったら治す薬があるかも知れないじゃない。医療や技術は日進月歩よ。」
これで15歳とは。バルクの血だなと天を仰ぐ。
「女性は子を産めるリミットがあるけれど、男性にはないんだし。」
「……どこ調べですか。」
「アリッサ調べよ。イェイツ帝国の医学書で学んだの。」
「……。」
「もし出来なくてもエルムがいるから困らないわ。」
エルムとはアリッサの弟である。ロウは最後の悪あがきをした。
「バルク様もオリヴィエ様も、きっと反対されますよ。」
「往生際が悪いわねぇ、ロウ。わたくしが根回しもせず口にするはずがないでしょう?お父様は押し倒せって乗り気だし、お母様からは閨指南書を頂いたわ。」
何してくれてんだ!あの夫婦は!正気か!
「父親と歳変わらないんですよ。もっと若くて良い男は腐るほどいるでしょうに。」
「いるでしょうけれど、それはその他大勢にとっての良い男よ。わたくしにとって良い男は貴方なの。」
なんつう殺し文句を言うんだ。
「わたくしの初恋なのよ、諦めないから観念なさい。」
花が綻ぶように、アリッサが笑う。
ちくしょう、捕まっちまった。
「薬が効いたら、間違いなく孕ませますんで。覚悟してください。」
「……開き直りが早くないかしら?」
「そうかも知れませんね。ああ、もし効かなくても余所見されないようヤリまくるんで。」
「!」
「俺が死ぬまで目一杯可愛がってやりますよ。」
にやにやと笑いながら宣うとアリッサが顔を真っ赤にしながら吠えた。
「受けて立つわよ!あと、長生きしてもらうから!そっちこそ覚悟なさい!」
「楽しみですね。とっくに枯れてた男に火をつけたんだ、責任取って貰いますよ。」
ああ、こんな未来が待ってたんなら。存外自分の人生も捨てたもんじゃない。
ロウは笑いながらアリッサを抱き上げると、真っ赤になった頬に口付けた。
しかし、流石にこれは読めなかった。
「ロウ。あなた、わたくしの婿になりなさい。」
「あーっと。ご存知かも知れませんが、俺はお嬢様の30歳上なんですよね。」
「ご存知よ。少しも外見が変わらないのは何故かしらね。」
「……それは自分でも分かりませんけど。子を作れないので婿はちょっと。」
「なぜ?」
「昔飲んだ薬のせいで、まぁ。」
裏若き乙女の前でこれ以上言えるか。しかも相手はバルクの娘、アリッサなのだ。
「そう。だったら治療しましょう。」
「は?」
「昔飲んだんでしょう?だったら治す薬があるかも知れないじゃない。医療や技術は日進月歩よ。」
これで15歳とは。バルクの血だなと天を仰ぐ。
「女性は子を産めるリミットがあるけれど、男性にはないんだし。」
「……どこ調べですか。」
「アリッサ調べよ。イェイツ帝国の医学書で学んだの。」
「……。」
「もし出来なくてもエルムがいるから困らないわ。」
エルムとはアリッサの弟である。ロウは最後の悪あがきをした。
「バルク様もオリヴィエ様も、きっと反対されますよ。」
「往生際が悪いわねぇ、ロウ。わたくしが根回しもせず口にするはずがないでしょう?お父様は押し倒せって乗り気だし、お母様からは閨指南書を頂いたわ。」
何してくれてんだ!あの夫婦は!正気か!
「父親と歳変わらないんですよ。もっと若くて良い男は腐るほどいるでしょうに。」
「いるでしょうけれど、それはその他大勢にとっての良い男よ。わたくしにとって良い男は貴方なの。」
なんつう殺し文句を言うんだ。
「わたくしの初恋なのよ、諦めないから観念なさい。」
花が綻ぶように、アリッサが笑う。
ちくしょう、捕まっちまった。
「薬が効いたら、間違いなく孕ませますんで。覚悟してください。」
「……開き直りが早くないかしら?」
「そうかも知れませんね。ああ、もし効かなくても余所見されないようヤリまくるんで。」
「!」
「俺が死ぬまで目一杯可愛がってやりますよ。」
にやにやと笑いながら宣うとアリッサが顔を真っ赤にしながら吠えた。
「受けて立つわよ!あと、長生きしてもらうから!そっちこそ覚悟なさい!」
「楽しみですね。とっくに枯れてた男に火をつけたんだ、責任取って貰いますよ。」
ああ、こんな未来が待ってたんなら。存外自分の人生も捨てたもんじゃない。
ロウは笑いながらアリッサを抱き上げると、真っ赤になった頬に口付けた。
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