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dazzling you, Bulk from Olivier・Wise
自立
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ダビデとの面会を終えたオリヴィエは急いで屋敷へ向かうと執務室にいた父に詰め寄った。バルクとダビデに出会ってから、華を目指して努力を続けてきたオリヴィエは今までのように言われるまま虐げられるままでは無くなっていた。生来の気の強さでもって奮い立ち、どう言うことかと食い下がった。
詰め寄られた父は虫を払うように手を振りながら、あっさり「話はついている。」と言った。あんまりな話に眩暈を覚えたが家門を聞いてもっと眩暈がした。あの、アーガン伯爵家だと言うではないか。しかも行儀見習いとしては断られ、伯爵夫人専属のお針子としてだという。
せっかくあの、カーリア商会会頭ダビデに認めてもらったのだ。もちろん針子だって素敵な職業ではあるが夢にまで見た華としてデビューが決まった今、比べるまでもない。
オリヴィエは寮に取って返すと急いで手紙を認めた。面識もない格上の伯爵夫人にいきなり手紙を書くのは無礼な上、辞退を申し出るのだから間違いなく怒りを買うだろう。しかし構わない。自分は華として、生きていくのだ。昂る気持ち、そのままに辞退の手紙を認め送った。父が知ればきっと烈火の如く怒り狂うだろう。しかし来年の春になれば貴族学園を卒業する。貴族令嬢はデビュタントまでに婚約なり奉公先なりを決めるのが通例だ。例外は経済的に困窮していて持参金が用意出来ないか、奉公に出すよりも自領に労働力として回したい家門くらいのもの。今回辞退すれば父とて、すぐに打てる手はないはず。
オリヴィエが出した手紙を受け取った伯爵夫人は辞退を受け入れると父に返信したらしい。意外なことに伯爵夫人からの怒りは買わず、父の怒りだけ買うこととなったがオリヴィエにはどうでも良かった。その頃には全ての事情を知るダビデが父と話をつけ、後見につくことが決まっていたからだ。
翌年春、オリヴィエは卒業と同時に新しい華パンジーとして無事デビューを飾ったのだった。
詰め寄られた父は虫を払うように手を振りながら、あっさり「話はついている。」と言った。あんまりな話に眩暈を覚えたが家門を聞いてもっと眩暈がした。あの、アーガン伯爵家だと言うではないか。しかも行儀見習いとしては断られ、伯爵夫人専属のお針子としてだという。
せっかくあの、カーリア商会会頭ダビデに認めてもらったのだ。もちろん針子だって素敵な職業ではあるが夢にまで見た華としてデビューが決まった今、比べるまでもない。
オリヴィエは寮に取って返すと急いで手紙を認めた。面識もない格上の伯爵夫人にいきなり手紙を書くのは無礼な上、辞退を申し出るのだから間違いなく怒りを買うだろう。しかし構わない。自分は華として、生きていくのだ。昂る気持ち、そのままに辞退の手紙を認め送った。父が知ればきっと烈火の如く怒り狂うだろう。しかし来年の春になれば貴族学園を卒業する。貴族令嬢はデビュタントまでに婚約なり奉公先なりを決めるのが通例だ。例外は経済的に困窮していて持参金が用意出来ないか、奉公に出すよりも自領に労働力として回したい家門くらいのもの。今回辞退すれば父とて、すぐに打てる手はないはず。
オリヴィエが出した手紙を受け取った伯爵夫人は辞退を受け入れると父に返信したらしい。意外なことに伯爵夫人からの怒りは買わず、父の怒りだけ買うこととなったがオリヴィエにはどうでも良かった。その頃には全ての事情を知るダビデが父と話をつけ、後見につくことが決まっていたからだ。
翌年春、オリヴィエは卒業と同時に新しい華パンジーとして無事デビューを飾ったのだった。
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