29 / 33
Act.14-2 ムコの条件 その1
しおりを挟む
その日の夜。
「ジュスト、学校のことだが……」
「うん! 僕、学校、行ける?」
夕食の後、グラートとソファに座って勉強をしていたジュストは、学校という言葉に胸が弾んだ。
「いや……あのな、ジュスト、籍がないだろう? 本国のルミエール王国でも死んだことになっているんだろう?」
「セキ? 僕は風邪も引いてないし、生きてるから学校にも行けるよ」
クラドールであるグラートがそんなことをわからないはずがないのに、変なことを聞く。
「咳じゃなくて、籍。ジュストがどこの人間かを証明するようなものだな」
「僕はルミエール王国からきた、ルーチェの婿だよ?」
いや、学歴と収入がないからまだ婿にはなれないのだった。そう考えたら思わずため息が漏れた。
「それは、俺たちはわかるが……他の人には理解するのが難しいことなんだ。本当なら、お前がマーレ王国にいることだっておかしいんだから。わかるか?」
それは、わかる。
ジュストは……普通に生きていたらルミエール王国で王子として暮らしていただろう。たとえ、それがジュストの望んだことではないにしても、だ。
望んだことではない――その考えに、なんだか頭の中でチカッと光が弾けた気がした。
「……?」
なんだろう?
「勉強がしたいなら、俺が教えるから。家庭教師を雇ってもいい」
「でも……それじゃ、僕はルーチェの婿になれないってこと?」
ジュストの気分はどんどん落ち込んでいく。
「別に、学校へ行っていなくても、お金がなくても、ルーチェの婿にはなれる。ジュストがルーチェのことを好きならな」
グラートはジュストの頭を撫でてそう言った。
「でもっ、女の人は条件を重視するんだって書いてあった! 僕、ルーチェの条件をクリアしなきゃ、いつまでもネコのままだ」
肉体的にではない。ルーチェは今でもどこかジュストをネコだと思っている節があって……ジュストはもう、どうしたらそれを乗り越えられるのかわからなくなってきた。
何度「好き」と言っても、「違う」と言われている。
一体、何が違うのだろう?
ジュストが条件を揃えていないから?
だから、ルーチェの婿ではない――違う、なのか。
「ジュスト。お前は男だろう? ネコじゃないって、ルーチェもちゃんとわかっているから」
「……」
わかっていない、とはグラートに言えなかった。これ以上、困らせてはいけないだろう。
「わかった。僕、もう寝るよ……」
「ああ、おやすみ」
ジュストも小さく「おやすみ」と返してルーチェの部屋へと向かった。
部屋ではルーチェが魔法の本を熱心に読んでいて、ジュストはそれをチラリと見てからベッドに身体を沈めた。
ルーチェの甘い匂いが鼻をくすぐる。
「ルーチェ」
「ん、何?」
呼びかけても、ルーチェは本に釘付けでジュストの方を見ようとしない。今日は朝からこんな調子だ。
「ルーチェ!」
ジュストはなんだかもやもやした気持ちになって、ベッドから降りるとルーチェの腕を掴んだ。
ルーチェが驚いたように顔を上げるが、目が合うとすぐに顔を背けた。
「僕を婿にしたくないの?」
だから、ジュストを見ようとしないのか。
「ジュスト、あのね、婿は別に私の婿じゃなくても――」
「嫌!」
ルーチェじゃない、誰かの婿? そんなの嫌だ。
ジュストはルーチェと一緒にいたいのに。どうしてわかってくれないのだろう。
ジュストが腕を掴む手に力を入れたのが痛かったのか、ルーチェは顔を歪めた。だが、ジュストはその力を緩めなかった。離したりするものか。
「ルーチェ、僕、好きなの。ルーチェのことが好き」
「だからね、その好きは違うでしょ?」
ルーチェはジュストの腕を掴んで引き離そうとする。ジュストはそれが気に食わなくて、グッとルーチェを引き寄せた。
バランスを崩したルーチェはジュストの胸に手をついたけれど、ふらりとベッドの方へ倒れこむ。
ジュストもそれを追いかけて、ベッドに膝をついた。
「ちょ、っと」
ルーチェは慌てて身を引き、しかし、ジュストがそのまま距離を縮めると体重が後ろへかかったのかボスッとベッドに沈んだ。
「LikeとLoveのことを言ってるなら、僕、知ってる」
そんなこと、とっくに勉強した。経験もしている。
「――っ」
ルーチェの頬に手を当てると、ルーチェはビクッとして肩を竦めた。
「ルーチェの笑顔が好き。泣いてる顔も、怒ってる顔も、笑ってる顔よりは好きじゃないけど、好き」
ルーチェが笑うと、ジュストの心臓はキュッとして……
「ルーチェに触りたい」
ルーチェの体温を感じたくなる。印をつけたくなる。
ジュストは今朝つけたばかりのそれに触れた。
「ジュスト、やだ……」
ルーチェが震えているのが指先から伝わってくる。
嫌なのは、ジュストだ。ルーチェはわかってない。
「僕の印、1個じゃ足りない? 1個じゃ僕の気持ちが伝わらないの?」
「ジュストっ!?」
その苛立ちをぶつけるが如く、ジュストはルーチェの印に唇を押し付けた。ルーチェがジュストの肩を掴む。
1つ、上書きして。それからルーチェの鎖骨の辺りにもう1つ。それでも足りなくて、ジュストはルーチェの胸元に唇を滑らせた。
「やっ、ジュスト! わかった、わかったよ! だから――っ」
それが、ジュストを宥めるための「わかった」なのだと……ジュストが理解できることもルーチェはわかっていない!
ジュストはルーチェの抵抗を押さえつけてパジャマのボタンを1つ外した。
「お姉ちゃーん、あ――」
そこでアリーチェが勢い良くドアを開けた。
ジュストが顔を上げてアリーチェを見ると、アリーチェは少し驚いた顔をしてから眉を下げて笑った。
「ごめん。お取り込み中だったんだ。新婚さんなんだし、鍵かけた方がいいわよ」
「違うっ!」
ルーチェが大きな声を出して、身体を起こした。
思いきり否定したルーチェにジュストがムッとして見ると、ボタンの外れたパジャマの隙間から花柄が見えた。
「あ、ルーチェ、お花のやつ着てる!」
ルーチェの留守中にジュストが洗った服だ。
「見せて!」
絶対似合うと思っていたのだ。もっと良く見てみたい。
ジュストがパジャマの合わせを開くと、ルーチェの白い肌が露わになった。
「ちょっ――バカジュスト!」
「痛い!」
ゴツッと思いきりグーで頭を殴られて、ジュストの視界がぼやけた。
なんだか心臓がものすごい速さで打ち付けている。死ぬのかもしれない。
この場合、ルーチェに殺されたことになるのかも……
素早くボタンをかけ直してしまったルーチェ。彼女は真っ赤な顔をして、アリーチェの立っているドアの方へ歩いて行ってしまった。
「何か用なの?」
「あ、うん。ここの問題がわからなくて――…」
アリーチェは宿題の分からない箇所を聞きに来たようだった。
だんだんとドキドキも収まってきたジュストは、まだ痛む頭を擦りながらフッと息を吐いてベッドに寝転んだ。
ルーチェは……
ルーチェが「違う」というのは、ジュストの好きではなくてルーチェの好きなのかもしれない。
どうしてなのか、ジュストはルーチェが自分のことを好きだと思ってくれていると思っていた。
イジワルをするから――ユベールに言われてそう思っていたけれど、最近はそれがユベールにしか当てはまらないのではないかと思っている。
ルーチェの好きはLikeなのかも。そう思ったら、苦しくなった。
「ルーチェ……」
こんなに好きなのに。これが、片想いというやつなのだ。
ジュストは枕に顔を埋めた。ルーチェを抱きしめるときと同じ匂い――安心する。
アリーチェに一生懸命勉強を教えているルーチェの声がだんだんと遠ざかっていって、ジュストは眠りに落ちた。
「ジュスト、学校のことだが……」
「うん! 僕、学校、行ける?」
夕食の後、グラートとソファに座って勉強をしていたジュストは、学校という言葉に胸が弾んだ。
「いや……あのな、ジュスト、籍がないだろう? 本国のルミエール王国でも死んだことになっているんだろう?」
「セキ? 僕は風邪も引いてないし、生きてるから学校にも行けるよ」
クラドールであるグラートがそんなことをわからないはずがないのに、変なことを聞く。
「咳じゃなくて、籍。ジュストがどこの人間かを証明するようなものだな」
「僕はルミエール王国からきた、ルーチェの婿だよ?」
いや、学歴と収入がないからまだ婿にはなれないのだった。そう考えたら思わずため息が漏れた。
「それは、俺たちはわかるが……他の人には理解するのが難しいことなんだ。本当なら、お前がマーレ王国にいることだっておかしいんだから。わかるか?」
それは、わかる。
ジュストは……普通に生きていたらルミエール王国で王子として暮らしていただろう。たとえ、それがジュストの望んだことではないにしても、だ。
望んだことではない――その考えに、なんだか頭の中でチカッと光が弾けた気がした。
「……?」
なんだろう?
「勉強がしたいなら、俺が教えるから。家庭教師を雇ってもいい」
「でも……それじゃ、僕はルーチェの婿になれないってこと?」
ジュストの気分はどんどん落ち込んでいく。
「別に、学校へ行っていなくても、お金がなくても、ルーチェの婿にはなれる。ジュストがルーチェのことを好きならな」
グラートはジュストの頭を撫でてそう言った。
「でもっ、女の人は条件を重視するんだって書いてあった! 僕、ルーチェの条件をクリアしなきゃ、いつまでもネコのままだ」
肉体的にではない。ルーチェは今でもどこかジュストをネコだと思っている節があって……ジュストはもう、どうしたらそれを乗り越えられるのかわからなくなってきた。
何度「好き」と言っても、「違う」と言われている。
一体、何が違うのだろう?
ジュストが条件を揃えていないから?
だから、ルーチェの婿ではない――違う、なのか。
「ジュスト。お前は男だろう? ネコじゃないって、ルーチェもちゃんとわかっているから」
「……」
わかっていない、とはグラートに言えなかった。これ以上、困らせてはいけないだろう。
「わかった。僕、もう寝るよ……」
「ああ、おやすみ」
ジュストも小さく「おやすみ」と返してルーチェの部屋へと向かった。
部屋ではルーチェが魔法の本を熱心に読んでいて、ジュストはそれをチラリと見てからベッドに身体を沈めた。
ルーチェの甘い匂いが鼻をくすぐる。
「ルーチェ」
「ん、何?」
呼びかけても、ルーチェは本に釘付けでジュストの方を見ようとしない。今日は朝からこんな調子だ。
「ルーチェ!」
ジュストはなんだかもやもやした気持ちになって、ベッドから降りるとルーチェの腕を掴んだ。
ルーチェが驚いたように顔を上げるが、目が合うとすぐに顔を背けた。
「僕を婿にしたくないの?」
だから、ジュストを見ようとしないのか。
「ジュスト、あのね、婿は別に私の婿じゃなくても――」
「嫌!」
ルーチェじゃない、誰かの婿? そんなの嫌だ。
ジュストはルーチェと一緒にいたいのに。どうしてわかってくれないのだろう。
ジュストが腕を掴む手に力を入れたのが痛かったのか、ルーチェは顔を歪めた。だが、ジュストはその力を緩めなかった。離したりするものか。
「ルーチェ、僕、好きなの。ルーチェのことが好き」
「だからね、その好きは違うでしょ?」
ルーチェはジュストの腕を掴んで引き離そうとする。ジュストはそれが気に食わなくて、グッとルーチェを引き寄せた。
バランスを崩したルーチェはジュストの胸に手をついたけれど、ふらりとベッドの方へ倒れこむ。
ジュストもそれを追いかけて、ベッドに膝をついた。
「ちょ、っと」
ルーチェは慌てて身を引き、しかし、ジュストがそのまま距離を縮めると体重が後ろへかかったのかボスッとベッドに沈んだ。
「LikeとLoveのことを言ってるなら、僕、知ってる」
そんなこと、とっくに勉強した。経験もしている。
「――っ」
ルーチェの頬に手を当てると、ルーチェはビクッとして肩を竦めた。
「ルーチェの笑顔が好き。泣いてる顔も、怒ってる顔も、笑ってる顔よりは好きじゃないけど、好き」
ルーチェが笑うと、ジュストの心臓はキュッとして……
「ルーチェに触りたい」
ルーチェの体温を感じたくなる。印をつけたくなる。
ジュストは今朝つけたばかりのそれに触れた。
「ジュスト、やだ……」
ルーチェが震えているのが指先から伝わってくる。
嫌なのは、ジュストだ。ルーチェはわかってない。
「僕の印、1個じゃ足りない? 1個じゃ僕の気持ちが伝わらないの?」
「ジュストっ!?」
その苛立ちをぶつけるが如く、ジュストはルーチェの印に唇を押し付けた。ルーチェがジュストの肩を掴む。
1つ、上書きして。それからルーチェの鎖骨の辺りにもう1つ。それでも足りなくて、ジュストはルーチェの胸元に唇を滑らせた。
「やっ、ジュスト! わかった、わかったよ! だから――っ」
それが、ジュストを宥めるための「わかった」なのだと……ジュストが理解できることもルーチェはわかっていない!
ジュストはルーチェの抵抗を押さえつけてパジャマのボタンを1つ外した。
「お姉ちゃーん、あ――」
そこでアリーチェが勢い良くドアを開けた。
ジュストが顔を上げてアリーチェを見ると、アリーチェは少し驚いた顔をしてから眉を下げて笑った。
「ごめん。お取り込み中だったんだ。新婚さんなんだし、鍵かけた方がいいわよ」
「違うっ!」
ルーチェが大きな声を出して、身体を起こした。
思いきり否定したルーチェにジュストがムッとして見ると、ボタンの外れたパジャマの隙間から花柄が見えた。
「あ、ルーチェ、お花のやつ着てる!」
ルーチェの留守中にジュストが洗った服だ。
「見せて!」
絶対似合うと思っていたのだ。もっと良く見てみたい。
ジュストがパジャマの合わせを開くと、ルーチェの白い肌が露わになった。
「ちょっ――バカジュスト!」
「痛い!」
ゴツッと思いきりグーで頭を殴られて、ジュストの視界がぼやけた。
なんだか心臓がものすごい速さで打ち付けている。死ぬのかもしれない。
この場合、ルーチェに殺されたことになるのかも……
素早くボタンをかけ直してしまったルーチェ。彼女は真っ赤な顔をして、アリーチェの立っているドアの方へ歩いて行ってしまった。
「何か用なの?」
「あ、うん。ここの問題がわからなくて――…」
アリーチェは宿題の分からない箇所を聞きに来たようだった。
だんだんとドキドキも収まってきたジュストは、まだ痛む頭を擦りながらフッと息を吐いてベッドに寝転んだ。
ルーチェは……
ルーチェが「違う」というのは、ジュストの好きではなくてルーチェの好きなのかもしれない。
どうしてなのか、ジュストはルーチェが自分のことを好きだと思ってくれていると思っていた。
イジワルをするから――ユベールに言われてそう思っていたけれど、最近はそれがユベールにしか当てはまらないのではないかと思っている。
ルーチェの好きはLikeなのかも。そう思ったら、苦しくなった。
「ルーチェ……」
こんなに好きなのに。これが、片想いというやつなのだ。
ジュストは枕に顔を埋めた。ルーチェを抱きしめるときと同じ匂い――安心する。
アリーチェに一生懸命勉強を教えているルーチェの声がだんだんと遠ざかっていって、ジュストは眠りに落ちた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

4人の王子に囲まれて
*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。
4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって……
4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー!
鈴木結衣(Yui Suzuki)
高1 156cm 39kg
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。
母の再婚によって4人の義兄ができる。
矢神 琉生(Ryusei yagami)
26歳 178cm
結衣の義兄の長男。
面倒見がよく優しい。
近くのクリニックの先生をしている。
矢神 秀(Shu yagami)
24歳 172cm
結衣の義兄の次男。
優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。
結衣と大雅が通うS高の数学教師。
矢神 瑛斗(Eito yagami)
22歳 177cm
結衣の義兄の三男。
優しいけどちょっぴりSな一面も!?
今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。
矢神 大雅(Taiga yagami)
高3 182cm
結衣の義兄の四男。
学校からも目をつけられているヤンキー。
結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。
*注 医療の知識等はございません。
ご了承くださいませ。

国外追放ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私は、セイラ・アズナブル。聖女候補として全寮制の聖女学園に通っています。1番成績が優秀なので、第1王子の婚約者です。けれど、突然婚約を破棄され学園を追い出され国外追放になりました。やった〜っ!!これで好きな事が出来るわ〜っ!!
隣国で夢だったオムライス屋はじめますっ!!そしたら何故か騎士達が常連になって!?精霊も現れ!?
何故かとっても幸せな日々になっちゃいます。

【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる