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新しい炎
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だんだんと意識が浮上してきて、ヴォルフはうっすらと目を開けた。
身動きがとれないのはフローラを起こさないようにという配慮もあるが、ここ最近は少し事情が変わった。
自分の胸にピタリとくっついて眠っているフローラの身体をそっと抱きしめて、ヴォルフはその体温を確かめた。
少しだけヴォルフより高い熱。しかし、ようやく落ち着いてきたフローラの体調にホッと息を漏らす。すると、フローラが少し身体を捩って更にヴォルフにくっついてきた。
柔らかな膨らみが押し付けられ、ギュッと抱きつかれる。そんなことをされたら、彼女のナイトウェアを剥ぎ取りたい衝動に駆られるというのに、足まで絡められては逃げられない。
どちらかといえば子供みたいな仕草なのだけれど、それを成熟した身体でされると……直撃する。
「フローラ」
早くも限界を迎えたヴォルフは仕方なくフローラを起こすことに決めた。
「ん……ヴォルフ様?」
寝起きはヴォルフもフローラも良い方だ。しかし、まだ夢と現実の境目にいるフローラはぼんやりとヴォルフを見上げてきて……
「そろそろ、起きろ」
なんとか視線を逸らしてそう言ったものの、フローラは「ん」と曖昧な返事をしてヴォルフの胸に頬を摺り寄せた。
「もう少し……このままいてください」
このやりとりは一体何回目だろう。ヴォルフは心の中で悪態をつきながらも、NOとは言えずにフローラを抱きしめてやった。
フローラがこんな風に甘えてくる原因は、他でもなくヴォルフにある。原因というとなんだか悪いことをしたような気もするが、そうじゃない。
フローラが甘えてくれるのは嬉しい。けれど、こうもくっつかれて手を出せないというのは拷問に近い。
我慢できるのは……これがヴォルフの望んだことでもあるから。尤も、ここまでつらいお預けを食らうとも思っていなかったのだけれど。
ああ、今朝も……複雑な気分だ。
***
「ヴォールフ!」
ニヤニヤしながら執務室に入ってきたエルマーは、ヴォルフの微妙な表情を見た途端、盛大に噴き出した。
「なかなか安定しないね、フローラ。やっぱりヴォルフの子だと大変なんだねー」
この従兄弟は、フローラの妊娠がわかったときから毎日のようにヴォルフの様子を見に来る。
そう……フローラは今、ヴォルフの子をお腹に宿している。
クスクス笑うエルマーを見て、フンと鼻を鳴らし書類整理を再開する。まともに取り合うだけ時間の無駄だ。エルマーを楽しませるという仕事は、ヴォルフの執務には含まれていない。
ヴォルフも、炎属性の妊娠について知識はあった。一般教養に含まれるものでもあるし、ソフィー、マリーと身内の妊娠・出産も見てきている。
お腹に宿った子は、自分の魔法力を小さな身体の中に抑えておくことができない。母親の気と同調するまでにも時間がかかり、母親は子供の気が馴染むまで彼らの温度に耐えなければならないのだ。
そのため、炎属性の妊娠は、母親が高熱を出して発覚することが多い。フローラも例に漏れず、倒れたのが2週間ほど前のこと。
普通は長くても2・3日で高熱は治まり、その後一週間程度微熱が続いて体調は落ち着いていく。ソフィーやマリーは「熱い」と文句を言ってはいたが、うるさいくらいに元気だった。
しかし、フローラは1週間も高熱にうなされ、微熱もまだまだ続きそうだとクラドールに診断された。おそらく、ヴォルフの炎を受け継ぐ子供の力の強さに、彼女の身体がなじむのに時間が掛かっているのだろう。
「ヴォルフ、どうしてるの? 1人でするの? それともフローラに――」
「殺されたいのか」
ヴォルフがエルマーを睨みつけると、エルマーはひゅうっと口笛を鳴らして両手を挙げた。
「俺は超真面目に聞いてるんだよ?俺、一週間でも耐えられなかったのに……あ、でもマリーはちゃんとしてくれたけど」
途端にデレッと気持ち悪い表情になったエルマーに、ヴォルフは読み終わった報告書の束を投げつけた。
姉の夫婦生活の話など聞きたくもない。
「俺はお前とは違う」
フローラがヴォルフのために臥せっているというのに、自分の欲だけ満たそうとは思わない。確かにつらいけれど……
「でもさー、フローラはヴォルフにべったりじゃない? 人前ではいちゃいちゃしたことなかったのに、今じゃ――」
エルマーはヴォルフの投げつけた報告書をキャッチしてソファに座った。直後、彼の言葉が、ノック音に遮られる。
エルマーはヴォルフに意味深な視線を投げかけてから、扉を開くために立ち上がる。
そこに立っていたのは、2人の予想通りフローラだった。熱のせいか少し頬を上気させている。
「あ……ご、ごめんなさい。エルマー様がいらっしゃったのですね。また後で――」
「いいから、来い」
ヴォルフはエルマーの姿を見て踵を返そうとするフローラを呼び止める。そして、机に積まれた書類をローテーブルに移動させてソファに座った。
フローラは少し戸惑いながらも執務室に入ってヴォルフの隣に座る。しかし、エルマーを気にしてかそれ以上は近づいてこない。
ヴォルフはそんなフローラの身体を引き寄せて、膝の上に彼女の頭を乗せた。
「ヴォルフ様、あの……」
「そのまま大人しくしていろ」
フローラは、どうもヴォルフの体温を感じることで落ち着くらしく、こうしてよくヴォルフにくっつきにくる。
熱があるのにくっついて、更に熱いのではないかとも思う。だが、クラドール曰く、父親の気の流れを感じることでお腹の子が落ち着くこともあるらしい。何にせよ、フローラがそれで楽になるのなら、何でもいい。ヴォルフにとって人生最大級の忍耐を必要とすることも、問題ないのだ。
「そうだよ、フローラ。いっぱい甘えておくといいよ。体調が良くなったら盛った狼に襲われちゃうから充電したらいい」
「余計なことを言うな、エルマー。報告書くらい軍の執務室で読め」
フローラの髪を撫でながら言うと、エルマーは「はいはい」と軽い返事をして部屋を出て行った。
ようやく静かになった執務室に、少し荒いフローラの呼吸が響く。
「ヴォルフ様……お仕事、邪魔してごめんなさい」
フローラの謝罪に、ヴォルフは大きくため息をついた。
「何度言ったらわかる? 邪魔なら邪魔だと言う。我慢される方が嫌だと……毎回同じ事を言わせるな」
そう言うと、フローラは「ありがとうございます」と小さく呟いた。
本当ならば、ヴォルフが執務で部屋を空けるとき、フローラは1人でベッドに寝ていなくてはならない。
しかし、マリーが様子を見に行ったとき、彼女は苦しそうにヴォルフの名前を呼んでいたらしい。そこで、部屋に呼び戻されたヴォルフがフローラを抱きしめてやると、彼女の呼吸は落ち着いた。
それからは、我慢するなと言い続けている。それでもまだ、フローラは我慢して、我慢して……どうしても心細くなったときにこうして執務室まで訪ねてくる。
「つらいか?」
「……いいえ。新しい炎(いのち)が自分の中に生きていることが感じられて、とても嬉しいです」
フローラはふんわりと微笑んでお腹に手を当てた。
「そう、か……」
フローラがつらくないと言うのならいいのだ。こうして愛おしそうに自分のお腹を撫でるフローラを見ていると……ヴォルフも満たされる。
「ヴォルフ様と、私の、赤ちゃん……まだ、とっても小さいはずなのに……ヴォルフ様のこと、わかる、みたい……なんです」
ヴォルフはフローラの柔らかな髪を撫でた。そのうち、フローラはうとうとし始め、彼はブランケットを彼女の身体に掛けてやる。
「楽しみ、ですね……」
「ああ」
しばらくして寝息を立て始めたフローラの横顔を見つめながら、ヴォルフはどうしようもないくらいに熱い感情に胸を焦がしていた。
こうしてヴォルフとヴォルフの子を愛してくれるフローラと、ヴォルフをちゃんと父親だと認識している小さな命が、愛おしくてたまらない。
今日は、執務が手につきそうにない――
身動きがとれないのはフローラを起こさないようにという配慮もあるが、ここ最近は少し事情が変わった。
自分の胸にピタリとくっついて眠っているフローラの身体をそっと抱きしめて、ヴォルフはその体温を確かめた。
少しだけヴォルフより高い熱。しかし、ようやく落ち着いてきたフローラの体調にホッと息を漏らす。すると、フローラが少し身体を捩って更にヴォルフにくっついてきた。
柔らかな膨らみが押し付けられ、ギュッと抱きつかれる。そんなことをされたら、彼女のナイトウェアを剥ぎ取りたい衝動に駆られるというのに、足まで絡められては逃げられない。
どちらかといえば子供みたいな仕草なのだけれど、それを成熟した身体でされると……直撃する。
「フローラ」
早くも限界を迎えたヴォルフは仕方なくフローラを起こすことに決めた。
「ん……ヴォルフ様?」
寝起きはヴォルフもフローラも良い方だ。しかし、まだ夢と現実の境目にいるフローラはぼんやりとヴォルフを見上げてきて……
「そろそろ、起きろ」
なんとか視線を逸らしてそう言ったものの、フローラは「ん」と曖昧な返事をしてヴォルフの胸に頬を摺り寄せた。
「もう少し……このままいてください」
このやりとりは一体何回目だろう。ヴォルフは心の中で悪態をつきながらも、NOとは言えずにフローラを抱きしめてやった。
フローラがこんな風に甘えてくる原因は、他でもなくヴォルフにある。原因というとなんだか悪いことをしたような気もするが、そうじゃない。
フローラが甘えてくれるのは嬉しい。けれど、こうもくっつかれて手を出せないというのは拷問に近い。
我慢できるのは……これがヴォルフの望んだことでもあるから。尤も、ここまでつらいお預けを食らうとも思っていなかったのだけれど。
ああ、今朝も……複雑な気分だ。
***
「ヴォールフ!」
ニヤニヤしながら執務室に入ってきたエルマーは、ヴォルフの微妙な表情を見た途端、盛大に噴き出した。
「なかなか安定しないね、フローラ。やっぱりヴォルフの子だと大変なんだねー」
この従兄弟は、フローラの妊娠がわかったときから毎日のようにヴォルフの様子を見に来る。
そう……フローラは今、ヴォルフの子をお腹に宿している。
クスクス笑うエルマーを見て、フンと鼻を鳴らし書類整理を再開する。まともに取り合うだけ時間の無駄だ。エルマーを楽しませるという仕事は、ヴォルフの執務には含まれていない。
ヴォルフも、炎属性の妊娠について知識はあった。一般教養に含まれるものでもあるし、ソフィー、マリーと身内の妊娠・出産も見てきている。
お腹に宿った子は、自分の魔法力を小さな身体の中に抑えておくことができない。母親の気と同調するまでにも時間がかかり、母親は子供の気が馴染むまで彼らの温度に耐えなければならないのだ。
そのため、炎属性の妊娠は、母親が高熱を出して発覚することが多い。フローラも例に漏れず、倒れたのが2週間ほど前のこと。
普通は長くても2・3日で高熱は治まり、その後一週間程度微熱が続いて体調は落ち着いていく。ソフィーやマリーは「熱い」と文句を言ってはいたが、うるさいくらいに元気だった。
しかし、フローラは1週間も高熱にうなされ、微熱もまだまだ続きそうだとクラドールに診断された。おそらく、ヴォルフの炎を受け継ぐ子供の力の強さに、彼女の身体がなじむのに時間が掛かっているのだろう。
「ヴォルフ、どうしてるの? 1人でするの? それともフローラに――」
「殺されたいのか」
ヴォルフがエルマーを睨みつけると、エルマーはひゅうっと口笛を鳴らして両手を挙げた。
「俺は超真面目に聞いてるんだよ?俺、一週間でも耐えられなかったのに……あ、でもマリーはちゃんとしてくれたけど」
途端にデレッと気持ち悪い表情になったエルマーに、ヴォルフは読み終わった報告書の束を投げつけた。
姉の夫婦生活の話など聞きたくもない。
「俺はお前とは違う」
フローラがヴォルフのために臥せっているというのに、自分の欲だけ満たそうとは思わない。確かにつらいけれど……
「でもさー、フローラはヴォルフにべったりじゃない? 人前ではいちゃいちゃしたことなかったのに、今じゃ――」
エルマーはヴォルフの投げつけた報告書をキャッチしてソファに座った。直後、彼の言葉が、ノック音に遮られる。
エルマーはヴォルフに意味深な視線を投げかけてから、扉を開くために立ち上がる。
そこに立っていたのは、2人の予想通りフローラだった。熱のせいか少し頬を上気させている。
「あ……ご、ごめんなさい。エルマー様がいらっしゃったのですね。また後で――」
「いいから、来い」
ヴォルフはエルマーの姿を見て踵を返そうとするフローラを呼び止める。そして、机に積まれた書類をローテーブルに移動させてソファに座った。
フローラは少し戸惑いながらも執務室に入ってヴォルフの隣に座る。しかし、エルマーを気にしてかそれ以上は近づいてこない。
ヴォルフはそんなフローラの身体を引き寄せて、膝の上に彼女の頭を乗せた。
「ヴォルフ様、あの……」
「そのまま大人しくしていろ」
フローラは、どうもヴォルフの体温を感じることで落ち着くらしく、こうしてよくヴォルフにくっつきにくる。
熱があるのにくっついて、更に熱いのではないかとも思う。だが、クラドール曰く、父親の気の流れを感じることでお腹の子が落ち着くこともあるらしい。何にせよ、フローラがそれで楽になるのなら、何でもいい。ヴォルフにとって人生最大級の忍耐を必要とすることも、問題ないのだ。
「そうだよ、フローラ。いっぱい甘えておくといいよ。体調が良くなったら盛った狼に襲われちゃうから充電したらいい」
「余計なことを言うな、エルマー。報告書くらい軍の執務室で読め」
フローラの髪を撫でながら言うと、エルマーは「はいはい」と軽い返事をして部屋を出て行った。
ようやく静かになった執務室に、少し荒いフローラの呼吸が響く。
「ヴォルフ様……お仕事、邪魔してごめんなさい」
フローラの謝罪に、ヴォルフは大きくため息をついた。
「何度言ったらわかる? 邪魔なら邪魔だと言う。我慢される方が嫌だと……毎回同じ事を言わせるな」
そう言うと、フローラは「ありがとうございます」と小さく呟いた。
本当ならば、ヴォルフが執務で部屋を空けるとき、フローラは1人でベッドに寝ていなくてはならない。
しかし、マリーが様子を見に行ったとき、彼女は苦しそうにヴォルフの名前を呼んでいたらしい。そこで、部屋に呼び戻されたヴォルフがフローラを抱きしめてやると、彼女の呼吸は落ち着いた。
それからは、我慢するなと言い続けている。それでもまだ、フローラは我慢して、我慢して……どうしても心細くなったときにこうして執務室まで訪ねてくる。
「つらいか?」
「……いいえ。新しい炎(いのち)が自分の中に生きていることが感じられて、とても嬉しいです」
フローラはふんわりと微笑んでお腹に手を当てた。
「そう、か……」
フローラがつらくないと言うのならいいのだ。こうして愛おしそうに自分のお腹を撫でるフローラを見ていると……ヴォルフも満たされる。
「ヴォルフ様と、私の、赤ちゃん……まだ、とっても小さいはずなのに……ヴォルフ様のこと、わかる、みたい……なんです」
ヴォルフはフローラの柔らかな髪を撫でた。そのうち、フローラはうとうとし始め、彼はブランケットを彼女の身体に掛けてやる。
「楽しみ、ですね……」
「ああ」
しばらくして寝息を立て始めたフローラの横顔を見つめながら、ヴォルフはどうしようもないくらいに熱い感情に胸を焦がしていた。
こうしてヴォルフとヴォルフの子を愛してくれるフローラと、ヴォルフをちゃんと父親だと認識している小さな命が、愛おしくてたまらない。
今日は、執務が手につきそうにない――
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