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第二十三話
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あんな不審者みたいな格好してれば誰も近寄りはしない。秀司は今日ナンパされたのが初めてだと言っていた。今までと今日で違うことなんざ一つだけだ。つまり俺の選んだ服を着たせいでこうなってしまったのだ。
秀司の輝きを存分に生かそうと格好を変えたっていうのにそれが自分を悩ませる種になるとは思ってもみなかった。
「あー分かった。秀司の言う通り、お前は何も悪くない。……けどその服はお蔵入りにしよう」
「どうしてだ? 透がせっかく揃えてくれたのに」
「その格好だとお前の言う目立つ目に遭うからだよ」
「だとしても嫌だ。透が俺のためにくれたんだ。ならちゃんと着ていたい」
秀司は俺が何と言おうとその意見を譲る気はないようだった。あぁーもおぉーと頭を掻きむしりたくなる衝動に襲われる。俺が贈ったものだからとそこまで言ってくれるのは嬉しい。けどそれを着る度に言い寄られる秀司を見るのは我慢ならなかった。
「分かったよ、なら条件だ。それを着ていいのは俺がいる時だけ。一人の時は絶対そんな格好するんじゃないぞ。後、ああいう時は多少強引でもいいからすぐに断れ。秀司、分かったな?」
「ああ! 勿論だ、約束する!」
犬を飼うことを許可された子どものように本当に嬉しそうに秀司が言う。あまつさえ手を取り、小指を絡ませて指切りげんまんさえしていた。
結局折衷案になってしまった。囲まれる秀司なんて見たくはないけれど、俺が変な虫がつかないか監視している方がマシだろう。
「透、俺にも約束してもらっていいか?」
「ん? なんだよ」
「誰にもその体に触れさせないでくれ。透の体に触れていいのは恋人の俺だけなんだから」
男から触られた顎辺りを拭うように親指で執拗に撫でる。紛れ込んで指が唇に向かい、ぷにっと触れてなぞるように指を滑らせる。体がカァと熱くなった。
「お前……そういうこと外でやるなよ……」
「透が約束してくれないならここでキスする」
脅しにも似たそれにそうしてくれと願う愚かな自分がいた。けれどここは羞恥が優った。
「分かった、分かったから! 約束する。ほら指切りげんまん! これでいいだろ」
ぶっきらぼうに絡ませた小指を振って約束を交わす。残念と呟くもう一人の自分を心の奥へと追いやった。
ふふと秀司が俺の反応を面白がるように笑みを溢して、少し空間の残った長椅子に座って隣に来る。俺も俺で秀司が座りやすいように左へずれた。
「何弾いてたの?」
「『怒りの日』」
「透そんなに怒ってたのか?」
「だってお前が易々とついて行こうとするからよ」
「心配しなくたって俺は透しか見てないよ。透以外なんて正直霞んで見えもしない」
「お前ってよくそんなこと恥ずかしげもなく言えるよな」
「だって透が好きだから」
隠すつもりもない気持ちに頬が熱くなる。
「……本当にお前って俺のこと好きだよな」
「そうだよ、俺は透のこととなると他なんてどうでもよくなるくらい好きなんだ」
「馬鹿っ、野球はどうでもよくなっちゃ駄目だろ」
「はは、そうだな。じゃあ野球以外全部って訂正で」
溢れる愛に喉が焼けるようだった。ふと秀司に前から訊きたかったあることを思い出す。
「じゃあさ、高校の時野球部のマネージャーと付き合ってたのも俺を奪われないためだったの?」
それを聞いた途端、秀司はまるで警察に犯罪がバレたように顔を固まらせる。
「なんでそれを……?」
「思い返してみたらもしかしてそうなのかな~って思って。勘で言ったんだけど、その様子だと図星みたいだな」
これといった根拠はなかった。ただあの頃の秀司は初めての恋人だと言うのに惚気一つ溢さない程、浮かれた様子を一度も見せたことはなかった。だからもしかしてと思ったのだが、まさかその通りだとは思ってもみなかった。
自分で自分を追い詰めてしまったことに秀司は「はぁ……」と深く息を吐く。そして捨てられる寸前の子犬のように不安そうにその瞳は揺らいでいた。
「……俺のこと嫌いになった?」
当時そのことに気付いていたら他人の好意を利用するなんて何やってんだよと一発くらい殴ったと思うが、秀司への愛はそこで尽きてしまうほど小さくはない。
「いや。お前のこと嫌いになるなんて多分一生ない。てかむしろ良いとこづくしのお前の欠点が知れて良かったよ」
「そっか」と秀司が安堵に緊張の糸を緩める。だがだからって欠点がいいとは思っていない。
「でも二度とするなよ」
割とガチのトーンでそう釘を刺す。すぐさま秀司が「ああ」と真剣な顔つきで頷いた。
この様子ならきっと大丈夫だろうと鍵盤に指を走らせる。すると続いて秀司もピアノを弾き始めた。
波長を合わせ、二人で一つの曲を完成させる。けれど秀司の響かせる音からは先程のことを引きずってか、愉しさが全く伝わってこなかった。
「今度の試合見に行くから。最前列で応援するからよ、かっこいい姿俺に見せてくれよ」
ピアノから目を離さないままそれだけ言うと、秀司は手を止めて「分かった! 透のために完封勝利を捧げるよ!」と嬉しさとやる気全開の笑顔を俺に向ける。
単純だな。再び響かせる秀司の音色は黄色に弾んでいて、感情が直に伝わった。
「じゃあ俺もお礼に……」
ふと秀司が顔を近付けたと思うと、唇に柔らかな感触が当たった。触れるだけの軽いものに目をうっとりと細めてもっとと求めてしまう。けれど唇は離れて行ってしまって寂しさに舌が口内で空を切る。
「そんなに気持ちよかった?」
情欲に染まった瞳で秀司がニコリと笑みを浮かべる。唇から熱が去る。そこでサッと理性が完全に戻った。
「ばっ、お前こんなとこで! どっかで週刊誌にでも撮られてたらどうするんだよ!?」
声を荒げる。それでも秀司の笑顔は崩れない。
「バレたらバレたでそれでいいよ。隠すつもりも毛頭ないからな」
「いやいや、そりゃあマズイだろ。男の俺と付き合ってるなんてバレたら大騒動だろうが」
「だったら何? 隠れてしかこうして透と触れ合えないより、騒動になっても堂々と透と付き合える方がいい」
そんなことしたら風当たりだって必ず受けることになるのに。けれど決して曲げはしない真っ直ぐな瞳を向けられてしまえば、これ以上俺が言えることはなかった。
「この話はこれで終わり。そんなことより今日と明日はバイト確か休みだったよな?」
要領を得ない問いかけに「ああ、そうだけど……」と訝しく思いながら返事をする。ふと秀司の顔が近づき、耳元で囁く。
「じゃあ朝までできるな」
嬉しさを共有するように笑う。頭のてっぺんまで沸騰するような熱が昇る。なのに肉体は正直で、抱かれた夜を思い出して体が疼いた。それを隠すように表情も体も固まらせて一切の反応を見せない俺に秀司が不思議そうに首を傾げる。
「あれ? 期待してたんじゃないのか?」
「き、期待なんか……!」
あからさまな言葉にそう答えてしまう。
「けどさっきキスした時、もっとって物欲しそうな顔してたぞ」
「っ……」
追い討ちに何も言えなくなって、逃げ場を求めてピアノを弾くことに集中する。ふふとからかうような笑い声が聞こえたが、無視した。
「……いいのか? だって秀司明日普通に試合あるだろ?」
落ち着きを取り戻して、秀司にも意識を向ける。
「透と朝まで過ごせるなんてそれだけで溜まってた疲れが吹っ飛ぶ」
「……お前ってほんと俺のこと好きだよな」
あまりの物言いに呆れる。体力お化け。午後からは普通に練習もあるというのに。
「好きだよ」
真剣な声色に思わず手を止めて秀司へ向く。秀司も手を止めて真っ直ぐ俺を見つめていた。
「好きだよ透。透の思うよりずっとずっと……」
愛に胸が熱くなる。咄嗟に俺も答えなきゃと思った。
「……お、俺も好きだよ。秀司の想像する何倍も大好きだ」
恥ずかしさを堪えて顔を真っ赤にしながら最後まで言い切る。
秀司は俺の光だ。光がなければ俺は生きることも夜闇に包まれた道も歩むことはできない。
秀司ばっかりが俺に好きを連呼するけれど俺だって秀司のことが大好きなのだ。
「ああ、理解ってるよ」
浮かぶ日向のような暖かな微笑み。それだけで俺の心は幸せでいっぱいで。
二人の音色がデパート中に響き渡る。それはとても甘く、まるで二人の間で愛の言葉が交わされているようだった。
終止記号はない。いつまでも音色は響き続ける。
秀司の輝きを存分に生かそうと格好を変えたっていうのにそれが自分を悩ませる種になるとは思ってもみなかった。
「あー分かった。秀司の言う通り、お前は何も悪くない。……けどその服はお蔵入りにしよう」
「どうしてだ? 透がせっかく揃えてくれたのに」
「その格好だとお前の言う目立つ目に遭うからだよ」
「だとしても嫌だ。透が俺のためにくれたんだ。ならちゃんと着ていたい」
秀司は俺が何と言おうとその意見を譲る気はないようだった。あぁーもおぉーと頭を掻きむしりたくなる衝動に襲われる。俺が贈ったものだからとそこまで言ってくれるのは嬉しい。けどそれを着る度に言い寄られる秀司を見るのは我慢ならなかった。
「分かったよ、なら条件だ。それを着ていいのは俺がいる時だけ。一人の時は絶対そんな格好するんじゃないぞ。後、ああいう時は多少強引でもいいからすぐに断れ。秀司、分かったな?」
「ああ! 勿論だ、約束する!」
犬を飼うことを許可された子どものように本当に嬉しそうに秀司が言う。あまつさえ手を取り、小指を絡ませて指切りげんまんさえしていた。
結局折衷案になってしまった。囲まれる秀司なんて見たくはないけれど、俺が変な虫がつかないか監視している方がマシだろう。
「透、俺にも約束してもらっていいか?」
「ん? なんだよ」
「誰にもその体に触れさせないでくれ。透の体に触れていいのは恋人の俺だけなんだから」
男から触られた顎辺りを拭うように親指で執拗に撫でる。紛れ込んで指が唇に向かい、ぷにっと触れてなぞるように指を滑らせる。体がカァと熱くなった。
「お前……そういうこと外でやるなよ……」
「透が約束してくれないならここでキスする」
脅しにも似たそれにそうしてくれと願う愚かな自分がいた。けれどここは羞恥が優った。
「分かった、分かったから! 約束する。ほら指切りげんまん! これでいいだろ」
ぶっきらぼうに絡ませた小指を振って約束を交わす。残念と呟くもう一人の自分を心の奥へと追いやった。
ふふと秀司が俺の反応を面白がるように笑みを溢して、少し空間の残った長椅子に座って隣に来る。俺も俺で秀司が座りやすいように左へずれた。
「何弾いてたの?」
「『怒りの日』」
「透そんなに怒ってたのか?」
「だってお前が易々とついて行こうとするからよ」
「心配しなくたって俺は透しか見てないよ。透以外なんて正直霞んで見えもしない」
「お前ってよくそんなこと恥ずかしげもなく言えるよな」
「だって透が好きだから」
隠すつもりもない気持ちに頬が熱くなる。
「……本当にお前って俺のこと好きだよな」
「そうだよ、俺は透のこととなると他なんてどうでもよくなるくらい好きなんだ」
「馬鹿っ、野球はどうでもよくなっちゃ駄目だろ」
「はは、そうだな。じゃあ野球以外全部って訂正で」
溢れる愛に喉が焼けるようだった。ふと秀司に前から訊きたかったあることを思い出す。
「じゃあさ、高校の時野球部のマネージャーと付き合ってたのも俺を奪われないためだったの?」
それを聞いた途端、秀司はまるで警察に犯罪がバレたように顔を固まらせる。
「なんでそれを……?」
「思い返してみたらもしかしてそうなのかな~って思って。勘で言ったんだけど、その様子だと図星みたいだな」
これといった根拠はなかった。ただあの頃の秀司は初めての恋人だと言うのに惚気一つ溢さない程、浮かれた様子を一度も見せたことはなかった。だからもしかしてと思ったのだが、まさかその通りだとは思ってもみなかった。
自分で自分を追い詰めてしまったことに秀司は「はぁ……」と深く息を吐く。そして捨てられる寸前の子犬のように不安そうにその瞳は揺らいでいた。
「……俺のこと嫌いになった?」
当時そのことに気付いていたら他人の好意を利用するなんて何やってんだよと一発くらい殴ったと思うが、秀司への愛はそこで尽きてしまうほど小さくはない。
「いや。お前のこと嫌いになるなんて多分一生ない。てかむしろ良いとこづくしのお前の欠点が知れて良かったよ」
「そっか」と秀司が安堵に緊張の糸を緩める。だがだからって欠点がいいとは思っていない。
「でも二度とするなよ」
割とガチのトーンでそう釘を刺す。すぐさま秀司が「ああ」と真剣な顔つきで頷いた。
この様子ならきっと大丈夫だろうと鍵盤に指を走らせる。すると続いて秀司もピアノを弾き始めた。
波長を合わせ、二人で一つの曲を完成させる。けれど秀司の響かせる音からは先程のことを引きずってか、愉しさが全く伝わってこなかった。
「今度の試合見に行くから。最前列で応援するからよ、かっこいい姿俺に見せてくれよ」
ピアノから目を離さないままそれだけ言うと、秀司は手を止めて「分かった! 透のために完封勝利を捧げるよ!」と嬉しさとやる気全開の笑顔を俺に向ける。
単純だな。再び響かせる秀司の音色は黄色に弾んでいて、感情が直に伝わった。
「じゃあ俺もお礼に……」
ふと秀司が顔を近付けたと思うと、唇に柔らかな感触が当たった。触れるだけの軽いものに目をうっとりと細めてもっとと求めてしまう。けれど唇は離れて行ってしまって寂しさに舌が口内で空を切る。
「そんなに気持ちよかった?」
情欲に染まった瞳で秀司がニコリと笑みを浮かべる。唇から熱が去る。そこでサッと理性が完全に戻った。
「ばっ、お前こんなとこで! どっかで週刊誌にでも撮られてたらどうするんだよ!?」
声を荒げる。それでも秀司の笑顔は崩れない。
「バレたらバレたでそれでいいよ。隠すつもりも毛頭ないからな」
「いやいや、そりゃあマズイだろ。男の俺と付き合ってるなんてバレたら大騒動だろうが」
「だったら何? 隠れてしかこうして透と触れ合えないより、騒動になっても堂々と透と付き合える方がいい」
そんなことしたら風当たりだって必ず受けることになるのに。けれど決して曲げはしない真っ直ぐな瞳を向けられてしまえば、これ以上俺が言えることはなかった。
「この話はこれで終わり。そんなことより今日と明日はバイト確か休みだったよな?」
要領を得ない問いかけに「ああ、そうだけど……」と訝しく思いながら返事をする。ふと秀司の顔が近づき、耳元で囁く。
「じゃあ朝までできるな」
嬉しさを共有するように笑う。頭のてっぺんまで沸騰するような熱が昇る。なのに肉体は正直で、抱かれた夜を思い出して体が疼いた。それを隠すように表情も体も固まらせて一切の反応を見せない俺に秀司が不思議そうに首を傾げる。
「あれ? 期待してたんじゃないのか?」
「き、期待なんか……!」
あからさまな言葉にそう答えてしまう。
「けどさっきキスした時、もっとって物欲しそうな顔してたぞ」
「っ……」
追い討ちに何も言えなくなって、逃げ場を求めてピアノを弾くことに集中する。ふふとからかうような笑い声が聞こえたが、無視した。
「……いいのか? だって秀司明日普通に試合あるだろ?」
落ち着きを取り戻して、秀司にも意識を向ける。
「透と朝まで過ごせるなんてそれだけで溜まってた疲れが吹っ飛ぶ」
「……お前ってほんと俺のこと好きだよな」
あまりの物言いに呆れる。体力お化け。午後からは普通に練習もあるというのに。
「好きだよ」
真剣な声色に思わず手を止めて秀司へ向く。秀司も手を止めて真っ直ぐ俺を見つめていた。
「好きだよ透。透の思うよりずっとずっと……」
愛に胸が熱くなる。咄嗟に俺も答えなきゃと思った。
「……お、俺も好きだよ。秀司の想像する何倍も大好きだ」
恥ずかしさを堪えて顔を真っ赤にしながら最後まで言い切る。
秀司は俺の光だ。光がなければ俺は生きることも夜闇に包まれた道も歩むことはできない。
秀司ばっかりが俺に好きを連呼するけれど俺だって秀司のことが大好きなのだ。
「ああ、理解ってるよ」
浮かぶ日向のような暖かな微笑み。それだけで俺の心は幸せでいっぱいで。
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