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番外編
女神と魔王のその後②(ローズレイ&ライ)
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指輪を貰った後、気軽にライの元へ行ける様になった。
ローズレイは隙を見ては魔王城に通っていた。
「あぁ‥ローズレイ、もうこんな時間か‥。もうすぐ仕事が片付くから座っていてくれ」
「忙しいのにごめんなさい‥何か手伝う?」
「大丈夫‥ローズレイは休んでて」
スリンがローズレイをソファーに腰掛けるように促す。
以前、ローズレイにハンカチを渡してくれた優しい魔族で、ライを支える側近の一人だそうだ。
「スリン、いつもありがとう」
「女神様、こちらこそありがとうございます」
「え‥?」
「女神様が来るようになってから、魔王様は生き生きとなさっております。我々も嬉しいのですよ」
そう言ってスリンは紅茶を出すと、にこやかに笑って見せた。
ローズレイも嬉しくなり笑顔で会話していた。
「あぁそうそう女神様、私から一つ忠告があります!」
「何かしら??」
「魔王様は魔族になって1年足らずで日が浅いですが、本来魔族とは欲望に忠実でして‥」
「えぇ‥」
「コントロール出来るかどうか‥」
「コントロール‥?」
「くれぐれも、気を付けてくださいね」
「???」
「魔王様は‥「スリン‥余計な事を言うな」
どす黒いオーラを出すライに、スリンは爽やかに笑いながらペコリとお辞儀をして去っていく。
勿論、親指を立てるのも忘れていない
"good luck"そんな文字が見える気がした。
「ローズレイ‥」
ローズレイの背後に魔王が立っている‥!
見えない圧力を感じて、そっと振り返る。
「ライ‥もしかして怒ってる?」
「ローズレイには怒ってない」
「仕事は‥」
「それどころじゃなかった」
そう言って背後からローズレイを抱きしめる。
「ふふ、最近はよく甘えてくれるのね」
「ローズレイ」
以前のライとは比べられないくらい感情も前より豊かになり、積極的にローズレイに触れてくる。
「‥‥キスしていい?」
「仕事が終わるまでお預けです」
「ん‥無理だな」
「ンッーー!?!」
ライが従者だった頃とは違い、当たり前なのだがローズレイの言う事を聞いてはくれない。
こうして心臓に悪い行動ばかり取ってローズレイを困らせるのだ。
「これで残りの仕事も頑張れそうだ」
「なっ‥!?も、もう、いきなりは‥!」
砂糖菓子のように甘く愛を囁くライに、ローズレイは最近たじたじである。
「こんなに愛してるのに‥?ダメなの?」
「そ、そんな恥ずかしい事ばかり言って!!」
「‥‥ふーん?」
ライの顔が見えないように両手で顔を押さえる。
(無心よ!無心になれば大丈夫‥!!)
最近はライを意識しすぎて、直視出来ずに焦っていた。
真っ赤になった顔をニヤニヤと覗き込まれて、体を背ける。
「やめてください‥!」
「ローズレイ」
「うっ‥」
結局、名前を呼ばれてしまえば全て許してしまうローズレイもローズレイなのだが、以前の無表情とは違い、感情を表に出しているライは楽しそうにも見えた。
「‥‥ずるいわ」
「何故‥?」
「だって、か、かっ、かっこいいんですもの‥」
「意識してくれて嬉しいよ‥」
「みゃっ‥!?」
フッと耳元に吐息と低音の声‥
どこから出たのかも分からないような声を出すローズレイに吹き出したライは机に戻ると、ご機嫌に仕事を再開していた。
(もう!ライったら、こっちの気持ちも知らないで‥!!)
ローズレイは立ち上がり、ふらりふらりと部屋を出る。
「やられる前に‥‥潰す」
これ以上ライの好き勝手にさせてたまるものかと、どこかで言った事のある台詞を吐いて、ローズレイはスリンがいるであろう場所へと向かった。
「ということで、ライをギャフンさせちゃおうの作戦会議を始めますわッ!」
「女神様‥我々も暇じゃないんですけど」
ライの側近の一人であるガーインは面倒臭そうに呟いた。
ガーインはライ至上主義者でライを守る為には何でもするのだ。
いわば王国でいう騎士団の長である。
その大きな体と強面‥寡黙な性格故に打ち解けるまでに大分時間が掛かった。
「相変わらずガーインは石頭だなぁ!それ面白そうじゃない‥?魔王様が驚く顔って私見てみたいなぁ」
「リリアンヌなら、そう言ってくれると思ってたわ!」
眼鏡をカチャリと動かしたリリアンヌはケラケラと面白そうに言った。
リリアンヌはとても頭の回転が速く、ローズレイに色んな事を教えてくれた。
悪戯好きなので、ライには余り近づくなと言われていたが、ローズレイは無意識にリリアンヌの悪戯を物理的に突破していたらしい。
リリアンヌは、そんなローズレイを気に入ったらしく今では仲良しである。
「私は、あまりお勧めは致しません‥魔王様、怖いですし」
「スリンは怒られないように私が守ります」
「‥そういうことじゃなくて」
最後にスリンはライのスケジュール管理や身の回りの世話をする執事のような仕事をしている。
紅茶を淹れるのがとても上手く、ローズレイの事も気にかけてくれる優しい魔族で、容姿が本当に可愛らしくて弟のように可愛がっていた。
「‥そもそも、ライがわたくしをかっ‥からかいすぎるのがいけないと思いますの!」
「へぇ‥」
「あ、あんなにかっこいい顔で迫られると心臓が持ちませんわ!!」
「誰をも魅了する魔王だからねぇ~仕方ないんじゃない?」
「うっ‥!でもっ、でもあんなにベタベタしなくても」
「今まで我慢した分、発散してるんですよ」
「もう!!少しは味方して下さいっ!!」
(((‥‥可愛いなぁ)))
ローズレイは顔を真っ赤にして立ち上がる。
恐ろしく美味しそうな香りがしているのだが、本人に自覚はない。
そもそも魔王ライの女という時点で手を出す馬鹿は居ないが、ライが手を焼くのも頷ける。
鈍い上に、からかい甲斐のある反応‥それに何より甘美な程に美しい。
魔族にとっては堪らないご馳走様のようなローズレイを見て、3人は目を合わせて頷いた。
「魔王様って不能かなぁ‥?」
「よく我慢できますよね‥我々には考えられない」
「魔王様、おいたわしい‥!!」
「‥ちゃんと考えて下さいッ!!」
ローズレイが言うと、3人は口々にローズレイにアドバイスをする。
「女神様が夜這いかけるのはどうでしょう?」
「スリン、却下」
「魔王様に迷惑を掛けるな、あの高貴なお方の側にいるだけでも有り難いと思え!!ライ様は‥」
「ガーイン、却下」
「じゃーん!この白のフリフリのエプロンと生のクリームでぇ‥‥‥ぁ」
「エプロン?ライはエプロンが苦手なの‥?もしかしてケーキを顔に投げつければ‥‥‥あ、ライ!お仕事終わった?」
「‥‥‥おい、お前らは一体何してるんだ?」
「これには海よりも深い訳が‥」
「決して魔王様を嵌めようなど‥はっ!」
「ガーイン‥ッ!このばかぁ!!」
ローズレイの後ろに立っているライの表情を見て、3人は凍りつく。
ローズレイは首を傾げた。
「ローズレイ、こっちに来い」
「へっ‥?えっ!?」
「‥‥持ち場に戻れ」
「「「‥はい!」」」
「ライ!?下ろしてっ!自分で歩けますッ」
「悪い虫が付いたらどうすんだ‥お前が心配なんだよ‥‥ここに居る時は俺の側に居てくれないと困る」
「う‥はい」
(((‥‥バカップルめ!!)))
END
ローズレイは隙を見ては魔王城に通っていた。
「あぁ‥ローズレイ、もうこんな時間か‥。もうすぐ仕事が片付くから座っていてくれ」
「忙しいのにごめんなさい‥何か手伝う?」
「大丈夫‥ローズレイは休んでて」
スリンがローズレイをソファーに腰掛けるように促す。
以前、ローズレイにハンカチを渡してくれた優しい魔族で、ライを支える側近の一人だそうだ。
「スリン、いつもありがとう」
「女神様、こちらこそありがとうございます」
「え‥?」
「女神様が来るようになってから、魔王様は生き生きとなさっております。我々も嬉しいのですよ」
そう言ってスリンは紅茶を出すと、にこやかに笑って見せた。
ローズレイも嬉しくなり笑顔で会話していた。
「あぁそうそう女神様、私から一つ忠告があります!」
「何かしら??」
「魔王様は魔族になって1年足らずで日が浅いですが、本来魔族とは欲望に忠実でして‥」
「えぇ‥」
「コントロール出来るかどうか‥」
「コントロール‥?」
「くれぐれも、気を付けてくださいね」
「???」
「魔王様は‥「スリン‥余計な事を言うな」
どす黒いオーラを出すライに、スリンは爽やかに笑いながらペコリとお辞儀をして去っていく。
勿論、親指を立てるのも忘れていない
"good luck"そんな文字が見える気がした。
「ローズレイ‥」
ローズレイの背後に魔王が立っている‥!
見えない圧力を感じて、そっと振り返る。
「ライ‥もしかして怒ってる?」
「ローズレイには怒ってない」
「仕事は‥」
「それどころじゃなかった」
そう言って背後からローズレイを抱きしめる。
「ふふ、最近はよく甘えてくれるのね」
「ローズレイ」
以前のライとは比べられないくらい感情も前より豊かになり、積極的にローズレイに触れてくる。
「‥‥キスしていい?」
「仕事が終わるまでお預けです」
「ん‥無理だな」
「ンッーー!?!」
ライが従者だった頃とは違い、当たり前なのだがローズレイの言う事を聞いてはくれない。
こうして心臓に悪い行動ばかり取ってローズレイを困らせるのだ。
「これで残りの仕事も頑張れそうだ」
「なっ‥!?も、もう、いきなりは‥!」
砂糖菓子のように甘く愛を囁くライに、ローズレイは最近たじたじである。
「こんなに愛してるのに‥?ダメなの?」
「そ、そんな恥ずかしい事ばかり言って!!」
「‥‥ふーん?」
ライの顔が見えないように両手で顔を押さえる。
(無心よ!無心になれば大丈夫‥!!)
最近はライを意識しすぎて、直視出来ずに焦っていた。
真っ赤になった顔をニヤニヤと覗き込まれて、体を背ける。
「やめてください‥!」
「ローズレイ」
「うっ‥」
結局、名前を呼ばれてしまえば全て許してしまうローズレイもローズレイなのだが、以前の無表情とは違い、感情を表に出しているライは楽しそうにも見えた。
「‥‥ずるいわ」
「何故‥?」
「だって、か、かっ、かっこいいんですもの‥」
「意識してくれて嬉しいよ‥」
「みゃっ‥!?」
フッと耳元に吐息と低音の声‥
どこから出たのかも分からないような声を出すローズレイに吹き出したライは机に戻ると、ご機嫌に仕事を再開していた。
(もう!ライったら、こっちの気持ちも知らないで‥!!)
ローズレイは立ち上がり、ふらりふらりと部屋を出る。
「やられる前に‥‥潰す」
これ以上ライの好き勝手にさせてたまるものかと、どこかで言った事のある台詞を吐いて、ローズレイはスリンがいるであろう場所へと向かった。
「ということで、ライをギャフンさせちゃおうの作戦会議を始めますわッ!」
「女神様‥我々も暇じゃないんですけど」
ライの側近の一人であるガーインは面倒臭そうに呟いた。
ガーインはライ至上主義者でライを守る為には何でもするのだ。
いわば王国でいう騎士団の長である。
その大きな体と強面‥寡黙な性格故に打ち解けるまでに大分時間が掛かった。
「相変わらずガーインは石頭だなぁ!それ面白そうじゃない‥?魔王様が驚く顔って私見てみたいなぁ」
「リリアンヌなら、そう言ってくれると思ってたわ!」
眼鏡をカチャリと動かしたリリアンヌはケラケラと面白そうに言った。
リリアンヌはとても頭の回転が速く、ローズレイに色んな事を教えてくれた。
悪戯好きなので、ライには余り近づくなと言われていたが、ローズレイは無意識にリリアンヌの悪戯を物理的に突破していたらしい。
リリアンヌは、そんなローズレイを気に入ったらしく今では仲良しである。
「私は、あまりお勧めは致しません‥魔王様、怖いですし」
「スリンは怒られないように私が守ります」
「‥そういうことじゃなくて」
最後にスリンはライのスケジュール管理や身の回りの世話をする執事のような仕事をしている。
紅茶を淹れるのがとても上手く、ローズレイの事も気にかけてくれる優しい魔族で、容姿が本当に可愛らしくて弟のように可愛がっていた。
「‥そもそも、ライがわたくしをかっ‥からかいすぎるのがいけないと思いますの!」
「へぇ‥」
「あ、あんなにかっこいい顔で迫られると心臓が持ちませんわ!!」
「誰をも魅了する魔王だからねぇ~仕方ないんじゃない?」
「うっ‥!でもっ、でもあんなにベタベタしなくても」
「今まで我慢した分、発散してるんですよ」
「もう!!少しは味方して下さいっ!!」
(((‥‥可愛いなぁ)))
ローズレイは顔を真っ赤にして立ち上がる。
恐ろしく美味しそうな香りがしているのだが、本人に自覚はない。
そもそも魔王ライの女という時点で手を出す馬鹿は居ないが、ライが手を焼くのも頷ける。
鈍い上に、からかい甲斐のある反応‥それに何より甘美な程に美しい。
魔族にとっては堪らないご馳走様のようなローズレイを見て、3人は目を合わせて頷いた。
「魔王様って不能かなぁ‥?」
「よく我慢できますよね‥我々には考えられない」
「魔王様、おいたわしい‥!!」
「‥ちゃんと考えて下さいッ!!」
ローズレイが言うと、3人は口々にローズレイにアドバイスをする。
「女神様が夜這いかけるのはどうでしょう?」
「スリン、却下」
「魔王様に迷惑を掛けるな、あの高貴なお方の側にいるだけでも有り難いと思え!!ライ様は‥」
「ガーイン、却下」
「じゃーん!この白のフリフリのエプロンと生のクリームでぇ‥‥‥ぁ」
「エプロン?ライはエプロンが苦手なの‥?もしかしてケーキを顔に投げつければ‥‥‥あ、ライ!お仕事終わった?」
「‥‥‥おい、お前らは一体何してるんだ?」
「これには海よりも深い訳が‥」
「決して魔王様を嵌めようなど‥はっ!」
「ガーイン‥ッ!このばかぁ!!」
ローズレイの後ろに立っているライの表情を見て、3人は凍りつく。
ローズレイは首を傾げた。
「ローズレイ、こっちに来い」
「へっ‥?えっ!?」
「‥‥持ち場に戻れ」
「「「‥はい!」」」
「ライ!?下ろしてっ!自分で歩けますッ」
「悪い虫が付いたらどうすんだ‥お前が心配なんだよ‥‥ここに居る時は俺の側に居てくれないと困る」
「う‥はい」
(((‥‥バカップルめ!!)))
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みんなの感想(185件)
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本を手に取って頂けて、めちゃくちゃ嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。
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mokomoon様、本当にありがとうございました♪
書籍化おめでとうございます。
+ ☆。☆
☆ |。・/☆
。☆ |゚/。/
|丶| /`/
|`-/∠_〉
|==/
|/
とまと様、感想ありがとうございますm(_ _)m
とても嬉しいです〜!
可愛いですね(*'▽'*)
ありがとうございます!!