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「あっ…あっ、や…や、あ……ッ!?」
「ラルカ…ラルカッ、ラルカ……ッッ」
 それから俺は3日3晩もの間、オメガとして分化覚醒し、同時に発情期を迎えたラルカを、歯止めの効かぬまま犯し続けることになった。
「ひ…んっ、んっ、あ……あッ」
 男性体のオメガであるラルカの後孔は、俺というアルファを受け入れた瞬間から、雄を受け入れる為の愛液を分泌させ始めた。トロトロにほぐれた後孔は、俺のモノをほど良く締め付け、無意識に快楽を煽って精を搾り取ろうとする。
「なに……あっ、ん、これ…なに……ッ」
 解らない。怖い。気持ちイイ。
 苦しい。助けて。もっとシテ。
 嫌だ。良い。やめて。やめないで。
「クルト…クルトッ、う、あっ、クルトぉ…っ」
 今だ何が起こっているのか理解していない様子のラルカは、ほとんどされるがままの状態で俺に抱かれ、未成熟な少年の肢体に醜い男の欲望を受け入れ続けていた。
 何度も、何度も、繰り返しイかされ、けれど欲望が尽き果てることもなく、もっともっとと求める自分に狂乱し、声をあげて泣き、助けてと悲鳴を上げるラルカ。ラルカは自分がどうしてしまったのか、どうなってしまうのか、訳の分からない未知の恐怖に怯えていた。
 そんなラルカを助けたい、救いたい、止められないならせめて優しくしてやりたいのに、俺もまたオメガの放つ発情期の匂いに狂わされ、理性も自制心も失った欲望のままにラルカを抱き、本能の命ずるまま乱暴に犯し続けるしかなくて。
「ラルカ…ラルカッ、済まねえ……すまねえ、ラルカ…ッ」
「う、うっ、あ……クルト……ぉ」
 何度目になるのか解らない絶頂に、腰を痺れさせながら精を放った。ラルカの可憐な蕾は赤く擦れ、中から大量の白濁を溢れさせつつ、ビクビクと死に瀕した獣の如き痙攣を繰り返す。
「も…やめ……あっ、あ…赦してえ……ッ」
「ラルカ………ッ」
 脱力して泣きじゃくるラルカを、心の底から憐れに思い、助けたいと願いながらも、俺の身体は心を無視して華奢な少年の肢体を貫き、狂ったように快楽を求めて抜き差しを始める。鼓膜を震わせる、肉を打つ音。卑猥な水音。喘ぎ、喘鳴。
「あ―――っ、あっ、あっ、んんっ、クルトっ、クルトッッ」
「ラルカ…っ、ラルカ……ラルカ…ッッ」
 内側を責め立てられるうちにラルカは、無意識に善がって腰を振り俺に縋りついてきた。でも、たぶん、きっと、自分が何をしているか解っていない。だが俺は、そんなラルカの嬌態に興奮し、さらなる欲望を刺激されて腰の動きを速めていった。
「あっ、あ、あ、あっ、ああっ、あっ」
 そうして次第にラルカの放つ蠱惑的な香気が収まり、雄の欲望が制御可能なレベルに鎮まるまで、俺はラルカを、ラルカは俺を、何度も、何度も、ひたすら求め続けることになったのである。


 酷いことをした。
 これ以上の裏切り行為はない。
 壊れてしまった。いや、壊してしまった。
 俺がこの手でラルカを。何より大切なラルカを。
「ラルカ……俺は…俺は…ッ」
 失神したラルカの顔を、その首筋にくっきりと残された噛み痕を見下ろしながら、俺はもはや取り返しのつかない罪悪感に苛まれ自分を責めた。責め続けた。
 謝った所でもう戻れない。引き返せない。
 俺に残された手段は唯一つだけ。

 ラルカを番として、幸福にすること。

 ラルカがそれを望むと望まぬとに関わらず、もはやそれしか道は残されていないのだから
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