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最終ステージ??
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「ここがそうなの?」
「ええ。ここが伝説の神女が現われると言う教会です」
王都近くの湖の畔に、森で囲まれた小さな教会があった。
ここがキャスリーナ嬢の指定した、仲直りのための待ち合わせ場所である。
「遠すぎるわ……」
「そうですね」
イタた…とドレスを直すふりをしてコッソリお尻を撫でると、ここまで同行してくれたミィナも不機嫌そうな声で答えた。
近くとは言っても馬車で2時間くらいしたんだよ。ほんとお尻痛い。
「でも、案外、小さな教会よね」
目の前の教会を眺めながら正直な感想を呟くと、
「そうだね。でも、由緒ある教会だよ」
と、すぐ側から親切丁寧な応答があった。
「へえ……見かけによらな…って、殿下!!??」
ごく自然に会話を繋げようとした私は、その声の持ち主に気付いて驚き慌てた。なんと、いつの間にかすぐ隣に、リュオディス殿下が立っていたのだ。
「で、殿下、何故ここに……っていうか、人が多いな!!??」
殿下の存在に気付くと同時に、教会の周囲に大勢の人が居た事にも気が付いた。どっから湧いて出た??っていうか何十人いるんだよ??全員集合か!?──と、心の中で慌ただしく突っ込みを入れる。
「どうしてって…呼び出されたんだけど?」
「………またその手紙……」
リュオディス殿下はにっこり笑って、手にした手紙を私に見せてくれた。うーん…やっぱりどこからどう見ても果たし状…。さすがにこのクソゲー世界でも、手紙は普通に封書だったはずなのに、どうしてこうなった??
「君と仲直りしたいから、見届け人になって欲しいって」
「見届け人…ね」
さすがに中身まで見る訳には行かなかったので、殿下に手紙の内容を尋ねると、キャスリーナ嬢はそういう理由で彼やクラスメイトを呼び出したらしい。にしても、数が多すぎるけどね。何考えてんだか。
しかも──
「指定された時間ですけど…肝心の本人はまだなんですのね?」
「うーん……遅刻、かな」
本人の姿が見えないのだ。
呼び出した本人が遅刻とか…有り得ないんですけど??
呆れつつ様子を見ていると、なんと、30分も遅れてヒロインが教会へ現れた。
「あら……皆様…お揃いですわね」
貴女が呼んだんだろ??
つーか、そろそろ帰ろかと思ってたよ。
ていうかおい…めちゃくちゃ気合入った格好してんな??
「キャスリーナさん…貴女ね…」
「アウローラ様、本日はありがとうございます」
白を基調とした清楚なドレス。髪もキラキラ。薄化粧もばっちり。
いかにも神秘的な印象を狙ったその姿に、周りに集められたモブ(笑)さん達が見惚れてる。というか、呆れてる人もちらほらいるな。ここに居るのは、彼女の味方ばかりじゃないってことか。
「さあ…お話ししましょう??アウローラ様」
「………あのね…」
「お待ちになって!ここではなんですから、こちらへ」
「は………?」
その前に遅刻したことを謝っては??特に、王族である殿下をお待たせしてんのよ??と、指摘しようとしたら、何故だかキャスリーナ嬢に止められた。話させろや。おい。
「ええ。ここが伝説の神女が現われると言う教会です」
王都近くの湖の畔に、森で囲まれた小さな教会があった。
ここがキャスリーナ嬢の指定した、仲直りのための待ち合わせ場所である。
「遠すぎるわ……」
「そうですね」
イタた…とドレスを直すふりをしてコッソリお尻を撫でると、ここまで同行してくれたミィナも不機嫌そうな声で答えた。
近くとは言っても馬車で2時間くらいしたんだよ。ほんとお尻痛い。
「でも、案外、小さな教会よね」
目の前の教会を眺めながら正直な感想を呟くと、
「そうだね。でも、由緒ある教会だよ」
と、すぐ側から親切丁寧な応答があった。
「へえ……見かけによらな…って、殿下!!??」
ごく自然に会話を繋げようとした私は、その声の持ち主に気付いて驚き慌てた。なんと、いつの間にかすぐ隣に、リュオディス殿下が立っていたのだ。
「で、殿下、何故ここに……っていうか、人が多いな!!??」
殿下の存在に気付くと同時に、教会の周囲に大勢の人が居た事にも気が付いた。どっから湧いて出た??っていうか何十人いるんだよ??全員集合か!?──と、心の中で慌ただしく突っ込みを入れる。
「どうしてって…呼び出されたんだけど?」
「………またその手紙……」
リュオディス殿下はにっこり笑って、手にした手紙を私に見せてくれた。うーん…やっぱりどこからどう見ても果たし状…。さすがにこのクソゲー世界でも、手紙は普通に封書だったはずなのに、どうしてこうなった??
「君と仲直りしたいから、見届け人になって欲しいって」
「見届け人…ね」
さすがに中身まで見る訳には行かなかったので、殿下に手紙の内容を尋ねると、キャスリーナ嬢はそういう理由で彼やクラスメイトを呼び出したらしい。にしても、数が多すぎるけどね。何考えてんだか。
しかも──
「指定された時間ですけど…肝心の本人はまだなんですのね?」
「うーん……遅刻、かな」
本人の姿が見えないのだ。
呼び出した本人が遅刻とか…有り得ないんですけど??
呆れつつ様子を見ていると、なんと、30分も遅れてヒロインが教会へ現れた。
「あら……皆様…お揃いですわね」
貴女が呼んだんだろ??
つーか、そろそろ帰ろかと思ってたよ。
ていうかおい…めちゃくちゃ気合入った格好してんな??
「キャスリーナさん…貴女ね…」
「アウローラ様、本日はありがとうございます」
白を基調とした清楚なドレス。髪もキラキラ。薄化粧もばっちり。
いかにも神秘的な印象を狙ったその姿に、周りに集められたモブ(笑)さん達が見惚れてる。というか、呆れてる人もちらほらいるな。ここに居るのは、彼女の味方ばかりじゃないってことか。
「さあ…お話ししましょう??アウローラ様」
「………あのね…」
「お待ちになって!ここではなんですから、こちらへ」
「は………?」
その前に遅刻したことを謝っては??特に、王族である殿下をお待たせしてんのよ??と、指摘しようとしたら、何故だかキャスリーナ嬢に止められた。話させろや。おい。
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