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ヒロインは突然に
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「お嬢様は王太子殿下がお嫌いなのですか?」
「……遠慮なく突っ込んでくるわね…」
翌朝、朝食を済ませて登校の準備をしていたら、私付きのメイドの中でも気安い存在であるリィナが、表にはしたくない話題にズバッと突っ込んできた。
幸い、他のメイド達は私の身支度を整えて、すでに部屋から退出している。というか、だからこその問いかけなんだろうとは思うけども。それにしても。
「正直…好きでも嫌いでもないわ。考えてみたら、あんまり殿下のこと知らないし。でも、つくづく不思議なんだけど、どうして私を婚約者に指名したのかしら??リィナはお父様から何か聞いてる??」
数ある貴族令嬢の中から私を選んだのには、当然、家格のつり合いが最も考慮されたからだろうとは思う。思うけれども、それならこの国には他に2つの公爵家が存在し、そのどちらにも年頃の令嬢が居るのだから、何も私を選ばなくても良かったのではないかと思うのだ。
確かに我がオイレンブルク公爵家は、3公爵家の中においても家格が高い。
王家に次ぐ古い歴史を持つ、実に由緒正しい家系なのだ。
その家に年頃の娘がいるならば、やはり次期国王の妃に…と考えるのは当然かも知れない。
「いえ。私も特には聞かされておりません」
「なんでかしら…殿下とお会いしたのは6歳の時が初めてだけど、あの時もこれといって殿下とはお話していないのよ…?」
前世では金払って入場しないと見られないほど、広くて美しく整えられた立派な王宮の庭園。
父である公爵に連れられてやって来た私は、そこで王太子殿下と初めて顔を合わせた。
「あなただあれ?」
しかし私は彼こそが未来の王などとは知らず、随分と不敬な問いかけをしてしまったように思う。
だってその場には父がおらず、王太子も側近の1人すら連れていなかったのだ。わかる訳もない。
「……………」
「あの………?」
しかし、王太子は私の無礼な問いかけには何も答えず、というか、何故か私の顔を見詰めたまま一切無反応で。
困った私はとりあえず覚えたばかりの淑女の挨拶をし、そそくさと気まずい場から逃走した。
当日は王や王妃とは会ってもいなかった。
なのに、お城から帰って翌日には婚約の申し込みがあったのだ。しかも、書状には『王太子殿下のたっての望みで』とあったらしいから余計に訳が解らない。だいたい私は、その書状で初めて『あの子が王太子殿下だったの?』と知ったくらいだし。
あの時の王太子の様子を脳裏に思い浮かべてみても、彼は終始、憮然とした様子で無反応だったことくらいしか印象になかった。どころか彼は私に、言葉すらかけてはくれてはいない。なので王太子が私を婚約者に選んだ理由など、何度思い返しても本当にサッパリ解らなかった。
私のことが気に入ったとか、どう考えても社交辞令でしょ。
だって王太子殿下はそれきり、これといったアプローチもしてこなかったからだ。
それはそうと、今思いかえしてみると、当時の王子は髪が短くて、今よりイイ感じの美少年だったなぁ。
今もあれくらい短ければ良いのに。って、どうでも良いか。今更。
「どう思う?ミィナ」
何かしらの糸口を求めて、ちらっとリィナを見やると、彼女はほとんど表情を変えずに、
「王太子殿下はもしかして、お嬢様が初めて見た女の子なのでは」
と、王族の前で口にしたら不敬罪で捕まりそうなことを口にした。
「……殿下は生まれたての雛か何かなの?」
なにげに私に対しても失礼だよね??とは思ったが口にはせず、代わりにハァと大きくため息をつく。
とにもかくにも。
リュオディス殿下には、もっとふさわしい相手がいるのでは、と思う。
というか、この世界がもしも、私が知らない『異世界転生物』の世界だったのなら──
いずれ近いうちに殿下は、物語のヒロインである『運命の恋人』と出会うのに違いない。
その時、殿下から婚約破棄され、悪役令嬢として断罪されるのなら、なるべくマシな結末を迎えたいと思う。
や、だって、せっかくお金持ちの令嬢に転生したんだから、悠々自適に隠居ライフを過ごしたいじゃない??
だから投獄されたり、処刑されたりという、悲惨かつ最悪な運命だけは絶対に避けたかった。
でなければ、何10年も安給料からチマチマ払って来た年金を、一銭も受け取れずに死んだかいもないというものじゃない??
どうせなら前世で払ったお金を、この新しい人生で取り返したい。できたら何倍かにして。
そして誰にも干渉されず、好きなことをして、ひっそりと生きたかった。
「……あれ?」
となると…悪役令嬢を装うのはリスクが高いんじゃないかな。
ふと、現実的なことに気付かされて焦る。
それに、そう、だいたい、人に意地悪する度胸とか、知恵とか執念とかが私には致命的に足りてないし。
う~ん。これはマズい。
婚約破棄への最短距離と単純に考えてたけど、計画の見直しが必要かもしれない。、
「お嬢様、学園に到着しました」
「………あ、ええ」
考え事をしている間に、馬車は学園の前へ到着していた。
とりあえず修正案は家へ帰ってから考えることにして、私は馬車を降りて豪勢な門を抜けると学園内へ入った。
「おはようございます、アウローラ様」
「オイレンブルク公爵令嬢、おはようございます」
「おはようございます」
私の姿を見つけた令嬢たちが、先を争うように挨拶をしてくる。
「おはようございます、皆さ……ッ!?」
うーん。相変わらずきらびやかよね。校舎も、生徒も、そこらの植木ですらも。
すでに見慣れた光景を見渡しつつも、改めて感心しちゃうのだけど、さすが王立の学院だけあってここは周囲にあるなにもかもすべてが、精錬された美しさと豪華さを併せ持っていた。うん。漫画にしたらコマの中にバラが舞ってるところよね。ううう、なんか、ムズムズするわ。
これ、正直言って、前世の庶民オブ庶民の私なら、身の置き所がないレベルだ。
などと、あまりの眩しさに目を細めつつ歩き始めた私は、いつものように挨拶を返そうとした次の瞬間、後ろからの衝撃に体勢を崩してつんのめった。
「きゃあ!?」
女の子の悲鳴。だがこれは私のものじゃない。何故なら私は衝撃が突然すぎて声も出なかったからだ。そして押されるまま、前面から地面に転がる。後ろからぶつかられた&靴のかかとを踏まれたので、避けようもなく突っ転んでしまったのだ。
「アウローラ様!!大丈夫ですか?」
「お怪我はございませんか!?」
周囲から一斉に声が掛けられ助け起こされる。
ええと、いったい何が??と困惑していると、集まって来た令嬢達がこぞって、私の制服についた土や埃を払ってくれた。
「皆様、ありがとうございます」
礼を言って残りの埃は自ら払う。ハンカチを出して顔や手に付いた汚れを拭い、令嬢の1人に差し出された鞄を受け取った。ああ、ビックリした。けど、いったいなにが起こったの??
後ろから誰かが、体当たりしてきた気がするけど──と、背後を振り返った私の目に、地面に座ったまましゃくりあげる美少女の姿が映った。
あ。これ、きっと『ヒロイン』だ。
儚げにか弱く泣きじゃくる美少女を目にして、私は直感的にそう感じたのだった。
「……遠慮なく突っ込んでくるわね…」
翌朝、朝食を済ませて登校の準備をしていたら、私付きのメイドの中でも気安い存在であるリィナが、表にはしたくない話題にズバッと突っ込んできた。
幸い、他のメイド達は私の身支度を整えて、すでに部屋から退出している。というか、だからこその問いかけなんだろうとは思うけども。それにしても。
「正直…好きでも嫌いでもないわ。考えてみたら、あんまり殿下のこと知らないし。でも、つくづく不思議なんだけど、どうして私を婚約者に指名したのかしら??リィナはお父様から何か聞いてる??」
数ある貴族令嬢の中から私を選んだのには、当然、家格のつり合いが最も考慮されたからだろうとは思う。思うけれども、それならこの国には他に2つの公爵家が存在し、そのどちらにも年頃の令嬢が居るのだから、何も私を選ばなくても良かったのではないかと思うのだ。
確かに我がオイレンブルク公爵家は、3公爵家の中においても家格が高い。
王家に次ぐ古い歴史を持つ、実に由緒正しい家系なのだ。
その家に年頃の娘がいるならば、やはり次期国王の妃に…と考えるのは当然かも知れない。
「いえ。私も特には聞かされておりません」
「なんでかしら…殿下とお会いしたのは6歳の時が初めてだけど、あの時もこれといって殿下とはお話していないのよ…?」
前世では金払って入場しないと見られないほど、広くて美しく整えられた立派な王宮の庭園。
父である公爵に連れられてやって来た私は、そこで王太子殿下と初めて顔を合わせた。
「あなただあれ?」
しかし私は彼こそが未来の王などとは知らず、随分と不敬な問いかけをしてしまったように思う。
だってその場には父がおらず、王太子も側近の1人すら連れていなかったのだ。わかる訳もない。
「……………」
「あの………?」
しかし、王太子は私の無礼な問いかけには何も答えず、というか、何故か私の顔を見詰めたまま一切無反応で。
困った私はとりあえず覚えたばかりの淑女の挨拶をし、そそくさと気まずい場から逃走した。
当日は王や王妃とは会ってもいなかった。
なのに、お城から帰って翌日には婚約の申し込みがあったのだ。しかも、書状には『王太子殿下のたっての望みで』とあったらしいから余計に訳が解らない。だいたい私は、その書状で初めて『あの子が王太子殿下だったの?』と知ったくらいだし。
あの時の王太子の様子を脳裏に思い浮かべてみても、彼は終始、憮然とした様子で無反応だったことくらいしか印象になかった。どころか彼は私に、言葉すらかけてはくれてはいない。なので王太子が私を婚約者に選んだ理由など、何度思い返しても本当にサッパリ解らなかった。
私のことが気に入ったとか、どう考えても社交辞令でしょ。
だって王太子殿下はそれきり、これといったアプローチもしてこなかったからだ。
それはそうと、今思いかえしてみると、当時の王子は髪が短くて、今よりイイ感じの美少年だったなぁ。
今もあれくらい短ければ良いのに。って、どうでも良いか。今更。
「どう思う?ミィナ」
何かしらの糸口を求めて、ちらっとリィナを見やると、彼女はほとんど表情を変えずに、
「王太子殿下はもしかして、お嬢様が初めて見た女の子なのでは」
と、王族の前で口にしたら不敬罪で捕まりそうなことを口にした。
「……殿下は生まれたての雛か何かなの?」
なにげに私に対しても失礼だよね??とは思ったが口にはせず、代わりにハァと大きくため息をつく。
とにもかくにも。
リュオディス殿下には、もっとふさわしい相手がいるのでは、と思う。
というか、この世界がもしも、私が知らない『異世界転生物』の世界だったのなら──
いずれ近いうちに殿下は、物語のヒロインである『運命の恋人』と出会うのに違いない。
その時、殿下から婚約破棄され、悪役令嬢として断罪されるのなら、なるべくマシな結末を迎えたいと思う。
や、だって、せっかくお金持ちの令嬢に転生したんだから、悠々自適に隠居ライフを過ごしたいじゃない??
だから投獄されたり、処刑されたりという、悲惨かつ最悪な運命だけは絶対に避けたかった。
でなければ、何10年も安給料からチマチマ払って来た年金を、一銭も受け取れずに死んだかいもないというものじゃない??
どうせなら前世で払ったお金を、この新しい人生で取り返したい。できたら何倍かにして。
そして誰にも干渉されず、好きなことをして、ひっそりと生きたかった。
「……あれ?」
となると…悪役令嬢を装うのはリスクが高いんじゃないかな。
ふと、現実的なことに気付かされて焦る。
それに、そう、だいたい、人に意地悪する度胸とか、知恵とか執念とかが私には致命的に足りてないし。
う~ん。これはマズい。
婚約破棄への最短距離と単純に考えてたけど、計画の見直しが必要かもしれない。、
「お嬢様、学園に到着しました」
「………あ、ええ」
考え事をしている間に、馬車は学園の前へ到着していた。
とりあえず修正案は家へ帰ってから考えることにして、私は馬車を降りて豪勢な門を抜けると学園内へ入った。
「おはようございます、アウローラ様」
「オイレンブルク公爵令嬢、おはようございます」
「おはようございます」
私の姿を見つけた令嬢たちが、先を争うように挨拶をしてくる。
「おはようございます、皆さ……ッ!?」
うーん。相変わらずきらびやかよね。校舎も、生徒も、そこらの植木ですらも。
すでに見慣れた光景を見渡しつつも、改めて感心しちゃうのだけど、さすが王立の学院だけあってここは周囲にあるなにもかもすべてが、精錬された美しさと豪華さを併せ持っていた。うん。漫画にしたらコマの中にバラが舞ってるところよね。ううう、なんか、ムズムズするわ。
これ、正直言って、前世の庶民オブ庶民の私なら、身の置き所がないレベルだ。
などと、あまりの眩しさに目を細めつつ歩き始めた私は、いつものように挨拶を返そうとした次の瞬間、後ろからの衝撃に体勢を崩してつんのめった。
「きゃあ!?」
女の子の悲鳴。だがこれは私のものじゃない。何故なら私は衝撃が突然すぎて声も出なかったからだ。そして押されるまま、前面から地面に転がる。後ろからぶつかられた&靴のかかとを踏まれたので、避けようもなく突っ転んでしまったのだ。
「アウローラ様!!大丈夫ですか?」
「お怪我はございませんか!?」
周囲から一斉に声が掛けられ助け起こされる。
ええと、いったい何が??と困惑していると、集まって来た令嬢達がこぞって、私の制服についた土や埃を払ってくれた。
「皆様、ありがとうございます」
礼を言って残りの埃は自ら払う。ハンカチを出して顔や手に付いた汚れを拭い、令嬢の1人に差し出された鞄を受け取った。ああ、ビックリした。けど、いったいなにが起こったの??
後ろから誰かが、体当たりしてきた気がするけど──と、背後を振り返った私の目に、地面に座ったまましゃくりあげる美少女の姿が映った。
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