ガームルド帝国記

豹鬼

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1章 ガームルド騎士国編

第4話 世界情勢

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「世界情勢についてですが、まずこの世界にある大陸から紹介していきます。まず、僕達のいる大陸が、ローマルス大陸です。
このローマルス大陸は、世界にある大陸の中でもかなり小さい方の大陸ですね。主に小麦などを作ってパンなどが主食の国が多いですね。そしてローマルス大陸は、この世界の中央に位置する大陸ですね。」




ローマルス大陸は、日本で言うところヨーロッパの様な感じなのかなどと考えながら話を聞いていた。


「なるほどわかったありがとう。他にも大陸は、あるの?」


「はい。ローマルス大陸の他に後7つ大陸があり通称8大陸と呼ばれています。ローマルス大陸の北にあるペルシア大陸、南にあるマケドニア大陸、東にあるカルダモン大陸、西にあるギルメン大陸この4つの大陸とは、かなりローマルス大陸も行き来がある大陸ですね。その他にもゲルマン大陸、ヨーグル大陸、暗黒大陸があります。」

大陸めっちゃあるんだな・・・
そう思ったがよく考えれば、地球にも大陸は、結構あった。
まあ、そんなものなのかって感じだな

「なるほど。8つもあるんだね。では、ローマルス大陸にある国や勢力争いなどを教えてくれるかい?」
他の7つの大陸の国には、興味ないが、これから生きていかないといけない大陸では、さすがに気になる。

「わかりました。まず、ローマルス大陸に国は大国が3つと中堅国が2つ、小国が多数ある形になっております。」
大国が2つあるのか、詳しく聞きたいな。

「そうなんだ。僕達がいる国はどれくらいの規模なの?」
「僕達がいるのは、小国の1つ、ガームルド騎士国ですね。総勢兵力は、200人程度のかなり小国です。西に領土を接するレグザ王国とは、同盟関係にあります。レグザ王国は、ローマルス大陸の大国の片方ですね。もう片方は、ガームルド騎士国の東に位置するオードメア公国ですね。この国とは、あまり仲良くないようですね。数年前も戦争をしています。その時もレグザ、ガームルド連合軍で戦っていたようです。今は休戦しているようですが・・・他にも国はたくさんありますがガームルド騎士国にいるのであればレグザ王国とオードメア公国の動きを見ていれば大丈夫でしょう。」


すごく似た名前が多いな・・・
しかも、凄い小国にいるのかよ・・・
そんな不安とは裏腹にミケーレは、業務的に説明を続ける・・・



「ちなみに2つある中堅国ですが、レグザ王国の北にあるキメーロ教国とオードメア公国の北にあるヘルムデット領国です。2カ国とも最大兵力は、2000ほど、ですね。レグザ王国の最大兵力は、1万5000ほど、オードメア公国の最大兵力は、1万7000ほど、ですね。ですのでこの大国2国が確実にローマルス大陸の有力国ですね。まあ、他の大陸に行けばペルシア大陸のベルセリム帝国の85万やカルダモン大陸のガルダムーア皇国の145万など超大国は、沢山ありますが、今は、ローマルス大陸のみですしガルムさんは、国の指導者では、ないですので・・・詳しい情勢までは、必要ないでしょう。以上の感じが神様から僕が聞いているこの世界の情勢ですね。」
ミケーレは、必要な部分だけ言ってくれたようだ。
しかし、ローマルス大陸は、オードメア公国とレグザ王国の2カ国がかなり有力なようだ安全に暮らすならこの2カ国なのかもしれない。

僕はこれからどうするが悩んだ。
ふと異世界なら、まず、近くの村で情報集めが必要だなというよく分からない定番が出てきた。

その為には、金だねこの世界のお金について習わないと・・・・

「ミケーレ、情勢は、よくわかった。ありがとう。次はお金について教えて欲しい。」

「お金ですが、わかりました。この世界のお金は、いたって簡単です。下から銅貨→銀貨→金貨→白金貨→聖金貨→龍金貨→魔金貨→神金貨だ、銅貨が10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚、金貨10枚で白金貨1枚、白金貨10枚で聖金貨1枚だ。聖金貨以上の金貨も存在するが国関係の貿易や戦争の賠償金などでしか使われません。また、この世界の人間は、聖金貨以上の金貨より穀物や奴隷を欲しがります。聖金貨以上の金貨は一般流通が少ないからです。」

なるほど。要するに銅貨と銀貨よくて金貨くらいしか僕には関係なさそうだな・・・・
まあ、とにかく金の事も分かったから近くに町がないか調べてもらおうか。

「ミケーレありがとう。そしたら、説明をだいぶ聞いてこの世界の事が分かってきたから町に行こうと思うんだけど、ここから1番近い町か村は、どこ?」

「ここから1番近い町は、ガームルド騎士国の首都ガームルドですね。歩いて数時間でつきます。」

歩いて数時間か。
まあ、のんびり歩いて行くか・・・

「わかった。じゃあ、ガームルドの町に行こう。」

これから数時間のガームルドの町までの旅が始まるのだった。
これからこのガームルドと凄く強い縁で結ばれるとはこの時僕は考えてもいなかった。


これが、後にガームルド騎士国をガームルド帝国にまで育て上げる男の初めての旅だった。
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