8 / 8
1章 ガームルド騎士国編
第8話 ガームルド家の現状
しおりを挟む
僕は、今お城の応接室でトムさん達の話を聞いていた。
「ガルム様にお願いしたいのは簡単に言うと我が国の派閥争いに介入してほしいの。
もちろん、お礼は何でもします。
我が国は、現在3つの派閥に別れています。
まず、私達の味方であり我が国を存続される事を望む王党派、次に同盟国であるレグザ王国に併合される事を望む王国派、最後は敵国であるオードメア公国に属国として降伏する降伏派があります。」
シスカさんは、目線を落としながら続きを話し出した。
「元々この国には、貴族派と王党派しかいませんでした。
しかし、5年前突如隣国のオードメア公国より宣戦布告されたのです。
理由としては、国境にて我が国の村とオードメアの村が川の水を求めて小競り合いした事です。背景には、日照りが続いて水が少なくなった事があります。
この戦争により我が国は、滅亡の危機に陥りました。その時、同盟により助けてくれたのがレグザ王国でした。」
「なるほど。だからガームルドとレグザは、同盟関係にあるのですね。しかし、僕が知ってる情報によると対等な同盟ではないですよね?」
僕が気になった事を聞くと。
今度はトムさんが答えた。
「さっきからごめんねシスカが長い話をしちゃって......
そこからは僕が話すよ。」
トムさんは、深呼吸すると話し始める。
「レグザ王国は、確かに同盟を結んで助けてくれた。それは事実だ。しかし何も見返りがなかったわけじゃない。レグザが望んだのは、我が国の国境にある関所や砦の排除だ。
これは同盟国であったとしてもありえない事だ。防衛の要の関所や砦を取り払うという事はたとえ同盟国でも無防備に攻められる可能性があるという事だ。この話を受けて私は会議を開いたのだ我が国の中でも様々な意見が上がった。まず、1番多かったのが、どうにか平等同盟に持っていけないかというグループだ、これが今の王党派と王国派の殆どの貴族達だ。それに対し、レグザとの同盟を破棄してオードメアの属国になればレグザの様にいつ進行されるかわからない恐怖は、無くなると考えたのが降伏派だ。この考え方には、オードメアからの引き抜きが入っているだろう。属国になった後、良い地位を与えると約束しているという動きがオードメアから見られる。」
トムさんは、悔しそうに続ける。
「要するに、レグザにつくかオードメアにつくかによって貴族は、真っ二つに別れたんだ。しかし、このレグザにつくグループの中でも私達王家の扱いが異なった。その理由が、このタイミングでレグザ王国の国王が崩御したからだ。新レグザ国王は、我が国に同盟国と言うなの属国になれと要求してきた。理由は、簡単だ。前の戦いで我が国には、殆ど兵力が残っていないからだ。自国を自分で守れない国と同盟など結べないと言われてね。この要求によりレグザを推していたグループは、2つに割れた。1つが私達王族を1貴族としてレグザ王国の属国になろうという王党派。そしてもう1つが私達を殺害してその首を持ってレグザに併合されようとする王国派に別れたんだ。」
トムさんは、顔を引き攣らせながら悔しそうに話した。
「え?それってかなりやばくないですか?
要するに王国派と降伏派は、反乱軍と変わらない状況だという事ですか?」
僕は正直この状況に焦っていた。
もう、この頼み事本当にやばい気しかしない。
一応聞いてみたがほぼ答えはわかり切っている。
「そういう事になるね......」
トムさんは、しぶじぶ答えた。
「わかりました......
そして、僕にして欲しいこととはなんですか?」
僕は本題に切り込んでいく。
「ガルムくんは、かなり腕がたつと聞いている。そこで、冒険者になって王家からの依頼を受けて欲しいんだ。そして、最終的には、今の3つの派閥と別にギルドを巻き込んだ4つ目のは派閥を作って欲しい。」
トムさんは、願うように言ってくる。
「なるほど。少し考える時間を頂いけますか?」
これは、かなり危ない話だと判断した僕はミケーレに頼る事にした。
「もちろんいいよ。」
トムさんが答える。
「ガルム様にお願いしたいのは簡単に言うと我が国の派閥争いに介入してほしいの。
もちろん、お礼は何でもします。
我が国は、現在3つの派閥に別れています。
まず、私達の味方であり我が国を存続される事を望む王党派、次に同盟国であるレグザ王国に併合される事を望む王国派、最後は敵国であるオードメア公国に属国として降伏する降伏派があります。」
シスカさんは、目線を落としながら続きを話し出した。
「元々この国には、貴族派と王党派しかいませんでした。
しかし、5年前突如隣国のオードメア公国より宣戦布告されたのです。
理由としては、国境にて我が国の村とオードメアの村が川の水を求めて小競り合いした事です。背景には、日照りが続いて水が少なくなった事があります。
この戦争により我が国は、滅亡の危機に陥りました。その時、同盟により助けてくれたのがレグザ王国でした。」
「なるほど。だからガームルドとレグザは、同盟関係にあるのですね。しかし、僕が知ってる情報によると対等な同盟ではないですよね?」
僕が気になった事を聞くと。
今度はトムさんが答えた。
「さっきからごめんねシスカが長い話をしちゃって......
そこからは僕が話すよ。」
トムさんは、深呼吸すると話し始める。
「レグザ王国は、確かに同盟を結んで助けてくれた。それは事実だ。しかし何も見返りがなかったわけじゃない。レグザが望んだのは、我が国の国境にある関所や砦の排除だ。
これは同盟国であったとしてもありえない事だ。防衛の要の関所や砦を取り払うという事はたとえ同盟国でも無防備に攻められる可能性があるという事だ。この話を受けて私は会議を開いたのだ我が国の中でも様々な意見が上がった。まず、1番多かったのが、どうにか平等同盟に持っていけないかというグループだ、これが今の王党派と王国派の殆どの貴族達だ。それに対し、レグザとの同盟を破棄してオードメアの属国になればレグザの様にいつ進行されるかわからない恐怖は、無くなると考えたのが降伏派だ。この考え方には、オードメアからの引き抜きが入っているだろう。属国になった後、良い地位を与えると約束しているという動きがオードメアから見られる。」
トムさんは、悔しそうに続ける。
「要するに、レグザにつくかオードメアにつくかによって貴族は、真っ二つに別れたんだ。しかし、このレグザにつくグループの中でも私達王家の扱いが異なった。その理由が、このタイミングでレグザ王国の国王が崩御したからだ。新レグザ国王は、我が国に同盟国と言うなの属国になれと要求してきた。理由は、簡単だ。前の戦いで我が国には、殆ど兵力が残っていないからだ。自国を自分で守れない国と同盟など結べないと言われてね。この要求によりレグザを推していたグループは、2つに割れた。1つが私達王族を1貴族としてレグザ王国の属国になろうという王党派。そしてもう1つが私達を殺害してその首を持ってレグザに併合されようとする王国派に別れたんだ。」
トムさんは、顔を引き攣らせながら悔しそうに話した。
「え?それってかなりやばくないですか?
要するに王国派と降伏派は、反乱軍と変わらない状況だという事ですか?」
僕は正直この状況に焦っていた。
もう、この頼み事本当にやばい気しかしない。
一応聞いてみたがほぼ答えはわかり切っている。
「そういう事になるね......」
トムさんは、しぶじぶ答えた。
「わかりました......
そして、僕にして欲しいこととはなんですか?」
僕は本題に切り込んでいく。
「ガルムくんは、かなり腕がたつと聞いている。そこで、冒険者になって王家からの依頼を受けて欲しいんだ。そして、最終的には、今の3つの派閥と別にギルドを巻き込んだ4つ目のは派閥を作って欲しい。」
トムさんは、願うように言ってくる。
「なるほど。少し考える時間を頂いけますか?」
これは、かなり危ない話だと判断した僕はミケーレに頼る事にした。
「もちろんいいよ。」
トムさんが答える。
0
お気に入りに追加
11
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!

オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

150年後の敵国に転生した大将軍
mio
ファンタジー
「大将軍は150年後の世界に再び生まれる」から少しタイトルを変更しました。
ツーラルク皇国大将軍『ラルヘ』。
彼は隣国アルフェスラン王国との戦いにおいて、その圧倒的な強さで多くの功績を残した。仲間を失い、部下を失い、家族を失っていくなか、それでも彼は主であり親友である皇帝のために戦い続けた。しかし、最後は皇帝の元を去ったのち、自宅にてその命を落とす。
それから約150年後。彼は何者かの意思により『アラミレーテ』として、自分が攻め入った国の辺境伯次男として新たに生まれ変わった。
『アラミレーテ』として生きていくこととなった彼には『ラルヘ』にあった剣の才は皆無だった。しかし、その代わりに与えられていたのはまた別の才能で……。
他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる