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1章 ガームルド騎士国編
第8話 ガームルド家の現状
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僕は、今お城の応接室でトムさん達の話を聞いていた。
「ガルム様にお願いしたいのは簡単に言うと我が国の派閥争いに介入してほしいの。
もちろん、お礼は何でもします。
我が国は、現在3つの派閥に別れています。
まず、私達の味方であり我が国を存続される事を望む王党派、次に同盟国であるレグザ王国に併合される事を望む王国派、最後は敵国であるオードメア公国に属国として降伏する降伏派があります。」
シスカさんは、目線を落としながら続きを話し出した。
「元々この国には、貴族派と王党派しかいませんでした。
しかし、5年前突如隣国のオードメア公国より宣戦布告されたのです。
理由としては、国境にて我が国の村とオードメアの村が川の水を求めて小競り合いした事です。背景には、日照りが続いて水が少なくなった事があります。
この戦争により我が国は、滅亡の危機に陥りました。その時、同盟により助けてくれたのがレグザ王国でした。」
「なるほど。だからガームルドとレグザは、同盟関係にあるのですね。しかし、僕が知ってる情報によると対等な同盟ではないですよね?」
僕が気になった事を聞くと。
今度はトムさんが答えた。
「さっきからごめんねシスカが長い話をしちゃって......
そこからは僕が話すよ。」
トムさんは、深呼吸すると話し始める。
「レグザ王国は、確かに同盟を結んで助けてくれた。それは事実だ。しかし何も見返りがなかったわけじゃない。レグザが望んだのは、我が国の国境にある関所や砦の排除だ。
これは同盟国であったとしてもありえない事だ。防衛の要の関所や砦を取り払うという事はたとえ同盟国でも無防備に攻められる可能性があるという事だ。この話を受けて私は会議を開いたのだ我が国の中でも様々な意見が上がった。まず、1番多かったのが、どうにか平等同盟に持っていけないかというグループだ、これが今の王党派と王国派の殆どの貴族達だ。それに対し、レグザとの同盟を破棄してオードメアの属国になればレグザの様にいつ進行されるかわからない恐怖は、無くなると考えたのが降伏派だ。この考え方には、オードメアからの引き抜きが入っているだろう。属国になった後、良い地位を与えると約束しているという動きがオードメアから見られる。」
トムさんは、悔しそうに続ける。
「要するに、レグザにつくかオードメアにつくかによって貴族は、真っ二つに別れたんだ。しかし、このレグザにつくグループの中でも私達王家の扱いが異なった。その理由が、このタイミングでレグザ王国の国王が崩御したからだ。新レグザ国王は、我が国に同盟国と言うなの属国になれと要求してきた。理由は、簡単だ。前の戦いで我が国には、殆ど兵力が残っていないからだ。自国を自分で守れない国と同盟など結べないと言われてね。この要求によりレグザを推していたグループは、2つに割れた。1つが私達王族を1貴族としてレグザ王国の属国になろうという王党派。そしてもう1つが私達を殺害してその首を持ってレグザに併合されようとする王国派に別れたんだ。」
トムさんは、顔を引き攣らせながら悔しそうに話した。
「え?それってかなりやばくないですか?
要するに王国派と降伏派は、反乱軍と変わらない状況だという事ですか?」
僕は正直この状況に焦っていた。
もう、この頼み事本当にやばい気しかしない。
一応聞いてみたがほぼ答えはわかり切っている。
「そういう事になるね......」
トムさんは、しぶじぶ答えた。
「わかりました......
そして、僕にして欲しいこととはなんですか?」
僕は本題に切り込んでいく。
「ガルムくんは、かなり腕がたつと聞いている。そこで、冒険者になって王家からの依頼を受けて欲しいんだ。そして、最終的には、今の3つの派閥と別にギルドを巻き込んだ4つ目のは派閥を作って欲しい。」
トムさんは、願うように言ってくる。
「なるほど。少し考える時間を頂いけますか?」
これは、かなり危ない話だと判断した僕はミケーレに頼る事にした。
「もちろんいいよ。」
トムさんが答える。
「ガルム様にお願いしたいのは簡単に言うと我が国の派閥争いに介入してほしいの。
もちろん、お礼は何でもします。
我が国は、現在3つの派閥に別れています。
まず、私達の味方であり我が国を存続される事を望む王党派、次に同盟国であるレグザ王国に併合される事を望む王国派、最後は敵国であるオードメア公国に属国として降伏する降伏派があります。」
シスカさんは、目線を落としながら続きを話し出した。
「元々この国には、貴族派と王党派しかいませんでした。
しかし、5年前突如隣国のオードメア公国より宣戦布告されたのです。
理由としては、国境にて我が国の村とオードメアの村が川の水を求めて小競り合いした事です。背景には、日照りが続いて水が少なくなった事があります。
この戦争により我が国は、滅亡の危機に陥りました。その時、同盟により助けてくれたのがレグザ王国でした。」
「なるほど。だからガームルドとレグザは、同盟関係にあるのですね。しかし、僕が知ってる情報によると対等な同盟ではないですよね?」
僕が気になった事を聞くと。
今度はトムさんが答えた。
「さっきからごめんねシスカが長い話をしちゃって......
そこからは僕が話すよ。」
トムさんは、深呼吸すると話し始める。
「レグザ王国は、確かに同盟を結んで助けてくれた。それは事実だ。しかし何も見返りがなかったわけじゃない。レグザが望んだのは、我が国の国境にある関所や砦の排除だ。
これは同盟国であったとしてもありえない事だ。防衛の要の関所や砦を取り払うという事はたとえ同盟国でも無防備に攻められる可能性があるという事だ。この話を受けて私は会議を開いたのだ我が国の中でも様々な意見が上がった。まず、1番多かったのが、どうにか平等同盟に持っていけないかというグループだ、これが今の王党派と王国派の殆どの貴族達だ。それに対し、レグザとの同盟を破棄してオードメアの属国になればレグザの様にいつ進行されるかわからない恐怖は、無くなると考えたのが降伏派だ。この考え方には、オードメアからの引き抜きが入っているだろう。属国になった後、良い地位を与えると約束しているという動きがオードメアから見られる。」
トムさんは、悔しそうに続ける。
「要するに、レグザにつくかオードメアにつくかによって貴族は、真っ二つに別れたんだ。しかし、このレグザにつくグループの中でも私達王家の扱いが異なった。その理由が、このタイミングでレグザ王国の国王が崩御したからだ。新レグザ国王は、我が国に同盟国と言うなの属国になれと要求してきた。理由は、簡単だ。前の戦いで我が国には、殆ど兵力が残っていないからだ。自国を自分で守れない国と同盟など結べないと言われてね。この要求によりレグザを推していたグループは、2つに割れた。1つが私達王族を1貴族としてレグザ王国の属国になろうという王党派。そしてもう1つが私達を殺害してその首を持ってレグザに併合されようとする王国派に別れたんだ。」
トムさんは、顔を引き攣らせながら悔しそうに話した。
「え?それってかなりやばくないですか?
要するに王国派と降伏派は、反乱軍と変わらない状況だという事ですか?」
僕は正直この状況に焦っていた。
もう、この頼み事本当にやばい気しかしない。
一応聞いてみたがほぼ答えはわかり切っている。
「そういう事になるね......」
トムさんは、しぶじぶ答えた。
「わかりました......
そして、僕にして欲しいこととはなんですか?」
僕は本題に切り込んでいく。
「ガルムくんは、かなり腕がたつと聞いている。そこで、冒険者になって王家からの依頼を受けて欲しいんだ。そして、最終的には、今の3つの派閥と別にギルドを巻き込んだ4つ目のは派閥を作って欲しい。」
トムさんは、願うように言ってくる。
「なるほど。少し考える時間を頂いけますか?」
これは、かなり危ない話だと判断した僕はミケーレに頼る事にした。
「もちろんいいよ。」
トムさんが答える。
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