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32.到着
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朝日が昇る頃に出発し、ヨッシー崖下りを体験して気分が悪くなった俺は地面に突っ伏し休息を取っている。
目的地の渓谷にある湖まで辿り着いたはいいが、ちょっとまだ動けそうにない。
ここは日中だというのに太陽の光が僅かにしか差し込まず、暗い。
だけど、不快な暗さというわけではなくとても落ち着くんだ。
穏やかで神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、マイナスイオン溢れる秘境と表現すればいいのか迷うところ。
真っ白な岩に苔が張り付き、さざ波一つ立たない湖は俺の姿を映し出すことができるのではないかと思わせる。
しーんと静まり返り、悠久の時が一瞬であるかのような錯覚にも陥る、そんな場所だった。
『リンゴ食べるカ?』
「いや、水にするよ」
珍しくロッソにまで気を遣ってもらわれるほど、息絶え絶えになっていたんだ。
四つん這いのまま岸辺まで進み、よろよろとコップに水を汲む。
「ごくごく……うまいなこの水」
疲れていたからか、これまで味わったことのない感覚に身震いした。
体全体に染みわたるといえばいいのか、ただの水のはずなのに全身に魔力が巡っていくようなそんな感じだった。
某栄養ドリンクのCMじゃあないけど、飲んだ途端にパワーが漲ってきたぞ!
「すげえ。この水すげえな」
『前も同じことを言っていたナ』
「そうだったっけ」
『父のことをグチグチ言っていタ』
あ。思い出したよ。
前回ここに来た時はロッソと二人だった。険しい道を進んで、進んで、落ちそうになったり、もう全身ボロボロになって……。
巨大なモンスターの気配を巧みにかいくぐってここまで辿り着いたんだった。
到着し、湖を見た瞬間、腰が落ちちゃって動けなくなってしまってさ。
その時、ここの水を飲んで元気になったんだった。意識が朦朧としていて、水がどんな味だったのかとか水を飲んだ後の感覚なんてことを記憶できる余裕もなかったんだよな。
今回はその時に比べたら随分とマシな状況だ。
こんなにおいしい水だってのに、前回は勿体ないことをしたものだよ。
「となれば、もう一杯飲むとしよう」
うーん。普通の水だ。
あれえ。さっきはあれほどおいしかったのに、なんでだろ?
『どうしタ?』
「不思議な水だなと思って」
『持って帰ったラ?』
「そうだな。そうしよう」
あのハゲに預けて分析してもらおう。今回も彼に言われるがまま仕事を受けたんだし、ちょっとくらい俺の我がままを聞いてくれてもいいよな。うん。
小瓶に湖の水を入れ、懐にしまい込む。
目的の月の雫も採取しておこう。
パワーが漲った俺は先ほどまでの疲労感はどこへやら、軽やかに立ち上がりステップを踏む。
ぐるりと湖を見渡すと、すぐに目的の白い花は見つかる。
水辺に張り付くように群生した百合に似た純白の花畑。
「わおん」
『美しい花っすね!』
ヨッシーとギンロウもやってきて、花畑をつぶさぬよう遠巻きに眺める。
「目的は花そのものじゃないんだ」
そう言って、まだ開いていない蕾を指さす。
蕾を下向きに傾け、小刻みに揺すった。
すると、蕾から水滴が落ちてくる。水滴を地面に落とさぬようコップで受けとめた。
「これが『月の雫』なんだよ」
『そうなんすか! これが目的の品物っすね!』
「うん。父さんが詳細に花の図を描いてくれたから分かったんだけど、場所を聞いていたもののよくぞ発見できたと自分でも思う」
『どんな効果があるんですか?』
「そのまま飲んでもダメなんだってさ。高級ポーションの材料になるみたいだぞ」
『そうなんですか!』
ヨッシーが元気なのははよいことだけど、耳元で喋られるとキンキンする。
「せっかくだし、今日はここで泊まろうか」
『フルーツ』
『ギンロウ兄貴と狩りに行ってきまっす!』
「わおん」
「スイもー」
俺の宣言にそれぞれが動き出し、キャンプの準備が始まった。
食糧確保はギンロウとヨッシーに任せることにして、俺は月の石と月の涙について調べるとしよう。
ギンロウの背に乗って楽しそうにしていたスイも、彼らと一緒なら大丈夫。
とりあえず、月の雫がある場所まできたらその近くだろうと考え、まだマスターのメモを見ていなかったんだ。
彼も「場所は似たようなところ」って言ってたからな。
「えー、どれどれ」
ヨレヨレになったマスターのメモを読み解いていく。
もう少し綺麗な字で書けないものなのかね。読み辛いったらありゃしない。
今回も大雑把な地図をつけてくれているようだけど、雑過ぎる。
あのハゲ、本気で月の石と月の涙を取ってきて欲しいと思っているのか……なんてことまで思ってしまうほどのメモだった。
「あ、あのハゲ! しれっと『似たようなもんだ』じゃねえよ!」
思わずメモをビリビリと破り捨てそうになってしまって、何とか思いとどまる。
こいつを破り捨ててしまったら、情報が無くなってしまうからな。
馬の装蹄師さんのためにと思って安請け合いした俺が悪いと言えば悪い。この状況でもまだ俺は、装蹄師さんの管理する馬のことが心配で何とかしてやりたいと思っているのだから、我ながらおバカさんだと思うよ。
だけど、あのハゲ……。
ま、まあいい。今更どうこう言っても仕方ないさ。
「くああ」
俺の憤る声を聞きつけたらしいエンがふわりと俺の目の前に着地する。
マスターの読み取り辛すぎるメモから纏めた情報はこんな感じ。
『月の石:アクアオーラ―という魔法金属ミスリルより尚硬い鉱石。
非常に美しく、市場では宝石扱いされるほど。
ティアマトという魔獣の体内で精製される。ティアマトは月光花が群生する湖の水を好む』
もうすでにこの時点で投げたくなってこないか?
まだまだ楽しい情報がある。
『ティアマト
モンスターランク:SS
四つのブレスと二つの極大魔法を使いこなす魔獣。
二首のドラゴンのような外観をしており、巨体。
飛翔する。鷹よりも早く移動できる』
んでな。月光花ってのは、俺のすぐ足元にある。
……。
俺、こんな危険な場所でキャンプしようとしていたとはな。
だけど、前回ここに来た時にはティアマトなんてモンスターに出会うことは無かったぞ。
たまたま出会わなかったか、出会うために何かやる必要があるのか、それとも月光花の群生地はここ以外にもあるのか。
月の涙についてももちろん情報が書いてある。
『月の涙は別名「湖の乙女の涙」である。
湖の乙女に願えば、もらえるぜ。ガハハ』
誰だよ。湖の乙女ってよおお。
月の石はともかく、月の涙は諦めた方がよさそうだ。
湖の乙女は精霊の一種とのことだけど、精霊と言われても困る。もう少し具体的にどんな見た目をしていて、どのような生物なのか書いてくれないと。
よくこんな情報で俺が月の涙を取って来れると思ったな。あのハゲ。
あのハゲに憤っていたのは、月の涙のなげやりな情報からである。
「もういいや。ギンロウとヨッシーが帰ってきたら山の上まで移動しちゃおう」
ゴロリとその場で寝そべる俺なのであった。
さっき自分で得た情報のことなんてマスターへの憤りからすっかり頭から飛んでいる。
このことに後悔するまで今しばらくの時間を要するのであった……。
目的地の渓谷にある湖まで辿り着いたはいいが、ちょっとまだ動けそうにない。
ここは日中だというのに太陽の光が僅かにしか差し込まず、暗い。
だけど、不快な暗さというわけではなくとても落ち着くんだ。
穏やかで神秘的な雰囲気とでも言えばいいのか、マイナスイオン溢れる秘境と表現すればいいのか迷うところ。
真っ白な岩に苔が張り付き、さざ波一つ立たない湖は俺の姿を映し出すことができるのではないかと思わせる。
しーんと静まり返り、悠久の時が一瞬であるかのような錯覚にも陥る、そんな場所だった。
『リンゴ食べるカ?』
「いや、水にするよ」
珍しくロッソにまで気を遣ってもらわれるほど、息絶え絶えになっていたんだ。
四つん這いのまま岸辺まで進み、よろよろとコップに水を汲む。
「ごくごく……うまいなこの水」
疲れていたからか、これまで味わったことのない感覚に身震いした。
体全体に染みわたるといえばいいのか、ただの水のはずなのに全身に魔力が巡っていくようなそんな感じだった。
某栄養ドリンクのCMじゃあないけど、飲んだ途端にパワーが漲ってきたぞ!
「すげえ。この水すげえな」
『前も同じことを言っていたナ』
「そうだったっけ」
『父のことをグチグチ言っていタ』
あ。思い出したよ。
前回ここに来た時はロッソと二人だった。険しい道を進んで、進んで、落ちそうになったり、もう全身ボロボロになって……。
巨大なモンスターの気配を巧みにかいくぐってここまで辿り着いたんだった。
到着し、湖を見た瞬間、腰が落ちちゃって動けなくなってしまってさ。
その時、ここの水を飲んで元気になったんだった。意識が朦朧としていて、水がどんな味だったのかとか水を飲んだ後の感覚なんてことを記憶できる余裕もなかったんだよな。
今回はその時に比べたら随分とマシな状況だ。
こんなにおいしい水だってのに、前回は勿体ないことをしたものだよ。
「となれば、もう一杯飲むとしよう」
うーん。普通の水だ。
あれえ。さっきはあれほどおいしかったのに、なんでだろ?
『どうしタ?』
「不思議な水だなと思って」
『持って帰ったラ?』
「そうだな。そうしよう」
あのハゲに預けて分析してもらおう。今回も彼に言われるがまま仕事を受けたんだし、ちょっとくらい俺の我がままを聞いてくれてもいいよな。うん。
小瓶に湖の水を入れ、懐にしまい込む。
目的の月の雫も採取しておこう。
パワーが漲った俺は先ほどまでの疲労感はどこへやら、軽やかに立ち上がりステップを踏む。
ぐるりと湖を見渡すと、すぐに目的の白い花は見つかる。
水辺に張り付くように群生した百合に似た純白の花畑。
「わおん」
『美しい花っすね!』
ヨッシーとギンロウもやってきて、花畑をつぶさぬよう遠巻きに眺める。
「目的は花そのものじゃないんだ」
そう言って、まだ開いていない蕾を指さす。
蕾を下向きに傾け、小刻みに揺すった。
すると、蕾から水滴が落ちてくる。水滴を地面に落とさぬようコップで受けとめた。
「これが『月の雫』なんだよ」
『そうなんすか! これが目的の品物っすね!』
「うん。父さんが詳細に花の図を描いてくれたから分かったんだけど、場所を聞いていたもののよくぞ発見できたと自分でも思う」
『どんな効果があるんですか?』
「そのまま飲んでもダメなんだってさ。高級ポーションの材料になるみたいだぞ」
『そうなんですか!』
ヨッシーが元気なのははよいことだけど、耳元で喋られるとキンキンする。
「せっかくだし、今日はここで泊まろうか」
『フルーツ』
『ギンロウ兄貴と狩りに行ってきまっす!』
「わおん」
「スイもー」
俺の宣言にそれぞれが動き出し、キャンプの準備が始まった。
食糧確保はギンロウとヨッシーに任せることにして、俺は月の石と月の涙について調べるとしよう。
ギンロウの背に乗って楽しそうにしていたスイも、彼らと一緒なら大丈夫。
とりあえず、月の雫がある場所まできたらその近くだろうと考え、まだマスターのメモを見ていなかったんだ。
彼も「場所は似たようなところ」って言ってたからな。
「えー、どれどれ」
ヨレヨレになったマスターのメモを読み解いていく。
もう少し綺麗な字で書けないものなのかね。読み辛いったらありゃしない。
今回も大雑把な地図をつけてくれているようだけど、雑過ぎる。
あのハゲ、本気で月の石と月の涙を取ってきて欲しいと思っているのか……なんてことまで思ってしまうほどのメモだった。
「あ、あのハゲ! しれっと『似たようなもんだ』じゃねえよ!」
思わずメモをビリビリと破り捨てそうになってしまって、何とか思いとどまる。
こいつを破り捨ててしまったら、情報が無くなってしまうからな。
馬の装蹄師さんのためにと思って安請け合いした俺が悪いと言えば悪い。この状況でもまだ俺は、装蹄師さんの管理する馬のことが心配で何とかしてやりたいと思っているのだから、我ながらおバカさんだと思うよ。
だけど、あのハゲ……。
ま、まあいい。今更どうこう言っても仕方ないさ。
「くああ」
俺の憤る声を聞きつけたらしいエンがふわりと俺の目の前に着地する。
マスターの読み取り辛すぎるメモから纏めた情報はこんな感じ。
『月の石:アクアオーラ―という魔法金属ミスリルより尚硬い鉱石。
非常に美しく、市場では宝石扱いされるほど。
ティアマトという魔獣の体内で精製される。ティアマトは月光花が群生する湖の水を好む』
もうすでにこの時点で投げたくなってこないか?
まだまだ楽しい情報がある。
『ティアマト
モンスターランク:SS
四つのブレスと二つの極大魔法を使いこなす魔獣。
二首のドラゴンのような外観をしており、巨体。
飛翔する。鷹よりも早く移動できる』
んでな。月光花ってのは、俺のすぐ足元にある。
……。
俺、こんな危険な場所でキャンプしようとしていたとはな。
だけど、前回ここに来た時にはティアマトなんてモンスターに出会うことは無かったぞ。
たまたま出会わなかったか、出会うために何かやる必要があるのか、それとも月光花の群生地はここ以外にもあるのか。
月の涙についてももちろん情報が書いてある。
『月の涙は別名「湖の乙女の涙」である。
湖の乙女に願えば、もらえるぜ。ガハハ』
誰だよ。湖の乙女ってよおお。
月の石はともかく、月の涙は諦めた方がよさそうだ。
湖の乙女は精霊の一種とのことだけど、精霊と言われても困る。もう少し具体的にどんな見た目をしていて、どのような生物なのか書いてくれないと。
よくこんな情報で俺が月の涙を取って来れると思ったな。あのハゲ。
あのハゲに憤っていたのは、月の涙のなげやりな情報からである。
「もういいや。ギンロウとヨッシーが帰ってきたら山の上まで移動しちゃおう」
ゴロリとその場で寝そべる俺なのであった。
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