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28.奥の部屋へどうぞ
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チハルがギルドに顔を出すと、いつもと様子が異なっていた。
この時間帯は探索者たちの報告も終わって、皆となりにある酒場に入り浸っている。
それが、ギルド内のテーブルを集め、探索者たちが席を囲んでいたのだ。といっても、探索者たち全ての行動を制限することなんてできないし、やろうとも思っていないギルドマスターのことだからあくまで探索者たちの自由参加なのだろう。
その中にはチハルの知っている顔もいる。アマンダにルチア、ゴンザ。それとアーチボルトたちも。
着席するギルドマスターの脇に騎士風の男が立ち、何やら探索者たちに説明している。
「話はそんだけだ。俺としては特に問題ねえと思ってる。大きなことだから、お前らの意見も聞きたいと思ってな」
「私からは特にないわ。大迷宮は誰かのモノでもないし」
「自分もっす」
マスターの言葉に真っ先に応じたのはアマンダとルチアだった。
他の面々も特に反対するような者はいなかった。
「んじゃあ。一応再度確認しておくぞ。明後日から騎士団と王都や他の都市の猛者たちが集まって大迷宮に潜る。参加したい者は騎士団についていってもいい。騎士団が攻略中でも、個人で大迷宮に入ってもいいし、俺からの依頼もそのまま継続だ」
ギルドマスターは似合わない笑みを浮かべ、片目をつぶる。
更に彼は説明を続けた。
「大迷宮の宝箱は稀に発生するし、モンスターも同じだ。であるからして……かったりい。つうわけで、素材の取り合いも起こらん。問題無しとみんな判断したってわけでいいか」
全員が同意し、騎士風の男が敬礼してこの場は解散となる。
「あ、チハルちゃんじゃないっすか!」
「こんばんは!」
チハルがギルドに来ていることに真っ先に気が付いたルチアが彼女に向け手を振った。
チハルも手を上にあげ、左右に振る。
チハルを抱きしめようとしたルチアを遮ってマスターのハゲ頭がぬっと出てくる。
もう少しでマスターを抱擁してしまいそうになったルチアは「うへえ」と嫌そうな声を出す。
「チハル。ちょいと奥の部屋でいいか?」
「うん!」
「アマンダとゴンザ、ついでにルチアも来てくれ」
「ついでって何すかー! チハルちゃんのいるところならどこにでもいきますよ!」
そんなこんなでチハルたちはマスターの執務室へ向かうことになった。
カラスもちゃっかりチハルの足もとをよちよち歩きついて来ている。
◇◇◇
「……というわけなんだ。チハル」
「魔法のリンゴ、いっぱいいるの?」
「いや、騎士団にも護符を持たせておきたいと思ったんだよ。大迷宮は他と違う。慣れてない奴らは実力を発揮できず、ってのがよくある」
「うん! 迷子になったら、わたしが行くね」
先日のアーチボルトたちのように、実力があってもモンスターが突如発生するとか罠がいつの間にかできていたり、といった大迷宮独自の仕様に足をすくわれてしまう。
慣れれば、問題ないのだが、常識はずれの迷宮の仕様は頭で理解しているのと体験するのとでは大違いなのである。
騎士団は迷宮の仕様を心得ているが、経験はない。その点が懸念事項なのだというのがマスターの意見だった。
「これまでにない大規模な遠征になる。確実に最深部記録が更新される。で、だ。チハル」
「うん?」
「彼らを助けに行くとして、お前さんの安全が脅かされるようなら行かせたくない。もし話してもいいなら教えてくれないか?」
「うん。いいよ!」
あっけらかんと了承するチハルに頼んだ方のギルドマスターが苦い顔をする。
どうしたもんかと彼は同席してもらった三人に目を向けた。
マスターの言わんとする意味を正確に汲み取ったアマンダは、指先を唇に当て優し気に微笑む。
「チハルちゃん。うーん。そうね。マスターが最深部記録が更新されるって言ったじゃない。どうしてなのか想像つく?」
「うーん」
「じゃあ、ルチア」
「じ、自分っすか! え、ええっと。分かったっす! 騎士団と各地の猛者の方々が強いからっす!」
心底呆れた様子でため息をつくアマンダにルチアがあわあわと左右を見渡す。
そんな彼女の肩をポンと叩くギルドマスターは不気味な笑顔で彼女を慰める。
失礼なことに彼の顔に対し、彼女の顔が引きつってしまった。
「全く……」と渋い顔をしつつ、アマンダの遊び心が過ぎると言いつつゴンザが口を挟む。
「ルチア。お前さんたちは何階まで行ったんだ? チハルの同行を抜きにして」
「え、ええと。18階か19階辺りっす」
「モンスターは強いと思ったか?」
「いえ。個々が手強いんじゃなく……あ! そういうことっすか」
「そうだ。俺たち探索者はモンスター個体に苦戦してたわけじゃねえ。歩みが遅いのは次々に湧いてくるモンスター、罠に加え、持ち込む荷物に限界があるからだな」
良くも悪くも探索者たちは個人主義である。
固定パーティを組む者は多いにしても、せいぜい6人程度まで。荷物も探索の妨げにならないくらいしか持ち込まない。
かつては荷物持ちを雇っていた者もいたが、迷宮は後ろに控えているから安全というわけではなかった。
唐突に出現した罠やモンスターによって荷物持ちが死亡する事故が相次ぎ、探索者以外の者を同行させることはなくなったのだ。
「騎士団と猛者の皆さんだと、補給役も作るってことっすね! 大量のモンスターも交代で相手をしながら進めますし」
「そうだ。だからマスターは記録更新と言ったわけだ」
ぼやくようなゴンザの発言にギルドマスターも苦笑して応じた。
「今まで今回みたいな大規模探索が行われていなかったのが不思議なくらいだがな。いずれはと思っていたのが今だったってわけさ」
「仕方ないわよ。大迷宮は『不慮の事故』が多いもの。鍛えるなら他の場所の方が適しているわね」
それがどうして、という疑問をチハル以外の皆が抱いている。
「お上の事は分からんな。っと。アマンダ。チハルとの話が脱線してしまったな」
「私がルチアに振ったから。ごめんなさいね」
改めてチハルに顔を向けたアマンダは話を彼女のことに戻す。
「大迷宮の深部まで調査しようとすると、たくさんの人や物資が必要だから、いっぱいお金がいるのね」
「うん! ルチアさんのおはなしで理解したよ」
「チハルちゃんが深部のことを知っていることは、いっぱいのお金と同じことなの。いっぱいのお金を欲しい人ってたくさんいるの。それを私たちにあっさりと伝えていいの?」
「うん! わたしが行くことができるところじゃなかったら、他の人に頼まなきゃ、だもん」
「分かったわ。私たち以外の人には伝えちゃダメよ。チハルちゃんじゃない人に頼むか頼まないかはマスターが決めることだし。その時に話が来るのは私たちだろうから」
「うん?」
「チハルちゃんがお金になる情報を持っていると知れたら、変な人に攫われちゃうかもしれないから」
「うんうん」と満面の笑顔で頷くチハルにルチアがきゅんきゅんしていた。
良く見るとゴンザも目じりが下がっているではないか。
一方でアマンダは「これがチハルちゃんの人間らしさの一助になってくれればいいんだけど……」と真剣に考えていた。
この時間帯は探索者たちの報告も終わって、皆となりにある酒場に入り浸っている。
それが、ギルド内のテーブルを集め、探索者たちが席を囲んでいたのだ。といっても、探索者たち全ての行動を制限することなんてできないし、やろうとも思っていないギルドマスターのことだからあくまで探索者たちの自由参加なのだろう。
その中にはチハルの知っている顔もいる。アマンダにルチア、ゴンザ。それとアーチボルトたちも。
着席するギルドマスターの脇に騎士風の男が立ち、何やら探索者たちに説明している。
「話はそんだけだ。俺としては特に問題ねえと思ってる。大きなことだから、お前らの意見も聞きたいと思ってな」
「私からは特にないわ。大迷宮は誰かのモノでもないし」
「自分もっす」
マスターの言葉に真っ先に応じたのはアマンダとルチアだった。
他の面々も特に反対するような者はいなかった。
「んじゃあ。一応再度確認しておくぞ。明後日から騎士団と王都や他の都市の猛者たちが集まって大迷宮に潜る。参加したい者は騎士団についていってもいい。騎士団が攻略中でも、個人で大迷宮に入ってもいいし、俺からの依頼もそのまま継続だ」
ギルドマスターは似合わない笑みを浮かべ、片目をつぶる。
更に彼は説明を続けた。
「大迷宮の宝箱は稀に発生するし、モンスターも同じだ。であるからして……かったりい。つうわけで、素材の取り合いも起こらん。問題無しとみんな判断したってわけでいいか」
全員が同意し、騎士風の男が敬礼してこの場は解散となる。
「あ、チハルちゃんじゃないっすか!」
「こんばんは!」
チハルがギルドに来ていることに真っ先に気が付いたルチアが彼女に向け手を振った。
チハルも手を上にあげ、左右に振る。
チハルを抱きしめようとしたルチアを遮ってマスターのハゲ頭がぬっと出てくる。
もう少しでマスターを抱擁してしまいそうになったルチアは「うへえ」と嫌そうな声を出す。
「チハル。ちょいと奥の部屋でいいか?」
「うん!」
「アマンダとゴンザ、ついでにルチアも来てくれ」
「ついでって何すかー! チハルちゃんのいるところならどこにでもいきますよ!」
そんなこんなでチハルたちはマスターの執務室へ向かうことになった。
カラスもちゃっかりチハルの足もとをよちよち歩きついて来ている。
◇◇◇
「……というわけなんだ。チハル」
「魔法のリンゴ、いっぱいいるの?」
「いや、騎士団にも護符を持たせておきたいと思ったんだよ。大迷宮は他と違う。慣れてない奴らは実力を発揮できず、ってのがよくある」
「うん! 迷子になったら、わたしが行くね」
先日のアーチボルトたちのように、実力があってもモンスターが突如発生するとか罠がいつの間にかできていたり、といった大迷宮独自の仕様に足をすくわれてしまう。
慣れれば、問題ないのだが、常識はずれの迷宮の仕様は頭で理解しているのと体験するのとでは大違いなのである。
騎士団は迷宮の仕様を心得ているが、経験はない。その点が懸念事項なのだというのがマスターの意見だった。
「これまでにない大規模な遠征になる。確実に最深部記録が更新される。で、だ。チハル」
「うん?」
「彼らを助けに行くとして、お前さんの安全が脅かされるようなら行かせたくない。もし話してもいいなら教えてくれないか?」
「うん。いいよ!」
あっけらかんと了承するチハルに頼んだ方のギルドマスターが苦い顔をする。
どうしたもんかと彼は同席してもらった三人に目を向けた。
マスターの言わんとする意味を正確に汲み取ったアマンダは、指先を唇に当て優し気に微笑む。
「チハルちゃん。うーん。そうね。マスターが最深部記録が更新されるって言ったじゃない。どうしてなのか想像つく?」
「うーん」
「じゃあ、ルチア」
「じ、自分っすか! え、ええっと。分かったっす! 騎士団と各地の猛者の方々が強いからっす!」
心底呆れた様子でため息をつくアマンダにルチアがあわあわと左右を見渡す。
そんな彼女の肩をポンと叩くギルドマスターは不気味な笑顔で彼女を慰める。
失礼なことに彼の顔に対し、彼女の顔が引きつってしまった。
「全く……」と渋い顔をしつつ、アマンダの遊び心が過ぎると言いつつゴンザが口を挟む。
「ルチア。お前さんたちは何階まで行ったんだ? チハルの同行を抜きにして」
「え、ええと。18階か19階辺りっす」
「モンスターは強いと思ったか?」
「いえ。個々が手強いんじゃなく……あ! そういうことっすか」
「そうだ。俺たち探索者はモンスター個体に苦戦してたわけじゃねえ。歩みが遅いのは次々に湧いてくるモンスター、罠に加え、持ち込む荷物に限界があるからだな」
良くも悪くも探索者たちは個人主義である。
固定パーティを組む者は多いにしても、せいぜい6人程度まで。荷物も探索の妨げにならないくらいしか持ち込まない。
かつては荷物持ちを雇っていた者もいたが、迷宮は後ろに控えているから安全というわけではなかった。
唐突に出現した罠やモンスターによって荷物持ちが死亡する事故が相次ぎ、探索者以外の者を同行させることはなくなったのだ。
「騎士団と猛者の皆さんだと、補給役も作るってことっすね! 大量のモンスターも交代で相手をしながら進めますし」
「そうだ。だからマスターは記録更新と言ったわけだ」
ぼやくようなゴンザの発言にギルドマスターも苦笑して応じた。
「今まで今回みたいな大規模探索が行われていなかったのが不思議なくらいだがな。いずれはと思っていたのが今だったってわけさ」
「仕方ないわよ。大迷宮は『不慮の事故』が多いもの。鍛えるなら他の場所の方が適しているわね」
それがどうして、という疑問をチハル以外の皆が抱いている。
「お上の事は分からんな。っと。アマンダ。チハルとの話が脱線してしまったな」
「私がルチアに振ったから。ごめんなさいね」
改めてチハルに顔を向けたアマンダは話を彼女のことに戻す。
「大迷宮の深部まで調査しようとすると、たくさんの人や物資が必要だから、いっぱいお金がいるのね」
「うん! ルチアさんのおはなしで理解したよ」
「チハルちゃんが深部のことを知っていることは、いっぱいのお金と同じことなの。いっぱいのお金を欲しい人ってたくさんいるの。それを私たちにあっさりと伝えていいの?」
「うん! わたしが行くことができるところじゃなかったら、他の人に頼まなきゃ、だもん」
「分かったわ。私たち以外の人には伝えちゃダメよ。チハルちゃんじゃない人に頼むか頼まないかはマスターが決めることだし。その時に話が来るのは私たちだろうから」
「うん?」
「チハルちゃんがお金になる情報を持っていると知れたら、変な人に攫われちゃうかもしれないから」
「うんうん」と満面の笑顔で頷くチハルにルチアがきゅんきゅんしていた。
良く見るとゴンザも目じりが下がっているではないか。
一方でアマンダは「これがチハルちゃんの人間らしさの一助になってくれればいいんだけど……」と真剣に考えていた。
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