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6.ソルの鎖
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チハルを囲んだ食事会はハプニングがあったものの、終始和やかな雰囲気で談笑が続く。
探索者が多く集まる酒場だけに荒っぽい掛け声や乾杯の音頭というものがあるのだが、チハルのいる席だけは昼下がりの喫茶店のよう。
一名、いかつい顔をした禿げ頭が逆にこの場の雰囲気に似つかわしくないように思えるほど。
「ごちそうさまでした」
アマンダが用意してくれたクリーム色のナプキンで口元を拭い、ペコリと頭を下げるチハル。
彼女の動きに合わせてカラスのクラーロも嘴をあげて、下げた。
「クラーロ。賢いっす!」
「クラーロをカラスだと思わないでね、チハルちゃんも言っているでしょ。カラスじゃない、クラーロだって」
褒めるルチアにアマンダがやんわりと指摘する。二人はいつもこのような感じらしく、「はいっす」とルチアが気を悪くした様子もなく返す。
「チハル。報酬だ。あと余った料理は持って帰るか?」
「うん!」
ギルドマスターがトスッと口を堅く紐で結んだ小袋をテーブルの上に置く。
袋の中には決して少なくないゴルダが入っているようだった。
「中級……CとBの間くらいのゴルダが入っているぜ。それと、もう一つある」
肩をすくめておどけるギルドマスターだったが、激しく似合っていない。彼のあんまりな様子にルチアが腹を抱えて笑っている。
この時ばかりはアマンダも「仕方ないわね」と小さく首を振り、息を吐く。
「こいつら……」とギルドマスターが呟きつつ、懐をまさぐった。
ルチアとアマンダが揃って眉をひそめる。「なんか出てきたものに触れたくないっす……」とルチアの声がギルドマスターの耳に届く。
彼が取り出したのは群青色に塗られた鎖だった。
「こいつをお前さんの友達に装着すれば街中でも平気だ」
「ソルに?」
「おう。この鎖はテイマーが使うものでな。どんな猛獣でも街で一緒に行動できるようになる」
「ソルは大人しいよ」
「分かってる。だから、こいつを用意できたってわけさ」
「ありがとう! スタンさん」
「いいってことよ。一応、俺預かりになってるから、なんかあったら俺に言ってくれ」
この日一番の笑顔を見せるチハルは天にも昇りそうなほどに喜んでいる。
『チハル。おい、チハル』
「ん?」
『どうも人間どもはソルを見たら驚くらしい。その辺気をつけろよ」
「うん!」
カラスの忠告にも素直に頷くチハルなのであった。
チハルのお友達と聞いて、ウズウズしていたルチアはキラキラと目を輝かせて彼女に尋ねる。
「チハルさん! お友達もクラーロみたいな子なんすか?」
「ソルは大きいの。わたしを乗せてくれるんだよ」
「おおお。もっふもふしている感じっすか!?」
「うん。とってもふさふさした毛があるの」
両手をわっと開いたチハルにルチアはくらくらきてしまう。
「天使っす!」とルチアが拳を震わせていた。
一方でチハルはギルドマスターのスタンに余った料理を「全て」包んでもらうようにお願いして席を立つ。
うんしょと鎖を持ったチハルだったが、彼女には少し大きかったよう。
「チハルちゃん。その鎖、私たちがお手伝いしましょうか?」
「いいの?」
「もちろんよ。チハルちゃんにお食事誘ってもらったし。今度は私たちが、ね?」
「もちろんっす!」
ルチアが鎖を持ち、酒場を出るチハルたちなのであった。
◇◇◇
今は殆ど使われていない街の北側入口のところで、黒豹が前脚を揃えてお座りの姿勢でチハルを待っていた。
豹にしても狼にしても巨体に過ぎる彼の体躯はチハルを乗せて走ることができるほど。
チハルが街の入り口を一歩外に出た所で「はっは」と嬉しそうな声を出しながら、彼女に駆け寄る。
「ソル―」
「グルル」
黒豹のソルの喉を鳴らす低い音にチハルが目を細める。
彼の首元に沈めた彼女の小さな手はふかふかの毛皮に埋まる。
「チハルさん、鎖」
「うん」
ルチアから鎖を受け取ったチハルはソルの首へ鎖をかけてやった。
ソルは嫌がる素振りも見せず、首を下げチハルの動きを見守っている。
群青色の鎖をつけてもらったソルはグルルルと満足そうに喉を鳴らす。
ルチアとアマンダは一人と一体の中のよさそうな様子に微笑ましい気持ちになっていたかというとそうではない。
特にアマンダの方がすっと目を細め、ソルの姿をつぶさに観察していた。
「あれって、まさか」
「そうね。成獣には至っていないみたいだけど、きっと」
「人に懐くものだったんすか!」
「声が大きい」
ぴしゃりとアマンダに指摘されたルチアはむぐぐと自分で自分の口を塞いだ。
猫のような目を大きく見開いたルチアが手をそのままでアマンダの耳元へ口を寄せる。
「チ、チハルさん、本物の女神さま……なんじゃ?」
「ふふふ。聖女さまかもね」
「そうやってはぐらかす。本当はいろいろ知ってるんじゃないっすか」
「そんなことないわよ。マスターは多少知っていそうだけど。私はあくまで見たままのことしか知らないわ。今だってほら、驚いているでしょう?」
袖をまくってルチアに見せるアマンダ。
彼女の肌は鳥肌が立っていた。
鈍い方のルチアでも彼女は決して嘘を言っていないと確信する。元々彼女は嘘をつくような人ではないことをルチアは重々知っていた。
はぐらかされることは多いが。でもルチアはそんな彼女の事が嫌いではない。
そもそもソリが合わなければ一緒に迷宮に潜ることなんてもってのほかだ。
ルチアはパートナーの能力より波長が合うか合わないかを重視する。水と油ほどに性格の異なる彼女とアマンダだが、彼女にとってはベストパートナーということだ。
アマンダはアマンダできっとルチアという人間のことを気に入っているに違いない。
アマンダはくすりと微笑し、チハルとソルに目を向ける。
「心配なんてしなくていいじゃない? ほら、あの二人」
「そうっすね!」
仲良さそうにじゃれ合うチハルとソルからは不穏な空気とは真逆の柔らかで彼女らを優し気な気持ちにさせてくれる。
これを見て、危険なモンスターだからと思う者はいるまい。
黒豹がどのような獣なのかなんて些細な問題だ。
そんなことをルチアは考え、チハルに向け手を振る。
「チハルさんー。酒場に戻りましょー」
「うん!」
ソルの背に乗ったチハルが入口をくぐり、街の中に入る。
ちゃっかりカラスもソルの耳と耳の間に乗っかり「くあ」と鳴いた。
探索者が多く集まる酒場だけに荒っぽい掛け声や乾杯の音頭というものがあるのだが、チハルのいる席だけは昼下がりの喫茶店のよう。
一名、いかつい顔をした禿げ頭が逆にこの場の雰囲気に似つかわしくないように思えるほど。
「ごちそうさまでした」
アマンダが用意してくれたクリーム色のナプキンで口元を拭い、ペコリと頭を下げるチハル。
彼女の動きに合わせてカラスのクラーロも嘴をあげて、下げた。
「クラーロ。賢いっす!」
「クラーロをカラスだと思わないでね、チハルちゃんも言っているでしょ。カラスじゃない、クラーロだって」
褒めるルチアにアマンダがやんわりと指摘する。二人はいつもこのような感じらしく、「はいっす」とルチアが気を悪くした様子もなく返す。
「チハル。報酬だ。あと余った料理は持って帰るか?」
「うん!」
ギルドマスターがトスッと口を堅く紐で結んだ小袋をテーブルの上に置く。
袋の中には決して少なくないゴルダが入っているようだった。
「中級……CとBの間くらいのゴルダが入っているぜ。それと、もう一つある」
肩をすくめておどけるギルドマスターだったが、激しく似合っていない。彼のあんまりな様子にルチアが腹を抱えて笑っている。
この時ばかりはアマンダも「仕方ないわね」と小さく首を振り、息を吐く。
「こいつら……」とギルドマスターが呟きつつ、懐をまさぐった。
ルチアとアマンダが揃って眉をひそめる。「なんか出てきたものに触れたくないっす……」とルチアの声がギルドマスターの耳に届く。
彼が取り出したのは群青色に塗られた鎖だった。
「こいつをお前さんの友達に装着すれば街中でも平気だ」
「ソルに?」
「おう。この鎖はテイマーが使うものでな。どんな猛獣でも街で一緒に行動できるようになる」
「ソルは大人しいよ」
「分かってる。だから、こいつを用意できたってわけさ」
「ありがとう! スタンさん」
「いいってことよ。一応、俺預かりになってるから、なんかあったら俺に言ってくれ」
この日一番の笑顔を見せるチハルは天にも昇りそうなほどに喜んでいる。
『チハル。おい、チハル』
「ん?」
『どうも人間どもはソルを見たら驚くらしい。その辺気をつけろよ」
「うん!」
カラスの忠告にも素直に頷くチハルなのであった。
チハルのお友達と聞いて、ウズウズしていたルチアはキラキラと目を輝かせて彼女に尋ねる。
「チハルさん! お友達もクラーロみたいな子なんすか?」
「ソルは大きいの。わたしを乗せてくれるんだよ」
「おおお。もっふもふしている感じっすか!?」
「うん。とってもふさふさした毛があるの」
両手をわっと開いたチハルにルチアはくらくらきてしまう。
「天使っす!」とルチアが拳を震わせていた。
一方でチハルはギルドマスターのスタンに余った料理を「全て」包んでもらうようにお願いして席を立つ。
うんしょと鎖を持ったチハルだったが、彼女には少し大きかったよう。
「チハルちゃん。その鎖、私たちがお手伝いしましょうか?」
「いいの?」
「もちろんよ。チハルちゃんにお食事誘ってもらったし。今度は私たちが、ね?」
「もちろんっす!」
ルチアが鎖を持ち、酒場を出るチハルたちなのであった。
◇◇◇
今は殆ど使われていない街の北側入口のところで、黒豹が前脚を揃えてお座りの姿勢でチハルを待っていた。
豹にしても狼にしても巨体に過ぎる彼の体躯はチハルを乗せて走ることができるほど。
チハルが街の入り口を一歩外に出た所で「はっは」と嬉しそうな声を出しながら、彼女に駆け寄る。
「ソル―」
「グルル」
黒豹のソルの喉を鳴らす低い音にチハルが目を細める。
彼の首元に沈めた彼女の小さな手はふかふかの毛皮に埋まる。
「チハルさん、鎖」
「うん」
ルチアから鎖を受け取ったチハルはソルの首へ鎖をかけてやった。
ソルは嫌がる素振りも見せず、首を下げチハルの動きを見守っている。
群青色の鎖をつけてもらったソルはグルルルと満足そうに喉を鳴らす。
ルチアとアマンダは一人と一体の中のよさそうな様子に微笑ましい気持ちになっていたかというとそうではない。
特にアマンダの方がすっと目を細め、ソルの姿をつぶさに観察していた。
「あれって、まさか」
「そうね。成獣には至っていないみたいだけど、きっと」
「人に懐くものだったんすか!」
「声が大きい」
ぴしゃりとアマンダに指摘されたルチアはむぐぐと自分で自分の口を塞いだ。
猫のような目を大きく見開いたルチアが手をそのままでアマンダの耳元へ口を寄せる。
「チ、チハルさん、本物の女神さま……なんじゃ?」
「ふふふ。聖女さまかもね」
「そうやってはぐらかす。本当はいろいろ知ってるんじゃないっすか」
「そんなことないわよ。マスターは多少知っていそうだけど。私はあくまで見たままのことしか知らないわ。今だってほら、驚いているでしょう?」
袖をまくってルチアに見せるアマンダ。
彼女の肌は鳥肌が立っていた。
鈍い方のルチアでも彼女は決して嘘を言っていないと確信する。元々彼女は嘘をつくような人ではないことをルチアは重々知っていた。
はぐらかされることは多いが。でもルチアはそんな彼女の事が嫌いではない。
そもそもソリが合わなければ一緒に迷宮に潜ることなんてもってのほかだ。
ルチアはパートナーの能力より波長が合うか合わないかを重視する。水と油ほどに性格の異なる彼女とアマンダだが、彼女にとってはベストパートナーということだ。
アマンダはアマンダできっとルチアという人間のことを気に入っているに違いない。
アマンダはくすりと微笑し、チハルとソルに目を向ける。
「心配なんてしなくていいじゃない? ほら、あの二人」
「そうっすね!」
仲良さそうにじゃれ合うチハルとソルからは不穏な空気とは真逆の柔らかで彼女らを優し気な気持ちにさせてくれる。
これを見て、危険なモンスターだからと思う者はいるまい。
黒豹がどのような獣なのかなんて些細な問題だ。
そんなことをルチアは考え、チハルに向け手を振る。
「チハルさんー。酒場に戻りましょー」
「うん!」
ソルの背に乗ったチハルが入口をくぐり、街の中に入る。
ちゃっかりカラスもソルの耳と耳の間に乗っかり「くあ」と鳴いた。
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