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第68話 ぜってえ殴る
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「いきなり物騒だな。ウィレム」
憎たらしいことに父さんは首をひょいと傾けて俺の渾身の一撃を躱しやがった。
今までどこほっつき歩いていたんだよ。本当に……俺は父さんがもう死んだものだとばかり……。
キッと彼を睨みつけるが、父さんは困ったような顔をするだけで。そんな顔で返されると恨み言を言い辛くなるじゃないか。
「父さん、俺……」
「すまん。ウィレム。お前を一人にしてしまって」
「父さん、俺さ……」
「お前のことはハールーンからだいたい聞いた」
父さんは俺をそっと抱きしめ、俺の頭を撫でる。
もう子供じゃねんだぞと反発しようとしたが、久しぶりに感じる父さんの暖かさに動くことができなくなってしまった。
「父さん……」
「ウィレム。。俺が言えた口じゃないが……よくここまで頑張ったな。お前は凄い。本当に父さんの息子かと思うほどに」
「そうだよ! 父さん。トレーススキルのこととかいろいろ言いたいことはあるんだよ!」
うがああっと勢いよく父さんの手を振り払い、彼から距離を取るとこれまで溜まったうっぷんを彼にぶつけようと……。
したが、誰かの声が割って入る。
「おやおや。相変わらず過保護なことだよ。スティーブ」
「ハールーン。息子との感動の再会に水を差すんじゃねえよ!」
声の主はハールーンだった。
彼が目に入った途端、父さんはバツの悪そうな顔になって悪態をつく。
しかし、ハールーンも負けてはいない。
「再会ねえ。魔の森で一度、再開したんじゃないのかな? 嬉しそうに語っていたじゃないか」
「あれは状況報告だ!」
「ウィレムは強くなったと言っただろう? 君の過保護っぷりは異常だよ」
「ふん。大賢者の情報から、誠に遺憾だがウィレムに戦ってもらわなきゃなんなくなった。もうあいつを遠ざけようなんて気はねえよ」
「はははは」
ん、父さんと俺が魔の森で会っていた?
「父さん! あの時俺を気絶させたのは父さんだったのか?」
「そうだ。お前をこの戦いに巻き込みたくなかった」
「もう俺だって子供じゃないんだ。全く……」
それならそうといきなり気絶させるんじゃなくて、「危険だから帰れ」とか言って欲しいもんだよ。全く。
「まあ、そう怒るなウィレム。済んだことだ」
「それを言うとしたら俺のセリフだろ。父さん」
「分かってる。ウィレム。もう戦うなとは言わん。後で俺と模擬戦をしよう」
「おう!」
めっこめこにしてやるぜ。父さんだからと言って容赦はしねえからな。
俺は暗い笑みを浮かべ両こぶしを打ち合わす。
◆◆◆
「やるなら何故俺とやらんのだ!」
「やるなら私とやろうじゃないか」
ファールードは俺へ。ハールーンは父さんへ同じような文句を呟く。
親子だなあと思いクスリと笑ったら、ファールードから刺すような目線で睨まれた。
二人のことはいいとして……正面を向くとまるで緊張感の無い父さんの姿。俺のことを舐めてるのなら幸いだ。さっき殴れなかった分やってやる。
「父さん、武器と道具は無し。スキルは有りでいいんだよね?」
「おう、そうだ。いつでも父さんの胸に飛び込んでこい」
父さん、それ少しセリフが違うから。
両手を広げ照れくさそうな顔をする父さんに若干の殺意を覚えならも……先手必勝だ! 行くぜ。
指先を複雑に動かし構え――。
「超敏捷!」
言葉を発した瞬間、俺の体が加速し文字通り一息で父さんに拳が届く距離まで肉薄する。
「ほお、獣と随分戦ったんだな。ウィレム」
何か感心したように言っているが、構わねえ。
そのまま下からすくい上げるように父さんの水月へ向け拳を振り抜く。
今度は手応えがあったぞ。
俺の拳は父さんのみぞおちへ見事に突き刺さり、それに伴い父さんがくの字に折れ曲が……らねえ!
「油断大敵だ。ウィレム」
驚いたところで父さんの右足が飛んできて、俺の腕を打つ。
鈍い音と共に数メートル宙に浮いた俺は、なんとか受け身をして地面にゴロゴロと転がる。
あんのクソ親父。余裕だったのは何か仕込んでやがったからか!
起き上がり、父さんを見やるとムカつくことに肩を竦め余裕癪癪といった感じだった。
「ウィレム。トレーススキルを十全に使うには『ここ』が大事だ」
自分の頭を指先でトンと叩きそんなことをのたまう父さん。
そんなこと重々把握しているよ。
これから戦闘開始だというのに戦闘前に仕込んでやがったことが……こんのタヌキ親父め。
「その顔、このスペシャルムーブは知らないようだな。よく見ておけ」
「ああ」
模擬戦中だというのは分かっているけど、まだ見ぬスペシャルムーブをトレースする方がよほど大事だ。
ここはありがたく見させてもらうよ。父さん。
父さんは右てをグルンと回転させ、指先を影絵をする時の狐のように動かす。
「シャドウ・サーバント」
一瞬だが父さんの体に黒い影が重なりすぐに消えた。
あれがさっきの俺の攻撃を無効化しやがったのかな。
「それって、ダメージを肩代わりしてくれるのか?」
「それはこのスペシャルムーブの使い方の一つに過ぎないんだ。ウィレム。シャドウ・サーバントは発動している限りSPを常に消費する」
「それは使いどころが難しいな」
「確かに癖はある。しかし、シャドウ・サーバントは俺のオススメするスペシャルムーブのうちトップ三に入るんだぞ」
「ほお。どんなスペシャルムーブなんだ? 父さん」
「シャドウ・サーバントは次の攻撃をダブルにしてくれる。しかし、もしシャドウ・サーバントが攻撃をする前にこちらがダメージを受けるとダメージを肩代わりして消失する」
「……それは……使える!」
「だろう」
父さんは得意気に口の端をあげる。
確かにシャドウ・サーバントは使い勝手がとてもいい。SPを消費し続けるのはネックだが、流水と違ってタイミングを計らずともダメージを無効化できるし、攻撃を増幅することだってできる。
ふむ。じゃあ。一丁やってみますか。
「シャドウ・サーバント」
俺の体に黒い影が重なり、影はすぐに消失する。
「どうだ? SPの減りは感覚で掴めよ」
「おう。その辺は大丈夫だ」
しかしこれってさ。
「父さん、試しに石ころでもこっちに投げてくれないか?」
「分かった」
父さんは腰からナイフを引き抜き……って待て待て。まともに刺さったら危ないだろあれ。
俺が止めるより早く、父さんは力一杯ナイフを投擲する。
すると、父さんの姿がブレてナイフの形をした影が父さんの投げたナイフを追うように同じ軌道で飛んで来る。
え、ええい。
どっちにしろ同じだ。
「流水」
タイミングを見てナイフに触れる。
すると、俺の動きに合わせてシャドウ・サーバントが同じように腕を振り、ナイフの形をした影を止めた。
どうだ。発動させたシャドウ・サーバントは?
よっし、消えてないようだな。
ならば、次はこれだ!
腰から左右に備え付けた都合二本の翅刃のナイフを引き抜く。
「超筋力」
いっけえええ。
父さんに向けて力の限り二本のナイフを投擲する。
そして、予想通り俺の形をしたシャドウ・サーバントも二本のナイフの形をした影を投げた。
都合四本のナイフが唸りをあげて父さんに迫る。
「なんて酷い奴だ。しかし、流水を使った機転は悪くないぞ」
父さんは片手剣を構えると、不自然にゆらりと剣を揺らす。
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「父さん……」
「ウィレム。。俺が言えた口じゃないが……よくここまで頑張ったな。お前は凄い。本当に父さんの息子かと思うほどに」
「そうだよ! 父さん。トレーススキルのこととかいろいろ言いたいことはあるんだよ!」
うがああっと勢いよく父さんの手を振り払い、彼から距離を取るとこれまで溜まったうっぷんを彼にぶつけようと……。
したが、誰かの声が割って入る。
「おやおや。相変わらず過保護なことだよ。スティーブ」
「ハールーン。息子との感動の再会に水を差すんじゃねえよ!」
声の主はハールーンだった。
彼が目に入った途端、父さんはバツの悪そうな顔になって悪態をつく。
しかし、ハールーンも負けてはいない。
「再会ねえ。魔の森で一度、再開したんじゃないのかな? 嬉しそうに語っていたじゃないか」
「あれは状況報告だ!」
「ウィレムは強くなったと言っただろう? 君の過保護っぷりは異常だよ」
「ふん。大賢者の情報から、誠に遺憾だがウィレムに戦ってもらわなきゃなんなくなった。もうあいつを遠ざけようなんて気はねえよ」
「はははは」
ん、父さんと俺が魔の森で会っていた?
「父さん! あの時俺を気絶させたのは父さんだったのか?」
「そうだ。お前をこの戦いに巻き込みたくなかった」
「もう俺だって子供じゃないんだ。全く……」
それならそうといきなり気絶させるんじゃなくて、「危険だから帰れ」とか言って欲しいもんだよ。全く。
「まあ、そう怒るなウィレム。済んだことだ」
「それを言うとしたら俺のセリフだろ。父さん」
「分かってる。ウィレム。もう戦うなとは言わん。後で俺と模擬戦をしよう」
「おう!」
めっこめこにしてやるぜ。父さんだからと言って容赦はしねえからな。
俺は暗い笑みを浮かべ両こぶしを打ち合わす。
◆◆◆
「やるなら何故俺とやらんのだ!」
「やるなら私とやろうじゃないか」
ファールードは俺へ。ハールーンは父さんへ同じような文句を呟く。
親子だなあと思いクスリと笑ったら、ファールードから刺すような目線で睨まれた。
二人のことはいいとして……正面を向くとまるで緊張感の無い父さんの姿。俺のことを舐めてるのなら幸いだ。さっき殴れなかった分やってやる。
「父さん、武器と道具は無し。スキルは有りでいいんだよね?」
「おう、そうだ。いつでも父さんの胸に飛び込んでこい」
父さん、それ少しセリフが違うから。
両手を広げ照れくさそうな顔をする父さんに若干の殺意を覚えならも……先手必勝だ! 行くぜ。
指先を複雑に動かし構え――。
「超敏捷!」
言葉を発した瞬間、俺の体が加速し文字通り一息で父さんに拳が届く距離まで肉薄する。
「ほお、獣と随分戦ったんだな。ウィレム」
何か感心したように言っているが、構わねえ。
そのまま下からすくい上げるように父さんの水月へ向け拳を振り抜く。
今度は手応えがあったぞ。
俺の拳は父さんのみぞおちへ見事に突き刺さり、それに伴い父さんがくの字に折れ曲が……らねえ!
「油断大敵だ。ウィレム」
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鈍い音と共に数メートル宙に浮いた俺は、なんとか受け身をして地面にゴロゴロと転がる。
あんのクソ親父。余裕だったのは何か仕込んでやがったからか!
起き上がり、父さんを見やるとムカつくことに肩を竦め余裕癪癪といった感じだった。
「ウィレム。トレーススキルを十全に使うには『ここ』が大事だ」
自分の頭を指先でトンと叩きそんなことをのたまう父さん。
そんなこと重々把握しているよ。
これから戦闘開始だというのに戦闘前に仕込んでやがったことが……こんのタヌキ親父め。
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「ああ」
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ここはありがたく見させてもらうよ。父さん。
父さんは右てをグルンと回転させ、指先を影絵をする時の狐のように動かす。
「シャドウ・サーバント」
一瞬だが父さんの体に黒い影が重なりすぐに消えた。
あれがさっきの俺の攻撃を無効化しやがったのかな。
「それって、ダメージを肩代わりしてくれるのか?」
「それはこのスペシャルムーブの使い方の一つに過ぎないんだ。ウィレム。シャドウ・サーバントは発動している限りSPを常に消費する」
「それは使いどころが難しいな」
「確かに癖はある。しかし、シャドウ・サーバントは俺のオススメするスペシャルムーブのうちトップ三に入るんだぞ」
「ほお。どんなスペシャルムーブなんだ? 父さん」
「シャドウ・サーバントは次の攻撃をダブルにしてくれる。しかし、もしシャドウ・サーバントが攻撃をする前にこちらがダメージを受けるとダメージを肩代わりして消失する」
「……それは……使える!」
「だろう」
父さんは得意気に口の端をあげる。
確かにシャドウ・サーバントは使い勝手がとてもいい。SPを消費し続けるのはネックだが、流水と違ってタイミングを計らずともダメージを無効化できるし、攻撃を増幅することだってできる。
ふむ。じゃあ。一丁やってみますか。
「シャドウ・サーバント」
俺の体に黒い影が重なり、影はすぐに消失する。
「どうだ? SPの減りは感覚で掴めよ」
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しかしこれってさ。
「父さん、試しに石ころでもこっちに投げてくれないか?」
「分かった」
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すると、父さんの姿がブレてナイフの形をした影が父さんの投げたナイフを追うように同じ軌道で飛んで来る。
え、ええい。
どっちにしろ同じだ。
「流水」
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どうだ。発動させたシャドウ・サーバントは?
よっし、消えてないようだな。
ならば、次はこれだ!
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「超筋力」
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父さんに向けて力の限り二本のナイフを投擲する。
そして、予想通り俺の形をしたシャドウ・サーバントも二本のナイフの形をした影を投げた。
都合四本のナイフが唸りをあげて父さんに迫る。
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