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13.見てますう
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「こら、濡れた手で触るな」
「はいい。本があれば開きたくなりませんか?」
「確かに。手が乾いてからならいいよ」
「ありがとうございますー」
雨宿りできる場所もない僕たちは、小屋の中に入った。
するとさっそくベッドの上に置いたままの三冊の本に興味を示したニーナが、本に手を伸ばしたのだ。
そいつをペシンと払ったというのが今現在の状況である。
小屋の中はベッドと本しかないから、殺風景なんだよな。いずれ家具を増やしていきたいと思っているけど、まだまだ準備段階だ。
いつもは採集の際には島の書を。釣りに行く時は海の書を持ち歩いている。
今日は雨だったから濡れて文字が読めなくなっちゃったりするとまずいなと思って、置いてきたんだよ。
「あ、僕は馬鹿だ」
「わたしも負けてませんよ」
つい口をついて出てしまった言葉だったけど、何故かニーナが胸を反らしふんすと応じる。
変なところで張り合われてもどう反応していいか困ってしまうぞ。
「その本、濡れても大丈夫だから触っちゃっていいよ」
「やったー」
さっそくニーナがベッドの上に腰かけ、ふんふんと青色の本を手に取る」
せめてリュックくらい床に置いて欲しかった。貝殻リュックからは水滴がポタポタと落ちている。
先に洗濯させればよかったと少し後悔した。
そうなんだ。特にニーナが手に取っている青い本「海の書」は濡れたままの魚を触れさせていただろ。
濡れるとか今更なんだよね。そもそも海から獲れた生物を鑑定・登録するための本だから、防水は完璧なのである。
それにしても、眉間に皺をよせ可愛らしく口をんーと尖らせるのはいい。しかし、足をブラブラさせるのは止めてもらえないものだろうか。
チラチラと見えたらダメなところが見えるだろ。
この無敵の下半身丸出しは何とかせねばならんな。
「ビャクヤさん」
じとーっと僕を見つめるニーナにいやいやと右手を振る。
「見てない。見てないから」
「見てますう」
「だから見てないって」
「ちゃんと見てますう。でも、何が書いてあるのか字が読めないんです」
「あ、そっち」
「人間の使っている文字ですか? ウミウシさんが這ったようでわたしにはまるで分かりません」
分からないのは分かったから、足をこれ以上動かすんじゃないぞ。
っつ。
「ちょっと外の様子を見てくる」
「これ、何て書いてあるんですかー?」
「ついでに、それ洗ってくるよ」
「レディーの服を男の人に任せるわけには。わたしも行きます」
背負ったままのリュックを前に抱き直したニーナが後ろに続く。
軒下では寝そべるカピーの頭の上に乗るカモメが首をあげ翼をはためかせる。
僕の肩に移動したカモメモードのパックが「くあ」と鳴く。
「このポンプを上げ下げすると水が出るんだ。ヤカンと土鍋くらいしか水を溜めるものがないけど、よかったら使ってくれ」
「えへへー。それには及びませんよー」
リュックを降ろしたニーナが自慢気に微笑む。
続いて彼女はリュックの背面を地面につけ、金具をピンと外す。
するとリュックがスーツケースのようにパカリと180度開く。
「前側の方に水が入るのかな」
「その通りです。このリュックは一つの貝殻を加工したものですので、膨らんだ側は水が沢山入るんですよ」
「なるほど。よく考えて作られてるんだな」
「はい。遠出する時にも便利なんです。お鍋にもできるんですよ」
「下から火で焙ったら、焦げない?」
「ダメです! 火なんて使ったら!」
水を張ってから焼けた石でも入れるのかな。
お、でも、その方法なら家の中でも調理ができそうじゃないか。
ふむふむ。我ながら良いアイデアだと思う。きっかけをくれたニーナに感謝だな。
「軒下を伸ばしてテラスみたいにできりゃあな」
雨に打たれながらそんなことをぼやく。軒下は狭すぎて雨が降りこむし、煮炊きをやるにもなかなか厳しい。
家の中にキッチンがあれば言う事無しなのだけど、キッチンを作るとなったら家そのものを増築しなきゃならないというジレンマだ。
土間を作って、そこに竈と台を設置すれば、それなりに使えると思うんだよなあ。
そうそう、何で家から離れて動いているのかというと、ニーナの洗濯に時間がかかりそうだったからだ。
服が濡れたままだったし、だったらいっそもう一度出かけてしまおうと、ね。
食糧を確保しておくことに越したことはないから、そのまま食べることのできる果実の採集に向かった。
カモメ姿のパックもついて来て僕の横をペタペタと歩いている。
「お、さっそく発見」
「くああ!」
あの小さな赤い実はヤマボウシというキイチゴみたいな果実だ。
さっそく採集し、嘴を開いて待っていたパックに向け一粒放り投げる。
見事口の中に赤い実をおさめた彼はごくんと喉を鳴らした。
この後も次々と果実が見つかって、籠が一杯になったところで小屋に戻った。最初はこんなに発見率が高くなかったんだけど、採集の熟練度が影響しているのかもしれない。
僕が探索のやり方を変えているわけじゃないから、考えられる要因としては採集の熟練度くらいしか思いつかないってのが正直なところである。
◇◇◇
戻ると軒下に服が吊るしてあった。蔓と麻縄があることは伝えていたからな。
それにしても、ニーナには「取り入れる」という発想はないのか。彼女のブラジャーなんだろうに。
そのまま放置していた僕も僕だけど。
貝殻ブラジャーが三個並んでいる様子は圧巻である。それだけじゃないぞ。女性もののスケスケパンティも二枚あるな。
並べたかっただけかもしれん。一応、ちゃんとした上着やスカートもあるようなので、全部干し終わったのだと思う。
僕も着替えの一つくらい欲しいところだ。そのうち作ろう。
なんだか全部、そのうちそのうちにしちゃっているよな。事件続きだったから仕方ないと思うことにしようか。
「ニーナ」
中にいるのかな? 井戸にも軒下にも彼女がいない。
ひょっとしたら小屋の裏側にいるのかも?
ん。カピーが鼻先で扉を押してのそのそと出て来たぞ。
「中で休んでいたんだな」
「きゅっ」
ふるふると首をふり目を閉じるカピーが愛らしくてつい抱き上げてしまう。
彼は特に嫌がる様子もなく、僕の腕に顎を乗せ鼻を膨らませた。
「中なら濡れないのに」
カピーを抱いたまま小屋に入ろうとすると、彼は僕の腕からするりと抜け出し足を伝って地面に降りる。
ぬぼーっと僕を見上げたカピーだったが、その場で脚を折り顎を地面につけた。
「パック?」
あれ。さっきまで足元にいたはずのパックがいつの間にかいなくなってる。
先に中に入ったのかと思ったら、そうじゃなかった。
鳥ならではだな。カモメは洗濯ものを干しているロープにとまって休んでいた。
みんなのんびりできる場所で休むのがいいよな。夕飯ができたらまた呼べばいいさ。
なあんて思い、小屋の中に入る。
そのまま何事も無かったかのように外に出て小屋の扉を閉めた。
カピーの横に座り込み彼に微笑みかける。
「僕もカピーと一緒にしばらくここで休もうかな」
「きゅっきゅ」
そかそか。地面と顎の間に指先を入れると、彼は顎をあげ「撫でていいよ」と動く。
カピーは濡れておらずふわふわしていた。
動物っていいねえ。癒されるよお。
「ビャクヤさーん。どうしたんですかー?」
中から鈴が鳴るようなニーナの声がする。
容姿は抜群だというのに、どうしてこうも心がときめかないのか。
病弱だった僕はこうして女の子と接する機会は殆どなかった。本来ならドキマギしたり、ちょっとした仕草に頬を赤らめたりするのだと思う。
はああ。
ん? ニーナが着ているブラジャーまで洗ってしまって全裸だから気が引けるのかって?
その程度で僕がカピーと現実逃避しようなんて思わないさ。そもそも下半身丸出しなんだし。
中では悪魔召喚の儀式が行われていたのだ。
「はいい。本があれば開きたくなりませんか?」
「確かに。手が乾いてからならいいよ」
「ありがとうございますー」
雨宿りできる場所もない僕たちは、小屋の中に入った。
するとさっそくベッドの上に置いたままの三冊の本に興味を示したニーナが、本に手を伸ばしたのだ。
そいつをペシンと払ったというのが今現在の状況である。
小屋の中はベッドと本しかないから、殺風景なんだよな。いずれ家具を増やしていきたいと思っているけど、まだまだ準備段階だ。
いつもは採集の際には島の書を。釣りに行く時は海の書を持ち歩いている。
今日は雨だったから濡れて文字が読めなくなっちゃったりするとまずいなと思って、置いてきたんだよ。
「あ、僕は馬鹿だ」
「わたしも負けてませんよ」
つい口をついて出てしまった言葉だったけど、何故かニーナが胸を反らしふんすと応じる。
変なところで張り合われてもどう反応していいか困ってしまうぞ。
「その本、濡れても大丈夫だから触っちゃっていいよ」
「やったー」
さっそくニーナがベッドの上に腰かけ、ふんふんと青色の本を手に取る」
せめてリュックくらい床に置いて欲しかった。貝殻リュックからは水滴がポタポタと落ちている。
先に洗濯させればよかったと少し後悔した。
そうなんだ。特にニーナが手に取っている青い本「海の書」は濡れたままの魚を触れさせていただろ。
濡れるとか今更なんだよね。そもそも海から獲れた生物を鑑定・登録するための本だから、防水は完璧なのである。
それにしても、眉間に皺をよせ可愛らしく口をんーと尖らせるのはいい。しかし、足をブラブラさせるのは止めてもらえないものだろうか。
チラチラと見えたらダメなところが見えるだろ。
この無敵の下半身丸出しは何とかせねばならんな。
「ビャクヤさん」
じとーっと僕を見つめるニーナにいやいやと右手を振る。
「見てない。見てないから」
「見てますう」
「だから見てないって」
「ちゃんと見てますう。でも、何が書いてあるのか字が読めないんです」
「あ、そっち」
「人間の使っている文字ですか? ウミウシさんが這ったようでわたしにはまるで分かりません」
分からないのは分かったから、足をこれ以上動かすんじゃないぞ。
っつ。
「ちょっと外の様子を見てくる」
「これ、何て書いてあるんですかー?」
「ついでに、それ洗ってくるよ」
「レディーの服を男の人に任せるわけには。わたしも行きます」
背負ったままのリュックを前に抱き直したニーナが後ろに続く。
軒下では寝そべるカピーの頭の上に乗るカモメが首をあげ翼をはためかせる。
僕の肩に移動したカモメモードのパックが「くあ」と鳴く。
「このポンプを上げ下げすると水が出るんだ。ヤカンと土鍋くらいしか水を溜めるものがないけど、よかったら使ってくれ」
「えへへー。それには及びませんよー」
リュックを降ろしたニーナが自慢気に微笑む。
続いて彼女はリュックの背面を地面につけ、金具をピンと外す。
するとリュックがスーツケースのようにパカリと180度開く。
「前側の方に水が入るのかな」
「その通りです。このリュックは一つの貝殻を加工したものですので、膨らんだ側は水が沢山入るんですよ」
「なるほど。よく考えて作られてるんだな」
「はい。遠出する時にも便利なんです。お鍋にもできるんですよ」
「下から火で焙ったら、焦げない?」
「ダメです! 火なんて使ったら!」
水を張ってから焼けた石でも入れるのかな。
お、でも、その方法なら家の中でも調理ができそうじゃないか。
ふむふむ。我ながら良いアイデアだと思う。きっかけをくれたニーナに感謝だな。
「軒下を伸ばしてテラスみたいにできりゃあな」
雨に打たれながらそんなことをぼやく。軒下は狭すぎて雨が降りこむし、煮炊きをやるにもなかなか厳しい。
家の中にキッチンがあれば言う事無しなのだけど、キッチンを作るとなったら家そのものを増築しなきゃならないというジレンマだ。
土間を作って、そこに竈と台を設置すれば、それなりに使えると思うんだよなあ。
そうそう、何で家から離れて動いているのかというと、ニーナの洗濯に時間がかかりそうだったからだ。
服が濡れたままだったし、だったらいっそもう一度出かけてしまおうと、ね。
食糧を確保しておくことに越したことはないから、そのまま食べることのできる果実の採集に向かった。
カモメ姿のパックもついて来て僕の横をペタペタと歩いている。
「お、さっそく発見」
「くああ!」
あの小さな赤い実はヤマボウシというキイチゴみたいな果実だ。
さっそく採集し、嘴を開いて待っていたパックに向け一粒放り投げる。
見事口の中に赤い実をおさめた彼はごくんと喉を鳴らした。
この後も次々と果実が見つかって、籠が一杯になったところで小屋に戻った。最初はこんなに発見率が高くなかったんだけど、採集の熟練度が影響しているのかもしれない。
僕が探索のやり方を変えているわけじゃないから、考えられる要因としては採集の熟練度くらいしか思いつかないってのが正直なところである。
◇◇◇
戻ると軒下に服が吊るしてあった。蔓と麻縄があることは伝えていたからな。
それにしても、ニーナには「取り入れる」という発想はないのか。彼女のブラジャーなんだろうに。
そのまま放置していた僕も僕だけど。
貝殻ブラジャーが三個並んでいる様子は圧巻である。それだけじゃないぞ。女性もののスケスケパンティも二枚あるな。
並べたかっただけかもしれん。一応、ちゃんとした上着やスカートもあるようなので、全部干し終わったのだと思う。
僕も着替えの一つくらい欲しいところだ。そのうち作ろう。
なんだか全部、そのうちそのうちにしちゃっているよな。事件続きだったから仕方ないと思うことにしようか。
「ニーナ」
中にいるのかな? 井戸にも軒下にも彼女がいない。
ひょっとしたら小屋の裏側にいるのかも?
ん。カピーが鼻先で扉を押してのそのそと出て来たぞ。
「中で休んでいたんだな」
「きゅっ」
ふるふると首をふり目を閉じるカピーが愛らしくてつい抱き上げてしまう。
彼は特に嫌がる様子もなく、僕の腕に顎を乗せ鼻を膨らませた。
「中なら濡れないのに」
カピーを抱いたまま小屋に入ろうとすると、彼は僕の腕からするりと抜け出し足を伝って地面に降りる。
ぬぼーっと僕を見上げたカピーだったが、その場で脚を折り顎を地面につけた。
「パック?」
あれ。さっきまで足元にいたはずのパックがいつの間にかいなくなってる。
先に中に入ったのかと思ったら、そうじゃなかった。
鳥ならではだな。カモメは洗濯ものを干しているロープにとまって休んでいた。
みんなのんびりできる場所で休むのがいいよな。夕飯ができたらまた呼べばいいさ。
なあんて思い、小屋の中に入る。
そのまま何事も無かったかのように外に出て小屋の扉を閉めた。
カピーの横に座り込み彼に微笑みかける。
「僕もカピーと一緒にしばらくここで休もうかな」
「きゅっきゅ」
そかそか。地面と顎の間に指先を入れると、彼は顎をあげ「撫でていいよ」と動く。
カピーは濡れておらずふわふわしていた。
動物っていいねえ。癒されるよお。
「ビャクヤさーん。どうしたんですかー?」
中から鈴が鳴るようなニーナの声がする。
容姿は抜群だというのに、どうしてこうも心がときめかないのか。
病弱だった僕はこうして女の子と接する機会は殆どなかった。本来ならドキマギしたり、ちょっとした仕草に頬を赤らめたりするのだと思う。
はああ。
ん? ニーナが着ているブラジャーまで洗ってしまって全裸だから気が引けるのかって?
その程度で僕がカピーと現実逃避しようなんて思わないさ。そもそも下半身丸出しなんだし。
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