85 / 167
85.声と刻印
しおりを挟む
龍を追い返したエルラインは、転移魔術を唱え、俺たちはローマの俺の自宅に移動する。
自宅にはカチュアが控えていて、家事をこなしてくれてた。彼女は突然俺たちが現れたというのに全く動じず「おかえりなさーい」と挨拶して来る。
こ、これは大物だぜ。俺なら驚きでひっくり返るね。
「ただいま。カチュア。少しエルと話をする為に戻って来たんだよ」
「はあい。ごゆっくりー。お風呂にも入っていくー?」
カチュアはいつもの天真爛漫な態度を崩さず、俺に風呂へ入るかたずねてくる。
風呂! 風呂にはチャンスがあれば入りたい。
「せっかく戻って来たから入るよ」
「はあい。じゃあ準備しとくねー」
「ありがとう。カチュア」
カチュアはその言葉を最後に部屋の掃除に向かったようだ。
彼女を見送った後、俺とエルラインは椅子に座り飲み物片手に先程の龍について検討することにした。
「エルはさっき龍が言ってた事は何のことか想像つくの?」
「まあ大体はね。それを君に伝えようと思って、ここに来たわけだよ」
ええと確か、刻印と声だっけか。どっちも全く想像付かないぞ!
「君がここに来てから、不自然な事はなかったかい?」
「急にそう言われてもなあ……」
「サイクロプスの事は覚えているかい? そして、今度は龍だ」
ええと、最初は虎に襲われて、リザードマン達が理由は分からないが飛竜が暴走したと言っていた。
次にオーガは……違うな。オークの村を襲ったヒュドラ。魔の森の境界付近に現れたサイクロプス。
そして、龍……
思い出すと随分多くのモンスターと戦っている。それも災害級のものが多い。気になるのはリザードマン達が言っていた言葉……飛竜が暴れ出して小鬼の村を襲ったことだ。
魔の森だからモンスターが多発すると思っていたが、こうもホイホイ太刀打ちできないモンスターが出現したとすればオークの村のように全ての村が全滅するんじゃないか?
魔の森というくらいだからこんなもんかと考えていたんだけど、異常事態だよな……ベリサリウスがあっさり倒してたのと、俺も転移して来たばかりだったからそこまで気が回らなかったけど……
じゃあこの異常事態は何故起こったのか? 推測ではあるが、俺とベリサリウスが関係しているに違いない。魔の森に俺達異分子が来たから、異常事態が発生した。そう考えればしっくりくるよな。
これと声が関係している?
「エル。確かに俺達が来て以来、魔の森で異常事態が続いてるように思えるけど。これの原因が声なのかな?」
「何者かが、声でモンスターを君たちへ差し向けようとしていたらどうだい?」
「それなら辻褄はあうなあ。そんな魔法があるのか?」
「そうだね……魔術なら可能だね」
「……犯人はエル?」
「まさか。僕ならもっと直接的にやるよ。ふふふ」
た、確かにそうだな……エルラインならもっとえげつない手を使うはずだよ……不確かな声なんぞで呼び寄せたりしない。転移魔法でぶつけるくらいはやりそうだよ。
エ、エルライン。頼むからその悪そうな笑い声をやめてくれないか? やりそうで怖い。
「そ、そうだな。ならば……誰だ……」
「可能性としては一番高いのは聖教騎士団だろうね。次がエルフの誰か」
「エルフってことは精霊術でも可能なのかな?」
「分からない。僕は精霊術の事が分からないから、出来るかもしれないって思っただけだよ」
「なるほど……不明な技術か魔術ってことかな。俺達を呼び寄せた聖教騎士団の幹部だっけ? が召喚された英雄を潰す為に差し向けたと考えれば辻褄はあうか」
「まあ、真相は明らかではないけどね。そう考えるのが近そうじゃない?」
「確かに辻褄は合うけど……呼び出すのに多大な労力がかかるんだろ。潰すくらいなら取り込もうとするんじゃないか?」
「どうなんだろうね。犯人を突き止めないことには何とも言えないよ。一つ言えることは、何者かがモンスターをこっちへ誘導してるってことだけだよ」
「それだけ分かれば充分か。この先もありえるってことだよな」
「まあね。君たちならまあ問題ないと思うけどね」
エルラインは肩を竦め、俺を見やる。あの巨大なサイクロプスやヒュドラでさえベリサリウスの相手にはならなかったから、大丈夫なんだろうけど。彼が居ない時にローマが襲われたら?
いや、それも想定して警戒網を敷いている。問題無いか。
「今一しっくりこないけど、声についてはだいたい理解したよ。今後もモンスターに警戒しておけば済む話かな」
「魔の森に君たちがいるからモンスターが来る。君たちが居なければ来ない。なら特に問題ないんじゃないかな。倒すのは面倒かもしれないけどね」
「確かに。ベリサリウス様さえ居れば問題ない」
「……相変わらず自分を入れないんだね……」
「ま、まあいいじゃないか! 刻印について教えてくれないか?」
「刻印は何の事か不明だね」
あれ? 不明なのにだいたい予想がつくってエルラインは言ったのか? 不明だけど予想がつくか……となれば、魔の森が関わっていることではないと予想がつく。
龍は「刻印を持つ者に会いに来た」と言っていた。「会いに来た」か。なら対象の人物がいるはず。そうか!
「予想がついたよ。エル。魔の森に来た人間達のうち誰かに会いに来たってことか」
「うん。声のついでにって感じだったけどね」
「会いたいなら会わせてもいいんだけど……平和的にすむならさ」
「全く君は……刻印の方は余り問題じゃないことが分かったかな?」
「ああ。声に導かれた龍たちは何をするつもりだったんだろう?」
「龍に聞けばいいんじゃない? だいたい考えはまとまったかい?」
「あ、ああ。だけど、ベリサリウス様にもついてきてもらおうかな……」
「どっちでもいいけど。君と僕だけでもいいんじゃないかな。君は話し合いで解決するつもりなんだろう?」
「もちろんそのつもりだよ。なら、ベリサリウス様についてきてもらわなくてもいいか……報告はするけど。今からさ」
「全く、君はベリサリウスが好きだね」
「そういう問題じゃないんだけどなあ。まあいいか」
話を整理してみると、大した問題じゃない気がしてきたよ。龍とは声について議論するだろ。俺達が危害を加えるつもりがないことを説明する。「不快な声」って言ってたから誤解がありそうだしね。
刻印については、もしどうしても会いたそうなら手伝う。龍に引いてもらうのだから、そのお礼ってことで説得材料の一つに使おう。
良し。何とかなりそうだ。
俺は急ぎベリサリウスへ龍の事について報告を行うと、彼は俺に一任すると命令を下す。どうもついていく必要が無いと彼は考えたようだ。いざというときはエルラインを頼ろう。どうやら龍より強いみたいだからさ。
え? 俺? 戦うつもりは毛頭ない。どうしてもとなれば、プロコピウス(本物)の出番だぜ!
結局この日はラヴェンナには向かわず自宅で就寝することにした。ラヴェンナには明日龍の事が済んでから向かうことにしよう。
自宅にはカチュアが控えていて、家事をこなしてくれてた。彼女は突然俺たちが現れたというのに全く動じず「おかえりなさーい」と挨拶して来る。
こ、これは大物だぜ。俺なら驚きでひっくり返るね。
「ただいま。カチュア。少しエルと話をする為に戻って来たんだよ」
「はあい。ごゆっくりー。お風呂にも入っていくー?」
カチュアはいつもの天真爛漫な態度を崩さず、俺に風呂へ入るかたずねてくる。
風呂! 風呂にはチャンスがあれば入りたい。
「せっかく戻って来たから入るよ」
「はあい。じゃあ準備しとくねー」
「ありがとう。カチュア」
カチュアはその言葉を最後に部屋の掃除に向かったようだ。
彼女を見送った後、俺とエルラインは椅子に座り飲み物片手に先程の龍について検討することにした。
「エルはさっき龍が言ってた事は何のことか想像つくの?」
「まあ大体はね。それを君に伝えようと思って、ここに来たわけだよ」
ええと確か、刻印と声だっけか。どっちも全く想像付かないぞ!
「君がここに来てから、不自然な事はなかったかい?」
「急にそう言われてもなあ……」
「サイクロプスの事は覚えているかい? そして、今度は龍だ」
ええと、最初は虎に襲われて、リザードマン達が理由は分からないが飛竜が暴走したと言っていた。
次にオーガは……違うな。オークの村を襲ったヒュドラ。魔の森の境界付近に現れたサイクロプス。
そして、龍……
思い出すと随分多くのモンスターと戦っている。それも災害級のものが多い。気になるのはリザードマン達が言っていた言葉……飛竜が暴れ出して小鬼の村を襲ったことだ。
魔の森だからモンスターが多発すると思っていたが、こうもホイホイ太刀打ちできないモンスターが出現したとすればオークの村のように全ての村が全滅するんじゃないか?
魔の森というくらいだからこんなもんかと考えていたんだけど、異常事態だよな……ベリサリウスがあっさり倒してたのと、俺も転移して来たばかりだったからそこまで気が回らなかったけど……
じゃあこの異常事態は何故起こったのか? 推測ではあるが、俺とベリサリウスが関係しているに違いない。魔の森に俺達異分子が来たから、異常事態が発生した。そう考えればしっくりくるよな。
これと声が関係している?
「エル。確かに俺達が来て以来、魔の森で異常事態が続いてるように思えるけど。これの原因が声なのかな?」
「何者かが、声でモンスターを君たちへ差し向けようとしていたらどうだい?」
「それなら辻褄はあうなあ。そんな魔法があるのか?」
「そうだね……魔術なら可能だね」
「……犯人はエル?」
「まさか。僕ならもっと直接的にやるよ。ふふふ」
た、確かにそうだな……エルラインならもっとえげつない手を使うはずだよ……不確かな声なんぞで呼び寄せたりしない。転移魔法でぶつけるくらいはやりそうだよ。
エ、エルライン。頼むからその悪そうな笑い声をやめてくれないか? やりそうで怖い。
「そ、そうだな。ならば……誰だ……」
「可能性としては一番高いのは聖教騎士団だろうね。次がエルフの誰か」
「エルフってことは精霊術でも可能なのかな?」
「分からない。僕は精霊術の事が分からないから、出来るかもしれないって思っただけだよ」
「なるほど……不明な技術か魔術ってことかな。俺達を呼び寄せた聖教騎士団の幹部だっけ? が召喚された英雄を潰す為に差し向けたと考えれば辻褄はあうか」
「まあ、真相は明らかではないけどね。そう考えるのが近そうじゃない?」
「確かに辻褄は合うけど……呼び出すのに多大な労力がかかるんだろ。潰すくらいなら取り込もうとするんじゃないか?」
「どうなんだろうね。犯人を突き止めないことには何とも言えないよ。一つ言えることは、何者かがモンスターをこっちへ誘導してるってことだけだよ」
「それだけ分かれば充分か。この先もありえるってことだよな」
「まあね。君たちならまあ問題ないと思うけどね」
エルラインは肩を竦め、俺を見やる。あの巨大なサイクロプスやヒュドラでさえベリサリウスの相手にはならなかったから、大丈夫なんだろうけど。彼が居ない時にローマが襲われたら?
いや、それも想定して警戒網を敷いている。問題無いか。
「今一しっくりこないけど、声についてはだいたい理解したよ。今後もモンスターに警戒しておけば済む話かな」
「魔の森に君たちがいるからモンスターが来る。君たちが居なければ来ない。なら特に問題ないんじゃないかな。倒すのは面倒かもしれないけどね」
「確かに。ベリサリウス様さえ居れば問題ない」
「……相変わらず自分を入れないんだね……」
「ま、まあいいじゃないか! 刻印について教えてくれないか?」
「刻印は何の事か不明だね」
あれ? 不明なのにだいたい予想がつくってエルラインは言ったのか? 不明だけど予想がつくか……となれば、魔の森が関わっていることではないと予想がつく。
龍は「刻印を持つ者に会いに来た」と言っていた。「会いに来た」か。なら対象の人物がいるはず。そうか!
「予想がついたよ。エル。魔の森に来た人間達のうち誰かに会いに来たってことか」
「うん。声のついでにって感じだったけどね」
「会いたいなら会わせてもいいんだけど……平和的にすむならさ」
「全く君は……刻印の方は余り問題じゃないことが分かったかな?」
「ああ。声に導かれた龍たちは何をするつもりだったんだろう?」
「龍に聞けばいいんじゃない? だいたい考えはまとまったかい?」
「あ、ああ。だけど、ベリサリウス様にもついてきてもらおうかな……」
「どっちでもいいけど。君と僕だけでもいいんじゃないかな。君は話し合いで解決するつもりなんだろう?」
「もちろんそのつもりだよ。なら、ベリサリウス様についてきてもらわなくてもいいか……報告はするけど。今からさ」
「全く、君はベリサリウスが好きだね」
「そういう問題じゃないんだけどなあ。まあいいか」
話を整理してみると、大した問題じゃない気がしてきたよ。龍とは声について議論するだろ。俺達が危害を加えるつもりがないことを説明する。「不快な声」って言ってたから誤解がありそうだしね。
刻印については、もしどうしても会いたそうなら手伝う。龍に引いてもらうのだから、そのお礼ってことで説得材料の一つに使おう。
良し。何とかなりそうだ。
俺は急ぎベリサリウスへ龍の事について報告を行うと、彼は俺に一任すると命令を下す。どうもついていく必要が無いと彼は考えたようだ。いざというときはエルラインを頼ろう。どうやら龍より強いみたいだからさ。
え? 俺? 戦うつもりは毛頭ない。どうしてもとなれば、プロコピウス(本物)の出番だぜ!
結局この日はラヴェンナには向かわず自宅で就寝することにした。ラヴェンナには明日龍の事が済んでから向かうことにしよう。
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました
第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった
服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです
レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる