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53.偵察
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「エル、魔法でも遠隔で会話をかわすことは出来るのか?」
「ん。そうだね。できるよ」
「ということは相手も離れていても会話が出来るってことか」
「んー。大きな街同士で手紙の代わりに使われるくらいだよ。一般的じゃあないと思うよ」
エルラインが使っているのは魔術だと言っていた。彼から何度も離れたところから俺に会話がされていたから、魔法でも可能なんじゃないかと懸念したわけだ。
彼曰く、魔術と魔法は似たようなものらしいから。そこで、聖教騎士団も会話が出来る伝達魔法があるのではとエルラインに確認を取った。
一般的じゃないとは言え、軍隊では必須の技能と思うんだけど......情報伝達の重要性に気が付かないわけはないと思う。いや、戦闘集団とはいえ地球の中世にあった宗教騎士団に似ているものなら、単なる私設戦闘集団に過ぎないけど。
まあ、警戒しておくに越したことは無いな。
「そうか。一応懸念点としてベリサリウス様に伝えておくか。ありがとう」
「全く、君たちの発想は面白いね。遠隔会話をそれほど重要視するなんてね」
「エルが遠隔会話を俺にして来ただろ?だから聞いてみたんだよ」
「ああ。僕の遠隔会話は特別性さ。魔法じゃこうはいかない」
「魔法でも風の精霊術と似たようなものだろ?」
「ああ。君からしたら同じだろうね」
「それが分かれば良しだよ。俺もその魔法使いたいよ」
「ははは。地味な魔法に興味を持つんだね。面白そうだから君でも使えるように考えてみるよ」
クスクスと子供っぽい笑い声をあげるエルライン。
「それはありがたい。できたらいいな」
エルラインと話をしていたら、飛龍の元まで到着した。すでにティンが飛龍の前で待っている。あ。
「エリスさん。ありがとうございます」
俺はずっと無言で付いて来たエリスが何をしていたか気が付き、彼女に礼を行う。
「プロなんとかさん。ベリサリウス様の為になる話をそこのエル......ラインだったかしら、と話をしていたから、黙ってティンを呼んだわよ」
彼女は俺達が会話している間に、風の精霊術でティンに飛龍の前へ来るように伝言してくれていたんだ。いつもこれほど気が回るなら、ベリサリウスも見直すかもしれないのに......彼の前だとエリスは骨抜きになるんだよなあ。残念だ。
「助かりましたよ」
俺が応じると、彼女は胸の下で腕を組みおっぱいを少し持ち上げる。そして、少し嫌らしい顔をして口を開く。
「愛しのティンちゃんと一緒ね。ベリサリウス様も気を回すんだから。ウフフ」
「そうなんですか! 嬉しいです! ピウス様!」
エリスはわざわざティンに聞こえるように大きな声で言ったものだから、ティンがひまわりのような笑顔で元気よく俺に目をやる。こ、困ったぞ。恨めしそうにエリスを見ると、彼女はますますニヤニヤするばかり......
気を取り直してエルラインを確認すると、これまたいい笑顔で俺を見つめている。彼はリッチのくせにこういう事で楽しめるのかよ!
「そ、その何だ......ティン。俺は君がいつも元気いっぱいで仕事を手伝ってくれて助かっているよ」
「ありがとうございます!」
ティンは直視できないくらいの満面の笑みで、元気よく俺に謝辞を述べた。
「このヘタレ......」
「がっかりだね」
外野の声がするが、聞こえない! 聞こえてないんだからな。
俺はわざとらしく咳払いをすると、エルラインに向けて口を開く。
「エル。飛龍には三人までしか乗れないんだ。君はどうする?」
「ああ。そんなことかい。僕は君たちの傍を飛んでいるから大丈夫だよ」
そういえばエルは飛べるんだった。はじめて会った時も宙に浮いていたな。
「えええええ。なんですって!」
これに驚愕したのはエリスだ。エルラインが魔術で飛ぶことがそんなにおかしい事なのかな?
「エリスさん。魔術で飛ぶのがそんなにおかしい事なんですか?」
「ま、魔術ですって! この人何者なの......」
「リッチらしいですけど」
「なんですって! プロなんとかさん! リッチが何者か分かってるの?」
「いえ。でもベリサリウス様が傍に居ていいとおっしゃったんで」
「そう。ベリサリウス様が! エルさん。よろしくね。驚いてごめんなさいねー。魔術が使えるなら飛べても不思議じゃないわよね」
エリスはエルラインに向きなおり、頭を下げた。さすがのエルラインもこれには苦笑いだ......
うわああ。これには俺も引くわ。エリスにとってベリサリウスが白と言えば黒も白になるんだ。彼がリッチだとか些細な問題なんだろうよ。
どうも魔術と魔法は違うものらしい。エリスの驚き方を見るに魔法より魔術のほうが上位に思えるな。俺はまだ魔法とは何かを触りだけエルラインから聞いたに過ぎないから、今魔術のことを聞いても理解できないだろう。
今後魔法の事を教えてもらいながら、魔術について少し聞いてみるか。
◇◇◇◇◇
飛龍に乗り上空にあがった俺達だったが、エリスへ続々とパオラからハーピーの調査結果が連絡されているようだ。連絡を受け、聖教騎士団の居場所に当たりを付けた俺達は奴らをの元へと向かっている。
エリスがパオラから情報を聞きながら目的地へ迅速に行く為に御者を買って出てくれた。これは非常にありがたい! 俺はやっと飛龍を操れるようになったばかりで、正直御者に不安があったんだよね。
ティンは俺が肩車を行い、エルラインは少し離れたところで飛行している。俺にとっては万全の体制が意図せず構築されたんだぜ。よかった......
エルラインは顔が見えないから分からないけど、俺達三人は緊張した面持ちで眼下を皿のように凝視する。どこだ? 聖教騎士団はどこにいるんだ?
「ピウス様、居ました!」
空を飛ぶことが出来る種族――ハーピーは人間より遥かに目が良い。俺の目ではまだ確認できないがティンが聖教騎士団を見つけたようだ。
ティンの指さす方向へ飛龍を飛ばすと、俺の目にも聖教騎士団が見えて来た。
森の中へ集合した聖教騎士団は隊長らしき人物が前に立ち整列している。ちょうど出発をする時だったらしく、十名に七つのグループに分かれ次々に散開していく。残った隊長を含む三十名はここで待機するのだろうか?
俺は一先ずベリサリウスへエリスを通じて状況を報告する。聖教騎士団は全て徒歩。十名が分かれて進軍中と。
ベリサリウスと直接話が出来ればいいのだけど、残念ながらエリスの風の精霊術は一方通行だ。状況を逐一伝えることしかできない。
「エリスさん、一旦ベリサリウス様の元へ戻りましょう」
「分かったわ」
ベリサリウスの作戦は分かれたグループの各個撃破だ。ベリサリウスがデイノニクスに乗り聖教騎士団の十名へ奇襲をかけ、猫耳族が待つ木の下まで誘引する。罠にはめた聖教騎士団へ猫耳族が襲い掛かるという戦法だ。
聖教騎士団は魔の森の境界線から少し入ったところへいたから、一日歩いてもローマには届かない。境界線から真っすぐ旧小鬼村まで向かったとしても朝から出発し夜までかかる。
ローマへは小鬼の村からさらに丸一日かかる距離にあるから、今日のところはまだ距離がお互い離れ過ぎている。一旦ベリサリウスと今後の相談をしたほうがいいだろう。
「ん。そうだね。できるよ」
「ということは相手も離れていても会話が出来るってことか」
「んー。大きな街同士で手紙の代わりに使われるくらいだよ。一般的じゃあないと思うよ」
エルラインが使っているのは魔術だと言っていた。彼から何度も離れたところから俺に会話がされていたから、魔法でも可能なんじゃないかと懸念したわけだ。
彼曰く、魔術と魔法は似たようなものらしいから。そこで、聖教騎士団も会話が出来る伝達魔法があるのではとエルラインに確認を取った。
一般的じゃないとは言え、軍隊では必須の技能と思うんだけど......情報伝達の重要性に気が付かないわけはないと思う。いや、戦闘集団とはいえ地球の中世にあった宗教騎士団に似ているものなら、単なる私設戦闘集団に過ぎないけど。
まあ、警戒しておくに越したことは無いな。
「そうか。一応懸念点としてベリサリウス様に伝えておくか。ありがとう」
「全く、君たちの発想は面白いね。遠隔会話をそれほど重要視するなんてね」
「エルが遠隔会話を俺にして来ただろ?だから聞いてみたんだよ」
「ああ。僕の遠隔会話は特別性さ。魔法じゃこうはいかない」
「魔法でも風の精霊術と似たようなものだろ?」
「ああ。君からしたら同じだろうね」
「それが分かれば良しだよ。俺もその魔法使いたいよ」
「ははは。地味な魔法に興味を持つんだね。面白そうだから君でも使えるように考えてみるよ」
クスクスと子供っぽい笑い声をあげるエルライン。
「それはありがたい。できたらいいな」
エルラインと話をしていたら、飛龍の元まで到着した。すでにティンが飛龍の前で待っている。あ。
「エリスさん。ありがとうございます」
俺はずっと無言で付いて来たエリスが何をしていたか気が付き、彼女に礼を行う。
「プロなんとかさん。ベリサリウス様の為になる話をそこのエル......ラインだったかしら、と話をしていたから、黙ってティンを呼んだわよ」
彼女は俺達が会話している間に、風の精霊術でティンに飛龍の前へ来るように伝言してくれていたんだ。いつもこれほど気が回るなら、ベリサリウスも見直すかもしれないのに......彼の前だとエリスは骨抜きになるんだよなあ。残念だ。
「助かりましたよ」
俺が応じると、彼女は胸の下で腕を組みおっぱいを少し持ち上げる。そして、少し嫌らしい顔をして口を開く。
「愛しのティンちゃんと一緒ね。ベリサリウス様も気を回すんだから。ウフフ」
「そうなんですか! 嬉しいです! ピウス様!」
エリスはわざわざティンに聞こえるように大きな声で言ったものだから、ティンがひまわりのような笑顔で元気よく俺に目をやる。こ、困ったぞ。恨めしそうにエリスを見ると、彼女はますますニヤニヤするばかり......
気を取り直してエルラインを確認すると、これまたいい笑顔で俺を見つめている。彼はリッチのくせにこういう事で楽しめるのかよ!
「そ、その何だ......ティン。俺は君がいつも元気いっぱいで仕事を手伝ってくれて助かっているよ」
「ありがとうございます!」
ティンは直視できないくらいの満面の笑みで、元気よく俺に謝辞を述べた。
「このヘタレ......」
「がっかりだね」
外野の声がするが、聞こえない! 聞こえてないんだからな。
俺はわざとらしく咳払いをすると、エルラインに向けて口を開く。
「エル。飛龍には三人までしか乗れないんだ。君はどうする?」
「ああ。そんなことかい。僕は君たちの傍を飛んでいるから大丈夫だよ」
そういえばエルは飛べるんだった。はじめて会った時も宙に浮いていたな。
「えええええ。なんですって!」
これに驚愕したのはエリスだ。エルラインが魔術で飛ぶことがそんなにおかしい事なのかな?
「エリスさん。魔術で飛ぶのがそんなにおかしい事なんですか?」
「ま、魔術ですって! この人何者なの......」
「リッチらしいですけど」
「なんですって! プロなんとかさん! リッチが何者か分かってるの?」
「いえ。でもベリサリウス様が傍に居ていいとおっしゃったんで」
「そう。ベリサリウス様が! エルさん。よろしくね。驚いてごめんなさいねー。魔術が使えるなら飛べても不思議じゃないわよね」
エリスはエルラインに向きなおり、頭を下げた。さすがのエルラインもこれには苦笑いだ......
うわああ。これには俺も引くわ。エリスにとってベリサリウスが白と言えば黒も白になるんだ。彼がリッチだとか些細な問題なんだろうよ。
どうも魔術と魔法は違うものらしい。エリスの驚き方を見るに魔法より魔術のほうが上位に思えるな。俺はまだ魔法とは何かを触りだけエルラインから聞いたに過ぎないから、今魔術のことを聞いても理解できないだろう。
今後魔法の事を教えてもらいながら、魔術について少し聞いてみるか。
◇◇◇◇◇
飛龍に乗り上空にあがった俺達だったが、エリスへ続々とパオラからハーピーの調査結果が連絡されているようだ。連絡を受け、聖教騎士団の居場所に当たりを付けた俺達は奴らをの元へと向かっている。
エリスがパオラから情報を聞きながら目的地へ迅速に行く為に御者を買って出てくれた。これは非常にありがたい! 俺はやっと飛龍を操れるようになったばかりで、正直御者に不安があったんだよね。
ティンは俺が肩車を行い、エルラインは少し離れたところで飛行している。俺にとっては万全の体制が意図せず構築されたんだぜ。よかった......
エルラインは顔が見えないから分からないけど、俺達三人は緊張した面持ちで眼下を皿のように凝視する。どこだ? 聖教騎士団はどこにいるんだ?
「ピウス様、居ました!」
空を飛ぶことが出来る種族――ハーピーは人間より遥かに目が良い。俺の目ではまだ確認できないがティンが聖教騎士団を見つけたようだ。
ティンの指さす方向へ飛龍を飛ばすと、俺の目にも聖教騎士団が見えて来た。
森の中へ集合した聖教騎士団は隊長らしき人物が前に立ち整列している。ちょうど出発をする時だったらしく、十名に七つのグループに分かれ次々に散開していく。残った隊長を含む三十名はここで待機するのだろうか?
俺は一先ずベリサリウスへエリスを通じて状況を報告する。聖教騎士団は全て徒歩。十名が分かれて進軍中と。
ベリサリウスと直接話が出来ればいいのだけど、残念ながらエリスの風の精霊術は一方通行だ。状況を逐一伝えることしかできない。
「エリスさん、一旦ベリサリウス様の元へ戻りましょう」
「分かったわ」
ベリサリウスの作戦は分かれたグループの各個撃破だ。ベリサリウスがデイノニクスに乗り聖教騎士団の十名へ奇襲をかけ、猫耳族が待つ木の下まで誘引する。罠にはめた聖教騎士団へ猫耳族が襲い掛かるという戦法だ。
聖教騎士団は魔の森の境界線から少し入ったところへいたから、一日歩いてもローマには届かない。境界線から真っすぐ旧小鬼村まで向かったとしても朝から出発し夜までかかる。
ローマへは小鬼の村からさらに丸一日かかる距離にあるから、今日のところはまだ距離がお互い離れ過ぎている。一旦ベリサリウスと今後の相談をしたほうがいいだろう。
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