23 / 59
23.しばしの休息と完璧な女装
しおりを挟む
「さ、さすがに疲れた……」
自室に入り、ふらふらと前のめりにベッドへ倒れ込む。
昨日からずっと起きているものな……それも濃すぎる時間を過ごしている。
地下を進み、激しい戦闘をこなし、書類作業から演説まで、一日でやる内容じゃない。
だけど、一気に進めなければせっかくヴィスコンティを捕縛したことが無駄になってしまう。
クーデターは迅速に権力を掌握することが肝要なのだ。
差し当たり、低級ながらも残った貴族たちである王国騎士と文官の支持を得ることができた。正確な数は分からないけど、離脱したものもいるだろう。
しかし、街の中には協力者である商人たちが網を張り巡らせている。不穏な動きがあればすぐに俺へ情報が伝わって来るように準備万端だ。
どちらかというと、動くとすれば彼らよりヴィスコンティの残党の方かな。
しばらく突っ伏した後、仰向けに体勢を変える。
倒れ込んだ時に手を離した包みを手繰り寄せ、結び目を解く。
「サンドイッチか。食べるかそのまま寝るか悩ましい」
腹は減っているのだけど、眠気がそれ以上にすさまじい。
食べられる時に食べるのが俺の信条……な、ん……。
◇◇◇
「……は!」
サンドイッチに手を伸ばしたところまでは覚えているのだけど、どうやら寝てしまっていたようだ。
窓から差し込む光から、もう昼前くらいなんじゃないだろうか。
誰かがサンドイッチを包みに戻して机の上に置いてくれたらしい。ついでにといってはなんだけど、毛布までかけてくれている。
更には、白銀の鎧も専用の収納場所に置かれていた。
あのまま硬い鎧を着て寝ていたら、今頃体が痛くなっているところだ。
九曜か桔梗がやってくれたのだろう。
ありがとうと心の中で呟きつつ、体を起こす。
「ぐ……」
無理して動かしたためか、右ひざと左腕の肘辺りが軋み鈍痛が。
膝にくるとは運動不足か? と思ったけど地下から地上へとか普段使わない筋肉を使ったし戦闘中、無理な体勢をとったりもした。
左腕は仕方がない……したたかに壁にぶつけてしまったもの。
「九曜、桔梗」
「ここに」
「……是」
呼びかけると天井からストンと二人が降りてきて片膝を付き顔をあげる。
「二人とも、街で俺と行動を供にした時の服装に着替えてくれ。着替えたら中庭に」
「ここは王宮ですが」
桔梗はギョッとしたのか表情こそ変わっていないが、声色を変えて応じた。
「もう、遠慮する必要なんてない。言っただろ。日の当たる場所で共にと。小さな一歩だけど、まずは一緒に食事をとろう」
「は、はい」
「……了」
右手を振ると霞のように二人が消えていく。
種族特性もあるとはいえ、俺がどれだけ修行してもああいう動きはできないだろう。ちょっと羨ましい。
彼らが日本でスポーツ選手をやったりなんかしたら、すぐに日本代表になってお茶の間を沸かせること確実だ。
「王宮も作りを変えないとなあ……」
自室を出て中庭に向かう回廊で一人呟く。
ディアナは昨日からメイド用の居室に戻っているのだけど、現在この広い王宮で働く使用人は彼女唯一人である。
桔梗と九曜にもすぐに部屋を割り当てるつもりでいるが、それでもたった四部屋を使うだけ。
使用人たちは呼び戻すとしても、侍女や執事ら下級貴族の支族たちはもういない。王族用の居室も無駄になる。
俺と三人が住むだけだったら、王族用の空間を改装すりゃ十分だな。使用人用のところはそのまま残し……いや、今は他にやることが……。
落ち着いてからじっくりやればいいさ。
中庭につくと、ふんふんとご機嫌に鼻歌を歌いながら食事の準備をしているディアナの姿が見えた。
彼女は見慣れたメイド服姿で、テキパキとテーブルを整えている。
「イル様! おはようございます」
「桔梗から聞いていたのか?」
「起きられたことだけはお聞きしておりました。きっとイル様はこちらでお食事をとられると思い、食事の準備をしていたんです」
「昨日のサンドイッチがあるからそれでと思っていたんだけど」
サンドイッチの入った包みをポンとテーブルに置く。
それを見た彼女はまん丸の目を大きく見開き、ささっと包みを小脇に抱えた。
「い、いけません。昨日のものでは」
「問題ない。昨日の夜のものだろ。それにディアナが作ってくれたものだから、ちゃんと食べたい」
「イル様……」
目をうるませ感動した様子のディアナだったが、包みを手放そうとしてくれない。
「テーブルに戻して。あと、そろそろ二人来るはず」
「もう来ております。イル様」
「……是」
お、おおう。いきなり背後に立たれたから背筋がぞわっとした。
体ごと後ろに向きをかえると、桔梗と九曜の二人がさっと片膝をつく。
二人とも着替えてきているので、いつもと雰囲気が異なる。
「桔梗さん、はじめてお顔を拝見いたしましたが、凛として美しいです」
「い、いえ……桔梗は、そんな」
たじろく桔梗に向け彼女を動揺させた張本人であるディアナはふんわりとした笑顔を浮かべた。
続いて彼女の目線は九曜に。
「九曜さんは変わった服をお召しですね。ですが、クールな雰囲気の九曜さんにとても似合っています」
「……否」
九曜は桔梗と違って、顔に自分の気持ちが出る。
言われ慣れていないことを言われた彼は、目線を下に下げ困惑している様子。
彼の衣服は俺が見繕ったんだ。すっとした細い目にキリッとした細い眉、薄い唇に黒髪といった九曜には、王国風の服じゃなく異国情緒溢れた者の方がいいと思ってさ。
灰色の長袖、長ズボンの上から着物のような空色のローブを羽織り、腰を白に薄く青色が入った長い帯を巻いている。
前世風の言葉を使えば、古代中華風といったところ。
細くてもこういう涼やかな青年な見た目だったら、俺も外見で苦労することはなかったんだろうか。
いや、今はこの見た目を活かそうと思いなおしている。完璧に変装できたのも、この見た目のおかげなんだから。
今は感謝の気持ちも……す、少しだけ、ある。
「ディアナ、俺一人で食べるわけじゃないから。そのサンドイッチも分けて食べるよ」
「はい!」
「後で、少し話がしたい。ついでに頼みたいこともあるから、食事の後に部屋へ来てくれるか」
「承知しました!」
そんなわけで、ディアナが食事の準備をし始めると桔梗と九曜も彼女を手伝うと申し出る。
いえいえと恐縮する彼女であったが、俺から「一緒に」と言うと三人で準備に取り掛かってくれた。
◇◇◇
「イル様。可憐です! 完璧で完全です! 不遜にもぎゅーっとしたくなっちゃいます」
「そ、そうか。そこまで言うなら、お礼にぎゅっとしてもい……うわっぷ」
は、早過ぎだろ。
街にいる時はディアナにメイクをしてもらうわけにもいかなかったので、自分であれやこれやと頑張っていたのだけど……結局難しくて紅を引いて軽く眉とアイシャドウを引く程度だった。あ、チークもポンポンしていたな。
彼女にやってもらうと、眉から線がはみ出すことも無い。すげえ。
食事の後、ディアナを自室に呼んだわけなのだけど、彼女への依頼ってのが女装だった。
彼女に頼んだら、とっても嬉しそうにメイク道具と服まで持ってきてくれてようやく今、完成したところである。
勘違いしないで欲しいのだけど、何も女装に目覚めて男の娘として暮らして行こうなんて思っているわけじゃあない。
ちゃんと必要に迫られ女装を行わざるを得ないことから、やっている。
それにしてもそろそろ離れて頂けないものだろうか。
ぬいぐるみじゃないんだから、抱きしめてもそんないいもんじゃないだろうに。
「ディアナ。一応、もう一度確認しておくけど」
「はい」
やんわりと彼女を体から離し、問いかける。
※本年もお世話になりました。よいお年を!
自室に入り、ふらふらと前のめりにベッドへ倒れ込む。
昨日からずっと起きているものな……それも濃すぎる時間を過ごしている。
地下を進み、激しい戦闘をこなし、書類作業から演説まで、一日でやる内容じゃない。
だけど、一気に進めなければせっかくヴィスコンティを捕縛したことが無駄になってしまう。
クーデターは迅速に権力を掌握することが肝要なのだ。
差し当たり、低級ながらも残った貴族たちである王国騎士と文官の支持を得ることができた。正確な数は分からないけど、離脱したものもいるだろう。
しかし、街の中には協力者である商人たちが網を張り巡らせている。不穏な動きがあればすぐに俺へ情報が伝わって来るように準備万端だ。
どちらかというと、動くとすれば彼らよりヴィスコンティの残党の方かな。
しばらく突っ伏した後、仰向けに体勢を変える。
倒れ込んだ時に手を離した包みを手繰り寄せ、結び目を解く。
「サンドイッチか。食べるかそのまま寝るか悩ましい」
腹は減っているのだけど、眠気がそれ以上にすさまじい。
食べられる時に食べるのが俺の信条……な、ん……。
◇◇◇
「……は!」
サンドイッチに手を伸ばしたところまでは覚えているのだけど、どうやら寝てしまっていたようだ。
窓から差し込む光から、もう昼前くらいなんじゃないだろうか。
誰かがサンドイッチを包みに戻して机の上に置いてくれたらしい。ついでにといってはなんだけど、毛布までかけてくれている。
更には、白銀の鎧も専用の収納場所に置かれていた。
あのまま硬い鎧を着て寝ていたら、今頃体が痛くなっているところだ。
九曜か桔梗がやってくれたのだろう。
ありがとうと心の中で呟きつつ、体を起こす。
「ぐ……」
無理して動かしたためか、右ひざと左腕の肘辺りが軋み鈍痛が。
膝にくるとは運動不足か? と思ったけど地下から地上へとか普段使わない筋肉を使ったし戦闘中、無理な体勢をとったりもした。
左腕は仕方がない……したたかに壁にぶつけてしまったもの。
「九曜、桔梗」
「ここに」
「……是」
呼びかけると天井からストンと二人が降りてきて片膝を付き顔をあげる。
「二人とも、街で俺と行動を供にした時の服装に着替えてくれ。着替えたら中庭に」
「ここは王宮ですが」
桔梗はギョッとしたのか表情こそ変わっていないが、声色を変えて応じた。
「もう、遠慮する必要なんてない。言っただろ。日の当たる場所で共にと。小さな一歩だけど、まずは一緒に食事をとろう」
「は、はい」
「……了」
右手を振ると霞のように二人が消えていく。
種族特性もあるとはいえ、俺がどれだけ修行してもああいう動きはできないだろう。ちょっと羨ましい。
彼らが日本でスポーツ選手をやったりなんかしたら、すぐに日本代表になってお茶の間を沸かせること確実だ。
「王宮も作りを変えないとなあ……」
自室を出て中庭に向かう回廊で一人呟く。
ディアナは昨日からメイド用の居室に戻っているのだけど、現在この広い王宮で働く使用人は彼女唯一人である。
桔梗と九曜にもすぐに部屋を割り当てるつもりでいるが、それでもたった四部屋を使うだけ。
使用人たちは呼び戻すとしても、侍女や執事ら下級貴族の支族たちはもういない。王族用の居室も無駄になる。
俺と三人が住むだけだったら、王族用の空間を改装すりゃ十分だな。使用人用のところはそのまま残し……いや、今は他にやることが……。
落ち着いてからじっくりやればいいさ。
中庭につくと、ふんふんとご機嫌に鼻歌を歌いながら食事の準備をしているディアナの姿が見えた。
彼女は見慣れたメイド服姿で、テキパキとテーブルを整えている。
「イル様! おはようございます」
「桔梗から聞いていたのか?」
「起きられたことだけはお聞きしておりました。きっとイル様はこちらでお食事をとられると思い、食事の準備をしていたんです」
「昨日のサンドイッチがあるからそれでと思っていたんだけど」
サンドイッチの入った包みをポンとテーブルに置く。
それを見た彼女はまん丸の目を大きく見開き、ささっと包みを小脇に抱えた。
「い、いけません。昨日のものでは」
「問題ない。昨日の夜のものだろ。それにディアナが作ってくれたものだから、ちゃんと食べたい」
「イル様……」
目をうるませ感動した様子のディアナだったが、包みを手放そうとしてくれない。
「テーブルに戻して。あと、そろそろ二人来るはず」
「もう来ております。イル様」
「……是」
お、おおう。いきなり背後に立たれたから背筋がぞわっとした。
体ごと後ろに向きをかえると、桔梗と九曜の二人がさっと片膝をつく。
二人とも着替えてきているので、いつもと雰囲気が異なる。
「桔梗さん、はじめてお顔を拝見いたしましたが、凛として美しいです」
「い、いえ……桔梗は、そんな」
たじろく桔梗に向け彼女を動揺させた張本人であるディアナはふんわりとした笑顔を浮かべた。
続いて彼女の目線は九曜に。
「九曜さんは変わった服をお召しですね。ですが、クールな雰囲気の九曜さんにとても似合っています」
「……否」
九曜は桔梗と違って、顔に自分の気持ちが出る。
言われ慣れていないことを言われた彼は、目線を下に下げ困惑している様子。
彼の衣服は俺が見繕ったんだ。すっとした細い目にキリッとした細い眉、薄い唇に黒髪といった九曜には、王国風の服じゃなく異国情緒溢れた者の方がいいと思ってさ。
灰色の長袖、長ズボンの上から着物のような空色のローブを羽織り、腰を白に薄く青色が入った長い帯を巻いている。
前世風の言葉を使えば、古代中華風といったところ。
細くてもこういう涼やかな青年な見た目だったら、俺も外見で苦労することはなかったんだろうか。
いや、今はこの見た目を活かそうと思いなおしている。完璧に変装できたのも、この見た目のおかげなんだから。
今は感謝の気持ちも……す、少しだけ、ある。
「ディアナ、俺一人で食べるわけじゃないから。そのサンドイッチも分けて食べるよ」
「はい!」
「後で、少し話がしたい。ついでに頼みたいこともあるから、食事の後に部屋へ来てくれるか」
「承知しました!」
そんなわけで、ディアナが食事の準備をし始めると桔梗と九曜も彼女を手伝うと申し出る。
いえいえと恐縮する彼女であったが、俺から「一緒に」と言うと三人で準備に取り掛かってくれた。
◇◇◇
「イル様。可憐です! 完璧で完全です! 不遜にもぎゅーっとしたくなっちゃいます」
「そ、そうか。そこまで言うなら、お礼にぎゅっとしてもい……うわっぷ」
は、早過ぎだろ。
街にいる時はディアナにメイクをしてもらうわけにもいかなかったので、自分であれやこれやと頑張っていたのだけど……結局難しくて紅を引いて軽く眉とアイシャドウを引く程度だった。あ、チークもポンポンしていたな。
彼女にやってもらうと、眉から線がはみ出すことも無い。すげえ。
食事の後、ディアナを自室に呼んだわけなのだけど、彼女への依頼ってのが女装だった。
彼女に頼んだら、とっても嬉しそうにメイク道具と服まで持ってきてくれてようやく今、完成したところである。
勘違いしないで欲しいのだけど、何も女装に目覚めて男の娘として暮らして行こうなんて思っているわけじゃあない。
ちゃんと必要に迫られ女装を行わざるを得ないことから、やっている。
それにしてもそろそろ離れて頂けないものだろうか。
ぬいぐるみじゃないんだから、抱きしめてもそんないいもんじゃないだろうに。
「ディアナ。一応、もう一度確認しておくけど」
「はい」
やんわりと彼女を体から離し、問いかける。
※本年もお世話になりました。よいお年を!
1
お気に入りに追加
1,405
あなたにおすすめの小説
鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。
しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。
つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。
お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。
この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。
これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。


お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる