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76.ソ連と国内政策の検討 現代
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茜が不思議そうな顔でソ連について聞いて来たことに対し父が答える。
「当時のソ連はどんどん共産圏を広げて行ってたんだよ。茜。こと陸軍だけに限って言えば広い領土もあって攻め落とすのはまず不可能だろうな」
「ふうん」
父が茜に説明すると茜は不思議そうな顔のまま頷く。
「そういや父さん。ソ連の動きが少しちぐはぐになってきてない?」
ソ連はこれまで神がかっているといっていいほど統制が取れた動きをしていた。フィンランドからあっさり手を引き東プロイセンを取った時を始めとして動きが非常に迅速だ。
東欧でソ連が動いているのに呼応するかのように、中国大陸は中華ソビエト共和国が足を止めていたが、東欧で戦争中だというのに中華ソビエト共和国が動いた。更にモンゴルまで一緒に動いて来たのだった。
「俺もそう思う。きっかけはフランスの敗戦だろうな」
「ソ連の想定よりも独仏の講和が早かったってこと?」
「それもあるが、ベトナム社会主義共和国の独立で中国共産党の抑えが効かなくなったんじゃないかと俺は思う」
「なるほど。そうなると中国共産党の更なる暴走もありえるよね」
「ああ。モンゴルも今回の中華民国との戦争で自信をつけただろう」
史実ではソ連と日本の間でモンゴルと満州の国境紛争が幾度か行われ軍事衝突もあったんだけど、この世界では国境紛争が起こっていない。ソ連がアメリカとの戦争を危惧してモンゴルを押さえていたんじゃないだろうか。
「モンゴルが満州に国境紛争を仕掛けるかもしれないってことかな?」
「その可能性はあるだろうな。やるなら中国共産党と共に行くんじゃないだろうか」
「ソ連は出てこない?」
「少なくとも最初からソ連が出ることはないだろう。国境紛争が起こってないことからソ連はアメリカとの戦争はリスクが高いと見ているはずだからな」
「そういえば、ソ連が出た場合は日本も参戦義務があるんだっけ」
「その通りだよ。日本もとなるとソ連が二の足を踏むのは分かる。ロシア公国にも手を出してないだろう」
「確かにそうだね」
「もう一つ、可能性としては中華ソビエト共和国が列強租界に侵入するってのもあるな」
「それはさすがに可能性が低くないかな?」
列強租界に手を出したとすれば、列強の介入が確実だから手を出さないんじゃないか。史実だと……列強連合軍とやり合った事件があったな確か……ありえない話でもないのかもしれないぞ。
「あー。健二くん、お父さん。焦げてる!」
話に夢中になっていた二人に茜が声をかける。ハッとした二人が網を見ると、肉が炭になっていた……
「おおお。肉が……」
父は頭を抱える。
「さ、先に食べようか」
三人は話を中断し、バーベキューを楽しむことにした。
食事を終え片付けが済む頃、辺りはすっかり暗くなり三人は花火の準備を行う。
三人で花火を楽しんだ後、夜空を眺めていると茜がふと呟く。
「健二くん。ノートの世界の日本って宇宙開発に熱心なんだって?」
茜は政略などより宇宙開発に興味があるようだと感じた健二は、日本の宇宙開発について思い返す。ノートの世界の日本は技術に対する熱意が凄まじく、海外からは「学者の天国」とまで言われているそうだ。
史実ではひんしゅくをかったような実験でも日本だとお金を出す。アメリカではじめてロケットを飛ばした人物は、今でこそ注目され有名になったが、当時は酷評されたらしい。
後の世になり有用な発見だと再評価される学説や技術って案外たくさんあり、当時から支援を行っていれば史実よりはやく開発が進むことも多々あるだろう。
「そうみたいだよ。宇宙開発だけでなくエネルギー開発とか他の技術開発や学者の育成に熱心らしいよ」
「ふうん。日本が世界初の月に行った人類になるかもしれないんだね」
茜は手を大きく広げ、月を眺めながら月面に着陸する日本の宇宙船を想像しているようだ。
「衛星を打ち上げるにはロケット技術もいるだろうし……なかなか大変だろうなあ」
健二の言葉に父が反応する。
「ロケット、ジェットエンジン、太陽電池、集積回路、原子力電池とかいろいろな技術開発が必要だな」
原子力という言葉を聞き、健二も茜の二人は一斉に父に振り返った。
「父さん。原子力って原爆も?」
「既に核分裂については研究が進んでると思うぞ」
「原爆には余りいいイメージないんだけど……」
原子力は放射能の有害性と環境汚染について深く理解しておいてもらわないと……健二はノートに詳しく書くことを心に誓う。
「原爆だけじゃなく、原子力発電所も欲しいところだしなあ。健二、技術が進み民間に電化製品が普及すると電力が大量に必要になる」
「ああ。エネルギー開発研究所は既存の発電所の発電効率の改善や別の資源を使った発電の研究もしているんだっけ?」
「そういうことだ。便利になればなるほど電力が必要になる。ダム開発も進むと思う」
「ダムかあ。ダムもそうだけど、以前、公害問題についてノートに書いたけど、排出規制や環境問題も提議しておいた方がいいよね」
「ああ。経済的にも今の内の方がいいだろうな」
自動車や工場の排出規制、環境汚染の問題は早くから取り組んでおいたほうが結局コストが安くなる。父が言う「今の内に」って話は健二にも理解できる。
環境対策や排出規制などの「コストを上げる」規制は、経済の引き締めになる。引き締めの金融政策を取る場合は、インフレ傾向……つまり景気が過熱気味の時に効果がある対応だ。
今後、経済が停滞期に入ったり、戦争が終わり需要が激減すると必ずデフレ傾向になる。その時に追い打ちをかけるように「コストを上げる」インフレ対策を行うと、よけい経済が悪化してしまう。
だから「今のうちに」なんだろう。
「父さん、規制といえば他の事も今のうちにやっておいた方がいい気がするんだけど」
「そうだなあ。食品衛生や除菌は直ぐにでもできるはずだ。これをやっておくことで亡くなる人も少なくなると思う」
食品衛生法で食品の「安全基準」を定め、民間にも石鹸による手指消毒、飲食店にも衛生基準を定めることで食中毒や不衛生による病気のかなりを防ぐことができるはずだ。
これもコストがかかるけど、「今のうちに」行っておくことが大事だよな。
「父さんも健二くんもいろいろ考えてるんだね。公害病とか破傷風で亡くなった人はいっぱいいたものね」
茜が感心したように二人を褒めたたえる。
「そういや茜。ノートの世界では高校まで義務教育になったみたいだぞ」
「ええ! 今の日本より進んでるじゃない」
父の言葉に茜は目を見開く。そうなんだよな。あの世界の日本は高校まで義務教育なんだよね。そして大学でも理系の方が授業料が安いという。それだけ政府は理系を重視してるわけだ。
当たり前だけど、文系学科より理系学科の方がコストはかかる。それでも授業料が安い……つまりそれだけ政府が補助をしてるってことなんだよね。
国民健康保険も年金も整備されたようだし、現代日本にかなり近くなってきたと思う。
「よし。父さん。ノートに書き込むよ」
「ああ。災害情報は向こう十年は忘れず書いておけよ」
「了解!」
健二はノートを開き、筆記を始める。
「当時のソ連はどんどん共産圏を広げて行ってたんだよ。茜。こと陸軍だけに限って言えば広い領土もあって攻め落とすのはまず不可能だろうな」
「ふうん」
父が茜に説明すると茜は不思議そうな顔のまま頷く。
「そういや父さん。ソ連の動きが少しちぐはぐになってきてない?」
ソ連はこれまで神がかっているといっていいほど統制が取れた動きをしていた。フィンランドからあっさり手を引き東プロイセンを取った時を始めとして動きが非常に迅速だ。
東欧でソ連が動いているのに呼応するかのように、中国大陸は中華ソビエト共和国が足を止めていたが、東欧で戦争中だというのに中華ソビエト共和国が動いた。更にモンゴルまで一緒に動いて来たのだった。
「俺もそう思う。きっかけはフランスの敗戦だろうな」
「ソ連の想定よりも独仏の講和が早かったってこと?」
「それもあるが、ベトナム社会主義共和国の独立で中国共産党の抑えが効かなくなったんじゃないかと俺は思う」
「なるほど。そうなると中国共産党の更なる暴走もありえるよね」
「ああ。モンゴルも今回の中華民国との戦争で自信をつけただろう」
史実ではソ連と日本の間でモンゴルと満州の国境紛争が幾度か行われ軍事衝突もあったんだけど、この世界では国境紛争が起こっていない。ソ連がアメリカとの戦争を危惧してモンゴルを押さえていたんじゃないだろうか。
「モンゴルが満州に国境紛争を仕掛けるかもしれないってことかな?」
「その可能性はあるだろうな。やるなら中国共産党と共に行くんじゃないだろうか」
「ソ連は出てこない?」
「少なくとも最初からソ連が出ることはないだろう。国境紛争が起こってないことからソ連はアメリカとの戦争はリスクが高いと見ているはずだからな」
「そういえば、ソ連が出た場合は日本も参戦義務があるんだっけ」
「その通りだよ。日本もとなるとソ連が二の足を踏むのは分かる。ロシア公国にも手を出してないだろう」
「確かにそうだね」
「もう一つ、可能性としては中華ソビエト共和国が列強租界に侵入するってのもあるな」
「それはさすがに可能性が低くないかな?」
列強租界に手を出したとすれば、列強の介入が確実だから手を出さないんじゃないか。史実だと……列強連合軍とやり合った事件があったな確か……ありえない話でもないのかもしれないぞ。
「あー。健二くん、お父さん。焦げてる!」
話に夢中になっていた二人に茜が声をかける。ハッとした二人が網を見ると、肉が炭になっていた……
「おおお。肉が……」
父は頭を抱える。
「さ、先に食べようか」
三人は話を中断し、バーベキューを楽しむことにした。
食事を終え片付けが済む頃、辺りはすっかり暗くなり三人は花火の準備を行う。
三人で花火を楽しんだ後、夜空を眺めていると茜がふと呟く。
「健二くん。ノートの世界の日本って宇宙開発に熱心なんだって?」
茜は政略などより宇宙開発に興味があるようだと感じた健二は、日本の宇宙開発について思い返す。ノートの世界の日本は技術に対する熱意が凄まじく、海外からは「学者の天国」とまで言われているそうだ。
史実ではひんしゅくをかったような実験でも日本だとお金を出す。アメリカではじめてロケットを飛ばした人物は、今でこそ注目され有名になったが、当時は酷評されたらしい。
後の世になり有用な発見だと再評価される学説や技術って案外たくさんあり、当時から支援を行っていれば史実よりはやく開発が進むことも多々あるだろう。
「そうみたいだよ。宇宙開発だけでなくエネルギー開発とか他の技術開発や学者の育成に熱心らしいよ」
「ふうん。日本が世界初の月に行った人類になるかもしれないんだね」
茜は手を大きく広げ、月を眺めながら月面に着陸する日本の宇宙船を想像しているようだ。
「衛星を打ち上げるにはロケット技術もいるだろうし……なかなか大変だろうなあ」
健二の言葉に父が反応する。
「ロケット、ジェットエンジン、太陽電池、集積回路、原子力電池とかいろいろな技術開発が必要だな」
原子力という言葉を聞き、健二も茜の二人は一斉に父に振り返った。
「父さん。原子力って原爆も?」
「既に核分裂については研究が進んでると思うぞ」
「原爆には余りいいイメージないんだけど……」
原子力は放射能の有害性と環境汚染について深く理解しておいてもらわないと……健二はノートに詳しく書くことを心に誓う。
「原爆だけじゃなく、原子力発電所も欲しいところだしなあ。健二、技術が進み民間に電化製品が普及すると電力が大量に必要になる」
「ああ。エネルギー開発研究所は既存の発電所の発電効率の改善や別の資源を使った発電の研究もしているんだっけ?」
「そういうことだ。便利になればなるほど電力が必要になる。ダム開発も進むと思う」
「ダムかあ。ダムもそうだけど、以前、公害問題についてノートに書いたけど、排出規制や環境問題も提議しておいた方がいいよね」
「ああ。経済的にも今の内の方がいいだろうな」
自動車や工場の排出規制、環境汚染の問題は早くから取り組んでおいたほうが結局コストが安くなる。父が言う「今の内に」って話は健二にも理解できる。
環境対策や排出規制などの「コストを上げる」規制は、経済の引き締めになる。引き締めの金融政策を取る場合は、インフレ傾向……つまり景気が過熱気味の時に効果がある対応だ。
今後、経済が停滞期に入ったり、戦争が終わり需要が激減すると必ずデフレ傾向になる。その時に追い打ちをかけるように「コストを上げる」インフレ対策を行うと、よけい経済が悪化してしまう。
だから「今のうちに」なんだろう。
「父さん、規制といえば他の事も今のうちにやっておいた方がいい気がするんだけど」
「そうだなあ。食品衛生や除菌は直ぐにでもできるはずだ。これをやっておくことで亡くなる人も少なくなると思う」
食品衛生法で食品の「安全基準」を定め、民間にも石鹸による手指消毒、飲食店にも衛生基準を定めることで食中毒や不衛生による病気のかなりを防ぐことができるはずだ。
これもコストがかかるけど、「今のうちに」行っておくことが大事だよな。
「父さんも健二くんもいろいろ考えてるんだね。公害病とか破傷風で亡くなった人はいっぱいいたものね」
茜が感心したように二人を褒めたたえる。
「そういや茜。ノートの世界では高校まで義務教育になったみたいだぞ」
「ええ! 今の日本より進んでるじゃない」
父の言葉に茜は目を見開く。そうなんだよな。あの世界の日本は高校まで義務教育なんだよね。そして大学でも理系の方が授業料が安いという。それだけ政府は理系を重視してるわけだ。
当たり前だけど、文系学科より理系学科の方がコストはかかる。それでも授業料が安い……つまりそれだけ政府が補助をしてるってことなんだよね。
国民健康保険も年金も整備されたようだし、現代日本にかなり近くなってきたと思う。
「よし。父さん。ノートに書き込むよ」
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