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55.赤の季節 過去
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――東京 叶健太郎 過去
東京某所の日本家屋が叶健太郎の自宅になるのだが、元来派手なことを好まない彼の家らしく簡素な造りになっており、装飾品の類もほとんど飾られていなかった。
叶健太郎は今朝は取材に出かける予定だったが、困った事態に陥っている。
それは布団から起きた時に起こった。
――腰が痛くて立てない。
そう叶健太郎は今朝ギックリ腰で立てなくなっていたのだ。このままでは取材に行けないではないか! と彼は自分の腰の事なのに憤り、少し考えた結果這って何とか電話口まで動こうと苦心する。
しかし、都合の悪い事に今日は長男が彼の家に泊まりに来ていたのだ! 叶の妻は既に他界しており、彼はこの家に今一人で住んでいる。そのまま干からびて死んでしまうのでないかと心配する彼の子供たちは、定期的に彼の家を訪れていたのだ。
運悪く、彼が這って廊下に出たところで長男にその姿を発見されてしまう。
「と、父さん。どうしたんだい?」
叶の息子は父の余りの姿に目を見開き、心配そうに声をかける。
「気にするな。義龍。見なかったことにしてくれ」
父の余りの発言に息子――義龍はあきれたように肩を竦める。
「父さん。もう歳なんだから、無理するなよ……」
叶健太郎は息子から肩を貸され、立ち上がるものの腰に力が全く入らない為、歩くことも覚束ないでいる。
「すまねえ。義龍。電話口まで頼む」
「病院なら俺が電話するから寝ててくれよ」
「病院の前に池田君に電話したいんだよ!」
「こんな時でも仕事かい。父さん……」
「俺の生きがいなんだよ。取材が出来ないとなると記事は書けねえ。俺の代わりに池田君に頼みたいんだよ」
「分かったよ。父さん。でも池田さんは執筆活動に忙しいんじゃ……」
「その時はその時だ。まずは電話してみる」
叶健太郎が池田壱へ電話をかけたところ、幸い彼は電話に出てくれ取材も承諾してくれる。フウと息を吐き、叶健太郎はその場に座り込む。
不本意ながら、彼は息子へ肩を貸してもらい再び布団へと戻り寝転がる。その姿を見届けた息子が医者を呼びに行く。
ほどなくやって来た医者にも彼は無理をするなと釘を刺されながら、治療を受ける。腰をサポートするコルセットをつけてもらった叶健太郎はようやく立てるようになった。
彼と息子は医者に礼を言って玄関口まで医者を送ると、遅い朝食をとり始める。
「ところで父さん。今日の取材ってどこに行く予定だったんだ?」
息子の義龍は納豆をかき混ぜながら、父に問いかける。
「今日は、新エネルギーの取材に行こうと思っていたんだ」
「え? 父さん。俺が勤めている会社知ってるよね?」
「電力会社だろ? いくらなんでも息子の職業くらい覚えてるって」
「俺も一応新エネルギーの開発に関わってるんだけど……」
「そういうことは先に言えよ! 今日は新エネルギー研究所に取材予定だったんだよ」
「あー。そこには週に二回くらい行ってるんだけど……」
「だから先に言えよ! ちくしょう」
息子は父の意味の分からない怒りに肩を竦めて、
「父さんが元気そうでなによりだよ」
と父へ微笑むのだった。
――磯銀新聞
どうも! 日本、いや世界で一番軽いノリの磯銀新聞だぜ! 今回もエッセイストの叶健太郎が執筆するぜ! ちょっと腰をやっちまってな。大変だったよ。立てなくなるって怖いよな。
大丈夫だ。ちゃんと取材活動はやってきたぞ。一部、池田くんに頼んだところもあるけどな!
中華民国情勢が大変な事になってきたな。中華民国内には軍閥という地域に根付いた有力者がいるんだが、彼らは私兵も持ち中華民国内でも大きな影響力を持っているんだぜ。そんな彼らが一つにまとまり中華民国を指導する国民党政権へ自由選挙を求めたんだ。
結束した軍閥は新たに「民国党」って政党を結成し、国民党の追い落としにかかる。いつもなら国民党政権の政府軍と軍閥の私兵では二倍以上戦力に開きがあるから、ここまで大胆な行動に出れなかったんだが、中華民国の事情が彼らを動かすことになる。
先日起きた揚子江の水害で、中華民国では大きな犠牲者を出した。これに対し政府軍は充分な支援が出来ず被災地域の復旧に手間取った。中華ソビエト共和国の後ろにいるソ連との軋轢を配慮した米英仏は直接の復旧支援が出来なかったことも復旧を遅らせた要因だろう。
一応各国から義勇軍が出て復旧作業を手伝っていたが、迅速な復旧には程遠かった。元々国民党政権は中華民国の国民に人気のある政権では無かったから、災害復旧への対応からますます支持を失ってしまった。
それに加え、復旧が進んでくると、揚子江を隔てた北側と南側で国境を接する中華民国と中華ソビエト共和国は各地で小規模な衝突を繰り返し死者まで出す始末。
人心を失っている上に、中華ソビエト共和国と大規模な衝突に発生しそうな情勢では結集した軍閥「民国党」を軍事力で制圧するわけにはいかず、国民党は「民国党」へ妥協するだろうと「民国党」は思ったわけだ。そこで大胆な自由選挙によって政権の再編を目指したのが今回の騒動だ。
自由選挙を行い、政権が取れないにしても国民党一色の内閣から「民国党」も交えた組織編制に変わることをもくろんだんだろう。俺の見解だと、「民国党」が政権を取る可能性もあり得ると見ている。
この動きに拍車をかけたのが、イギリスとフランスだ。複数政党が成り立つのは議会制民主主義にとって必要な事と「民国党」を支持した。
これで窮地に立たされた国民党政権は「民国党」と妥協するかに見えたが、自らの存亡の危機だと認識したのか思ってもみない行動に出る。
国民党は中華ソビエト共和国の中国共産党と会談を行い、「国共合作」「容ソ」を宣言し、中華民国の国民党軍は「民国党」の軍事的な制圧に乗り出す。
「民国党」軍は国民党軍へ応戦するも、戦力比が二倍ある為劣勢に立たされる。「民国党」軍は華南の南部地域へ逃げ込み国民党軍の攻勢を防戦するのが精いっぱいの状況に陥ってしまう。
これに黙っていなかったのが、イギリスとフランスだ。これまで支援してきた国民党の手のひら返しに怒り心頭ってわけだな。先に「民国党」の支持を出したのは英仏なんだが……
ともかく英仏は「民国党」を支援するために、英仏連合軍を差し向ける。英仏軍の支援があって「民国党」軍は戦線を押し戻し、勢力圏を広げていく。戦況が不利になった国民党軍はなんと華北から中華ソビエト共和国の人民解放軍を迎え入れ戦線を押し戻す。
こうして泥沼の中華民国内乱が続くことになってしまった。
英仏軍はさらなる軍の増援を行うのか、ソ連とアメリカはどう出るのか。続報を待ってくれ!
ソ連と言えば、オーストリア連邦の東にあるルーマニアで共産党革命が勃発した。現在ルーマニア政府軍と共産党革命軍間で内戦中だ。戦況は今のところ政府軍の方が若干有利な情勢だが、ルーマニアはソ連と接している為、ソ連からの支援次第では戦況は容易にひっくり返るだろう。
ソ連はバルト三国へ軍を駐留し、旧ロシア帝国から離脱したこの地域を再度手中に収める。これで旧ロシア帝国領で残す地域は極東のロシア公国領とフィンランドを残すのみとなった。ソ連は成立以来、旧ロシア帝国の領土を取り戻すことを国是としているから、いずれフィンランドとロシア公国にも攻勢をかけて来ることが予想される。
※明日より一日一話になります。
東京某所の日本家屋が叶健太郎の自宅になるのだが、元来派手なことを好まない彼の家らしく簡素な造りになっており、装飾品の類もほとんど飾られていなかった。
叶健太郎は今朝は取材に出かける予定だったが、困った事態に陥っている。
それは布団から起きた時に起こった。
――腰が痛くて立てない。
そう叶健太郎は今朝ギックリ腰で立てなくなっていたのだ。このままでは取材に行けないではないか! と彼は自分の腰の事なのに憤り、少し考えた結果這って何とか電話口まで動こうと苦心する。
しかし、都合の悪い事に今日は長男が彼の家に泊まりに来ていたのだ! 叶の妻は既に他界しており、彼はこの家に今一人で住んでいる。そのまま干からびて死んでしまうのでないかと心配する彼の子供たちは、定期的に彼の家を訪れていたのだ。
運悪く、彼が這って廊下に出たところで長男にその姿を発見されてしまう。
「と、父さん。どうしたんだい?」
叶の息子は父の余りの姿に目を見開き、心配そうに声をかける。
「気にするな。義龍。見なかったことにしてくれ」
父の余りの発言に息子――義龍はあきれたように肩を竦める。
「父さん。もう歳なんだから、無理するなよ……」
叶健太郎は息子から肩を貸され、立ち上がるものの腰に力が全く入らない為、歩くことも覚束ないでいる。
「すまねえ。義龍。電話口まで頼む」
「病院なら俺が電話するから寝ててくれよ」
「病院の前に池田君に電話したいんだよ!」
「こんな時でも仕事かい。父さん……」
「俺の生きがいなんだよ。取材が出来ないとなると記事は書けねえ。俺の代わりに池田君に頼みたいんだよ」
「分かったよ。父さん。でも池田さんは執筆活動に忙しいんじゃ……」
「その時はその時だ。まずは電話してみる」
叶健太郎が池田壱へ電話をかけたところ、幸い彼は電話に出てくれ取材も承諾してくれる。フウと息を吐き、叶健太郎はその場に座り込む。
不本意ながら、彼は息子へ肩を貸してもらい再び布団へと戻り寝転がる。その姿を見届けた息子が医者を呼びに行く。
ほどなくやって来た医者にも彼は無理をするなと釘を刺されながら、治療を受ける。腰をサポートするコルセットをつけてもらった叶健太郎はようやく立てるようになった。
彼と息子は医者に礼を言って玄関口まで医者を送ると、遅い朝食をとり始める。
「ところで父さん。今日の取材ってどこに行く予定だったんだ?」
息子の義龍は納豆をかき混ぜながら、父に問いかける。
「今日は、新エネルギーの取材に行こうと思っていたんだ」
「え? 父さん。俺が勤めている会社知ってるよね?」
「電力会社だろ? いくらなんでも息子の職業くらい覚えてるって」
「俺も一応新エネルギーの開発に関わってるんだけど……」
「そういうことは先に言えよ! 今日は新エネルギー研究所に取材予定だったんだよ」
「あー。そこには週に二回くらい行ってるんだけど……」
「だから先に言えよ! ちくしょう」
息子は父の意味の分からない怒りに肩を竦めて、
「父さんが元気そうでなによりだよ」
と父へ微笑むのだった。
――磯銀新聞
どうも! 日本、いや世界で一番軽いノリの磯銀新聞だぜ! 今回もエッセイストの叶健太郎が執筆するぜ! ちょっと腰をやっちまってな。大変だったよ。立てなくなるって怖いよな。
大丈夫だ。ちゃんと取材活動はやってきたぞ。一部、池田くんに頼んだところもあるけどな!
中華民国情勢が大変な事になってきたな。中華民国内には軍閥という地域に根付いた有力者がいるんだが、彼らは私兵も持ち中華民国内でも大きな影響力を持っているんだぜ。そんな彼らが一つにまとまり中華民国を指導する国民党政権へ自由選挙を求めたんだ。
結束した軍閥は新たに「民国党」って政党を結成し、国民党の追い落としにかかる。いつもなら国民党政権の政府軍と軍閥の私兵では二倍以上戦力に開きがあるから、ここまで大胆な行動に出れなかったんだが、中華民国の事情が彼らを動かすことになる。
先日起きた揚子江の水害で、中華民国では大きな犠牲者を出した。これに対し政府軍は充分な支援が出来ず被災地域の復旧に手間取った。中華ソビエト共和国の後ろにいるソ連との軋轢を配慮した米英仏は直接の復旧支援が出来なかったことも復旧を遅らせた要因だろう。
一応各国から義勇軍が出て復旧作業を手伝っていたが、迅速な復旧には程遠かった。元々国民党政権は中華民国の国民に人気のある政権では無かったから、災害復旧への対応からますます支持を失ってしまった。
それに加え、復旧が進んでくると、揚子江を隔てた北側と南側で国境を接する中華民国と中華ソビエト共和国は各地で小規模な衝突を繰り返し死者まで出す始末。
人心を失っている上に、中華ソビエト共和国と大規模な衝突に発生しそうな情勢では結集した軍閥「民国党」を軍事力で制圧するわけにはいかず、国民党は「民国党」へ妥協するだろうと「民国党」は思ったわけだ。そこで大胆な自由選挙によって政権の再編を目指したのが今回の騒動だ。
自由選挙を行い、政権が取れないにしても国民党一色の内閣から「民国党」も交えた組織編制に変わることをもくろんだんだろう。俺の見解だと、「民国党」が政権を取る可能性もあり得ると見ている。
この動きに拍車をかけたのが、イギリスとフランスだ。複数政党が成り立つのは議会制民主主義にとって必要な事と「民国党」を支持した。
これで窮地に立たされた国民党政権は「民国党」と妥協するかに見えたが、自らの存亡の危機だと認識したのか思ってもみない行動に出る。
国民党は中華ソビエト共和国の中国共産党と会談を行い、「国共合作」「容ソ」を宣言し、中華民国の国民党軍は「民国党」の軍事的な制圧に乗り出す。
「民国党」軍は国民党軍へ応戦するも、戦力比が二倍ある為劣勢に立たされる。「民国党」軍は華南の南部地域へ逃げ込み国民党軍の攻勢を防戦するのが精いっぱいの状況に陥ってしまう。
これに黙っていなかったのが、イギリスとフランスだ。これまで支援してきた国民党の手のひら返しに怒り心頭ってわけだな。先に「民国党」の支持を出したのは英仏なんだが……
ともかく英仏は「民国党」を支援するために、英仏連合軍を差し向ける。英仏軍の支援があって「民国党」軍は戦線を押し戻し、勢力圏を広げていく。戦況が不利になった国民党軍はなんと華北から中華ソビエト共和国の人民解放軍を迎え入れ戦線を押し戻す。
こうして泥沼の中華民国内乱が続くことになってしまった。
英仏軍はさらなる軍の増援を行うのか、ソ連とアメリカはどう出るのか。続報を待ってくれ!
ソ連と言えば、オーストリア連邦の東にあるルーマニアで共産党革命が勃発した。現在ルーマニア政府軍と共産党革命軍間で内戦中だ。戦況は今のところ政府軍の方が若干有利な情勢だが、ルーマニアはソ連と接している為、ソ連からの支援次第では戦況は容易にひっくり返るだろう。
ソ連はバルト三国へ軍を駐留し、旧ロシア帝国から離脱したこの地域を再度手中に収める。これで旧ロシア帝国領で残す地域は極東のロシア公国領とフィンランドを残すのみとなった。ソ連は成立以来、旧ロシア帝国の領土を取り戻すことを国是としているから、いずれフィンランドとロシア公国にも攻勢をかけて来ることが予想される。
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