43 / 45
第43話 ブロックによる宿泊施設
しおりを挟む 「属性」解除した木のブロックを馬車に積めるだけ積み込むと、ニーナがパピルス? ぽい紙を手渡してきた。
中を見てみると、商品名が大量に羅列されていた。これは目録かな? 何で俺が紙に書いてある文字を読めるのかと不思議に思うかもしれない。自慢じゃないが、俺は日本語以外理解できないのだ。
そう、目録は日本語で書かれていたから読めたってわけさ。ははは。
「ニーナ、宿泊施設を作ろうと思ってるんだよ。今回の木材で準備できる分だけ適当に見繕ってくれないか?」
「へえ、りょうちゃん、何か面白いことするん?」
商売の臭いを目ざとく嗅ぎつけたニーナが目をすうっと細める。
いずれ話しをしようと思ってたし、先に彼女から意見をもらった方がいいかもな。
「えっとな、悪魔族と人間が商取引できる拠点を作ろうと思ってるんだ」
「へええ、りょうちゃんが悪魔族に説明するん?」
「そのつもりだよ。最初はニーナたちだけにでも顔を出してもらおうかなあと」
「うちは大歓迎やで! ほんまは他の商人を連れてきたくは無いんやけど……独占しても恨みを買うだけやしなあ……」
ニーナにとって悪魔族と人間の関係性はまるで考慮することではないらしい。彼女は安全に取引ができるのなら、誰でも大歓迎ってことか。
うん、分かりやすい。彼女のような行商人だったら悪魔族ともうまく付き合っていけるだろう。
「最初はニーナとガイアたちだけを呼ぼうと思う。悪魔族の方も少数で」
「うんうん、せやな。うまくいきそうやったら拡大するんやろ?」
「うん。その時、誰でも彼でも来られていざこざが起きるのはまずい。いや、ずっといざこざが起きないと思っては無いけど、最初は元からあったわだかまりを無くすことを念頭に置きたいんだよ」
「うちもそれがええと思うで。悪い事する奴は種族とか別で出てくるやろ。それは、りょうちゃんの作る取引所がにぎわってからやな」
「細かい打ち合わせは、次会った時にやりたいんだけど……」
「りょーかいや。次は泊れるくらいの勢いでいくさかい」
ニーナはにこおっと含みのある笑みを浮かべて、片手を上にあげた。
ん? 手をクイクイとされても何のことか。
「りょうちゃん」
「お、おう」
やっと理解した。俺はニーナとハイタッチをしてお互いの拳を打ち付けあう。
「楽しみやあ。悪魔族はどんなもんを持ってるんやろう。どんなもんが売れるんやろ」
根っからの商売人なんだなあ。一見すると年端もいかない少女なんだけど、俺の思うような年齢じゃないんだろうな。
エルフだし?
「ん? どうしたんや? りょうちゃん? うちに惚れた? あんな可愛い彼女がおんのにりょうちゃんも好きやなあ」
「い、いや……。ニーナと俺は同じくらいの歳なのかなあとふと思っただけだよ」
「ふうん、うちに興味あるん? そういうのはライちゃんがおらんときにな?」
つつつーと俺の胸に人差し指を這わせる仕草をして、ニーナはニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべる。
思わず振り返ってライラの姿を確認するが、幸い彼女はガイアたちと談笑していて、こちらの声は聞こえていないようだった。
「と、ともかく、宿泊施設の件はよろしくな」
「もう、りょうちゃんのいけずー」
カラカラと笑い声をあげながらも、了承の意を示す。
◆◆◆
ポチにライラと一緒に騎乗して窪地外の切り株がある場所までやって来た。
まずは、この辺りに水場があるか調べてみるとしようか。
手分けして探すまでもなく、ライラがすぐそこに小川が流れていると教えてくれた。
「ライラ、この辺りにはよく来るの?」
「たまにですが……ちょうど切り株の辺りは開けてますので、危険なモンスターを見つけやすいんです」
ライラたち悪魔族は飛ぶことができるから、空に逃げれば回避できるしなあ。人間じゃそうはいかないけど……。
モンスターのことはすっかり頭から抜け落ちていたぜ。その辺も考慮しないと。
「よっし、じゃあまずは土台を作ってみるから意見があれば言って欲しい」
「はい!」
宿泊施設というより要塞とか街みたいになりそうな気がしてきたが、自重する必要は全くない。
見せてやろう。ブロックの力を!
建築予定地にある木を全てブロック化し、小川に隣接するように一辺が一キロになるようブロックを敷き詰める。
これが土台だ。そして……小川から水を引き込み中央へ池を作った。
ここまで僅か一時間。
「何度見てもすごいです! 良介さん」
「まだまだ、ここからだよ。安全を確保するためにもう一工夫」
お次は城壁を構築しよう。高さは……大きなブロック八個分くらいでいいか。
視界と日差しを確保するため、ここは水ブロックで作成する。
タブレットでちょいちょいと水ブロックを積み上げて決定を押すと、現実世界に水ブロックの城壁が出現した。
お、おおお。思った以上に綺麗で壮観だなこれは。俺の見たことあるものだと、水ブロックの壁はガラス張りに近いかな。
水ブロックからバッチリ外の景色を見渡すことができる。向こう側に立った人の顔もハッキリと確認できるほど透明感があるのだ。
あ、しまった。城壁ができたことに満足していて肝心なことを忘れていたじゃあないか。
「ライラ、入り口は一か所だけでいいかなあ?」
「最初はそれでいいかと思います」
馬車が通過できるサイズの入り口分、ブロックを取り除き基礎工事が完了した。
「あとは、入り口から走る大通り、中央に広場を作ろう。家を通りに並べるように作っていくかあ」
「そのことですが、良介さん」
「んん?」
「五軒くらいの家を建てて、残りは適宜、希望する人に聞きながらではどうでしょう?」
「その方がいいよな。どうせなら快適に使ってもらいたいし」
何より、家を一軒建てるのに十五分くらいしか時間がかからないから。といっても、家を建てたとしても解体して建て直すのもそんな手間じゃあないけどさ。
家を建て終わった後、あることに気が付く。
「ライラ、暑くない?」
「は、はい。それと……雨が降った後に水が流れるようにした方がよいと思います」
暑くなった原因はすぐに分かった。城壁のせいだよ。
城壁が全ての風を遮断してしまい、温室の中にいるようだ……。
水の通りについては、池を工夫すれば問題ないだろう。池が溢れてこないように、囲いは高めにとっておくか。
風通しは……お、いいことを思いついた!
俺は市松模様のようにブロックを取り除く。下から二段目までは危険生物がそのまま通過される可能性も考慮し空いた空間の中央へ小さなブロックを置くことにした。
こうすることで、風通しが良くなり危険なモンスターからの防衛にもなるってわけだ。
だったら……いっそのこと……。
天井部分も水ブロックを作ってしまうか! これなら飛竜も入ってこれなくなるし、雨も降りこまなくなるぞ!
「これでどうだろう? ライラ」
「天井部分なんですが、緊急時に空へ逃げることができるようどこかに穴を開けた方が」
そ、そうか。空を飛ぶって発想がまたしても抜け落ちていたぜ。
俺は天井の中央、四隅に穴を開ける。
「これでいいかな? ライラ」
「はい! 何か問題が出たらすぐに改装できますし、一旦はこれで様子を見てはいかがでしょうか?」
ライラのお墨付きももらえたし、エドを呼ぶとしますか!
◆◆◆
エドに宿泊施設ができたことを伝えると、すぐに彼はアッシュとフィアを連れてやって来てくれた。
屋根付きの巨大な宿泊施設を見た彼らは、ひっくり返りそうなくらい驚きを見せる。アッシュに至っては、壊れた時計のように「すげえ、すげえ」を連発していた……。
エドたちを中央広場へ招き、ベンチに腰かけてもらう。
そこへライラが昼食を持ってきてくれたのだった。
「賢者よ、あなたと私たちの取引にこれほど立派なものは必要なかったのでは?」
エドはパンに口もつけずに、周囲を見渡し肩を竦める。
「エドさん、人間の商人ともここで取引をできればって思ってるんです」
「正気か? 賢者よ。いくらあなたとは言え……、人間は危険に過ぎる」
やはり、ライラと同じ反応だよな。そうだよな。
「人間かあ。いいぜ、兄貴! 何かあれば俺がすぐに弓で!」
待て待て! なんで戦う前提なんだよお。
俺はライラへ目配せすると、彼女は頷きを返し悪魔族の三人の顔へ順に目を移していく。
彼女は真剣な顔で静かに語り始める。
「お父さん、みんな、人間のことなんだけど……私、人間と会ったの」
ライラの言葉に、三人は宿泊施設を見た時以上に驚愕している様子で目を見開くのだった。
中を見てみると、商品名が大量に羅列されていた。これは目録かな? 何で俺が紙に書いてある文字を読めるのかと不思議に思うかもしれない。自慢じゃないが、俺は日本語以外理解できないのだ。
そう、目録は日本語で書かれていたから読めたってわけさ。ははは。
「ニーナ、宿泊施設を作ろうと思ってるんだよ。今回の木材で準備できる分だけ適当に見繕ってくれないか?」
「へえ、りょうちゃん、何か面白いことするん?」
商売の臭いを目ざとく嗅ぎつけたニーナが目をすうっと細める。
いずれ話しをしようと思ってたし、先に彼女から意見をもらった方がいいかもな。
「えっとな、悪魔族と人間が商取引できる拠点を作ろうと思ってるんだ」
「へええ、りょうちゃんが悪魔族に説明するん?」
「そのつもりだよ。最初はニーナたちだけにでも顔を出してもらおうかなあと」
「うちは大歓迎やで! ほんまは他の商人を連れてきたくは無いんやけど……独占しても恨みを買うだけやしなあ……」
ニーナにとって悪魔族と人間の関係性はまるで考慮することではないらしい。彼女は安全に取引ができるのなら、誰でも大歓迎ってことか。
うん、分かりやすい。彼女のような行商人だったら悪魔族ともうまく付き合っていけるだろう。
「最初はニーナとガイアたちだけを呼ぼうと思う。悪魔族の方も少数で」
「うんうん、せやな。うまくいきそうやったら拡大するんやろ?」
「うん。その時、誰でも彼でも来られていざこざが起きるのはまずい。いや、ずっといざこざが起きないと思っては無いけど、最初は元からあったわだかまりを無くすことを念頭に置きたいんだよ」
「うちもそれがええと思うで。悪い事する奴は種族とか別で出てくるやろ。それは、りょうちゃんの作る取引所がにぎわってからやな」
「細かい打ち合わせは、次会った時にやりたいんだけど……」
「りょーかいや。次は泊れるくらいの勢いでいくさかい」
ニーナはにこおっと含みのある笑みを浮かべて、片手を上にあげた。
ん? 手をクイクイとされても何のことか。
「りょうちゃん」
「お、おう」
やっと理解した。俺はニーナとハイタッチをしてお互いの拳を打ち付けあう。
「楽しみやあ。悪魔族はどんなもんを持ってるんやろう。どんなもんが売れるんやろ」
根っからの商売人なんだなあ。一見すると年端もいかない少女なんだけど、俺の思うような年齢じゃないんだろうな。
エルフだし?
「ん? どうしたんや? りょうちゃん? うちに惚れた? あんな可愛い彼女がおんのにりょうちゃんも好きやなあ」
「い、いや……。ニーナと俺は同じくらいの歳なのかなあとふと思っただけだよ」
「ふうん、うちに興味あるん? そういうのはライちゃんがおらんときにな?」
つつつーと俺の胸に人差し指を這わせる仕草をして、ニーナはニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべる。
思わず振り返ってライラの姿を確認するが、幸い彼女はガイアたちと談笑していて、こちらの声は聞こえていないようだった。
「と、ともかく、宿泊施設の件はよろしくな」
「もう、りょうちゃんのいけずー」
カラカラと笑い声をあげながらも、了承の意を示す。
◆◆◆
ポチにライラと一緒に騎乗して窪地外の切り株がある場所までやって来た。
まずは、この辺りに水場があるか調べてみるとしようか。
手分けして探すまでもなく、ライラがすぐそこに小川が流れていると教えてくれた。
「ライラ、この辺りにはよく来るの?」
「たまにですが……ちょうど切り株の辺りは開けてますので、危険なモンスターを見つけやすいんです」
ライラたち悪魔族は飛ぶことができるから、空に逃げれば回避できるしなあ。人間じゃそうはいかないけど……。
モンスターのことはすっかり頭から抜け落ちていたぜ。その辺も考慮しないと。
「よっし、じゃあまずは土台を作ってみるから意見があれば言って欲しい」
「はい!」
宿泊施設というより要塞とか街みたいになりそうな気がしてきたが、自重する必要は全くない。
見せてやろう。ブロックの力を!
建築予定地にある木を全てブロック化し、小川に隣接するように一辺が一キロになるようブロックを敷き詰める。
これが土台だ。そして……小川から水を引き込み中央へ池を作った。
ここまで僅か一時間。
「何度見てもすごいです! 良介さん」
「まだまだ、ここからだよ。安全を確保するためにもう一工夫」
お次は城壁を構築しよう。高さは……大きなブロック八個分くらいでいいか。
視界と日差しを確保するため、ここは水ブロックで作成する。
タブレットでちょいちょいと水ブロックを積み上げて決定を押すと、現実世界に水ブロックの城壁が出現した。
お、おおお。思った以上に綺麗で壮観だなこれは。俺の見たことあるものだと、水ブロックの壁はガラス張りに近いかな。
水ブロックからバッチリ外の景色を見渡すことができる。向こう側に立った人の顔もハッキリと確認できるほど透明感があるのだ。
あ、しまった。城壁ができたことに満足していて肝心なことを忘れていたじゃあないか。
「ライラ、入り口は一か所だけでいいかなあ?」
「最初はそれでいいかと思います」
馬車が通過できるサイズの入り口分、ブロックを取り除き基礎工事が完了した。
「あとは、入り口から走る大通り、中央に広場を作ろう。家を通りに並べるように作っていくかあ」
「そのことですが、良介さん」
「んん?」
「五軒くらいの家を建てて、残りは適宜、希望する人に聞きながらではどうでしょう?」
「その方がいいよな。どうせなら快適に使ってもらいたいし」
何より、家を一軒建てるのに十五分くらいしか時間がかからないから。といっても、家を建てたとしても解体して建て直すのもそんな手間じゃあないけどさ。
家を建て終わった後、あることに気が付く。
「ライラ、暑くない?」
「は、はい。それと……雨が降った後に水が流れるようにした方がよいと思います」
暑くなった原因はすぐに分かった。城壁のせいだよ。
城壁が全ての風を遮断してしまい、温室の中にいるようだ……。
水の通りについては、池を工夫すれば問題ないだろう。池が溢れてこないように、囲いは高めにとっておくか。
風通しは……お、いいことを思いついた!
俺は市松模様のようにブロックを取り除く。下から二段目までは危険生物がそのまま通過される可能性も考慮し空いた空間の中央へ小さなブロックを置くことにした。
こうすることで、風通しが良くなり危険なモンスターからの防衛にもなるってわけだ。
だったら……いっそのこと……。
天井部分も水ブロックを作ってしまうか! これなら飛竜も入ってこれなくなるし、雨も降りこまなくなるぞ!
「これでどうだろう? ライラ」
「天井部分なんですが、緊急時に空へ逃げることができるようどこかに穴を開けた方が」
そ、そうか。空を飛ぶって発想がまたしても抜け落ちていたぜ。
俺は天井の中央、四隅に穴を開ける。
「これでいいかな? ライラ」
「はい! 何か問題が出たらすぐに改装できますし、一旦はこれで様子を見てはいかがでしょうか?」
ライラのお墨付きももらえたし、エドを呼ぶとしますか!
◆◆◆
エドに宿泊施設ができたことを伝えると、すぐに彼はアッシュとフィアを連れてやって来てくれた。
屋根付きの巨大な宿泊施設を見た彼らは、ひっくり返りそうなくらい驚きを見せる。アッシュに至っては、壊れた時計のように「すげえ、すげえ」を連発していた……。
エドたちを中央広場へ招き、ベンチに腰かけてもらう。
そこへライラが昼食を持ってきてくれたのだった。
「賢者よ、あなたと私たちの取引にこれほど立派なものは必要なかったのでは?」
エドはパンに口もつけずに、周囲を見渡し肩を竦める。
「エドさん、人間の商人ともここで取引をできればって思ってるんです」
「正気か? 賢者よ。いくらあなたとは言え……、人間は危険に過ぎる」
やはり、ライラと同じ反応だよな。そうだよな。
「人間かあ。いいぜ、兄貴! 何かあれば俺がすぐに弓で!」
待て待て! なんで戦う前提なんだよお。
俺はライラへ目配せすると、彼女は頷きを返し悪魔族の三人の顔へ順に目を移していく。
彼女は真剣な顔で静かに語り始める。
「お父さん、みんな、人間のことなんだけど……私、人間と会ったの」
ライラの言葉に、三人は宿泊施設を見た時以上に驚愕している様子で目を見開くのだった。
1
お気に入りに追加
607
あなたにおすすめの小説
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる