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16.らぶしーんは突然に
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クロエの奴、何てことしやがるんだ! イブロは突然この狂った女と口づけを交わしてしまったことに憤る。
それが彼の隙になってしまった。しくじったと彼が思った時にはもう遅い。既に女の手がイブロの背中に回っていたのだった。
このまま、締められたらひとたまりもない! 焦るイブロはどうにかして脱出しようと頭を巡らせる。
しかし、意外にも女はイブロをそっと抱きしめるだけでこれ以上の力を込めてこようとはしなかった。
「祈り、慈しみ、民草の幸せを願う。昨日も今日も、明日も……」
イブロと息がかかるような距離で女は呟く。
これは……どこかで聞いたような詩だ。どこだったか……。イブロの考えを捕捉するようにクロエが口を挟む。
「聖教の教えですか?」
「そうです。妾は……いえ、私は毎日神に祈り、民草の幸せを願っていました。いえ、願うことで自分に救いを求めていたのです」
女の目に初めて理性が灯る。
険しかった顔が穏やかになり、その姿は静粛で聖なる何かまで感じさせる聖女のようであった。
「それは一体?」
「聖女などおこがましいことです。私は……私は……ただ、忘れたかっただけだったのですから……無心で祈り続けたのも、民草のためへの奉仕活動も全て……そう全てです」
踏み込むべきか、このまま女の話を聞き流すべきか迷うイブロ。
刺激し、また元のように戻ってしまうかもしれないという懸念はある。しかし、浄化というのならばこの女の悩みを迷いを解消してやらねばならないのか。どっちだ。
イブロはチハルへ目を向ける。しかし彼女はそれだけではイブロの意図を察してくれることはなかった。
彼はある意味予想通りのチハルの動きに焦ることはなく、冷静に自分の置かれた状況をかんがみる。
いずれにしても……今の内に動いておいた方がいい。イブロは背中に回された女の腕をそっと握り、するりと彼女から抜け出した。
「懺悔します。神よ。私は兄さまを今でも愛しています。愛しているのです」
興奮し叫ぶような声ではなく静かに粛々と女は言葉を続ける。
禁断の愛か……イブロにとって色恋話は全くの専門外。これまで友人から恋の相談を持ち掛けられても全て曖昧に拒否してきたほどなのだ。
それでも、彼とて兄妹の愛は認められていないことくらいは知っている。
「イブロ、愛なのにダメなの?」
いつも間にかイブロ隣にまで来ていたチハルが彼へ耳打ちする。
イブロは一番苦手な色恋沙汰についてチハルに尋ねられたことで激しく動揺し、冷や汗をかいた。
「あ、あー、チハル。愛は悪い事ではないんだ。親、子、恋人、友人……形は様々だが『慈愛』『親子愛』『親愛』『恋』などいろんな形の愛がある」
何を言っているんだと自分でもよく分からなくなってきたイブロへチハルは「うーん」と頭に手をやり悩む姿を見せる。
「殿方。『愛は悪い事ではない』と?」
女が顔をあげイブロをしかと見つめ、問いかけて来た。
「あ、うん、憎むことより遥かにその方が……」
しどろもどろになるイブロへ対し、女は膝立ちになり、顔を伏せ祈りを捧げるように両手を組む。
「私は兄への愛を忘れるため祈り、慈しみ、民草の幸せを願いました。しかし、私は……忘れられなかったのです。ぬくもりが、私の髪を撫でた兄さまの手が」
女はイブロ達の事がまるで目に入っていない。彼女は自分の思いの丈を朗々と述べるだけだった。
彼女の話を簡潔にまとめるとおそらくこうだ。
この女……名前はシルビア。おそらく貴族の出である。
幼い内からとても可愛らしいと評判だった彼女は三つ上の兄のことが大好きだった。成長したシルビアはたいそう美しく成長し、求婚が絶えなくなる。
しかし彼女が愛していたのは兄のみで、彼女は悩む。兄に打ち明けるべきか、それとも黙っておくべきか。
結果、彼女は兄への思いを秘めたまま、聖職に入る。聖職に入っても彼女へ求婚するものが後を絶たず、心配したであろう兄もたびたび彼女の住む教会を訪れた。
しかし、五年たち、十年たつと兄の足が遠のいていく。彼女は知っていた。兄は若く美しい貴婦人と結婚したことを。若く美しくなくなった自分へ見向きをしてくれなくなったんだということを。
それでも彼女は兄を求めた。それ以上に彼のことを忘れようと祈った。
最終的に彼女は自分が若く美しくなれば、兄がまた来てくれるようになると考えるようになる。
そこから悲劇が訪れる。彼女は魔道に手を染め、若い娘の血を浴び若さを取り戻す。しかし、同時に彼女の精神は破壊され、若い娘の血を求めるだけのアンデッドと成り果てたのだった。
「いろいろあったんだな……」
「イブロさん、もう少し気の利いた事を言えないのでしょうか……」
イブロのあんまりな言動に、クロエが眉をよせ苦言を呈する。
「殿方、イブロさまとおっしゃるのですね」
女――シルビアはすっと立ち上がると、イブロの手に両手を添えた。
「そうだ。俺はイブロ」
「『愛は悪い事ではない』……イブロさまのお言葉をもっと早くに聞いていれば、私も変われたのかもしれません」
過去は取り戻すことはできない。過ぎた時間は残酷だ。
シルビアはそんなことを考えているのだろうか? イブロは訝しむ。
「そうか……」
イブロも過去を後悔している。故に彼は何もシルビアに言ってやることができなかった。
「あの時、兄さまに私の思いを伝えていれば……」
「そうだな……」
イブロは相槌を返すことしかできないでいる。こうしていればよかった。ああしていればよかった。
自分も何度も問いかけたことだ。しかし、過ぎ去ったことを考えても何も進まない。
「時は過ぎるものです。しかし、最後に私は私を取り戻せ、良かったと思えます。ありがとうございます。イブロさん」
「そうか、すごいやつだな、お前さんは」
イブロは急に目の前にいるシルビアが眩しく見えた。何故なら、過去の迷宮を彼女はあっさりと突破してのけたのだから。
彼が自分の考えに囚われている間に、フワリと風が舞ったかと思うと、シルビアがイブロの胸に飛び込んでくる。
「私が生きている時に、あなた様に出会えていたのなら……いえ……何でもありません」
「そうか……」
イブロは目を伏せた。せめて安らかに眠ってほしい。彼は信じる神などいないが、この時だけは神に祈る。
その時、唇に何か柔らかい物が当たる感触がして、イブロは薄目を開けた。彼の目に飛び込んできたのは目を瞑り、イブロへ口づけをしたシルビアの顔。
対するイブロは彼女の背をそっと撫でる。
すると、シルビアの体から光の粒子が舞い始め、彼女の姿が薄れていく……。
最期に彼女は遠慮がちな笑顔を見せ――完全に姿が消失してしまったのだった。
「きゃあああああああ!」
突如、絹を割いたような悲鳴が響き渡る。
声の主は、目が覚めたパメラだった。
「気が付かれたのですね。お嬢様」
「クロエ、手、手を怪我していますわ! た、大変です!」
「これくらいの傷、大したことありませんよ。お嬢様。正気に戻られたのですね」
「え? 何、この服? 私……?」
クロエはその場でかしづき、優雅な礼をする。
「ふう、何とかなったな」
イブロは大きく息を吐きドカリと腰をおろした。
「お見事でした。イブロさん。感謝してもしきれません。ぜひお礼をさせてください」
「んー、チハルを助けるのに協力してもらったからお互い様だ」
「しかし……」
尚も食い下がるクロエへ対し、イブロは何かを思いついたようでポンと手を叩く。
「そうだ。パメラとチハルを一日遊ばしてやってくれねえか? ソルも一緒で」
「それでしたら、こちらからお願いしたいくらいです。私も厳重に警戒に当たります」
ソルもついていてくれるのなら、今回のように攫われることはないだろう。彼の鼻をただの人間が欺くことなどできはしない。
それに、クロエも二度とこんなへまはしまい。イブロはニヤリと口元に笑みを浮かべる。
「イブロは何をするの?」
「俺は旅の準備をしてくる。チハルはパメラから学ぶといい」
「うん、イブロ」
チハルの頭を撫で、イブロはよっこらせっと立ち上がったのだった。
それが彼の隙になってしまった。しくじったと彼が思った時にはもう遅い。既に女の手がイブロの背中に回っていたのだった。
このまま、締められたらひとたまりもない! 焦るイブロはどうにかして脱出しようと頭を巡らせる。
しかし、意外にも女はイブロをそっと抱きしめるだけでこれ以上の力を込めてこようとはしなかった。
「祈り、慈しみ、民草の幸せを願う。昨日も今日も、明日も……」
イブロと息がかかるような距離で女は呟く。
これは……どこかで聞いたような詩だ。どこだったか……。イブロの考えを捕捉するようにクロエが口を挟む。
「聖教の教えですか?」
「そうです。妾は……いえ、私は毎日神に祈り、民草の幸せを願っていました。いえ、願うことで自分に救いを求めていたのです」
女の目に初めて理性が灯る。
険しかった顔が穏やかになり、その姿は静粛で聖なる何かまで感じさせる聖女のようであった。
「それは一体?」
「聖女などおこがましいことです。私は……私は……ただ、忘れたかっただけだったのですから……無心で祈り続けたのも、民草のためへの奉仕活動も全て……そう全てです」
踏み込むべきか、このまま女の話を聞き流すべきか迷うイブロ。
刺激し、また元のように戻ってしまうかもしれないという懸念はある。しかし、浄化というのならばこの女の悩みを迷いを解消してやらねばならないのか。どっちだ。
イブロはチハルへ目を向ける。しかし彼女はそれだけではイブロの意図を察してくれることはなかった。
彼はある意味予想通りのチハルの動きに焦ることはなく、冷静に自分の置かれた状況をかんがみる。
いずれにしても……今の内に動いておいた方がいい。イブロは背中に回された女の腕をそっと握り、するりと彼女から抜け出した。
「懺悔します。神よ。私は兄さまを今でも愛しています。愛しているのです」
興奮し叫ぶような声ではなく静かに粛々と女は言葉を続ける。
禁断の愛か……イブロにとって色恋話は全くの専門外。これまで友人から恋の相談を持ち掛けられても全て曖昧に拒否してきたほどなのだ。
それでも、彼とて兄妹の愛は認められていないことくらいは知っている。
「イブロ、愛なのにダメなの?」
いつも間にかイブロ隣にまで来ていたチハルが彼へ耳打ちする。
イブロは一番苦手な色恋沙汰についてチハルに尋ねられたことで激しく動揺し、冷や汗をかいた。
「あ、あー、チハル。愛は悪い事ではないんだ。親、子、恋人、友人……形は様々だが『慈愛』『親子愛』『親愛』『恋』などいろんな形の愛がある」
何を言っているんだと自分でもよく分からなくなってきたイブロへチハルは「うーん」と頭に手をやり悩む姿を見せる。
「殿方。『愛は悪い事ではない』と?」
女が顔をあげイブロをしかと見つめ、問いかけて来た。
「あ、うん、憎むことより遥かにその方が……」
しどろもどろになるイブロへ対し、女は膝立ちになり、顔を伏せ祈りを捧げるように両手を組む。
「私は兄への愛を忘れるため祈り、慈しみ、民草の幸せを願いました。しかし、私は……忘れられなかったのです。ぬくもりが、私の髪を撫でた兄さまの手が」
女はイブロ達の事がまるで目に入っていない。彼女は自分の思いの丈を朗々と述べるだけだった。
彼女の話を簡潔にまとめるとおそらくこうだ。
この女……名前はシルビア。おそらく貴族の出である。
幼い内からとても可愛らしいと評判だった彼女は三つ上の兄のことが大好きだった。成長したシルビアはたいそう美しく成長し、求婚が絶えなくなる。
しかし彼女が愛していたのは兄のみで、彼女は悩む。兄に打ち明けるべきか、それとも黙っておくべきか。
結果、彼女は兄への思いを秘めたまま、聖職に入る。聖職に入っても彼女へ求婚するものが後を絶たず、心配したであろう兄もたびたび彼女の住む教会を訪れた。
しかし、五年たち、十年たつと兄の足が遠のいていく。彼女は知っていた。兄は若く美しい貴婦人と結婚したことを。若く美しくなくなった自分へ見向きをしてくれなくなったんだということを。
それでも彼女は兄を求めた。それ以上に彼のことを忘れようと祈った。
最終的に彼女は自分が若く美しくなれば、兄がまた来てくれるようになると考えるようになる。
そこから悲劇が訪れる。彼女は魔道に手を染め、若い娘の血を浴び若さを取り戻す。しかし、同時に彼女の精神は破壊され、若い娘の血を求めるだけのアンデッドと成り果てたのだった。
「いろいろあったんだな……」
「イブロさん、もう少し気の利いた事を言えないのでしょうか……」
イブロのあんまりな言動に、クロエが眉をよせ苦言を呈する。
「殿方、イブロさまとおっしゃるのですね」
女――シルビアはすっと立ち上がると、イブロの手に両手を添えた。
「そうだ。俺はイブロ」
「『愛は悪い事ではない』……イブロさまのお言葉をもっと早くに聞いていれば、私も変われたのかもしれません」
過去は取り戻すことはできない。過ぎた時間は残酷だ。
シルビアはそんなことを考えているのだろうか? イブロは訝しむ。
「そうか……」
イブロも過去を後悔している。故に彼は何もシルビアに言ってやることができなかった。
「あの時、兄さまに私の思いを伝えていれば……」
「そうだな……」
イブロは相槌を返すことしかできないでいる。こうしていればよかった。ああしていればよかった。
自分も何度も問いかけたことだ。しかし、過ぎ去ったことを考えても何も進まない。
「時は過ぎるものです。しかし、最後に私は私を取り戻せ、良かったと思えます。ありがとうございます。イブロさん」
「そうか、すごいやつだな、お前さんは」
イブロは急に目の前にいるシルビアが眩しく見えた。何故なら、過去の迷宮を彼女はあっさりと突破してのけたのだから。
彼が自分の考えに囚われている間に、フワリと風が舞ったかと思うと、シルビアがイブロの胸に飛び込んでくる。
「私が生きている時に、あなた様に出会えていたのなら……いえ……何でもありません」
「そうか……」
イブロは目を伏せた。せめて安らかに眠ってほしい。彼は信じる神などいないが、この時だけは神に祈る。
その時、唇に何か柔らかい物が当たる感触がして、イブロは薄目を開けた。彼の目に飛び込んできたのは目を瞑り、イブロへ口づけをしたシルビアの顔。
対するイブロは彼女の背をそっと撫でる。
すると、シルビアの体から光の粒子が舞い始め、彼女の姿が薄れていく……。
最期に彼女は遠慮がちな笑顔を見せ――完全に姿が消失してしまったのだった。
「きゃあああああああ!」
突如、絹を割いたような悲鳴が響き渡る。
声の主は、目が覚めたパメラだった。
「気が付かれたのですね。お嬢様」
「クロエ、手、手を怪我していますわ! た、大変です!」
「これくらいの傷、大したことありませんよ。お嬢様。正気に戻られたのですね」
「え? 何、この服? 私……?」
クロエはその場でかしづき、優雅な礼をする。
「ふう、何とかなったな」
イブロは大きく息を吐きドカリと腰をおろした。
「お見事でした。イブロさん。感謝してもしきれません。ぜひお礼をさせてください」
「んー、チハルを助けるのに協力してもらったからお互い様だ」
「しかし……」
尚も食い下がるクロエへ対し、イブロは何かを思いついたようでポンと手を叩く。
「そうだ。パメラとチハルを一日遊ばしてやってくれねえか? ソルも一緒で」
「それでしたら、こちらからお願いしたいくらいです。私も厳重に警戒に当たります」
ソルもついていてくれるのなら、今回のように攫われることはないだろう。彼の鼻をただの人間が欺くことなどできはしない。
それに、クロエも二度とこんなへまはしまい。イブロはニヤリと口元に笑みを浮かべる。
「イブロは何をするの?」
「俺は旅の準備をしてくる。チハルはパメラから学ぶといい」
「うん、イブロ」
チハルの頭を撫で、イブロはよっこらせっと立ち上がったのだった。
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