俺の畑は魔境じゃありませんので~Fランクスキル「手加減」を使ったら最強二人が押しかけてきた~

うみ

文字の大きさ
上 下
38 / 52

37.おことわりだあああ

しおりを挟む
「ぃやぁぁぁっ……も、いかせてっ……ぁぁぁまた、またっ! それしないでっ」

「どうしてだい? こうしてお腹を押された方が私のを感じると言っていただろう……たっぷり味わって何度でも達きなさいっ」

「ひぃぃ! ぁぁっ……まぁぉさっ……ぃく! ぃっちゃ……っ!」

 欲望を咥えたまままた、朔弥は遂情を伴わない絶頂を迎えた。大きく腰が前後するのを逞しい腕が止め、収まるのを待ってまた苛んでくる。それを何度も繰り返され、朔弥は自分が何を叫び何をねだったのかも分からないまま、ひたすら翻弄されるしかなかった。

 立ったまま凄まじい絶頂を味わい、立てなくなった朔弥が膝を突いても柾人は苛み続けた。

 薄い下腹を押されながら欲望を抜き差しされるとその形がまじまじと感じ取られ、一層興奮する朔弥はひたすら狂うしかなかった。

 久しぶりの交情に容赦ない絶頂を繰り返し、やっと遂情を許されたのは柾人が大量の蜜を最奥に放ってからだった。

 出会った頃よりも達く回数が減った分、一回が長くなった柾人に手加減なしで感じさせられた朔弥は痙攣する身体のまま床で何度も腰を跳ねさせた。あまりにも深い愉悦にわけが分からなくなった身体を抱きあげた柾人は、ソファへと腰掛け愛しい身体を膝に乗せる。

「こんな朔弥を見るのは久しぶりだ……入社してから抑えていたからね。遠慮するのはもうやめよう……あの子が戻ってきても、欲しくなったら場所など構わず貪らせて貰うよ」

 チュッと激しい呼吸を繰り返す唇を吸い音を立て、まだ終わらせないとまた口を開いたままの蕾に欲望を潜り込ませる。

 次の日、朔弥は柾人に抱きかかえられながら出社する羽目になるまで、たっぷりと愛しい恋人を啼かせ続けた。

*****

「では書類は以上です」

 タブレットで説明をともに読み上げたペットショップの店員が店の奥でプリントアウトされた用紙の束を持ってきた。飼育に関する確認事項がびっしりと記載されている。

 ペットショップ経由で迎え入れるのはこんなに面倒なのかと疲弊した二人は、書類を鞄の中にしまうとようやく逢えた仔猫を抱き上げた。

「遅くなって申し訳ない、ミー」

 その声に仔猫は「ミャー」と小さく鳴いた。その声すらもミーに似ていて懐かしさがこみ上げてくる。柾人が事前に買った小さな首輪を取り付けると籐で編んだ籠のキャリーバッグに入れた。フリースの膝掛けを下に敷いたおかげで寒くはないようだ。仔猫はそのままバッグの中で丸まった。

「やっぱり帰ってきたね」

 柾人が嬉しそうに笑い、大事にそれを膝に乗せる。

「タクシーを呼んできますね」

 朔弥は抜けない仕事モードのまま、いつものように車を止めに行こうとして柾人に止められた。

「ちょっと待ってくれ」

 対応してくれた店員が奥へ入って何かをしているようだ。休日なので流しているタクシーは多いだろうと柾人に従ってその隣に腰掛ける。

 すでにサーシングの社内では猫の話題で持ちきりだ。あの後、容赦ない和紗によって仔猫相手に脂下がった顔を晒した動画を社内で回覧された。丁寧に動画配信サイトにアップし、セキュリティコードを知っている人間しか閲覧できないようにして、柾人と朔弥以外の全員にURLを送られた。

 どうやら徳島は柾人の行き先を知っていたらしい。新宿二丁目の入り口に近いここにペットショップがあり、かなりの数の猫を置いていることを。なんとか和紗の勢いを押さえようと画策したが、ペットショップと知ってなお張り切る彼女を止めることはできなかった。

 ふにゃふにゃの腰で出勤した日、わざわざ秘書室に詫びに来た彼に、逆に申し訳なくなってしまった。

 朔弥が直接柾人に訊けば終わる話だったのだからと反省して、今ではできる限り自分の口で伝え聞くようにしている。でなければまたすれ違いが起きあんな激しいセックスで愛情確認が必要になったなら、身体が持たない。

 だが猫を飼うと知ってからはあんなに迷惑を掛けてしまった面々も、仔猫の写真を共有することで許してくれたのは救いだ。

 以前と違い上品な様相になったミーの写真を、柾人はまたスマホのチップメモリがいっぱいになるまで撮ることだろう。

 ショップで与えていたのと同じ銘柄のキャットフードを持ってきた店員から大袋のそれを受け取り、店を後にした。休日でごった返す新宿の街を、人の隙間を縫うようにして通り、タクシーを拾う。店内にずっといた仔猫には冬になったばかりの風は厳しいだろう。一刻でも早く家に連れ帰ってやりたい。

 混んだ道をタクシーは慣れているのか、マンションの前まで四十分ほどで走りすぐさま部屋へと入る。

 初めて訪れたにもかかわらず、仔猫は本当にミーの生まれ変わりのように玄関で箱から出せばするするとリビングへと入り、自分の定位置はここだと言わんばかりにキャットタワーの足下に置いたドーム型のベッドへと入っていった。

「本当にミーみたいですね……この子の名前はどうしますか?」

 二人で仔猫の緩やかな動きをとろりとした眼差しで見つめながら訊ねれば、柾人がさも当たり前のように「ミーだな」と答えた。

「その名前、オレが適当に付けたヤツなんです……できればもっと可愛い名前にしませんか?」

「いや、ミーが良い。朔弥と結婚したときからずっと家族なんだ、そのままの方が君もいいだろう」

「え?」

 朔弥は大きく目を見開かせじっと柾人を見た。何を言っているのか頭に届いたがうまく処理できない。柾人がふっと口元を綻ばせた。

「どうしてそんなに驚いた顔をしているんだい」

「だって……えっ、結婚って」

「指輪を贈って戸籍を同じにしたらそういう意味だと思っていたが、朔弥は違うのかい? ついでにミーは娘だと思っていたよ。最初の子は随分と歳がいってたが、帰ってきてくれて本当の娘になったね」

 病院や法的な部分で一番近くにいる人間。そんな意味合いだとばかり思っていた。

 未だ驚きを隠せずにいる朔弥に苦笑して艶やかな黒髪を撫でる。昔とは違い整髪剤で整えた少し堅い感触すら楽しそうに指で弄ぶ。

「覚えているかい、蕗谷と同じことはしたくないから君に選んで欲しいと言っただろう、忘れてしまったのかな」

「覚えてます……そっか、パートナーってそういう意味だ」

 なぜだろう、一生側にいるとあれほど口にしていたはずなのに、忙しない日常で忘れてしまった。自分が柾人のとても特別な存在だということを。

「ごめんなさい」

「いや、私も悪かった。少しだけ朔弥に嫉妬したんだ。あんなに可愛がってもミーが本当に信頼していたのは朔弥だったから……初めての娘を独り占めしたかったんだ。大人げなかった」

 今回の件の根底はそんな気持ちがあったのか。全く気付かなかった。

「そりゃ……実家にいたときはずっとオレがご飯をあげてましたから。でも柾人さんが可愛がってくれたのはミーにも分かっていたと思います。オレは……ちょっとだけミーに嫉妬してました」

 恥ずかしくて今まで飲み込んでいた心の裡を曝け出す。ミーが自分よりも柾人に大事にされているのが、少しだけ嬉しくて、妬いた。ミーのように当たり前に柾人の膝に乗ることができない恥ずかしがり屋な自分を棚に上げて。

「それは……嬉しいな」

「嫉妬されて嬉しいんですか?」

「新しいミーと私の取り合いをしてくれたらこの上ない幸せだろう」

 柾人がいつものように朔弥のウエストを抱いてきた。あの日からミーが来る前のように親密なスキンシップをしてくるようになった。仔猫が来たら終わるだろうと思っていたのに、ちょこちょこと重い頭とお尻のバランスがうまく取れなくて歩き方がおぼつかない仔猫が側にいるのに、柾人の目は蕩けるように朔弥を見つめてくる。

「柾人さん……ミーがいますよ」

「今度はいてもしっかりと朔弥を可愛がろうと思ってね。ミーだって両親が仲良しの方が良いだろう」

 チュッと頬にキスして、その先の行為に入ろうとするのが分かった。

「柾人さんっ、ここで?」

「ダメかい? もっと朔弥を可愛がりたいんだ、許してくれ」

「ぁっ……んん」

 またあの日のように臀部を揉みしだかれるとすぐに蕾が疼いてしまう。このまま仔猫の前でしてしまうのだろうか……恥ずかしい反面、自分が一番愛されているんだと感じられる心地よさに流されていく。

「ミャー」

 か細い鳴き声とともに餌皿をひっかく音がした。少し息を上げたままチラリと見れば、小さいのにしっかりと食事の催促をしている仔猫の姿があった。

「あっ、ご飯!」

 すぐに柾人の腕から離れ、渡された大きなフード袋から体重に見合った量を計ってお湯でふやかす。

「ごめんな、ミー。すぐに食べさせてあげられないんだ」

「ミャー、ミャー」

「今日はサンプルに貰ったヤギミルクを入れるね」

 粉状のヤギミルクを餌皿に投入し軽く混ぜて、火傷しない温度まで下がるのを待つ。その間気を紛らわせるために、買ったばかりのおもちゃを出そうとして、フードが入っていた袋の底に見慣れないものが入っているのに気付いた。

「あれ、これは?」

 大型犬向けの太い首輪だ。革製の赤いそれはミーに付けているものと比べものにならないほど重く堅い。

「柾人さん、ペットショップの人が間違えてこんなものを……」

「いや、間違いじゃない。私がお願いしたんだ」

「どうして? もしかして犬も飼うつもりですか?」

 どうしても仕事で年に数回二人とも宿泊込みの出張に出ることがあるのだ。二人暮らしでも猫なら散歩の必要がないし、自動の給餌器や猫トイレに任せれば一泊の出張も大丈夫だが、犬だとそうはいかないだろう。

「いや、犬は飼わないよ。これはこうして使うんだ」

 首輪を手に取った柾人は躊躇うことなく朔弥の、男にしては細い首にそれを巻き付けた。

「な……っ!」

「うん、やっぱり朔弥の白い肌には赤が良く映える。もう私から逃げないように、心を縛る代わりに物理的に縛ってしまおうかと思ってね」

 しっかりとバックルをはめ込んだ首輪の縁をそっと撫でられ、嫌なはずなのに、柾人に酷く執着されているような気がする。トクンと胸が跳ね上がればそれを隠すようにまだ少し熱さが残る餌皿をミーの前に置いた。

「何を考えてるんですかっ」

「いつも朔弥のことを考えているんだが……おかしいかい?」

「変です……こんなの……」

「そう言いながらどうしてこの顔は赤くなっているんだろうね。相変わらず綺麗で、可愛い」

 赤くなっている頬を舐められ、柾人のために巻いた首輪へ意識が強くなる。

「これから裸に首輪だけ巻いた朔弥を見たいんだが、私のワガママに付き合ってくれるかい?」

 嫌とは言えない。また下肢の前に熱が集まりトクンと大きくなってしまったから。

「……今日だけ……ですよ」

「それについては確約はしないが、今は早く猫のように可愛く啼く私の朔弥を存分に堪能させてくれ」

 またチュッと頬にキスすると、柾人は躊躇うことなくその場で朔弥の服を脱がし始めた。


-END-
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

処理中です...