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17.はじめての依頼
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「サードちゃんでよろしいですか?」
「はい。それで」
用紙にアヒルことサードの足を押し付け登録完了となる。
これでサードは俺のペットとして登録されたというわけだ。
登録は別の場所でと思っていたら、鑑定をしてくれたお姉さんのところでそのまま実施できた。
書類上、俺のペットとして処理されたのは分かったけど……街で迷子になったとするじゃない、サードが保護されたとしたら……俺のペットって分かるのか?
サードを降ろすために彼を胸に抱いたパルヴィが俺の様子に気が付いたようだった。
むぎゅっとするとサードの形に合わせてむにゅっとなるんだな。
「これで終わりだよ?」
「み、見てない。あ、いや。疑問があってさ」
「書類を寄せたらぼんやりと光るようになるんだよ」
「そうだったのか」
アヒルを床におろしてやりながら、パルヴィが一発で疑問に答えてくれた。肩口が隠れている服だから前かがみでも安心だね。
俺が言う事じゃないって。その通り。
「お姉さん、俺の冒険者登録もここでできますか?」
「はい。登録はできます。鑑定書をもう一枚作って頂きます。それと、ドニさんがおっしゃっていたように私どもも鑑定書を見させて頂く事になります」
「もちろんです」
「では、もう一枚、鑑定書を出しますので」
受付のお姉さんから鑑定書を受け取り、同じようにペタっと指を押し付ける。
あ、察した。
「ドニ。鑑定書を本人確認に使うのかな?」
「滅多に使わねえけどな。受付の姉ちゃんらは冒険者の顔を殆ど覚えている。高額の報奨金が出る時だけ鑑定をやり直して、名前確認することはあるかねえ」
「おお。確実な身分証明だよなこれ。すげえな」
「俺はあんまり好きじゃねえんだがね。自分の名前が浮き出てくるのをじっと人に見られるとかゾッとしねえか」
「あはは。俺もあまり好きじゃないかも。だがまあ、人違いをしたら大変だものな。あ、ドニ。これで俺も冒険者になったのかな?」
「一応な。登録だけなら誰でもできる。依頼を受けるとなるとそうじゃねえ」
冒険者は個人事業主の集まりみたいなもんで、登録は自由にできるのだけど、仕事を受けるためには実績や実力が必要ってわけか。
高難度、高い報酬の依頼を受けるためには実績作りをしなきゃならない。もしくは、圧倒的な実力を持つと判断させる何かがいる。
至極当然の話なのだけど、最初は小さな依頼からやっていななきゃならないのかあ。
こいつはいきなり傭兵なんてものを目指さず正解だったかも。何ら実績のない人が助っ人として呼ばれるわけもないよな。
「お姉さん、俺が受けることのできる依頼ってありますか?」
「……このような鑑定結果は初めてです」
鑑定書に目を落とし、俺を見上げるを受付のお姉さんは困惑しているようだった。
俺たちの会話から何となく俺の鑑定のことは聞こえてきていただろうけど、実際に見るのと聞こえてくるのは違うってことだ。
笑顔を張り付けたままの彼女だったが、さすがプロ、すぐに再起動した。
「池添さんはどのような依頼をご希望でしょうか?」
「できれば討伐依頼を受けたいです」
「……ジャイアントラットの討伐でしたら、受領可能です」
「でしたらそれで」
よかった。受けることのできる仕事があって。
ガシっと左肩をドニに掴まれ、顔をあげる。しかめっ面をすると人相がさらに悪くなるぞ、ドニ。
右肩に手を添えたパルヴィも細い眉をハの字にしてブルブルと首を振っている。
「そろそろどいてくれないかーい。君たち」
「ん?」
くるりと巻いた顎髭を生やした20代後半くらいの男が顎をあげ親指と人差し指で髭をつまんで斜に構えていた。
何この変な人……。
黒の燕尾服に身を包み、ズボンの上から鉄製の腰当と肩当に工事現場にあるようなヘルメットを被っている。
いやにキンキンする声で指をパチリと鳴らした男が唇を尖らせた。
「僕あねえ。ジャイアントラットを拝みに行く初心者とは違うんだよ」
「初心者……間違っては無いが」
「みなまで言わないと分からないのかなー。ボーイ。僕かあ暇じゃないって言ってんのさ。キマイラの討伐報酬をもらいにきたんだよ。どいてくれたまえ」
男が白いハンカチを指先で挟みシッシと左右に振る。
あまりいい気分はしないけど、変な奴には関わらないに限るよな。
なので、素直に席を立ち彼に道を譲る真摯な俺なのである。
ところが素通りする彼の背に向けドニが口を挟む。
「冒険者一の紳士とかうそぶく割に、余裕がねえんだな」
「下品なチミの相手をしている暇はないのだよ」
「俺はともかく初心者相手にこれじゃあ、紳士が泣くってもんじゃねえのか。あひゃひゃ」
「言わせておけば、ふん。初心者の君」
え、えええ。俺、俺なの?
ドニの変なアシストでとばっちりを受けてしまった。彼とて悪気があるわけじゃないんだが……。
自称紳士のねっとりとした目線に背筋がぞわぞわする。
「な、何かな」
「僕はドンカスター。君は?」
「ゾエと呼ばれているよ」
「そうか。ゾエくん。僕の矜持にかけて、君の初仕事、見守らせてもらうよ。何かあれば僕がすぐに助けにはいる。大船に乗ったつもりでジャイアントラット討伐に向かい給え」
「……」
くわっとドニの顔へ目をやると、後ろ頭に手をやった彼が「悪い」と目で訴えてきた。
アヒルを胸に抱いたパルヴィも困惑した様子だ。
「明日の朝。ここで合流しようじゃないか。は、ははは」
「くあ」
「使い魔くんが代わりに返事をするとは、中々粋だね。嫌いじゃないよ。粋な男というものは。あっはっはっは」
高笑いしながら席に着く自称紳士ドンカスターに絶句する。
サードめ。変なところで鳴きやがって。
ま、まあいいか。見守っているだけって言っていたし。邪魔にはならないだろ。
俺の能力にしたってそのうち冒険者たちが知るところになるわけだ。遅い早いの違いだけ。何ら問題ない。
「俺も付き合う。すまん」
「ありがとう。勝手がわからないし、来てくれると助かる」
ドニが俺の耳に顔を寄せ囁く。
彼が付き合ってくれるのなら、大助かりだよ。依頼のこなし方をどうやったらいいのか都度聞けるし、逆にラッキーだったと思うほど。
冒険者登録ができて、初仕事を請け負うことまでできた俺は上々の気分で冒険者の宿を出る。
パルヴィがまだ付き合ってくれるようで、アヒルのサードを手提げ袋に入れたまま街へ繰り出すことにしたのだった。
といってもただ散策するわけではない。
ジャイアントラットの討伐は依頼書を確認する限り街の郊外にある洞窟の中とのことなので、遠出する準備は必要なかった。
だけど、破れた服のままいつまでもいるわけにはいかないだろ?
パルヴィが案内してくれると言うので、ボロボロになった制服姿のまま冒険者の宿に行ったわけなのだよ。
前日に服を準備しておけばいいじゃないかと俺も考えたのだけど、無一文じゃあどうしようもない。エタンが手配してくれた宿で食事も頂けたので大人しく過ごしているしかなかったのだ。もっとも、ほぼ寝ていたけどね。
「はい。それで」
用紙にアヒルことサードの足を押し付け登録完了となる。
これでサードは俺のペットとして登録されたというわけだ。
登録は別の場所でと思っていたら、鑑定をしてくれたお姉さんのところでそのまま実施できた。
書類上、俺のペットとして処理されたのは分かったけど……街で迷子になったとするじゃない、サードが保護されたとしたら……俺のペットって分かるのか?
サードを降ろすために彼を胸に抱いたパルヴィが俺の様子に気が付いたようだった。
むぎゅっとするとサードの形に合わせてむにゅっとなるんだな。
「これで終わりだよ?」
「み、見てない。あ、いや。疑問があってさ」
「書類を寄せたらぼんやりと光るようになるんだよ」
「そうだったのか」
アヒルを床におろしてやりながら、パルヴィが一発で疑問に答えてくれた。肩口が隠れている服だから前かがみでも安心だね。
俺が言う事じゃないって。その通り。
「お姉さん、俺の冒険者登録もここでできますか?」
「はい。登録はできます。鑑定書をもう一枚作って頂きます。それと、ドニさんがおっしゃっていたように私どもも鑑定書を見させて頂く事になります」
「もちろんです」
「では、もう一枚、鑑定書を出しますので」
受付のお姉さんから鑑定書を受け取り、同じようにペタっと指を押し付ける。
あ、察した。
「ドニ。鑑定書を本人確認に使うのかな?」
「滅多に使わねえけどな。受付の姉ちゃんらは冒険者の顔を殆ど覚えている。高額の報奨金が出る時だけ鑑定をやり直して、名前確認することはあるかねえ」
「おお。確実な身分証明だよなこれ。すげえな」
「俺はあんまり好きじゃねえんだがね。自分の名前が浮き出てくるのをじっと人に見られるとかゾッとしねえか」
「あはは。俺もあまり好きじゃないかも。だがまあ、人違いをしたら大変だものな。あ、ドニ。これで俺も冒険者になったのかな?」
「一応な。登録だけなら誰でもできる。依頼を受けるとなるとそうじゃねえ」
冒険者は個人事業主の集まりみたいなもんで、登録は自由にできるのだけど、仕事を受けるためには実績や実力が必要ってわけか。
高難度、高い報酬の依頼を受けるためには実績作りをしなきゃならない。もしくは、圧倒的な実力を持つと判断させる何かがいる。
至極当然の話なのだけど、最初は小さな依頼からやっていななきゃならないのかあ。
こいつはいきなり傭兵なんてものを目指さず正解だったかも。何ら実績のない人が助っ人として呼ばれるわけもないよな。
「お姉さん、俺が受けることのできる依頼ってありますか?」
「……このような鑑定結果は初めてです」
鑑定書に目を落とし、俺を見上げるを受付のお姉さんは困惑しているようだった。
俺たちの会話から何となく俺の鑑定のことは聞こえてきていただろうけど、実際に見るのと聞こえてくるのは違うってことだ。
笑顔を張り付けたままの彼女だったが、さすがプロ、すぐに再起動した。
「池添さんはどのような依頼をご希望でしょうか?」
「できれば討伐依頼を受けたいです」
「……ジャイアントラットの討伐でしたら、受領可能です」
「でしたらそれで」
よかった。受けることのできる仕事があって。
ガシっと左肩をドニに掴まれ、顔をあげる。しかめっ面をすると人相がさらに悪くなるぞ、ドニ。
右肩に手を添えたパルヴィも細い眉をハの字にしてブルブルと首を振っている。
「そろそろどいてくれないかーい。君たち」
「ん?」
くるりと巻いた顎髭を生やした20代後半くらいの男が顎をあげ親指と人差し指で髭をつまんで斜に構えていた。
何この変な人……。
黒の燕尾服に身を包み、ズボンの上から鉄製の腰当と肩当に工事現場にあるようなヘルメットを被っている。
いやにキンキンする声で指をパチリと鳴らした男が唇を尖らせた。
「僕あねえ。ジャイアントラットを拝みに行く初心者とは違うんだよ」
「初心者……間違っては無いが」
「みなまで言わないと分からないのかなー。ボーイ。僕かあ暇じゃないって言ってんのさ。キマイラの討伐報酬をもらいにきたんだよ。どいてくれたまえ」
男が白いハンカチを指先で挟みシッシと左右に振る。
あまりいい気分はしないけど、変な奴には関わらないに限るよな。
なので、素直に席を立ち彼に道を譲る真摯な俺なのである。
ところが素通りする彼の背に向けドニが口を挟む。
「冒険者一の紳士とかうそぶく割に、余裕がねえんだな」
「下品なチミの相手をしている暇はないのだよ」
「俺はともかく初心者相手にこれじゃあ、紳士が泣くってもんじゃねえのか。あひゃひゃ」
「言わせておけば、ふん。初心者の君」
え、えええ。俺、俺なの?
ドニの変なアシストでとばっちりを受けてしまった。彼とて悪気があるわけじゃないんだが……。
自称紳士のねっとりとした目線に背筋がぞわぞわする。
「な、何かな」
「僕はドンカスター。君は?」
「ゾエと呼ばれているよ」
「そうか。ゾエくん。僕の矜持にかけて、君の初仕事、見守らせてもらうよ。何かあれば僕がすぐに助けにはいる。大船に乗ったつもりでジャイアントラット討伐に向かい給え」
「……」
くわっとドニの顔へ目をやると、後ろ頭に手をやった彼が「悪い」と目で訴えてきた。
アヒルを胸に抱いたパルヴィも困惑した様子だ。
「明日の朝。ここで合流しようじゃないか。は、ははは」
「くあ」
「使い魔くんが代わりに返事をするとは、中々粋だね。嫌いじゃないよ。粋な男というものは。あっはっはっは」
高笑いしながら席に着く自称紳士ドンカスターに絶句する。
サードめ。変なところで鳴きやがって。
ま、まあいいか。見守っているだけって言っていたし。邪魔にはならないだろ。
俺の能力にしたってそのうち冒険者たちが知るところになるわけだ。遅い早いの違いだけ。何ら問題ない。
「俺も付き合う。すまん」
「ありがとう。勝手がわからないし、来てくれると助かる」
ドニが俺の耳に顔を寄せ囁く。
彼が付き合ってくれるのなら、大助かりだよ。依頼のこなし方をどうやったらいいのか都度聞けるし、逆にラッキーだったと思うほど。
冒険者登録ができて、初仕事を請け負うことまでできた俺は上々の気分で冒険者の宿を出る。
パルヴィがまだ付き合ってくれるようで、アヒルのサードを手提げ袋に入れたまま街へ繰り出すことにしたのだった。
といってもただ散策するわけではない。
ジャイアントラットの討伐は依頼書を確認する限り街の郊外にある洞窟の中とのことなので、遠出する準備は必要なかった。
だけど、破れた服のままいつまでもいるわけにはいかないだろ?
パルヴィが案内してくれると言うので、ボロボロになった制服姿のまま冒険者の宿に行ったわけなのだよ。
前日に服を準備しておけばいいじゃないかと俺も考えたのだけど、無一文じゃあどうしようもない。エタンが手配してくれた宿で食事も頂けたので大人しく過ごしているしかなかったのだ。もっとも、ほぼ寝ていたけどね。
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