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49.外れ
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棒立ち状態の俺に対し、スケルタルドレイクの尾が迫って来る。
尾の太さだけでも俺の体くらいあるそれは、一見、俺の対応能力を超えた回避不可能な攻撃に見えるだろう。
「我思う、故にユーカリ在り」
コアラの目には全てが映る。
尾の軌跡がな。空間を把握し、スケルタルドレイクの動きを落としこむ。
0.1秒先、0.2秒先……と動きを予測。
数千の可能性から、最も確率の高い軌道を導き出す。
ここだ。
ひょいっと軽くジャンプし、手を右斜め前に。
尾の勢いが俺を真上に弾き飛ばす。
しかし、俺にダメージは一切ない。
飛び上がった俺は、空中で回転しつつスケルタルドレイクの肩に着地した。
見える。
何もかもが。
『名前:スケルタルドレイク
種族:エルダートレント
レベル:101
スキル:腐食ブレス
状態:アンデッド化』
倒した後、エルダートレントが消え去る前にアンデッド化したのか、別の手段なのかを考察するのにリソースを使うつもりはない。
奴は本来エルダートレントであり、今はスケルタルドレイクである。
ただ、それだけ。
……もしゃ。
ユーカリ覚醒のタイムリミットは5分。
覚醒中、俺の知覚は強化され、普段見えない情報も閲覧できるようになる。
そう、コーデックスのように。
スケルタルドレイクが肩にのった羽虫のような俺を払い落そうと体を揺する。
まあ、尻尾やらで自分の肩を叩こうとしないことは評価できるが……。
「キャンプ」
自分を中心にキャンプスキルを発動。
スケルタルドレイクの動きが止まる。俺を探しているようだが、無駄だ。
ステルスや忍び足と異なり、キャンプスキルは完全に自分の気配を消すことができる。
同じ系統のスキルが並列して並び、そのうち一つだけ超性能ってところにスキルツリーの悪意を感じるが、過ぎた話だ。
スケルタルドレイクが目標をパンダかコレットに変えるまで……3分38秒。
――動物学。
ふむ。全身に赤い丸が広がっている。その数、228箇所。
スケルタルドレイクを倒すには、何も全身を粉々にする必要はない。228箇所の弱点を潰せばいいだけ。
パンダの笹メテオが精密性を持っていたならスケルタルドレイクを倒すことができるが、残念ながら笹メテオはランダムに空から凝縮し石より硬くなった笹の塊を降らせることしかできない。
俺? 俺もコレットも多数の箇所を同時に攻撃する手段は持っていない。
結論、228箇所の弱点を俺たちに潰す手段は存在しないとなる。
だが、それがどうした?
現時点で俺たちに手段がないだけだろう?
手段が無いのなら、作り出せばいい。
脳の回転が極限まで研ぎ澄まされた俺にしてみれば、些事に過ぎないのだ。
開け、アイテムボックス。
大量に集めたモンスターのドロップ素材が上にあげた手の平から落ちてくる。
――錬金術。
アイテムを合成。合成。合成。
落ちる前に全てを合成しきり、合成したアイテムをアイテムボックスに仕舞い込む。
再び、合成。合成。合成。
準備完了。
「コレット! こいつを飲め」
ポーンと銀色に鈍く光る液体が入った小瓶を投げる。
受け取った彼女は迷いなく、小瓶の蓋をきゅぽんと外し口をつけた。
「ショータイムだ」
キャンプスキルの効果を消し、宣言する。
俺も小瓶を飲む。こちらは、ユーカリと素敵な何かを混ぜたコアラでも飲める秘薬なのだ。
ま、まずい。不純物を混ぜたから仕方ないといえば仕方ないのだが、やはりユーカリはユーカリとしてもしゃるに限る。
俺を発見したスケルタルドレイクは大きな口から咆哮をあげ、激しく体を震わせた。
それでは俺を叩き落せないと分かった奴は、翼をたたみ力を溜め始める。
ぼんやりと黒い靄のようなものが、奴の翼からゆらりゆらりと沸き立ってきた。
あれは、ダークスフィアという魔法で、自分を中心に半径20メートルの範囲に効果を及ぼす大魔法だ。
効果は奴のブレスと同じで超腐食。喰らうと全身を溶かされ跡形もなくなる。
魔法を使うために動きを止めたな?
「それがお前の致命的な隙となる」
華麗なステップを踏み、奴の頭の上に乗る。
「喰らえ」
アイテムボックスから先ほど合成したありったけの小瓶を放り投げて行く。
スケルタルドレイクに当たると、小瓶が割れると同時に爆発し、白煙をあげる。
ドーン、ドーン、ドーン。
次々に小瓶が爆発していく。
あっという間にスケルタルドレイクは白煙に包まれる。
「コレット、俺の魔法に続け。使うのは新しく覚えたアレだ」
「はい! ホーリーウォーターですね」
仕上げと行きますか!
「行くぜ。最大魔力。ピュリフィケーション!」
白い煙が水蒸気に変わっていく。
煙の原料は水に不純物が混じったものだったのだ。こいつを浄化することで、全て純水に転じる。
そこへ、コレットの魔法が続く。
「ホーリーウォーター」
極限まで上昇したコレットの魔法が、水を聖水へと変えていく。
ホーリーウォーターは水を聖水に変えるという初級魔法の一つ。その分、魔力の消費が少ないから、膨大な魔力を流し込めばその範囲がスケルタルドレイク全身にも届く。
俺のピュリフィケーションも同じ原理だ。
「パンダ! ルーレットだ!」
『パンダがスキルを発動します。レッツルーレット』
俺の想いに応え、パンダのルーレットが始まる。
外れよ、出よ。
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
そして、黄金の左だ。
『黄金の左』
パンダのルーレットは強く念じるとルーレットの出目を調整できるのだ。
更に外れを繰り返すことで威力が10パーセント上がっていく。
パンダがスケルタルドレイクを射程に捉えようと、木からぴょーんと飛び降りた。
彼の左腕は既に黄金に輝き始めていた。
一方でスケルタルドレイクは、全身を聖水に蝕まれ青白い煙が全身からあがっていた。
効くだろう? さっき爆弾で表層部を削っておいたからな、うまく浸透してくれているようだ。
聖水によって更に全身が柔らかくなったことだろう。
「行け! パンダ」
パンダが左腕を振りかぶり、思いっきり振り下ろす。
彼の腕からカマイタチが発され、スケルタルドレイクを切り裂く!
完全に中央から真っ二つにされたスケルタルドレイクの骨に聖水が容赦なく浸透していく。
見る見るうちに骨が溶けて行き、ついにはスケルタルドレイクがガラガラと崩れ落ちた。
それでも尚、青白い煙が上がっている。
このまま弱点を全て潰し尽くすまで、煙は止まらない。
「これにて討伐完了だ」
青白い煙が止まり、今度は黒い煙が少しだけ吹き出してきたが槍風車で散らす。
全身の殆どを溶かしたから、黒い煙の量は可愛いものだった。
ここで俺のユーカリ覚醒の効果が切れる。
その直後――。
辺り一面に笹が舞う。
笹?
何故笹が?
「コアラさん! 凄いです! まさかこうなるなんて!」
「うおっぷ」
コレットがこちらに駆けてくるなり、俺を抱き上げ思いっきり抱きしめて来る。
尾の太さだけでも俺の体くらいあるそれは、一見、俺の対応能力を超えた回避不可能な攻撃に見えるだろう。
「我思う、故にユーカリ在り」
コアラの目には全てが映る。
尾の軌跡がな。空間を把握し、スケルタルドレイクの動きを落としこむ。
0.1秒先、0.2秒先……と動きを予測。
数千の可能性から、最も確率の高い軌道を導き出す。
ここだ。
ひょいっと軽くジャンプし、手を右斜め前に。
尾の勢いが俺を真上に弾き飛ばす。
しかし、俺にダメージは一切ない。
飛び上がった俺は、空中で回転しつつスケルタルドレイクの肩に着地した。
見える。
何もかもが。
『名前:スケルタルドレイク
種族:エルダートレント
レベル:101
スキル:腐食ブレス
状態:アンデッド化』
倒した後、エルダートレントが消え去る前にアンデッド化したのか、別の手段なのかを考察するのにリソースを使うつもりはない。
奴は本来エルダートレントであり、今はスケルタルドレイクである。
ただ、それだけ。
……もしゃ。
ユーカリ覚醒のタイムリミットは5分。
覚醒中、俺の知覚は強化され、普段見えない情報も閲覧できるようになる。
そう、コーデックスのように。
スケルタルドレイクが肩にのった羽虫のような俺を払い落そうと体を揺する。
まあ、尻尾やらで自分の肩を叩こうとしないことは評価できるが……。
「キャンプ」
自分を中心にキャンプスキルを発動。
スケルタルドレイクの動きが止まる。俺を探しているようだが、無駄だ。
ステルスや忍び足と異なり、キャンプスキルは完全に自分の気配を消すことができる。
同じ系統のスキルが並列して並び、そのうち一つだけ超性能ってところにスキルツリーの悪意を感じるが、過ぎた話だ。
スケルタルドレイクが目標をパンダかコレットに変えるまで……3分38秒。
――動物学。
ふむ。全身に赤い丸が広がっている。その数、228箇所。
スケルタルドレイクを倒すには、何も全身を粉々にする必要はない。228箇所の弱点を潰せばいいだけ。
パンダの笹メテオが精密性を持っていたならスケルタルドレイクを倒すことができるが、残念ながら笹メテオはランダムに空から凝縮し石より硬くなった笹の塊を降らせることしかできない。
俺? 俺もコレットも多数の箇所を同時に攻撃する手段は持っていない。
結論、228箇所の弱点を俺たちに潰す手段は存在しないとなる。
だが、それがどうした?
現時点で俺たちに手段がないだけだろう?
手段が無いのなら、作り出せばいい。
脳の回転が極限まで研ぎ澄まされた俺にしてみれば、些事に過ぎないのだ。
開け、アイテムボックス。
大量に集めたモンスターのドロップ素材が上にあげた手の平から落ちてくる。
――錬金術。
アイテムを合成。合成。合成。
落ちる前に全てを合成しきり、合成したアイテムをアイテムボックスに仕舞い込む。
再び、合成。合成。合成。
準備完了。
「コレット! こいつを飲め」
ポーンと銀色に鈍く光る液体が入った小瓶を投げる。
受け取った彼女は迷いなく、小瓶の蓋をきゅぽんと外し口をつけた。
「ショータイムだ」
キャンプスキルの効果を消し、宣言する。
俺も小瓶を飲む。こちらは、ユーカリと素敵な何かを混ぜたコアラでも飲める秘薬なのだ。
ま、まずい。不純物を混ぜたから仕方ないといえば仕方ないのだが、やはりユーカリはユーカリとしてもしゃるに限る。
俺を発見したスケルタルドレイクは大きな口から咆哮をあげ、激しく体を震わせた。
それでは俺を叩き落せないと分かった奴は、翼をたたみ力を溜め始める。
ぼんやりと黒い靄のようなものが、奴の翼からゆらりゆらりと沸き立ってきた。
あれは、ダークスフィアという魔法で、自分を中心に半径20メートルの範囲に効果を及ぼす大魔法だ。
効果は奴のブレスと同じで超腐食。喰らうと全身を溶かされ跡形もなくなる。
魔法を使うために動きを止めたな?
「それがお前の致命的な隙となる」
華麗なステップを踏み、奴の頭の上に乗る。
「喰らえ」
アイテムボックスから先ほど合成したありったけの小瓶を放り投げて行く。
スケルタルドレイクに当たると、小瓶が割れると同時に爆発し、白煙をあげる。
ドーン、ドーン、ドーン。
次々に小瓶が爆発していく。
あっという間にスケルタルドレイクは白煙に包まれる。
「コレット、俺の魔法に続け。使うのは新しく覚えたアレだ」
「はい! ホーリーウォーターですね」
仕上げと行きますか!
「行くぜ。最大魔力。ピュリフィケーション!」
白い煙が水蒸気に変わっていく。
煙の原料は水に不純物が混じったものだったのだ。こいつを浄化することで、全て純水に転じる。
そこへ、コレットの魔法が続く。
「ホーリーウォーター」
極限まで上昇したコレットの魔法が、水を聖水へと変えていく。
ホーリーウォーターは水を聖水に変えるという初級魔法の一つ。その分、魔力の消費が少ないから、膨大な魔力を流し込めばその範囲がスケルタルドレイク全身にも届く。
俺のピュリフィケーションも同じ原理だ。
「パンダ! ルーレットだ!」
『パンダがスキルを発動します。レッツルーレット』
俺の想いに応え、パンダのルーレットが始まる。
外れよ、出よ。
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
『外れ』
そして、黄金の左だ。
『黄金の左』
パンダのルーレットは強く念じるとルーレットの出目を調整できるのだ。
更に外れを繰り返すことで威力が10パーセント上がっていく。
パンダがスケルタルドレイクを射程に捉えようと、木からぴょーんと飛び降りた。
彼の左腕は既に黄金に輝き始めていた。
一方でスケルタルドレイクは、全身を聖水に蝕まれ青白い煙が全身からあがっていた。
効くだろう? さっき爆弾で表層部を削っておいたからな、うまく浸透してくれているようだ。
聖水によって更に全身が柔らかくなったことだろう。
「行け! パンダ」
パンダが左腕を振りかぶり、思いっきり振り下ろす。
彼の腕からカマイタチが発され、スケルタルドレイクを切り裂く!
完全に中央から真っ二つにされたスケルタルドレイクの骨に聖水が容赦なく浸透していく。
見る見るうちに骨が溶けて行き、ついにはスケルタルドレイクがガラガラと崩れ落ちた。
それでも尚、青白い煙が上がっている。
このまま弱点を全て潰し尽くすまで、煙は止まらない。
「これにて討伐完了だ」
青白い煙が止まり、今度は黒い煙が少しだけ吹き出してきたが槍風車で散らす。
全身の殆どを溶かしたから、黒い煙の量は可愛いものだった。
ここで俺のユーカリ覚醒の効果が切れる。
その直後――。
辺り一面に笹が舞う。
笹?
何故笹が?
「コアラさん! 凄いです! まさかこうなるなんて!」
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