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43.褒美をあげれば動く
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森で俺に撒けない相手なんていない。
ははははは。
ものの10分ほどで完全にマンティコアから距離を取り、安全圏まで避難したのだった。
「よし、この辺でいいか」
「はい」
「成長したな」
「え?」
「息を切らせず移動できるようになってきたじゃないか」
樹上を全力疾走してきたんだが、コレットは息一つ乱していない。
「えへへ」
「ん?」
にへえっと口元が緩み、右の手の平で頬を撫でるコレット。
突然表情を崩すとは、何か変なものでも食べたか? やはりユーカリを食べるべきだ。いや、ユーカリを彼女が食べたら、俺の食べる分が減ってしまうじゃないか!
「コアラさんに褒められちゃった。えへえへへ」
「ユーカリは渡さ……ん?」
「ユーカリは食べません……においもあれですし」
「それならいいんだ……」
微妙な空気が漂う。
俺も狭量過ぎだと反省した。コレットにならユーカリの一枚や二枚渡しても惜しくないさ。
ずっと一緒に狩りを頑張ってくれているんだから。
でも、パンダ。てめえには渡さねえ。
警戒心を露わにしてパンダをねめつけていると、コレットの声が。
「う、嬉しかったんです。コアラさんは滅多に褒めませんし。褒めた時は本当に頑張った時にしか言ってくれないんだって分かっていますので」
「……コレットは見違えるように成長したよ。もう俺が鍛えるなんて必要なんかない。一人でも十分にやっていけるさ」
気恥ずかしくてコレットから目を逸らす。
そうだった。当初の彼女の目的をすっかり忘れていたよ。
彼女は自分に自信が無くて、「使えない」とパーティを首にされてへこんでいた。そして、強くなりたい、一人前になりたいとコアラなんかに頼み込んできたんだ。
彼女はコアラである俺の特殊な狩りについてきてくれたし、ビビったり弱音を吐いたりしながらも何のかんので逃げ出さず、ずっと狩りを続けてきた。
その結果が今の彼女なんだ。
だから、コレット。
「もう、俺の元で修行する必要はない。街に行き冒険者に戻ったらどうだ?」
「え……そ、そんな……」
「いつまでもコアラと一緒に森で我慢して暮らしていかなくていいさ。コレットは強い。戻ったら上級冒険者じゃないか?」
「え、えぐ……」
え?
コレットの目から大粒の涙がぽろぽろと流れ、ぐすぐすと口元から嗚咽が出ている。
「だ、大丈夫か? 怪我なんてしていないはずだが」
「ごあらざんは、わだしがじゃまだっだんでずが……?」
「んなわけねえだろ! 最初こそ『どうしよっかな』と思ったこともあったけど、俺はもう君のことを弟子だ、お荷物だ、なんて思っていない」
「で、でもお……要らないって……」
「何言ってんだよ。俺は君のことを大事なパートナーと思っている。君がいてくれて本当に良かった。助かった。励みになったんだ」
「じゃ、じゃあ……一緒にいでくれるんですか?」
「コレットがそうしたいなら、俺は大歓迎だよ」
「ごあらざああん」
「うおっぷ」
抱きしめてくるのはまあいいんだが、強い、力を入れ過ぎだ……。
「そんな風に思っていてくれていたんですね! これからもご一緒していいんですね?」
「おう」
こういう時、背中に手を回してそっと撫でてあげたりしたいところなんだが、何しろコアラだからサイズ的に難しい。
コレットの胸に抱かれるだけで、逆に頭を撫でられて……撫でるんじゃああ。
し、仕方ねえ。今だけだぞ。
「うぎゅう」
「可愛いです」
頬ずりするのはいいが、頭をおお。
「うぎゅう」
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダは相変わらずだった。
他のメッセージは無いのかよ、こいつ……。
――ゾク。
コレットはまだ俺を抱きしめているが、敵の気配を感知した俺の毛が逆立つ。
「コレット……」
「くすぐったいです」
彼女の耳元で囁くと、事態を理解していないのか彼女が頬ずりしてきた。
「敵が近づいてきているぞ……複数だな」
「え?」
目を閉じ、周囲の気配を探るコレット。
しかし、彼女はすぐに目を開き首を横に振る。
まだ距離があるから気が付かないのかな? 俺のレベルかスキルかコアラという特性かは分からないけど、コレットやパンダより俺の方が索敵感知範囲が広い。
さっきのマンティコアは不覚だったけどな……。
「あっちだ。もうすぐ目視できる距離になる」
「は、はい」
じっと息を潜める俺とコレット。パンダは今のうちに笹をもしゃらせておく。
途中でガソリン(笹)切れになって停止したら困るからな。
そろそろコレットの目にも見えてきたはずだ。
敵は三体。
中央に人体模型のような鎧を着た骸骨がギシギシと金属音を派手に響かせながら、こちらに歩いてきている。
そいつの左右には懐かしのジャックオーランタンがふよふよと浮いていた。
初見のモンスターだが、あいつもきっと高レベルだと思う。コアラセンサーが反応しているからな。
森のモンスター達のレベルはだいたい把握している。レベル80を超えるモンスターはさっき遭遇したマンティコアのように極小数なんだ。
だけど、アンデッドは勘定に入れていない。奴らは元々この森に棲息していなかったってトリアノンが言っていたからな。
外様のモンスターだからか、奴らはそれなりに遭遇するにも関わらず総じてレベルが高めだ。
ゴミの癖に面倒くさい。さっきのマンティコアのように、俺にとって無害なら放置で構わないんだけど……アンデッドたちは動く物全てに襲い掛かるから。
アンデッドは俺のユーカリの供給源と照らし合わせ、抹殺しておかねばならない。
「アンデッドナイト……レベル84です……」
コレットがコーデックスに聞ける距離まで来たようだな。
レベルなんて飾りなんだぜ。気にすべきは、戦い方。
「やっぱり高いな。飛び道具はあるか?」
「ありません。弱点を破壊すれば滅することができます」
「全く問題ないな」
「はい。ですが、ジャックオーランタンも同時に相手をしなきゃならないんじゃあないでしょうか」
「問題ない。パンダがいるだろ」
「あ……」
完全に忘れていただろ、コレットよ。
俺たちは三人パーティだって何度も言ってるじゃないか。確かにパンダは滅多に活躍しない。
だけど、いざという時には頑張ってくれることもあるだろう?
それが今、この時だ。
何のためにさっき笹を与えたと思っているんだよ。
「パンダ。コレットが弓で気を引くから、右のカボチャを頼む。終わったら褒美に笹を五枚やろう」
テイムスキルの力か、パンダは俺の言葉を何となくだけど理解している。
パンダはするすると木を降りて行き、茂みの中に身を潜めた。
準備完了。
あとはターゲットがポイントに来るまで待つだけだ。
敵は俺たちに気が付いてはいるだろう。真っ直ぐこちらに向かってくるのだから。
だけど、ジャックオーランタンはともかく、アンデッドナイトが俺とコレットを攻撃する手段はない。
ははははは。
ものの10分ほどで完全にマンティコアから距離を取り、安全圏まで避難したのだった。
「よし、この辺でいいか」
「はい」
「成長したな」
「え?」
「息を切らせず移動できるようになってきたじゃないか」
樹上を全力疾走してきたんだが、コレットは息一つ乱していない。
「えへへ」
「ん?」
にへえっと口元が緩み、右の手の平で頬を撫でるコレット。
突然表情を崩すとは、何か変なものでも食べたか? やはりユーカリを食べるべきだ。いや、ユーカリを彼女が食べたら、俺の食べる分が減ってしまうじゃないか!
「コアラさんに褒められちゃった。えへえへへ」
「ユーカリは渡さ……ん?」
「ユーカリは食べません……においもあれですし」
「それならいいんだ……」
微妙な空気が漂う。
俺も狭量過ぎだと反省した。コレットにならユーカリの一枚や二枚渡しても惜しくないさ。
ずっと一緒に狩りを頑張ってくれているんだから。
でも、パンダ。てめえには渡さねえ。
警戒心を露わにしてパンダをねめつけていると、コレットの声が。
「う、嬉しかったんです。コアラさんは滅多に褒めませんし。褒めた時は本当に頑張った時にしか言ってくれないんだって分かっていますので」
「……コレットは見違えるように成長したよ。もう俺が鍛えるなんて必要なんかない。一人でも十分にやっていけるさ」
気恥ずかしくてコレットから目を逸らす。
そうだった。当初の彼女の目的をすっかり忘れていたよ。
彼女は自分に自信が無くて、「使えない」とパーティを首にされてへこんでいた。そして、強くなりたい、一人前になりたいとコアラなんかに頼み込んできたんだ。
彼女はコアラである俺の特殊な狩りについてきてくれたし、ビビったり弱音を吐いたりしながらも何のかんので逃げ出さず、ずっと狩りを続けてきた。
その結果が今の彼女なんだ。
だから、コレット。
「もう、俺の元で修行する必要はない。街に行き冒険者に戻ったらどうだ?」
「え……そ、そんな……」
「いつまでもコアラと一緒に森で我慢して暮らしていかなくていいさ。コレットは強い。戻ったら上級冒険者じゃないか?」
「え、えぐ……」
え?
コレットの目から大粒の涙がぽろぽろと流れ、ぐすぐすと口元から嗚咽が出ている。
「だ、大丈夫か? 怪我なんてしていないはずだが」
「ごあらざんは、わだしがじゃまだっだんでずが……?」
「んなわけねえだろ! 最初こそ『どうしよっかな』と思ったこともあったけど、俺はもう君のことを弟子だ、お荷物だ、なんて思っていない」
「で、でもお……要らないって……」
「何言ってんだよ。俺は君のことを大事なパートナーと思っている。君がいてくれて本当に良かった。助かった。励みになったんだ」
「じゃ、じゃあ……一緒にいでくれるんですか?」
「コレットがそうしたいなら、俺は大歓迎だよ」
「ごあらざああん」
「うおっぷ」
抱きしめてくるのはまあいいんだが、強い、力を入れ過ぎだ……。
「そんな風に思っていてくれていたんですね! これからもご一緒していいんですね?」
「おう」
こういう時、背中に手を回してそっと撫でてあげたりしたいところなんだが、何しろコアラだからサイズ的に難しい。
コレットの胸に抱かれるだけで、逆に頭を撫でられて……撫でるんじゃああ。
し、仕方ねえ。今だけだぞ。
「うぎゅう」
「可愛いです」
頬ずりするのはいいが、頭をおお。
「うぎゅう」
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダは相変わらずだった。
他のメッセージは無いのかよ、こいつ……。
――ゾク。
コレットはまだ俺を抱きしめているが、敵の気配を感知した俺の毛が逆立つ。
「コレット……」
「くすぐったいです」
彼女の耳元で囁くと、事態を理解していないのか彼女が頬ずりしてきた。
「敵が近づいてきているぞ……複数だな」
「え?」
目を閉じ、周囲の気配を探るコレット。
しかし、彼女はすぐに目を開き首を横に振る。
まだ距離があるから気が付かないのかな? 俺のレベルかスキルかコアラという特性かは分からないけど、コレットやパンダより俺の方が索敵感知範囲が広い。
さっきのマンティコアは不覚だったけどな……。
「あっちだ。もうすぐ目視できる距離になる」
「は、はい」
じっと息を潜める俺とコレット。パンダは今のうちに笹をもしゃらせておく。
途中でガソリン(笹)切れになって停止したら困るからな。
そろそろコレットの目にも見えてきたはずだ。
敵は三体。
中央に人体模型のような鎧を着た骸骨がギシギシと金属音を派手に響かせながら、こちらに歩いてきている。
そいつの左右には懐かしのジャックオーランタンがふよふよと浮いていた。
初見のモンスターだが、あいつもきっと高レベルだと思う。コアラセンサーが反応しているからな。
森のモンスター達のレベルはだいたい把握している。レベル80を超えるモンスターはさっき遭遇したマンティコアのように極小数なんだ。
だけど、アンデッドは勘定に入れていない。奴らは元々この森に棲息していなかったってトリアノンが言っていたからな。
外様のモンスターだからか、奴らはそれなりに遭遇するにも関わらず総じてレベルが高めだ。
ゴミの癖に面倒くさい。さっきのマンティコアのように、俺にとって無害なら放置で構わないんだけど……アンデッドたちは動く物全てに襲い掛かるから。
アンデッドは俺のユーカリの供給源と照らし合わせ、抹殺しておかねばならない。
「アンデッドナイト……レベル84です……」
コレットがコーデックスに聞ける距離まで来たようだな。
レベルなんて飾りなんだぜ。気にすべきは、戦い方。
「やっぱり高いな。飛び道具はあるか?」
「ありません。弱点を破壊すれば滅することができます」
「全く問題ないな」
「はい。ですが、ジャックオーランタンも同時に相手をしなきゃならないんじゃあないでしょうか」
「問題ない。パンダがいるだろ」
「あ……」
完全に忘れていただろ、コレットよ。
俺たちは三人パーティだって何度も言ってるじゃないか。確かにパンダは滅多に活躍しない。
だけど、いざという時には頑張ってくれることもあるだろう?
それが今、この時だ。
何のためにさっき笹を与えたと思っているんだよ。
「パンダ。コレットが弓で気を引くから、右のカボチャを頼む。終わったら褒美に笹を五枚やろう」
テイムスキルの力か、パンダは俺の言葉を何となくだけど理解している。
パンダはするすると木を降りて行き、茂みの中に身を潜めた。
準備完了。
あとはターゲットがポイントに来るまで待つだけだ。
敵は俺たちに気が付いてはいるだろう。真っ直ぐこちらに向かってくるのだから。
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