38 / 52
38.盛大な勘違い
しおりを挟む
「ひいい。緊張しましたあ」
『パンダは笹が食べたいようです』
アルル騎士団の館を出てそのまま道を進み角まで来たところで、コレットがぐたあっと膝が落ちそうになりながら呟く。
「人間ってこうあれだな、いろいろ大変だな」
「そんなことないですよ。物は買えますし、家もありますので」
「まあ、そうだな。狩りに追われなくてもいい」
つっても他の事に追われるんだけどな……。
食べるためにはお金がいる。お金を得るには仕事をしなきゃなんねえ。
人の世には上下関係もあるし、いろいろ世知辛いんだ。
もし、元のサラリーマンに戻れるとしたら?
うん、「戻る」と即答するね。
ダラダラ仕事をして、ビールを飲んで、寝そべって……何より怪我をする危険もないのが良い。
この世界の街中で暮らすことと、森での生活を選べと言われたら、森を選ぶけど……。
「で、でも。森での生活も自由気ままで良いですよね!」
『パンダは笹が食べたいようです』
「ははは。コアラにはコアラの生き方がある。人間にも人間の事情がある。上下なんてないさ」
「はい!」
買う物を買って、森に戻るとしよう。
まずは、冒険者ギルドで換金しねえとなあ。
「ん?」
「パンダさんがさっきからずっと口を開けて上を向いてますよ。お腹が空いているじゃないでしょうか?」
そういやさっきから、メッセージがうるさいな。
パンダは――。
うわあ。口からダラダラ涎が出てきているやんけ。どんだけ待ち焦がれてんだよ。
アイテムボックスから笹を出し、パンダの口に突っ込む。
『パンダは笹が食べたいようです』
ま、まだ食べるのかよ。
食べるのを見ていたら俺も食べたくなってきた。ユーカリの葉を出し、口に運ぶ。
もしゃもしゃ。
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダの口に笹を突っ込む。
ようやく満足したか……。
「もしゃ……冒険者ギルドに行こう」
「はい!」
◇◇◇
冒険者ギルドで換金したら、コレットが卒倒しそうになってしまう。
よろよろ足どり覚束ない彼女をパンダに乗せて冒険者ギルドを出……れなかった。
もうすぐ出口ってところで、パンダが立ち止まってしまったのだ!
どうやらガソリン(笹)が足りなくなったようで、ガソリンを投入すると再び動き始めた。
放心したままのコレットをよそに、のっしのっしとパンダが歩き、すれ違う人がパンダをよけて行く。
すげえ、パンダ。奇異の目で見られることもなく、マイペースに進むとはやるじゃあねえか。
コレットはあっちの世界に行ってしまっているが、とっとと買い物を済ませてしまいたい。
だが、俺の知っている店は四店舗だけなんだ。コレットの装備とスペルブックを買った「イーストパイン」、武器屋、あとつううんとくる魔除けの香とかコップなどを購入した雑貨屋だ。
残り一つ? それはこの街で最も重要な場所だ。あれだよあれ。ユーカリ茶が置いてあるお茶屋さん。
目指すはお茶屋……ではなく雑貨屋である。今回の目的は我が拠点を充実させることとコレットの衣服やら生活用品を揃えることの二点だから仕方ない。
時間が許すならお茶屋に行く。
もし雑貨屋で必要なアイテムが揃わない場合は、店員さんに売っている店を聞けばいいさ。
素敵な家具が売っていたらいいなあ。
笹(ガソリン)を補給してきた甲斐があり、無事雑貨屋まで到着した。
途中、道がよくわからんことになって人のよさそうな老人に尋ねたが、最初「ふごふご」と何を言っているのか分からなかったんだ。
だけど、優しく彼のズボンを引っ張ると答えてくれた。
親切な人でよかったよ。
余りに熱心に道を説明してくれたから疲れてしまったんだろう。俺たちが移動し始めるとペタンと床に座り込んでいた。
「たのもー」
パンダと共に雑貨屋の暖簾をくぐり、威勢よく声をあげる。
……しまった。コアラとパンダのコンビだからと明るく振舞おうとしたのが裏目に出てしまったかもしれない。
店内はなかなかの広さを持つ。
コンビニが二店舗分くらいの広さと言えば、だいたい想像がつくと思う。
昼下がりの時間帯だからか、店内にはお客さんらしき人が六人ほど。店員さんはカウンター前と店内に一人づつ確認できた。
店員さんはバックヤードにもいるかもしれない。
あ、いるね。
バックヤードから中年の樽のような腹をした口髭を蓄えた男が顔を出す。
ん、んん。
樽の人がこっちにやって来るぞ。
「い、いらっしゃいませ。当店では……に、人間の引き取りをしておりません」
「え?」
「ま、魔物であるあなた方が人間を送り届けるとは慈悲深い魔物もいると理解しました。で、ですが」
「え、えっと」
俺の言葉を待たずに男はそのまま言葉を続ける。
「ぽ、ポーションは差し上げます。ど、どうかこれで」
「待て待て。この人間……コレットは俺のマスターだ。こいつはパンダ。こいつもペットなんだって」
「そ、そうでしたか……し、失礼いたしました」
とんだ勘違いだよ。
失礼しちゃうわねえ。
コレットと行動する前に俺一人で露天とかに行ったことがあるけど、こんな反応はされなかった。
奇妙な生物……と気味悪がられることがあったが、怖がられることなんて一度もなかったんだが……。
それが、どうだ。
この店内の騒然とした雰囲気は。
……冒険者ギルドではそうでもなかったんだけど。
たぶん、冒険者ギルドではコレットがちゃんと起動していたからだろうな。
俺じゃあないとすると、パンダか。パンダの奴がみんなに畏怖される存在なのか。
いや、そんなわけはねえ!
『パンダは笹が食べたいようです』
こんな笹ばっか食べてぬぼおおおってしている奴が、な、生意気な。
パンダが口をぱかんと開き、上を向く。
口からは涎がダラダラと流れ、床にポタポタと落ちていた。
これに対し、息を飲む中年の男。
「大丈夫だ。こいつは笹しか食べない」
パンダの口に笹を突っ込むと、もしゃもしゃとすぐに笹を食べてしまった。
もっと味わって食えよ。葉っぱってのはな、そんな風に急いで食うもんじゃあねえ。
……もしゃ。
「コレット、そろそろ動くんだ。このままじゃあ、何も買えない」
ゆさゆさとコレットを揺すると、パンダからずり落ちそうに――。
し、仕方ねえ。
男前な俺はコレットと床の間に挟まり、むぎゅーっとなる。
「コ、コアラさん。ご、ごめんなさい!」
「全然痛くないから問題ない」
俺を押しつぶしたことで、コレットがようやく元に戻ってくれた。
すぐに彼女は俺の上から飛びのき、大事そうに俺を抱え上げぎゅーっと抱きしめてくる。
「お、おお。美しきマスターとテイム生物の信頼関係! 本当に申し訳ありませんでした!」
「こ、こちらこそ、驚かしてしまったようで申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる店員に対し、ペコリと頭を下げるコレット。
どうやら、ようやく買い物が出来そうだ……。
『パンダは笹が食べたいようです』
アルル騎士団の館を出てそのまま道を進み角まで来たところで、コレットがぐたあっと膝が落ちそうになりながら呟く。
「人間ってこうあれだな、いろいろ大変だな」
「そんなことないですよ。物は買えますし、家もありますので」
「まあ、そうだな。狩りに追われなくてもいい」
つっても他の事に追われるんだけどな……。
食べるためにはお金がいる。お金を得るには仕事をしなきゃなんねえ。
人の世には上下関係もあるし、いろいろ世知辛いんだ。
もし、元のサラリーマンに戻れるとしたら?
うん、「戻る」と即答するね。
ダラダラ仕事をして、ビールを飲んで、寝そべって……何より怪我をする危険もないのが良い。
この世界の街中で暮らすことと、森での生活を選べと言われたら、森を選ぶけど……。
「で、でも。森での生活も自由気ままで良いですよね!」
『パンダは笹が食べたいようです』
「ははは。コアラにはコアラの生き方がある。人間にも人間の事情がある。上下なんてないさ」
「はい!」
買う物を買って、森に戻るとしよう。
まずは、冒険者ギルドで換金しねえとなあ。
「ん?」
「パンダさんがさっきからずっと口を開けて上を向いてますよ。お腹が空いているじゃないでしょうか?」
そういやさっきから、メッセージがうるさいな。
パンダは――。
うわあ。口からダラダラ涎が出てきているやんけ。どんだけ待ち焦がれてんだよ。
アイテムボックスから笹を出し、パンダの口に突っ込む。
『パンダは笹が食べたいようです』
ま、まだ食べるのかよ。
食べるのを見ていたら俺も食べたくなってきた。ユーカリの葉を出し、口に運ぶ。
もしゃもしゃ。
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダの口に笹を突っ込む。
ようやく満足したか……。
「もしゃ……冒険者ギルドに行こう」
「はい!」
◇◇◇
冒険者ギルドで換金したら、コレットが卒倒しそうになってしまう。
よろよろ足どり覚束ない彼女をパンダに乗せて冒険者ギルドを出……れなかった。
もうすぐ出口ってところで、パンダが立ち止まってしまったのだ!
どうやらガソリン(笹)が足りなくなったようで、ガソリンを投入すると再び動き始めた。
放心したままのコレットをよそに、のっしのっしとパンダが歩き、すれ違う人がパンダをよけて行く。
すげえ、パンダ。奇異の目で見られることもなく、マイペースに進むとはやるじゃあねえか。
コレットはあっちの世界に行ってしまっているが、とっとと買い物を済ませてしまいたい。
だが、俺の知っている店は四店舗だけなんだ。コレットの装備とスペルブックを買った「イーストパイン」、武器屋、あとつううんとくる魔除けの香とかコップなどを購入した雑貨屋だ。
残り一つ? それはこの街で最も重要な場所だ。あれだよあれ。ユーカリ茶が置いてあるお茶屋さん。
目指すはお茶屋……ではなく雑貨屋である。今回の目的は我が拠点を充実させることとコレットの衣服やら生活用品を揃えることの二点だから仕方ない。
時間が許すならお茶屋に行く。
もし雑貨屋で必要なアイテムが揃わない場合は、店員さんに売っている店を聞けばいいさ。
素敵な家具が売っていたらいいなあ。
笹(ガソリン)を補給してきた甲斐があり、無事雑貨屋まで到着した。
途中、道がよくわからんことになって人のよさそうな老人に尋ねたが、最初「ふごふご」と何を言っているのか分からなかったんだ。
だけど、優しく彼のズボンを引っ張ると答えてくれた。
親切な人でよかったよ。
余りに熱心に道を説明してくれたから疲れてしまったんだろう。俺たちが移動し始めるとペタンと床に座り込んでいた。
「たのもー」
パンダと共に雑貨屋の暖簾をくぐり、威勢よく声をあげる。
……しまった。コアラとパンダのコンビだからと明るく振舞おうとしたのが裏目に出てしまったかもしれない。
店内はなかなかの広さを持つ。
コンビニが二店舗分くらいの広さと言えば、だいたい想像がつくと思う。
昼下がりの時間帯だからか、店内にはお客さんらしき人が六人ほど。店員さんはカウンター前と店内に一人づつ確認できた。
店員さんはバックヤードにもいるかもしれない。
あ、いるね。
バックヤードから中年の樽のような腹をした口髭を蓄えた男が顔を出す。
ん、んん。
樽の人がこっちにやって来るぞ。
「い、いらっしゃいませ。当店では……に、人間の引き取りをしておりません」
「え?」
「ま、魔物であるあなた方が人間を送り届けるとは慈悲深い魔物もいると理解しました。で、ですが」
「え、えっと」
俺の言葉を待たずに男はそのまま言葉を続ける。
「ぽ、ポーションは差し上げます。ど、どうかこれで」
「待て待て。この人間……コレットは俺のマスターだ。こいつはパンダ。こいつもペットなんだって」
「そ、そうでしたか……し、失礼いたしました」
とんだ勘違いだよ。
失礼しちゃうわねえ。
コレットと行動する前に俺一人で露天とかに行ったことがあるけど、こんな反応はされなかった。
奇妙な生物……と気味悪がられることがあったが、怖がられることなんて一度もなかったんだが……。
それが、どうだ。
この店内の騒然とした雰囲気は。
……冒険者ギルドではそうでもなかったんだけど。
たぶん、冒険者ギルドではコレットがちゃんと起動していたからだろうな。
俺じゃあないとすると、パンダか。パンダの奴がみんなに畏怖される存在なのか。
いや、そんなわけはねえ!
『パンダは笹が食べたいようです』
こんな笹ばっか食べてぬぼおおおってしている奴が、な、生意気な。
パンダが口をぱかんと開き、上を向く。
口からは涎がダラダラと流れ、床にポタポタと落ちていた。
これに対し、息を飲む中年の男。
「大丈夫だ。こいつは笹しか食べない」
パンダの口に笹を突っ込むと、もしゃもしゃとすぐに笹を食べてしまった。
もっと味わって食えよ。葉っぱってのはな、そんな風に急いで食うもんじゃあねえ。
……もしゃ。
「コレット、そろそろ動くんだ。このままじゃあ、何も買えない」
ゆさゆさとコレットを揺すると、パンダからずり落ちそうに――。
し、仕方ねえ。
男前な俺はコレットと床の間に挟まり、むぎゅーっとなる。
「コ、コアラさん。ご、ごめんなさい!」
「全然痛くないから問題ない」
俺を押しつぶしたことで、コレットがようやく元に戻ってくれた。
すぐに彼女は俺の上から飛びのき、大事そうに俺を抱え上げぎゅーっと抱きしめてくる。
「お、おお。美しきマスターとテイム生物の信頼関係! 本当に申し訳ありませんでした!」
「こ、こちらこそ、驚かしてしまったようで申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる店員に対し、ペコリと頭を下げるコレット。
どうやら、ようやく買い物が出来そうだ……。
1
お気に入りに追加
487
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる